「TYPE-MOON」の名を、同人界・ゲーム業界・その他様々な業界に知らしめた作品。 2000年の冬に完成・発売された同人ゲームで、ビジュアル伝奇ノベル。 同人ゲームでありながら、その面白さは口コミで一気に広がっていった。そして、その人気は瞬く間にプロの商業ゲームに匹敵するものとなり、その同人作品も続々と製作され、同人の同人≠ニいう新たなジャンルを確立するに至る。 時が経つにつれ、その活躍の場はマンガ・フィギュアなどにも飛び火し、2003年の秋には、遂にアニメ化までされている。 その最大の魅力は、何といってもその世界観の壮大さであろう。TYPE-MOON作品には「『月姫』世界」、「『Fate』世界」などという作品ごとに括られた枠は存在せず、その全てが同一の世界で展開される。そのため、一つの基本的な世界観を覚えてしまえば、他の作品をプレイした時・読んだ時、思わず「ニヤリ」としてしまう。しかも、それら世界観の設定は恐ろしく緻密で、且つ、オカルトなどの初心者にも分かりやすいように構築されている。 そして最大の特徴は、言わずもがな、「18禁ゲーム」というジャンルでありながら、異常なまでに洗練された戦闘描写である。主人公のキレた時の強さやかっこよさ、個性溢れる敵キャラなど、こちらがメインといっても過言ではないほどである。しかも、ただ単純に「強い」「かっこいい」ではなく、しっかりとした理論・根拠に裏打ちされた結果、「このキャラは強い」という結論に達する。これが、月姫を初めとしたTYPE-MOON作品に、エロゲープレイヤーと同等以上に、燃えゲープレイヤーのファンを多く獲得させている最大の要因だろう。 <ストーリー> 少年時代。遠野志貴は大きな事故に巻き込まれ、病院に入院した。 病室で目覚めた時。眼に映るモノ全てに、ラクガキ≠ェ見えた。しかし、他の人にラクガキは見えないらしい。疑問に思った志貴は、ラクガキを果物ナイフでなぞってみた。すると。 「君、そんなところでしゃがんでると危ないわよ」 志貴は、病室を抜け出して、近くの野原にいた。彼はそこで、一人の女性に出逢った。 女性の名は蒼崎青子。志貴は彼女を「先生」と呼び慕い、そして少しだけ自慢したくて、自分の眼にだけ見えるラクガキを、果物ナイフでなぞって見せた。 ラクガキのあった木は、苦もなく、切断された。途端―――青子は、志貴を殴りつけた。 「あなたは今、とても軽率なことをした」と…真剣に、そして親身に訴え、志貴はそれ以来、みだりにラクガキを切ることはなくなった。 翌日、青子は一つの眼鏡を志貴の元に持ってきた。眼鏡をかけると、ラクガキは少しも見えなくなった。志貴はそれを喜び、そして、同時に―――「先生」との別れを悲しんだ。 数年後。志貴は高校生となり、事故後に養子に出された遠野の分家・有間家で平凡な生活を送っていた。しかしそこに突然、「遠野の屋敷に戻って来い」という知らせが届く。 八年間世話になった家を出て、かつて暮らした遠野の屋敷に向かう志貴。出迎えてくれたのはメイドの翡翠と琥珀、そして…妹の秋葉。秋葉に当時の面影はなく、無作法な志貴につっけんどんな態度をとる。 先が思いやられる志貴であったが、翌日もしっかりと登校する。しかし、授業中に眩暈を起こして早退することに。 屋敷へと向かう道中―――志貴は人込みの中、白い服の、美しい女性に目をとめる。 ―――ドクン。突如として高鳴る鼓動。荒くなる呼吸。志貴は女性を尾行し、マンションに入って行った彼女を―――。 次の日、志貴は気分を悪くしながらも登校する。そして、校門前の交差点に差し掛かったそのとき。 ガードレールに、白い服の女性が座っている。志貴は女性を見つけると、暫く何事かをつぶやいた後、街へと駆け出していた。 どれだけ走っただろうか。彼は、暗い、路地裏に入ってしまっていた。女性は、走っても走っても、平然と離されもせず、歩いて追いかけてきた。 覚悟を決める志貴。しかし、彼は彼女を認めるわけにはいかない。それは、矛盾ではあったが、確かにあってはならないことだから。 ―――目前に立つ、純白の女性は微笑む。 何故なら―――その女性は、昨日―――。 「私を殺した責任、とってもらうからね」 |
