スクラップド・プリンセス [必殺技辞典]

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著者(原作):榊 一郎
  (漫画):矢吹豪、池田恵
イラスト:安雲雪伸
(富士見ファンタジア文庫 他)

 過去、外れたことのないと言われる「聖グレンデルの託宣」により16歳になったとき、世界を滅ぼす猛毒だと定められ、秘密裏に抹殺されたはずの王女の物語。
 富士見書房で新しく始まった「龍皇杯(ドラゴン・カップ)」最初の龍皇作品。

●本編「スクラップド・プリンセス」
【内容(ネタバレ注意)】
 辺境の街のマヌーリンにて1人の男が殺される。その男の名はユーマ・カスール、かつて世界を滅ぼす猛毒だと定められ、殺される寸前に秘密裏に救われた王女を引き取った夫妻の夫の方だった。
 そして、そのことを知ったユーマの子のシャノン・カスール、ラクウェル・カスールは世界を滅ぼす猛毒だと定められた王女パシフィカを守るため旅に出ることになる。
 次々と襲い来る刺客、その一人である特務戦技兵クリストファー・アーマライト(以降「クリス」とする)にシャノンたちは苦しめられる。ウィニアやレオといった協力者もできたが、終いにはヒトでないものまでが刺客として襲い来る。
 そしてついに姿を現した《秩序守護者(ピースメーカー)》その前では人間はあまりにも無力であった、彼らの前では人間は逆らうことができないのである。唯一逆らうことのできる存在が《律法を破る物(プロヴィデンス・ブレイカー)》、《廃棄王女》であるパシフィカただ一人であった…。
 《秩序守護者》の一人であるガリル・シヴィリアンと合い間みえたとき、かつてタウルスの街でアーフィと名乗った少女ゼフィリスがシャノンの前に現れ、力を貸してくれる。
 シャノンは《竜機神(ドラグーン)》の力を得て《竜騎士(Dナイト)》となり、ガリルを倒すことに成功する。
 ガリルを倒した後、とある町でスィンという少女と出会う、3姉兄妹+スィンであたかも家族のように団欒のときを過ごし始めたのもつかの間、新たな《秩序守護者》ステア・シヴィリアンが現れ、スィンを本来の姿、《秩序守護者》シーズ・アーティラリィに戻してしまった。スィンだった頃の記憶を失い《秩序守護者》の記憶を取り戻したシーズはそのままカスール3姉兄妹の元を去ってしまう。
 国境を越えてギアット帝国にたどり着いた(てか連れてこられた)パシフィカたちは、そこでこの世界がマウゼルシステムによって形作られた《封鎖世界》であることを知るが、しかしそこを《秩序守護者》ステアが強襲する。ステアを追い詰めるシャノンたちだったが、そこにシーズが現れてラインヴァン王国首都ザウエルの市民を人質にしてパシフィカたちにザウエルに来るよう要求する。
 そしてパシフィカたちはセーネスらと共にラインヴァン王国の王都ザウエルへ向かう。そして秩序守護者との戦いは激化、終にはラインヴァン王国宮廷魔術師団ジェイド・サーキットによって戦略級攻性魔法<奈落(ギヌンガガプ)>が使用される。
 港湾地区に転送されていたパシフィカはフューレと出会うが、パシフィカは記憶を失っていた。その後ザウエルに来ていたレオやウィニアと合流するが、ラインヴァン王国ではクーデターが起こっており、更には廃棄王女の捜索も激化していった。そんな中、フューレはパシフィカ、レオ、ウィニアを聖都グレンデルに向かわせるために命を落としてしまう。そのころシャノンは突然現れたシーズとともにパシフィカを探すことになるが、ラインヴァン王国の兵士に2人とも拘束される。そしてラクウェルとセーネスたちは破壊されたスキッドから新兵器を開発し、クリスたちはラインヴァン王国の第一王位継承者のフォルシスをつれて聖都に逃げ延びた。
