すーぱー☆なちゅらる [必殺技辞典]

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著者:清水文化
イラスト:星崎ひかる
レーベル:HJ文庫(ホビージャパン 刊)

【あらすじ】
現代とは異なり、魔法や超能力等と呼ばれた力の存在が物理学の理論によって立証された時代。
かつて超能力などと呼ばれた超自然力(SNP)の能力を持つ生徒達が通う教育機関「神通学園」にメイドのクリスと共に入学した青根リーヤは、ひょんなことからかつての幼馴染で特待生として入学してきた牧野越也と再会する。
トラブルはあったものの無事に学園生活を始めることとなった彼らであったが、リーヤには人より高いSNPの能力を暴走させて爆発させるという致命的な欠点があった。
かくして、リーヤとクリス、越也と先輩の霜野千恵理らによる騒がしい学園生活が始まるのであった。

【作品紹介】
本作は、くじびき勇者さまでお馴染みの清水文化先生が描く超能力を題材としたシリーズ。
現代のようでありながら、科学的に解明されたかつての超能力、超自然力(Super Natural Power)によって科学がより発展した世界を舞台に、リーヤを始めとする登場人物を通じて、SNPの出現により出現した社会問題等を描く作品。
社会への風刺は清水文化氏の歴代作品の中でも高めであり、名前こそ挙がっていないもののマスコミや近年問題になっているグリーンピースやシーシェパード等の自称環境団体に対する風刺は特に強いのが特徴である。
ただ前作のくじびき勇者さまと比較して作者の特色である薀蓄や風刺により重点が置かれた一見さんお断りな作風、そしてその割に作中の重点となるSNPに関する解説の全文をホームページ上で公開し、本文中では場面に応じて小出しにする形式(理由は解説を全て本文に記述すると説明だけで1冊近いページ数を消費しかねないから)もあって今作はいまいち読者の受けが悪く、3巻で打ち切りとなった。

【既刊一覧】
・すーぱー☆なちゅらる 1次元目 お子さまですみません
・すーぱー☆なちゅらる 2次元目 役立たずですみません
・すーぱー☆なちゅらる 3次元目 お騒がせですみません


ポルターガイスト 青根リーヤ
すーぱー☆なちゅらる
第1巻初登場。リーヤの念動力(サイコキネシス)の暴走発動に周囲が付けた通称。
何らかの要因によって、リーヤ自身の自覚なく周囲にある3次元空間上の物質(以降「通常物質」)を念動力で動かしてしまう行動である。 (クウガもどきさんより)

空間跳躍(テレポート) SNP能力
すーぱー☆なちゅらる
第1巻初登場。代表的なSNP能力の一種で、SNP理論の第4解に基づく技術。テレポーテーション等と呼ばれる技術で、離れた場所へ瞬時に移動する。
原理的には、3次元空間(以降「通常空間」)に存在する物質(以降「通常物質」)をSNP理論で扱う次元の空間(以降「SNP空間」)に移し、移動した(させた)後に通常空間に再び戻すことで二点間を瞬時に移動する(させる)ことを可能としている。
ただし移動の前後で運動量が保存される為、長距離を移動すると空間内に元から存在する物質(大気中に存在する分子等)と衝突し、弾かれた際の衝撃で怪我を負う可能性もあり、100km以上の移動ともなれば死亡する可能性も極めて高くなる。(300m以内の移動であれば障害物がない限り安全)(クウガもどきさんより)

空中浮遊(レヴィテーション) SNP能力
すーぱー☆なちゅらる
第1巻初登場。SNP能力の一種で、SNP理論の第2解に基づく技術。SNP理論で扱う次元の空間(以降「SNP空間」)側から対象物を固定することで、 3次元空間(以降「通常空間」)において空中浮遊を可能とする技術である。
なお浮遊中は見た目において重力の影響を受けていないように見えるが、SNP空間上における重力が通常空間と比較すると無視できるレベルで微弱なだけであり、実際には感覚器で感じられない速さで少しづつ落下している。 (クウガもどきさんより)

物質変換 SNP能力
すーぱー☆なちゅらる
第1巻初登場。SNP能力の一種で、SNP理論の第1解に基づく技術。SNP理論で扱う次元の空間(以降「SNP空間」)側からの作用によって対象物質の分子構造を組み替え、別の物質を生成する技術である。
大きく分類すると、微弱な相互作用によって原子核に働きかけて別の原子を作るものと、電磁力によって分子構造のみを組み替えるものの二種類が存在する。
前者は核融合・核分裂によって原子そのものを組み替える事が可能だが、変換前後で変換に使用した原子の質量数が変化しないため見た目的に派手な変換は行われず、また誤って放射性同位体を生成する可能性も存在する(但しSNP能力で生成される範囲の放射性物質は基本的に半減期が短く、多くの場合放射能汚染を起こす前に安定した物質へと変換される)
後者は周囲に必要な原子さえ存在すれば大規模な変換が可能かつ放射性物質を生成する可能性もないが、変換後の物質の構造をある程度把握しており、それを正確に組み替える制御能力が要求される。(クウガもどきさんより)


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