・無限回転 | 蒼崎青子 |
「マジックガンナー」の二つ名を持つ、ミスブルーの呪文詠唱技術。ぶっちゃけ究極の早口言葉、という話も(爆 魔術発動のための呪文詠唱は速ければ速いほど良いわけだが、青子の詠唱速度はそれこそ群を抜いている。 この技術によって彼女は、マシンガンの如きマジック・ミサイルの超連射を可能としている。(OHさんより) |
・穿疾歩 | 有馬都古 |
遠野志貴が数年間預けられていた「有馬」家の娘さんである「有馬都古」ちゃんの必殺技。 えー……ぶっちゃけた話、唯の「地団駄」です。が、一度食らえばその大地を割らんかという衝撃で相手は天高くぶっ飛びます(マジです) (おおがみたいちさんより) |
・空想具現化(マーブルファンタズム) | アルクェイド=ブリュンスタッド、『水魔』スミレ |
●月姫、MELTY BLOOD 自分の思い描く(空想)したことを実際に具現化するという反則的な能力。(実に羨ましい) 自然ないし世界の触覚である精霊が持つ能力。真祖も世界が生み出した精霊のようなものなのでこれを使える……らしいです。 精霊のLVにより具現化できるLVも違うらしい。とりあえず自然から独立している人などを直接いじることはできないといいます。 だが周りの環境を自由に変化できるのでいくらでも応用ができる。 例えば目標の周囲の温度を5億度にしたり絶対零度にしたり真空状態を作れたりなど。 MELTYBLOODでは幾本もの鎖を敵に絡ませて、そのまま握りつぶすというもの。 ●怪伝 アルクェイドの必殺技。対象をブリュンスタッド城へ転移させ、鎖で束縛し、そのまま敵をバラバラに引き裂く。 (おおがみたいちさん、マサキさんより) |
・水晶渓谷 | ORT(オルト) |
死徒二十七祖の5位、ORTの固有結界、正確には固有結界より数段上の能力、否、能力というのも厳密には異なる。 「タイプ・マアキュリー」であるORTは、いるだけで地球を自分の元居た世界に作り変えてしまうのである。 すなわち物理法則の改変、“異界秩序のだだ漏れ”。 その様は蜘蛛の巣のように張り巡らされた水晶の渓谷。美しくもおぞましい、異星の風景。(OHさんより) |
・灼熱 | 軋間 紅摩 |
軋間紅摩の真の力。軋間の一族の血に眠る自然干渉能力。それまで圧倒的な力と速度で押すだけの戦法しか行わなかった紅摩だが、志貴の実父・黄理との死闘の果てに、この能力に覚醒した。詳細は不明だが、「七夜の森」の草原を焼き尽くしていたところから、文字通り灼熱の炎を操るのだろう。(柳島英志さんより) |
・開打靠靭琥珀脚 | 琥珀 |
少々長ったらしい名前ですが、琥珀さんの必殺(?)技です。 一瞬のうちにチャイナ服に着替えた琥珀さんが相手目掛けて突進。 そして蹴ったり殴ったりの連続攻撃を仕掛ける。MELTYBLOOD内でその威力は随一を誇り、 まだまだ体力ゲージに余裕がある時でもこの技食らったらやられます……マジで(汗) ちなみに突進する前にジャンプするなりしてかわすと、琥珀さんの攻撃失敗の特別グラフィックが見れます。(おおがみたいちさんより) |
・火葬式典 | シエル |
シエルが黒鍵に付与した魔術効果。命中後に発動、その名の通り相手を焼き尽くす。
刀身に呪刻を施した簡易魔術儀式で、教会では基本的にこのような魔術を避けるのだが、