 聖都に向かったパシフィカたちは、王族を捕まえる為に街道を見張っていたラインヴァン王国の兵士に捕まってしまう。そのころシャノンたちはクーデター政権から一方的な要求を突きつけられていた、だがかつて《秩序守護者》らが人間たちに抹殺を要求した廃棄王女の件をを盾にする彼らに対し、《秩序守護者》は現文明の抹消という返答を返す。
 そして再び始まった《竜機神》と《秩序守護者》との戦い、ゼフィリスを信じることのできないシャノンは全力を出せず、駆けつけた3体の《竜機神》に似たセーネスたちの新兵器《竜巨人(ギガス)》の力を以ってしても不利な状況へと追い詰められていった。
 だがラクウェルたちの助けもあってゼフィリスへの信用を取り戻したシャノンの《竜機神》は全力を出せるようになり、ステア・シヴィリアンを倒すことに成功する。そのころパシフィカは実の母エルマイアの死によって記憶をほぼ取り戻し、そしてパシフィカたちはラクウェルたちに助けられてシャノン、ラクウェルたちと合流、聖都グレンデル郊外の森の中に身を潜めることになる。
 フォルシスはパシフィカがここにいることを知り、接触をとろうとする。教会で会うことになったパシフィカとフォルシス。そこでフォルシスは罪の償いとして、持っていた短刀でパシフィカを刺し、自らも命を絶とうとする。パシフィカが16歳になるまであと数時間という時だった。そのとき、《秩序守護者》がその教会を強襲する。立ち向かう《竜機神》と三体の《竜巨人》、そのとき息絶えたはずのパシフィカが光りだし消滅する。そして戦いを始めようとしていた《秩序守護者》・《竜機神》・《竜巨人》の6体は封鎖世界からはじき出され、その狭間で戦う《秩序守護者》とシャノンたち。第一級神罰執行形相態となった《秩序守護者》と、空間への影響を気にする必要がなくなって全力で戦うシャノンの《竜機神》。しかしシャノン側には分が悪く、追い詰められていく。その頃パシフィカはマウゼルシステム内でシリア・マウゼルIVと対峙していた。《廃棄王女》とはマウゼルシステムを破壊するためのウィルスで、16年という歳月はマウゼルシステムを解析し、ウィルスを作るために必要な期間であった、そして《律法を破る》能力は真の正体を偽装するためのカモフラージュに過ぎないことも…。そのなかでシリアはいくつか質問し、その答えを聞いたときシリアは自らを停止することを決意する。解き放たれてゆく封鎖世界、そのころピンチを迎えていたシャノンの元に外からやってきた5体の《竜機神》が現れる。形勢は逆転し、自らの危機に冷静さを失っていた《秩序守護者》ソコムは、自らが破壊したと思っていたセーネスの駆る《竜巨人》と他の《竜機神》の攻撃によって消滅、いつの間にかスィンの頃の記憶を取り戻していたシーズはシャノンとの一騎打ちを行い、自らシャノンの《竜機神》に刺されて絶命する。
 勝ったと思ったのもつかの間、突然シャノンの《竜機神》が停止してしまう。再起動したゼフィリスはその原因が突然、何者かから送られてきた人間の遺伝構造と何者かの記憶データーだったことを突き止めた。それはシャノンの《竜機神》の時空定義エンジンを利用し再生を開始する。再生されたのはなんと消滅したはずのパシフィカだった。なんとマウゼルシステムが停止する直前にシリアが最後の力を振り絞ってパシフィカを一番近くの時空定義エンジン(つまりシャノンの《竜機神》の時空定義エンジン)に転送したのだった。して数年後、ラインヴァン王宮で暮らすカスール3姉兄妹と一緒にスィンの姿があった。

