私立帝銀学園にかよう高校生・「星明」。一見平凡な学生に見える彼は、実は他人の精神をコントロールする能力を持っていた。その能力を隠しながら人生を楽しんでいた彼だったがある日、同級生や通りすがりの人々に襲われるという事態に巻き込まれ驚くべき真実を知らされる。
星明は実は、地球の兄弟星に当たる惑星・“天球(セラ)”に存在する“カエエン帝国”の王子だったのだ。天球を救う救世主として予言されていた彼は、身分を隠して地球に送られていたというのである。混乱する明だったが、事態を把握する暇もなく天球にテレポートさせられてしまう。なんと彼は、天球の支配を企むカエエン帝国軍部と、双子の兄にして恐怖の独裁者である皇帝バイロンを倒す切り札として召喚されたのだ。 全ての真相を知った明は宿命を受け入れ、独裁者の打倒を狙うレジスタンスに身を投ずる。その身の内に宿る恐るべき力の秘密を知らないまま・・・・・・・・ 作者・・・・・・・・・・・魔夜峰央 連載・・・・・・・・・・・プリンセスGOLD 『パタリロ』でお馴染みの魔夜峰央が描くSFアクション漫画。基本ストーリーはまじめだが、味方・敵を問わず登場人物のほとんどが落語やお笑いネタのギャグを(いつものように)飛ばしまくる。 ○エンパシーと“星級(グレード)” エンパシー能力はレベルが4段階存在しており、“星級”と呼ばれるレベル分けがかなり厳密に行われている。“星(スター)”の大きさがその目安となっているため、見ただけで相手のレベルを把握できる。各“星級”は以下の通り。 ◇第四星級(ボトムスターグレード) 一番弱い“星級”。“星”の大きさは野球ボール大で、能力を持たない平民や、地球人に影響を与えるぐらいしかできない。伊右衛門や竹中ら地球に来た天球人(セラン)、帝国の一般兵士のほとんどはこの階級である。 ◇第三星級(サードスターグレード) “第四星級”の上の“星級”。“星”はバレーボール大で、“第四星級”の十人分に当たる威力を持つ。ゼビア姫や僧正親衛隊のメンバーがこの階級であり、作中での出番が最も少ない。 ◇第二星級(セカンドスターグレード) もっとも出番が多い“星級”。“星”は60cmほどで、その威力は“第四星級”能力者数十人分に匹敵する。帝国の幹部たちはほとんどがこのクラスであり、アントルー僧正やセレホン大僧正、ゾリテリア司祭などが含まれる。 ◇第一星級(トップスターグレード) 4段階中最強の“星球”。“星”の大きさは1mを有に越え、言葉では言い表せない威力を持つという。天球全体でも十数人しかおらず、バイロン皇帝やザンニン枢機卿などが含まれる。 ◇ゼロ星級 カエエン帝国の正当継承者・星明の“星級”。“星”の大きさは2m近く、“第一星級”の数倍以上の威力を持っている。能力の訓練をしていないため、完全には使いこなせていない。 この名称は厳密には“星級”ではなく、既存の四階級にあてはまらない力を持った星明のあだ名である。 |
・精神障壁(サイコシールド) | 禁邪聖省の僧兵 |
禁邪聖省の僧たちが開発したエンパシーの応用技。数十人のエンパシーを集めてシールドをつくり、円形ドームのように張り巡らす。このドームに接近した精神は、蠅取り紙にかかった蠅の如くくっついてしまい、シールドを解除しない限り脱出できなくなる。シャキラ姫の千里眼に対抗すべく、スミノフ卿の指導で実行された。(ケケケさんより) |
・精神解体 | ザンニンなど |
エンパシー能力による技のひとつ。詳細は不明だが、人間の精神を文字通り解体し、その内部の情報を読み取る技だと思われる。この技を受けた者は廃人となり、回復は望めない。一種の刑罰や拷問として使われているようだ。(ケケケさんより) |
・転移 | 神官など |
エンパシー能力による技のひとつ。数人のエンパシーを集約することで、物体を遠くに飛ばす。いわゆるテレポーテーションであるが、成功には非常に微妙なバランスが必要であるため、失敗の確率が相当に高い。そのためこの技は邪法として扱われ、封じられてきた。ゾロータス教団の神官たちはこの技で、“ゼロ星”を地球に送り出し本物の星明と入れ替えた。(ケケケさんより) |
・情念波動(エンパシー) | ゼロ星など |
“天球人(セラン)”の中でも一部の者が使用できる特殊能力。自らの精神波を飛ばし、他人の思考に影響を与える。似たような能力である“テレパシー”とは異なり、精神の奥深くに影響を与えることができる。また、使い手は限られているが、精神から物質に影響を与えることも可能である。この能力を使う者は“エンパス”と呼ばれ、カエエン帝国の支配層であった。
天球の戦闘の基本であり、様々な応用技が開発されている。また、能力を使用すると、“星(スター)”と呼ばれる光球が生じる。(ケケケさんより) |
・精神針(サイコニードル) | ゼロ星(星明) |
純粋精神の世界で使った技。精神を一転に極限まで集中し、細く鋭い針を作り出す。この針は原子一個分の面積しかないが、ダイヤモンド並の硬度(純粋精神の世界で)を持ち、「精神障壁」に穴を開けることができる。(ケケケさんより) |
・精神コントロール | ゼロ星(星明)など |
エンパシー能力による技のひとつ。相手の精神に影響を与え、術者の思い通りに動かす。かなり能力の差がないと通じないため、エンパス同士の戦いで使われることはまずない。戦争時の天球では平民相手によく使われたが、平和になってからは犯罪行為とされ忌み嫌われている。
地球で育ったゼロ星はこの技で他人を操つり、かなり悠々とした生活を送っていた。(ケケケさんより) |
[1]精神拡散 [2]精神衝撃 |
ゼロ星(星明) |
[1]純粋精神の世界で使用。自らの純粋精神を広範囲に拡散し、きわめて希薄なガス状になる。この技を使えば相手からの攻撃を受けることなく、精神世界の様子を探ることができる。 (ケケケさんより)
[2]純粋精神の世界で使用。己の精神エネルギーを衝撃波に変えて、目標に叩きつける。技名を言ったのはゼロ星だけだが、バイロンも使っていたと思われる。(ケケケさんより) |
・精神鉄槌 | ゾリテリアなど |
エンパシー能力による技のひとつ。“星”から精神波を発し、標的を殴りつけるように攻撃する。受けた者は外傷こそないが、その場にダウンして(場合によっては死んで)しまう。技名を言ったのはゾリテリア司祭だけだが、他の登場人物も数多く使用している。(ケケケさんより) |
・死霊融合 | バイロン |
禁邪聖省に伝わる深奥密教の皆伝書に記された奥義。死者の魂を吸収融合し、エンパシー能力を一時的に高める。使用すればすさまじいエンパシー能力を手に入れることができるが、精神は腐ってしまい残忍かつ凶悪な怪物となる。(ケケケさんより) |
・忍法クモしばり | ? |
ザンニン枢機卿の配下達が使用。精神波をクモの巣のように張り巡らし、敵を絡めとる。技を食らったアントルー曰く「おまえら根来忍群かー!」(ケケケさんより) |
・双子利用見せかけ分身後ろからパコーンの術 | 竹中+SLコンビ |
ザンニン枢機卿に操られた群衆との戦いで使用。双子のSLコンビが分身の術のように敵を惑わし、その隙を突いて竹中が棒で後ろから殴りつける。なんのひねりもない、まんまな技名である。(ケケケさんより) |