シエルは根っからの信徒ではないため平然と使用している。
シエルの魔術はロアから受け継いだ知識によるもので、他にも命中箇所を石化させる土葬式典や乾燥させる風葬式典、
果てはカラスがバッサバッサと寄ってくる鳥葬式典なんてものもあるのだが、少なくとも作中でこれらをシエルが使ったシーンはない。
シエルは本当のところ、これらのロアの知識を扱うことを嫌っているのだが、死徒殲滅のためならば躊躇することなく魔術を行使する。
要するに「目的のためなら手段を選ばず」。 MELTY BLOODではラストアークとして登場。BLOOD HEAT中に空中シールド成立後、上空から火葬式典の施された無数の黒鍵を投げ放つ。 「主よ、この不浄を清めたまえ!」(OHさんより) |
・第七聖典 | シエル |
●月姫、MELTY BLOOD シエル先輩が持つ概念武装。 転生を教義としない教会特製の転生批判の鉄槌。 魂を食べると言われた霊験あらたかな獣の角を「摂理の鍵」として利用したもので、 角の表面にはびっしりと『転生、かっこわるい(マテ』という文句が刻まれている。 すでに作られてから千年を経ており、精霊も宿っているのだが、シエル先輩の 「角なんて飾りですよ。お偉いさんにはそれがわからんのです!(をぃ」 の一言で改造されてしまう。結果、宿っている精霊さんは性格骨子が歪んでしまったとか。 シエルによる改造後の姿はぶっちゃけた話………なんちゃってパイルバンカー(おい)だってそうとしか言えませんもの。 改造前は霊体に対してのみ有効な概念武装だったのだが、今や総重量60kgに達し、物理的に吸血鬼をしばき倒せるほどになっている(笑 ちなみに、オプションパーツでさらに倍! らしい。 120kgもの鉄塊を軽々と振り回すシエル先輩……いや、もう何もいうまい…… MELTYBLOODではコレを持って敵に突進、最後に引き金を引いて敵を打ち貫くというやっぱりパイルバンカー。 「セブン……! コード・スクエアー……!」 ●MEGAMIX シエルの必殺技。ご存知、彼女の切り札で、パイルバンカーでリボルビングステーク。…冗談はさておき、転生批判の鉄槌を敵に撃ち込み、対象の魂を消滅させる。第二十一話「ななこSOS」で習得し、それまで攻撃力不足だったシエル先輩が大幅強化される。ただし、これを習得する場合、セリオのサテライトキャノンは諦めなければならない。 ●怪伝 シエルの必殺技。転生否定の概念武装、第七聖典による攻撃。この技を覚えない限りシエルは二軍である。他にこれといった特徴が無いし… (おおがみたいちさん、柳島英志さん、マサキさん、OHさんより) |
・鉄甲作用 | シエル |
投擲技法。 投擲されたものが直撃したときの衝撃が数十倍になる。(Fulclumさんより) |
・ブラックバレル(レプリカ) | シオン=エルトナム=アトラシア |
MELTYBLOODのオリジナルキャラクターであるシオンの必殺技。 ブラックバレルという特別な銃にエネルギーをこめ、それを開放するというもの。(おおがみたいちさんより) |
・檻髪 | 遠野秋葉 |
秋葉の「視認した対象から熱を奪う」略奪の能力を最大出力で発現した状態。
秋葉の「略奪」は、浄眼を持つ志貴のように霊視が出来る者には「赤い糸が巻きつき、赤く焦がしているように」視えるのだが、
これを最大限、すなわち対象どころか地域全体を赤い糸で覆いつくし、逃げることも反撃することも不可能にした状態が「檻髪」である。 霊的な防御を持たない一般人相手ならまさに絶対の能力であるが、アルクェイドクラスほどに卓越した霊格が相手だと「そこらじゅうに蜘蛛の巣が張っててウザい」程度の妨害にしかならない。 ちなみに、遠野の武術・能力は一般のものを『赫訳』、当主のみが使うものを『赤主』、そしてさらに上に位置する禁忌中の禁忌を『紅主』と称して明確に区分している。(OHさんより) |