●スクラップド・プリンセス サプリメント
「サプリメント」は本編のサイドストーリーにあたり、本編で語られなかったエピソードなどを描いている。

・さまよう者達の組曲(スイート)
 「ラクウェルがお酒を飲むとどうなるか?」「逃亡生活以前の出来事」などをいくつかの短編として纏め、収録したもの。

・恋人達の狂騒曲(きょうそうきょく)
  サプリメント第2巻で、ドラマガ収録時のタイトルは「ラブレターエクスプレス」
ユーマが殺される数ヶ月前を舞台にしたもので、シャノンの元に舞い込んだ1通のラブレターから始まる珍騒動を描く。

・聖地に流れる円舞曲(ポルカ)
 サプリメント第3巻で、ドラマガ収録時のタイトルは「ホーリーランドエクスプローラーズ」
 内容は、逃避行の旅を終えた後に行われた、この世界の魔法を復活させる作業のお話。
 この巻の見所は何と言っても13巻の最後のスィンがなぜ出てきたかということだろう。

・竜乙女の変奏曲(ヴァリエイション)
 全竜機神中でも高い戦闘力を誇り、本編では最終決戦でシャノンとゼフィリスの元に駆けつけた5機の竜機神の1体であるシリアル20「テレジア」とそのDナイト「タクロウ」の出会いを描いた作品。

・語られざる譚詩曲(バラッド)
 これまでに掲載されていなかった雑誌掲載分+超解本に掲載された短編「スーピィくんの日」、シャノンとゼフィリスを題材にした書き下ろし一作で構成される、小説(原作版)「スクラップド・プリンセス」シリーズ最終巻。


●アニメ版「スクラップド・プリンセス」(全24話)
BS系「WOWOW」にて放送放送
期間:2003年4月8日 〜 2003年10月7日 (※)
放送時間:火曜日18:00〜18:30(※)
キャスト:パシフィカ・カスール 役 …… 折笠富美子
     シャノン・カスール 役 …… 三木眞一郎
     ラクウェル・カスール 役 …… 大原さやか
     クリストファー・アーマライト 役 …… 水島大宙
     レオポルド・スコルプス 役 …… 近藤隆
     ウィニア・チェスター 役 …… 川澄綾子
     ゼフィリス 役 …… 水橋かおり
     シーズ・アーティラリィ 役 …… 半場友恵
 オープニングテーマ:「Little Wing」(歌:JAM Project featuring 奥井雅美)
 エンディングテーマ:「大地のLa Li La」(歌:上野洋子、伊藤真澄)
 [※はWOWOW(本放送)時のデータ]


【既刊情報】
・(小説版[原作])
 「スクラップド・プリンセス(1) 捨て猫王女の前奏曲(プレリュード)」(1999年3月20日)
 「スクラップド・プリンセス(2) 赦されざる者達の騒動歌(さわぎうた)」(1999年7月20日)
 「スクラップド・プリンセス(3) 異端者達に捧ぐ鎮魂歌(レクイエム)」(1999年9月20日)
 「スクラップド・プリンセス(4) 半熟騎士の行進曲(マーチ)」(2000年1月20日)
 「スクラップド・プリンセス(5) 捨て犬少女の夜想曲(ノクターン)」(2000年4月20日)
 「スクラップド・プリンセス(6) つかの間の歌劇曲(オペレッタ)」(2000年10月20日)
 「スクラップド・プリンセス(7) 通りすがりの子守歌(ベルスーズ)」(2001年1月20日)
 「スクラップド・プリンセス(8) 終わりなき恋歌(ラブソング)」(2001年7月20日)
 「スクラップド・プリンセス(9) 獣姫の狂詩曲(ラプソディ)」(2001年10月20日)
 「スクラップド・プリンセス(10) 遥かなる追想曲(カノン)」(2002年6月20日)
 「スクラップド・プリンセス(11) 路地裏の挽歌(エレジー)」(2003年4月20日)
 「スクラップド・プリンセス(12) 反逆者達の多重奏(ポリフォニー)」(2003年7月20日)
 「スクラップド・プリンセス(13) 天に響く聖譚詩(オラトリオ)」(2003年10月20日)
 「スクラップド・プリンセス サプリメント(1) さまよう者達の組曲(スイート) 」(2002年10月20日)
 「スクラップド・プリンセス サプリメント(2) 恋人たちの狂騒曲(きょうそうきょく)」(2004年7月20日)
 「スクラップド・プリンセス サプリメント(3) 聖地に流れる円舞曲(ポルカ)」(2004年9月20日)
 「スクラップド・プリンセス サプリメント(4) 竜乙女の変奏曲(ヴァリエイション)」(2005年5月20日)
 「スクラップド・プリンセス サプリメント(5) 語られざる譚詩曲(バラッド)」(2005年10月20日)
・(漫画版)
 [矢吹豪 著]
 「スクラップド・プリンセス 逃亡者達の協奏曲1」
 「スクラップド・プリンセス 逃亡者達の協奏曲2」
 「スクラップド・プリンセス 逃亡者達の協奏曲3」
 [池田恵 著]
 「スクラップド・プリンセス す・て・プ・り」
・(その他)
 「超解!スクラップド・プリンセス」
 「スクラップド・プリンセスRPG」
 「すてプリ・プレミアム スクラップド・プリンセス」
 「ARFFI」(アーフィ設定資料集)
 (同人誌、コミケにてサークル「うごうご榊くん」より発売した原作者の公式裏設定本)


