制作:PULLTOP(株式会社ウィル) 機種:Windows 発売日:2006年11月24日 販売価格:税抜8800円 ジャンル:アドベンチャー シナリオ: (分校シナリオ)丸谷秀人 (本校シナリオ)健速 主題歌:風のRhythm(歌:ゆうか) 【作品紹介】 名だたる名門家系の令嬢達が通う事で知られる私立学校・凰華女学院。 大学を卒業して教員免許を取得したものの教鞭を取る就職先が見つからずに居た滝沢司の元に、ある日かの凰華女学院からの誘いが舞い込む。 誘いに飛びついた司は、案内状に記された勤務先である凰華女学院へと赴くが、指定された校舎の所在地は案内状に記された『自然に囲まれた風光明媚な学び舎』という肩書きにこそ嘘偽りが無いものの、一般に知られている凰華女学院のイメージとはかけ離れた周囲に民家の一つすら見当たらない僻地の半島の果てであった。 一日数本しか通らないバスを降り、バス停で見知らぬ女生徒に道を尋ねつつ半信半疑のまましばらく歩き続ける司であったが、突然視界が開けて荘厳な装飾の門を構えた立派な西洋建築の建物、目指していた凰華女学院が姿を現すのだった。 無事凰華女学院の新任教員として職務に付く司だったが、そこで彼はここが凰華女学院の『分校』として運営されていること。此処に通っている生徒達は皆、上級階級の家庭が抱える各々の家庭事情により一般社会から隔離された少女たちであることを知る事になる。 一般社会から新任教師としてやってきた司にとって何もかもが初耳な事実ばかりではあったが、こうして世間から切り離されたような学び舎を舞台に一風変わった御嬢様達を生徒に迎えた司の教師生活が幕を開ける…… 【作品解説】 本作品はPULLTOPが2006年11月末に発売したゲーム。通称「かにしの」 プレイヤーは主人公の新任教師・滝沢司となり、教鞭を取りながら一癖も二癖もある学院の女生徒達と交流してゆく。作中の主な教師を除くほとんどの登場人物は(主人公含む)全員何らかの心の闇を抱えており、人間関係の描写によってそれらの要素が複雑に絡み合って非常に重厚な物語を作り出している。 物語は主にそれぞれシナリオライターと作風の異なる本校シナリオと分校シナリオの二つのシナリオに分けられており、そこから更にそれぞれ3人、計6人のヒロインの個別シナリオに分かれるという形になっている。本校ルートは人間関係の描写に専念した本作品でも非常に重厚な作風が特徴となっており、分校ルートは各所にちりばめられたネタによってあまり暗くなりすぎない軽めの部分を演出しつつヒロイン達が抱えた闇の部分に切り込んでいく作風となっている。故に本校ルートと分校ルートで全く異なるファンが存在し、多彩なファンの評価を生み出す結果となっている。 また公式ホームページではバナー設置のキャンペーンや企画コーナーなどが発売前より展開されていたが、中でもメーカー公式サイトと作品公式サイトに設置されていた「みやびちゃんぷりちー!ボタン」というWebアプリケーションは特定の一言をひたすら再生するだけのものであったが、最終的に270万回以上もクリックされるという素敵な結果が出たことでも知られる。 なお、本作の分校ルートはギャルゲー業界でも数少ない(ほぼ皆無に近い)「テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム(TRPG)」の風景を描写した事でも知られており、ギャルゲ業界にTRPG冬の時代(90年代後半のTRPG作品の売れ行きの大幅な冷え込み時期のこと)が既に終わっていることを示した作品群の一つとして業界の一部で丸谷秀人氏の名前を知らしめた。 【関連作品】 ・ゆのはな (同社が制作した作品の一つ。世界観を共通する) 【作中用語解説】 [実際に存在する用語]