・紅赤朱 | 遠野秋葉 |
秋葉が遠野の血を最大限に解放した状態。髪と瞳が真紅に染まり、人外の戦闘能力を発揮するバーサーカーモード。 彼女の「略奪」の能力の象徴・檻髪もこの状態になることで使うことができる。(OHさんより) |
・浄眼 | 遠野(七夜)志貴 |
七夜一族の特殊能力で、常人には本来見えないものを見ることができる眼。たとえば、秋葉の檻髪や、幽霊の類等。なお、この眼が発現している時は、瞳が青くなる。(カイルさんより) |
・赤主・檻髪 | 遠野秋葉 |
●月姫、MELTY BLOOD 志貴の義理の妹である遠野秋葉の技で、相手を睨むだけで相手の熱を略奪して一瞬のうちに殺すというとんでもない能力。 思念なので実態はないらしいですがどうも実体化されてるかのように使われている、琥珀さんとか縛ってたし…… この実体化されたイメージの髪に絡みつかれると前述のように熱を奪われ死んでしまうわけです。あな恐ろしや。 MELTYBLOODでは相手の頭を掴みながら熱を吸収するグラフィックが印象的です。ハイ。 ●MEGAMIX 秋葉の必殺技。一定範囲内の敵の熱を略奪≠キるマップ兵器。この技で特筆すべきは、何と言ってもそのビジュアルの再現性の高さ。敵に命中した時のグラフィックが、凍結なのである。 ●怪伝 秋葉の必殺技でMAP兵器。前方向に扇形で攻撃し、移動後使用可能なので抜群の使いやすさを誇る。これでもうナイチチとは言わせない。 (おおがみたいちさん、柳島英志さん、マサキさんより) |
[1]赤主、泰山 [2]赤主、変成 |
遠野秋葉 |
[1]赤主、変成からの派生技。赤いフィールド内全てを軋間の異能「灼熱」によって炎上させる。(となみんZさんより) [2]視界内の地面全てを遠野秋葉の「獣を焦がす」で覆い尽くす。(となみんZさんより) |
・赫訳・蝕離 | 遠野四季 |
命をかけた当身技。敵の攻撃が当たった瞬間、自らの身体を四散させ、大量の血刀で全方位から串刺しにする。ちなみにこの技を使った後四季は戦闘中上半身だけで闘うことになる。(となみんZさんより) |
・大地を犯す | 遠野四季 |
遠野秋葉の実兄、四季の技。空中から地上に向って猛毒の血液をばら撒く。ゲージ使用で着弾地点に血刀を発生させることが可能。(となみんZさんより) |
・血刀 | 遠野四季(シキ) |
四季が自身の「不死」の能力を使用し、自分の血液の性質を操作・変化し、ナイフや剣のように投げつける。 自分の体から分離しても操作できる。このため、彼の返り血をまともに浴びることは死を意味する。 又、わざと血の跡を残し、その後を追って、血の上を歩いてくる敵を下から串刺しにするなど、なかなかに応用の利く技であるといえる。 (柳島英志さんより) |
・十七分割 | 遠野(七夜)志貴 |
●月姫、MELTY BLOOD これは知らない人はいない(はず)。文字通り相手を死の線とナイフで十七個に解体するというもの。 原作中ではほぼ一回しか使用していないがMELTYBLOODでは志貴の必殺技として何度も使える。 ●怪伝(同人ゲーム) 志貴の必殺技その2。原作をプレイしたならば誰もが知ってる、神技的殺人術。相手の死の線に沿って、対象を十七つの肉片に分割する。モーションはメルブラを参照されたし。(マサキさんより) (おおがみたいちさん、マサキさんより) |
・蝕離 | 遠野シキ |
接触融合呪詛。血刀に代表される、遠野シキの「不死」の根幹をなす能力。
ロアによるものではなく、遠野の異能。
シキは傷を負うと、その傷を治すのではなく、傷を負ったままでも生きていけるよう肉体を作り替えるという非常識な身体なのであるが、