【用語解説(ネタバレ注意)】
・聖グレンデルの託宣
 マウゼル神からマウゼル教の信者へと告げられる神託で、かつて殆ど外れたことは無く、封鎖世界にいる人類にとっては指針ともいえる絶対的なお告げのこと。
 第五壱壱壱回託宣にて大量の死亡者と共に「廃棄王女」に関する託宣が述べられた。

・マウゼル教
 この封鎖世界の中で信仰されている唯一の宗教で、絶対神マウゼルとそれを守護し、マウゼル神と人類の架け橋となっているといわれる《秩序守護者(ピース・メーカー)》を信仰の対象とする宗教で、実際は封鎖世界を作り出したHIと呼ばれる存在が、「人類を正しく導く」ために用意したもの。
・廃棄王女(『律法を破る者[プロヴィデンス・ブレイカー]』)
 聖グレンデルの託宣にて、現在のラインヴァン王国王家に生まれる双子のうち女児の方は16歳になった時に世界を滅ぼす猛毒だと定められ、抹殺されたと考えられていた王女のこと。
 しかし、第一王妃エルマイアの命によって極秘裏に救出され、カスール夫妻へと託されて「パシフィカ」と名づけられた。
 目に見える能力としては、封鎖世界内の人間にとって何よりも優先されるマウゼルや秩序守護者からの命令を無視でき、またその場にいる人間たちに与えられた同様の命令を打ち消すことができる。だが、本当の能力はマウゼルシステムに対するコンピューターウィルスである。

・ARFFI.M4<竜機神(ドラグーン)>シリーズ
 マウゼル教の神話上で悪魔の軍勢中でも最強クラスとされた代物で、体の表面にマウゼル神に属するものたちへの罵詈雑言がひたすら書かれているとかいないとか…
 なんてことは無く、実際は人類側の対HI用兵器の1つで、「ARFFI」とは「汎環境邀撃型自由塑形兵器(All Round Free Forming Intercepter)」の略。
内部に「時空定義エンジン」「Pシステム」等を有し、それを含む全兵装(例:空間爆縮、鏡面物質弾)を内部に用意された人格データが管理している。これらの兵装は《竜機神》が選択する専属パイロット《竜騎士(Dナイト)》の承認なしには使用できないが、簡単なものなら使用できるようである。
 なお、《狂竜(ラピッドドラゴン)事件》以降は追加武装として「トランスミッターソード」(物質剣に沿って形相干渉能力を扱うことによって、より密度の高い形相干渉能力で相手を倒す必殺武器。竜機神シリーズ[M4]や戦乙女シリーズ[M5]、それに類する相手との戦闘に有効で、本編で竜機神と同調したシャノンが振るっている刀は実はこれである)が内蔵された。

・ARFFI.M5<戦乙女(ヴァルキリィ)>シリーズ
 《狂竜(ラピッドドラゴン)事件》以降にM4シリーズの安全性を問われて新開発されたM4の後継機。
主に配属先は本星で、基本的な用途は本星など人類居住地域の護衛。用途に合わせて2種類用意され、精密さを要求される戦闘向きの機体を「シヴィリアン・タイプ」、破壊力と射程が物を言うような戦闘向きの機体を「アーティラリィ・タイプ」と呼ぶ。
M4シリーズの兵装はほぼ全て内蔵していると思われ、さらに「アーティラリィ・タイプ」には<御使いの長槍(アポストリック・ジャベリン)>という主砲が備え付けられている。内部に転写された人格データが制御しているという点ではM4シリーズとさほど変わらないが、人間からの制御が容易になるようセキュリティの変更が為されている(結果的に、それが原因で大量のM5シリーズがHIにハッキングされ、敵の手に渡ってしまう)


【関連作品・用語】
龍皇杯
「ドラゴン☆オールスターズ」
「ソードワールドRPG」

>白き沈黙の風神(イタクア) ギアット帝国の魔道士団(名称不明)
スクラップド・プリンセス
ギアット帝国軍の戦略級軍用攻性魔法。空気を固形化する極小力場を無数にばら撒き、 範囲内を虫食い状に真空にして裂傷と沸点低下で生物のみを始末する事ができる魔法。一つの都市を壊滅させた実績がある。(K2Kさんより)

