忍法相伝64  [必殺技辞典]

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伊賀忍者の血を引く男・伊賀大馬は、何のとりえも無いごく平凡な青年。そんな彼はある日、密かに惚れていた女性が身売り同然の境遇になることを知る。何とか助けようと考えるが、能力も環境も伴わない彼にはどうすることも出来ない。だが、藁にもすがる思いで先祖伝来の古文書を紐解いた彼は、先祖が書き記した伊賀忍法の存在を知る。そのひとつ、あらゆるインキの字を消し去る忍法「墨消し」を使って一儲けを企む大馬だったが・・・・
 山田風太郎忍法帖小説短編のひとつ。「週刊大衆」64年1月23号に掲載された。非常に珍しい現代版忍法帖であり、シリーズの番外編となっている。現在に至るまで文庫化されていない幻の長編作品・『忍法相伝73』のパイロット版でもある。

忍法腎こぼれ 伊賀風忍斎
忍法相伝64
幕末の忍者・風忍斎が開発した忍法のひとつ。この忍法では、どれほどの多くの女性であろうとも相手に出来る精力を発揮できるようになる。発動に必要な手順は以下の通り。
[1]オットセイの腎臓を手に入れ、よく煎じる。
[2]それを絹で漉して練り、少量の蜜を加える。
[3]百八日たってから馬の糞を煎じた汁でときのばし、男根に塗る。 (ケケケさんより)

忍法墨消し 伊賀風忍斎、伊賀大馬
忍法相伝64
幕末の忍者・風忍斎が開発した忍法のひとつ。己の周囲にあるインキの文字を消し去り、まったくの白紙にしてしまう。発動に必要な手順は以下の通り。
[1]自分の鼻汁鼻糞を茶碗一杯集め、火にあぶって粉末とする。
[2]これに少量の炭粉を加え、酒に溶かして飲む。
[3:]その後仰向けになって、足を三尺の高さまで上げる。
[4]胸に印を結びながら「墨痕消滅、七難連滅、七複連生秘」と七回唱える。
以上のことをすると、術者が触ったもの・息をかけた物がことごとく白紙になってしまう。 (ケケケさんより)

墨消し破幻の法 伊賀風忍斎
忍法相伝64
幕末の忍者・風忍斎が開発した忍法のひとつ。読んで字のごとく「墨消し」の効果から書類を守ることが出来る。忍法相伝書はこの術で処理がしてあり、墨消しの影響を受けないようになっている。(ケケケさんより)


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