このとき失った肉体を後に他人の肉体を摂取することで代替できるのが蝕離である。
ぶっちゃけ臓器移植のなんでもアリバージョン。 はっきり言って、吸血鬼化する以前に、持ち合わせた能力がすでに吸血鬼じみていたわけだ。(OHさんより) |
・直死の魔眼 | 遠野志貴、両儀式 |
モノが発生と同時に内包している「死」を視る事が出来る眼。 死の一歩手前までいき、更にそこから生還して「死」を理解することで、脳の「回線」が開き、極めて低い確率で身に付く。 「死」は、モノが死に易い線「線」と、線を流している大元・死そのもの「点」となって見える。 線を切れば、モノの硬度に関係なく切断でき、点を突けば、如何なるモノも「殺す」ことができる。 (「死線」を見ることができる者でなければ死線などを切っても殺すことはできない。) この眼の恐ろしい所は、「モノの命を殺す」のではなく、「モノの意味を殺す」という所。 「死者」でも、「死者」としての意味を持つ以上「殺害」でき、その気になれば「不死身の怪物」だろうが 「軍隊」だろうが「混沌」だろうが「世界」だろうが「星」だろうがナイフの一突きで殺せる(「点」を見つけるのが大変だが)。 「モノを切って殺す」のでなく、「モノを殺して、結果として切れる」らしい。 志貴の場合、どう考えても「17分割」より、「ナイフの一突き」の方が強いはずなのだが、何故か前者が優遇される。 「死」を見ることは脳に極度の負担が掛かり、素の状態だと発狂してしまう。 志貴は普段、幼少の頃「先生」にもらった「魔眼殺し」の眼鏡で「死」を見えなくしている。 :「―――――教えてやる。これが、モノを殺すっていうことだ」 能力としてのレベルは両義式のモノの方が上位だそうです(公式設定) 実際、式は荒耶宗蓮の「結界」や浅上藤乃の「歪曲」といった、能力そのものすら「殺す」ことができます。 また藤乃と対峙したとき、彼女の能力を「緑色と赤色の螺旋」と表現しており、 式に見えるのは「点と線」以上のものです。 式曰く「万物には全て綻びがある。人間には言うに及ばず、大気にも意志にも、時間にだってだ。 始まりがあるのなら終わりがあるのも当然。オレの目はね、モノの死が見えるんだ。 だから――生きているのなら、神さまだって殺してみせる」だそうで。 後、志貴も式も普通に「物の死」を見ています。特に式の方は魔眼封じの眼鏡なんて使ってません。 彼らはより深く点や線を見極めようとするとき、脳に過度の負担がかかるようです(対象が強大なほど負担も大きい)。 志貴は自ら「死」を見ようとすると眼が青くなる。 また、「直死の魔眼」はライダーの「石化の魔眼」と同じように協会においてノウブルカラーという特例に認定されている。強力な魔眼はノウブルカラーとされるが「直死の魔眼」については詳細は不明。 (柳島英志さん、OHさん、nrvnqsrさん、叛多亜さんより) |
・獣王の巣 | ネロ・カオス |
混沌の死徒・ネロが展開する固有結界。 彼は自らの体内を固有結界とし、そこに666のケモノの因子を肉体に内包し混濁させ、体のなかに混沌を作りだしている。 そこから飛び出し、外界で形を成した無数の獣がネロの武器となるが、どんな獣が飛び出してくるかはネロ自身にもわからない。 多数の幻想種も内包しており作中ではユニコーンやドラゴンに近いものすら放出し扱った。 これはすでに原初の一つの世界と同一でありこれを殺すのは世界を一つ殺すのと同意。 (スイさん、OHさんより) |
・創世の土 | ネロ・カオス |
ネロがアカシャの蛇≠ノ伝授された術。五百匹の獣の因子を束ねて、対象を捕縛する。 その破壊は、大陸を一つ破壊することと同義らしい。(柳島英志さんより) |
・武装666(999) | ネロ・カオス |