火焔の王神(クトグア) セーネス・ルル・ギアット 他
スクラップド・プリンセス
ギアット帝国軍の軍用攻性魔法。作中で唯一、名称が判明しているのに使われていない。ラインヴァン王国軍の<炎杖>か<破天>と同種の魔法だと思われる。(K2Kさんより)

飢え渇きし猟犬(ティンダロス・ハウンド) セーネス・ルル・ギアット 他
スクラップド・プリンセス
ギアット帝国軍の軍用攻性魔法。起動に複数の術者が必要、殲滅領域内の全ての物質を破壊する、などラインバン王国軍の魔法<魔天狼>と酷似している。(K2Kさんより)

黒犬獣(ガルム) デュメテア・ヘンメリ 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の半自立型攻性魔法。目標を定め後は直進しかせず命中率が悪いので、密集した集団などに使用する、その力場に爆炎を封じ込めている。 「…故にこそ・地の果てまでも追い立て滅ぼせ・我が怨敵…来たれ<黒犬獣>」(K2Kさんより)

(閉)空間爆縮 竜機神(ドラグーン)
スクラップド・プリンセス
竜機神>の空間干渉能力を用いて、強制的に空間を閉じた上で対象を圧縮する攻撃。防御力場を無視して攻撃できるが大規模な上、使いすぎると空間が不安定化し自身の活動にも支障が生じる為、使用制限がある。(K2Kさんより)

廃棄王女火球(スクラップドプリンセス・フレイム) 廃棄王女 第三形態
スクラップド・プリンセス
劇中劇(劇団イングラムで構想の段階)の『ひみつの王女様』に登場する「三段変形する」廃棄王女が最終形態で使う必殺技。曰く「王宮騎士団も一発」だそうだ。(K2Kさんより)

ガントレット ベルケンス・タンホグリオ
スクラップドプリンセス
思考制御と呼吸法で闘気を半物質化して敵に叩きつける(作中で唯一武術の)必殺技。(K2Kさんより)

奈落(ギヌンガガプ) ラインヴァン王国 宮廷魔道士団 ジェイドサーキット
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の戦略級攻性魔法。百人単位の魔道士による大規模魔法、重力変調を引き起こし都市ひとつ丸ごと押し潰すたけの威力がある。(K2Kさんより)

妖精遊戯(アールブへイム) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の補助魔法。敵の意識領域に強制接続し連鎖自壊型の魔道式を送り込み相手の魔道式を破壊する、コンピュータウイルスのような魔法。(K2Kさんより)

神槍(グングニル) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の第一級軍用攻性魔法。絞り込まれた強力な振動波で物質の構成を破壊する。 「貫きて滅ぼせ・我が槍よ・七つの戦陣にて・我が前に立ちふさがる・愚か者どもを」(K2Kさんより)

祝聖刃 ラクウェル・カスール
スクラップド・プリンセス
ラクウェルオリジナルの戦闘補助魔法。高速振動する魔法の刃を実際の刃の上に展開すると同時に、斬撃の加速して鋼をも断つ魔剣に変える魔法 「戦乙女よ・祝聖を」(K2Kさんより)

スーピー君 ラクウェル・カスール
スクラップド・プリンセス
ラクウェルのオリジナルでパン屋のマスコットの外装を施した半自立型攻性魔法。各種半自立型魔法を変えたものでバリエーションは豊富。<重攻撃型〜1号>(別名<強襲突撃型〜>:外装と仮想精霊(思考ルーチン)を変更した<雷武神>)を皮切りに<海王神>、<力天神>等を改造している。下の呪文は小型スーピー君軍団(<雷武神>版)を作るもの。
「其は魔獣・終りの魔獣・炎と雷を統べるもの・パン屋さんの戦いにて決戦の力を示すものよ・我との盟約の元に・いでよ・<スーピー君>…たくさん〜」(K2Kさんより)

火炎帝(スルト) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の第一戦術級軍用攻性魔法。火炎を封入した巨人型の力場を構築する半自立型攻性魔法である。 「黒の者よ・火祭りの長よ・今こそ神々の治世を滅ぼす時・閉ざす者よりの要請を代行し・我は汝を召還する…出でよ<火炎帝>」(K2Kさんより)