主にスウェーデンで食されている発酵食品。 ニシンを塩漬けにして発行させた食品であり、非常に強い臭い(くさやの6倍以上)がする。 なお、作中のような開封方法(不特定多数の人間が使用する広場などでの開封)を実際に行った場合、発覚すれば犯罪として処されるので実際に行ってはならない。 卓上ゲームの一種で、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーに代表されるロール・プレイング・ゲーム(Role Playing Game)の元となったゲーム。「Table-talk Role Playing Game」という単語は和製英語であり、諸外国では「Role Playing Game(ロールプレイングゲーム(RPG))」が正式な名称である(日本で一般に知られるRPGは正式には「Computer Role Playing Game(CRPG)」と呼ばれる) 一種の簡易的な演劇を行う遊びであり、架空のキャラクターを演じて(Role)遊ぶ(Playing)ゲームという意味。ちなみに広義では昔から小さい子供の遊びとして知られてきた「ごっこ遊び」もこの範疇に含まれる。 一般的なゲームとしてのTRPGとは、GameMaster(ゲームマスター(GM))と呼ばれる司会進行役とPlayer(プレイヤー、参加者のこと)との会話によって話を作り上げるコミュニケーションゲームのことである。演劇やごっこ遊びとは異なる特徴的な要素としてはより現実的な要素、つまり偶然等の自然に起こりうる自身の力ではどうにもならない事象を表す為にサイコロを採用するのが特徴といえる。 コミュニケーションゲームと聞くといまいち難しそうに聞こえるが、実際にプレイするのは非常に簡単であり、近年では安価でルールの簡単な作品も数多く登場しているため実は敷居がかつて無いほどに低いものになっている。 |
・ウルトラせくしービーム | 相沢美綺 |
美綺がレーザー式距離計で旧帝国陸軍基地の通路の距離を計測する際に叫んだ技名。 ちなみにこのとき測った通路の直線距離は120.3メートルだった。(クウガもどきさんより) |
・女殺し油地獄 | 相沢美綺 |
邑那シナリオの球技大会のソフトボールにて、美綺が披露した秘技。 何処に特徴があるのかは不明だが、見る限りは普通にバットを振るだけである。 なお技名の由来は、近松門左衛門が執筆した同名の人形浄瑠璃の演目である。 作中ではみやびの投球の前に破れ、空振りに終わった。 (クウガもどきさんより) |
・国姓爺合せ | 相沢美綺 |
邑那シナリオの球技大会のソフトボールにて、美綺が披露した秘技。 先に使用した「女殺し油地獄」「冥土の飛脚」と同様、何処に特徴があるのかは不明だが、見る限りは普通にバットを振るだけである。途中で手を滑らせた際に台詞を噛んでいるため技名が変になっているが、本来叫ぼうとした技名は「国姓爺合戦(こくせんやかっせん)」と思われる。 なお技名の由来は、近松門左衛門が執筆した人形浄瑠璃の演目「国姓爺合戦」 作中では偶然手が滑って握る位置がずれたことが幸いし、みやびの投球を打ち返すことに成功した。(クウガもどきさんより) |
・曽根崎心中 | 相沢美綺 |
邑那シナリオの球技大会のソフトボールにて、美綺が披露した秘技。 一塁を守備する相手めがけて飛び込むように頭からヘッドスライディングする。 おそらく接触を恐れた一塁の守備を怯ませ、その隙に一塁を踏む、自分達がアマチュアであることを利用した技と思われる。ただし、ソフトボールでは走者と守備者用の塁を別けるダブルベース制が採用されているため、冷静に対応されると全く通用しない。 なお技名の由来は、近松門左衛門が執筆した同名の人形浄瑠璃の演目である。(クウガもどきさんより) |
・みさきちゃんビーム | 相沢美綺 |
美綺がレーザー式距離計で旧帝国陸軍基地の通路の距離を計測する際に叫んだ技名。 ちなみにこのとき測った通路の直線距離は98.5メートルだった。(クウガもどきさんより) |
・冥土の飛脚 | 相沢美綺 |
邑那シナリオの球技大会のソフトボールにて、美綺が披露した秘技。 先に使用した「女殺し油地獄」と同様、何処に特徴があるのかは不明だが、見る限りは普通にバットを振るだけである。 なお技名の由来は、近松門左衛門が執筆した同名の人形浄瑠璃の演目である。 作中ではみやびの投球の前に破れ、空振りに終わった。(クウガもどきさんより) |