ネロが自身に内包する、666匹の獣の因子の全てを体に纏って怪物化した後、突撃する。 その姿は正に「幽○白書」の戸○呂100%・・・などといってはいけない。一般に「武装666」と呼ばれていたようだが、何故か「MELTY BLOOD」では、数字が1.5倍になり「武装999」と称される。 なぜ、武装999と称されるか。それは恐らく、「666匹の獣の因子の全てを体に纏う」ことで形を得る、つまり「666にして一つ」の状態になる。666と一は正反対の意味だと考え、「666」という文字を反転させ、「999」と記すことで「666にして一つ」の状態を表している、 ということだろう。 (柳島英志さん、nrvnqsrさんより) |
・暗黒翡翠拳 | 翡翠 |
月姫お祭りディスク「 両腕をクルクル回し、最後にエネルギー(?)の塊を相手にぶつけるという物でその威力はMELTYBLOOD内で証明されている。 (おおがみたいちさんより) |
・パレード | フィナ=ヴラド=スヴェルテン |
死徒二十七祖の一人ヴラドの持つ固有結界。(Ashさんより) |
・直死の魔眼(ロア) | ミハイル・ロア・バルダムヨォン |
ロアが17回の転生の後に会得した魔眼。 ロアは直死の魔眼だと思い込んでいたが、志貴のモノとは全く正反対の代物で、 モノの「死」が見えるのではなく、こちらはモノを活かしている点と線、いうなれば「命」が見える魔眼。 そのため、「命」を持たない無機物には点と線は見えない。 志貴はクライマックスでロアとこの魔眼の性能をボロクソにいっていたが、こと「生物を相手にする」ということに関して言えば、 ロアの身体能力とも相まって、こちらの方が強いと推察される。 (何故なら、志貴の眼は生き生きとしているモノの点と線は見えにくいが、ロアの眼は対象が生き生きとしていればいるほど見え易いと思われるため)。 因みに使い方は志貴の魔眼と同じで、点や線をナイフで切る・突く、というもの。 尚、原作中で、「線」が切られた描写は無く、ロアは専ら「点」を突くことでその性能を活用していた。 「点」を突くと、その生物の「命」が削り取られ、死に至る。点を少し外して突くことで、多少の手加減が利くことも、志貴の魔眼との違いである。 誤解を招かないように付け足しておくが、この能力は断じて「直死の魔眼」ではない。 ただ、ロア本人がこれをそう思い込んで呼称している為、本物と区別する意味も込め、名前は「直死の魔眼(ロア)」と表記しておく。(柳島英志さんより) |
・メカヒスイ大行進 | メカヒスイ |
琥珀さんがギャグ(いや本気か?)で作った翡翠を基にしたヒトガタ万能メカ「メカヒスイ」の必殺技。……けっこうそのままですけども。 何体もの量産型(?)メカヒスイが突撃。そのまま相手を轢いていくという恐ろしい技。(おおがみたいちさんより) |
・デモニッション | メレム=ソロモン |
死徒二十七祖の20位、『四大の魔獣』ことメレム=ソロモンの異能。 空想具現化にも近しい第一階位の降霊能力で、 他者の願望をモデルとし、メレムの憧憬(ゆめ)によって彩色し、類似品を創り上げる。 メレム本人の願望は具現化できないのがミソ。 なお、メレムの四肢はかつてメレムが産み出したモノの内から選ばれた魔獣から成る。 『四大の魔獣(フォーデイモン・ザ・グレイトビースト)』と呼ばれる所以。(OHさんより) |
・枯渇庭園 | 弓塚さつき |
ロアに吸血され、死徒となってしまったさつきが身に付けた固有結界。
禁呪ともいえる固有結界をなんの魔術的知識も持たない元はごく普通の学園生(大人の事情のため「高校生」ではないw)の身で習得してしまったわけだが、よほどロアの血がなじんだのか? はたまた元々秘めた才能があったのか?