神王馬(すれいぷにる) ラクウェル・カスール
スクラップド・プリンセス
高速移動用半自立魔法。乗り物として使われる。本来八本足で、しかも絶対にデザインは異なると思われるが、独学で覚えたラクウェルがやると六本脚で「ぱお〜」と鳴く、後のスーピィくんを思わせるずんぐりむっくりの豚ロバになる(通称『すれいぷくん壱号』)。馬をも振り切れるだけの速度を出せるが、その速度を維持するには標準サイズでは4、5人程度乗るのが限界(大きさに比例して乗れる人数も変わるらしい)。
「来たれ・不運な旅人の嫡子・名馬の裔よ・天空を越え・海原を越え・灰色のその身で我等を望みし地に至らしめよ」(HOLICさんより)

武雷神(トール) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の第一戦術級軍用攻性魔法に分類され、自動追尾機能を持ち巨人の姿をした、半自立型攻性魔法。体内に膨大な電撃を蓄え、普通は軍団、要塞など大規模目標に使用される。 「其は天を焦がす偉丈夫・まといしものは青白き稲妻・雷の荒ぶる支配者よ・轟くものよ・戦士の誓いと盟約の元に・我は汝を召喚す…出よ<武雷神>」(K2Kさんより)

虐殺龍(ニッドヘグ) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の攻性魔法。術者を中心にした超高速の大気渦動とそれによって副次的に起こる高熱と真空波で相手を倒す魔法。(K2Kさんより)

月食狼(ハティ) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
火を出すことなく対象を加熱するラインヴァン王国軍の攻性魔法。 「いざ天より来たれ・月喰らう狼…青白き月の力・炎なき光・光なき熱を集め・汝の憎悪を・破壊の形に成さん」(K2Kさんより)

魔天狼(フェンリル) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の完全殲滅専用攻性魔法。指定した殲滅領域内の全ての物質を粉砕する分子崩壊連鎖を起こす 「…復讐の時は来たれり・繋がれし獣・今こそ解き放たれよ・其は・破壊の杖なり」(K2Kさんより)

天骸鷲(フレースヴェルク) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の攻性魔法。渦巻く圧縮空気の塊をぶつける魔法。非常に不安定で目標に接触すると急激に膨張する、言わば風の爆弾。 「大樹の梢にて・羽ばたくは・骸食う大鷲・その翼打ち振りて・烈風を顕せ」(K2Kさんより)

冥神騎(ヘルモーズ) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
高速移動用半自立型魔法<神王馬(スレイプニル)>の武装型。 <神王馬>の背に人を乗せる代わりに、魔法式の一部を共用した甲冑の騎士型の半自立魔法を乗せた攻性魔法。 名前からするとラインバン王国軍が記述開発した魔法らしい。 ラクウェルがやると甲冑騎士もずんぐりむっくりになり、しかも使用時には暴走の挙句、ラクウェルが還元に失敗して爆発した。 「戦の興奮よ・神馬を駆って冥界を往くものよ・今此処に出でて血路を開け・顕れよ<冥神騎>」(K2Kさん、HOLICさんより)

力天神(マグニ) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の魔法。塹壕堀り、土嚢積みなどの力仕事を行なう半自立型魔法。(K2Kさんより)

要塞(ミズガルズ) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の防性魔法。魔法の壁(厳密には網目状の力場)を作る魔法で、その形や大きさ、遮蔽密度を変えることができる。作中ラクウェルは、敵の攻性魔法を封じた上で潰してその余波を敵に浴びせたり、単純に敵を押し潰したりと攻撃にも使った。使い方次第だということである。 「其は魔を阻み・邪を拒むもの・外なる害意より我等を護る壁よ・諸王の要請に従い・今ここにそびえ建て」(K2Kさんより)

雷槌(ミョルニル) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の第一戦術級軍用攻性魔法。電撃を放つ。(K2Kさんより)

炎陣(ムスペル) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の軍用攻性(防性?)魔法。比較的威力が低くしかし一直線上に爆発を起こせるので、主に敵の軍勢に対する能動的防御に使用する。「踊れ・踊れ・炎の民よ!炎の舞にて・壁を成せ!我に・触れんとする者を・火炎の陣にて退けよ!」(K2Kさんより)