・大リーグボール3号 | 風祭みやび |
邑那シナリオの球技大会の野球にて、みやびが披露した必殺投法。 女性としてはきわめて球速が速いらしいが、単なるストレートである。 元ネタは日本を代表するスポーツ漫画の一つ「巨人の星」に登場する主人公・星飛雄馬の同名の投法。(クウガもどきさんより) |
・大リーグボール4号 | 風祭みやび |
邑那シナリオの球技大会の野球にて、みやびが披露した必殺投法。 女性としてはきわめて球速が速いらしいが、単なるストレートである。一応3号よりは球速が速いらしい。 元ネタは日本を代表するスポーツ漫画の一つ「巨人の星」に登場する主人公・星飛雄馬の大リーグボール系の投法だが、元ネタのほうは3号までしか存在しない。(クウガもどきさんより) |
・大リーグボール7号 | 風祭みやび |
邑那シナリオの球技大会の野球にて、みやびが披露した必殺投法。 女性としてはきわめて球速が速いらしいが、単なるストレートである。最後に投げた決め球であることから3号や4号よりも球速が上がっているものと思われる。 元ネタは日本を代表するスポーツ漫画の一つ「巨人の星」に登場する主人公・星飛雄馬の大リーグボール系の投法だが、元ネタのほうは3号までしか存在しない。(クウガもどきさんより) |
・毒霧 | ガンジー・トロイメライ |
作中に登場した格闘ゲームに登場するインド僧キャラの技。 目の前にガラガラヘビを召喚し、口から紫色の毒霧をを噴霧させる技である。 とりあえず、実際のガラガラヘビは毒霧を吐かないというか、インドにガラガラヘビは人間が故意に持ち込まない限り存在しない(フードコブラ属の毒蛇はインドにも生息している上に、一部が外敵の目付近目掛けて毒液を吐くらしいのでこちらをイメージしているのかもしれない)(クウガもどきさんより) |
・念力ビーム | ガンジー・トロイメライ |
作中に登場した格闘ゲームに登場するインド僧キャラの技。 目から蒼い稲光のような念力を放って攻撃する遠距離攻撃技らしい。(クウガもどきさんより) |
・ひとり時間差必殺スパイク | 大銀杏 弥生 |
ビーチバレーで使用された必殺スパイクらしきもの。 どうやら一人を囮にしてもう一人がスパイクを行う戦術を一人でやろうとしたらしい。 とはいえ一人しかいない(他のチームメイトは華麗にスルーした)ので時間差攻撃自体出来る訳がない(笑) とりあえず、空振りして失敗したので作戦とか言う以前の問題なのだが……(クウガもどきさんより) |
・ほっぺた掴み | 鷹月殿子 |
本校ルートで風祭みやびが暴走したときに使用される強制鎮静化手段(専用CG付) 背後からみやびの頬を引っ張る(何故かほぼ回避不能)というもので、かなり痛いらしい。 ちなみに殿子ルート等で主人公の司に関することになると威力が上昇する(笑)(クウガもどきさんより) |
・超電磁スパイク | 仁礼栖香(にれ すみか) |
ビーチバレーで栖香が使用したスパイク。威力は高いようだが多分単なるスパイク(アタック) ちなみに技名が付いたのは姉の美綺から「スパイクを打つときは技名を叫ぶもの」と言われたからである。 とはいえ技名自体は栖香がつけているっぽいので、彼女が超電磁ロボコ○バトラーVやボ○テスVを知っているor見ている可能性はかなり高い。もしかしたらス○ロボにはまっている人種かもしれない(笑) 作中では分校ルート中の相沢美綺シナリオでのみ登場する。(クウガもどきさんより) |
・メガトンスパイク | 仁礼栖香(にれ すみか) |
ビーチバレーで栖香が使用したスパイク。威力は高いようだが多分単なるスパイク(アタック) ちなみに技名が付いたのは同級生から「スパイクを打つときは技名を叫ぶもの」と言われたからである。 作中では相沢美綺シナリオを除く分校ルートのシナリオで登場する。(クウガもどきさんより) |