詳細は不明。 かつて、原作「TYPE MOON」のネタバレ掲示板にて、彼女の能力をある人物が言い当ててしまったことにより、世に名前が出た。 この一件以来、その詳細を語ることはファンにとってある種の「禁忌」になってしまった(原作者に差し止められたようだ)いわく付きの技。 長らく秘密のベールに覆われていたが、Re・ACTによってついに日の目を見た。 固有結界が発動すると周囲に美しい山野が広がるが、一転して荒野に変わってしまい、風に舞い散る枯葉に触れるとダメージ、という描写になっている。 そのあたりから推測するに、庭園が枯れていくとき、結界に取り込まれた相手の生命力も巻き込んで同時に奪ってしまう能力のようである。 (柳島英志さん、OHさんより) |
・ナイトオンザブラッドライアー | ワラキヤの夜(ズエピア=エルトナム=オベローン) |
MELTYBLOODのラスボスである「ワラキアの夜」の必殺技で、 敵の手前に黒い竜巻を発生させて相手上空高く吹き飛ばし、最後に仮面を象った闇(タタリ)で相手を飲み込む、というもの。 最後の一撃のみ喰らうと即死という恐ろしくも妙な性能を持つ。 さすがラスボスだけあって、技発動時の台詞は必見(聴?)です。(おおがみたいちさん、オルズデッドさんより) |
・黒鍵 | シエル、言峰綺礼 |
教会の代行者たちが使う基本武装の一つ。
形状は剣だがその重心は切っ先寄りで、斬り合うことには向いていない。
本質は射ち貫くための投擲武器、つまり弾丸である。
シエルの主武装。左手の指と指の間に3本の黒鍵を挟み、街灯の上に佇む法衣姿は(「カレー」と並んでw)シエルを象徴する絵である。
基本武装のくせに扱いはかなり難しく、愛用する代行者は少ないのだが、
数少ない例外の一人であるシエルの場合、百本近い黒鍵を携帯することもある。
シエルが「弓」の二つ名で呼ばれる所以。
どうやってそんな大量に・・・と思う向きもあるだろうが、
実は携帯時の黒鍵は柄部分のみであり、戦闘時になってはじめて刀身を展開するのである。
シエルの場合は聖書のページを展開し、魔力を通して物質化して刀身を編んでいる。 因みに、「くろかぎ」でなく「こっけん」。 なぜ「鍵」なのかというと、死徒を塵に返すための手順に答えがある。 すなわち、人外に堕ちた死徒の肉体に、人間であったころの自然法則を叩き込み、 肉体を洗礼し直して塵に返すのが基本的手順なのだが、 この「肉体の構成を『開いて』、元に『施錠する』儀式」に用いられるのが『摂理の鍵』と称される一連の概念武装なのである。 (柳島英志さん、Fulclumさん、OHさんより) |
・堕獄 | 軋間紅摩、荒耶宗蓮 |
常軌を逸した握力によって繰り出されるアイアンクロー。(となみんZさんより) |