破天(ラグナレク) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の第一戦術級軍用攻性魔法。二重の螺旋を描いて疾駆する白い光。補助魔法<呪言>による増幅を受けて攻城戦に使用されることもある。
「天よ・地よ・その狭間に在りし全てのものよ・今こそ等しく・終焉を与えん・来たれ破滅の巨人・喰らえの暴虐の魔狼・永劫なりしものは無く・不変なりしものも無く・黄昏の来訪を留める術も無し・故に我等は召喚す・約束の時・神々の黄昏・高らかに響く・角笛の音の下・神も・魔も・ここに滅ぶべし」(K2Kさんより)

呪言(ルーン) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の戦闘補助魔法。威力の増幅、収束、安定、精密照準を行なう 「我が望み・我が願い・ここに具現せん・我等の盟約の下・さらなる力・与えん」(K2Kさんより)

炎杖(レーヴァティン) ラクウェル・カスール 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の軍用攻性魔法。爆発と共に地面より炎を吹き上げる。 「炎の杖よ・その権勢を・ここに示せ」(K2Kさんより)

海王神(エーギル) ラクウェル・カスール他
スクラップド・プリンセス
大量の水を封入した巨人型の力場を構築する半自立型攻性魔法。物理的な質量を持つ水を封入している為、格闘及び防御能力は高い。 またラクウェル並みの技量ならば水源から繋げた長い尻尾状の力場を通じて莫大な質量を確保できる。ちなみに同系統の力場封入型では唯一ラクウェルがスーピィくん型を作って合体できる。同様の技術を応用して海流制御による船舶航行にも使えるなど用途は幅広い。
「…誘い込む者よ・波の乙女の父たる海神(わだつみ)よ・海原の底に構えし館より・現れよ…<海王神>」(HOLICさんより)

聖戦士(エインヘリエル) レナード・ガンヴァス 他
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国軍の白兵戦用攻性(もしくは戦闘補助)魔法。鋼鉄の硬度の上、外部の衝撃を音と光に変えて逃がす鎧状の不破の力場を展開する。ただし、一人に展開するのに並の魔道士5、6人を必要とする欠陥がある。
「片脚にても戦陣に立つものよ・戦死者の館から出て疾く来たれ・今こそ黄昏の時」(K2Kさんより)

狂戦士(ベルセルク) レナード・ガンヴァス 他
スクラップド・プリンセス
肉体のリミッターを外して力を上げ、相手の攻撃に即応して自身の形態を防御に適したものに変化せせる能力まで与える魔法。ただし被法者の人格は破壊され、肉体も元には戻せないし、再生の限界を超えれば自壊する。 「月と星の紋章を抱き・汝ら・野を制す獣となれり」(K2Kさんより)

狂宴(バンクェット) ロイ・アチンソン
スクラップド・プリンセス
ラインヴァン王国で魔導貴族の異名を持つコッフェル伯爵が開発していた殲滅系の攻性魔法。他人の意識領域で発動し被術者を凶暴化させると同時に他の人間にも感染し自己増殖する。
「忌むべきは汝の影・憎むべきは汝の影・我・血に渇く者共に宴をもたらさん」(K2Kさんより)

御使いの長槍(アポストリック・ジャベリン) ソコム、シーズ
スクラップド・プリンセス
アーティラリー(砲兵)タイプの<秩序守護者>の主砲であり、膨大な形相干渉能力(物質を自在に操つる能力)を無秩序に放つことで物質を出鱈目に変質させ対象を破壊する。惑星間の距離を越えて相手を狙える超長距離攻撃。(K2Kさんより)

聖三連浄化者(トライ・ディフィケイタ) ピエトロ・ベレッサ、他 贖罪者(アテネィターズ)
スクラップド・プリンセス
マウゼル教会の魔法使い<贖罪者>が使う最高度の半自立型粛清魔法。爆炎を内包した力場が三方から相手に迫る『絶対封滅圏』の陣形に敵を捕らえ抹殺する。「聖なる軍団・天なる軍団・主なる軍団!!御命賜いて・顕れたるは・神の御剣!塵は塵に!灰は灰に!魂は魂に!邪悪よ・恐れよ・怖れよ・畏れよ・聖なる奇跡が…汝を滅ぼす<聖三連浄化者>」(K2Kさんより)

必殺・温泉直流破 ラクウェル・カスール+スーピィくん
スクラップド・プリンセス
スーピィくん(<海王神(エーギル)>)の口から温泉を発射するヒネリのない必殺技。(叛多亜さんより)


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