信玄忍法帖  [必殺技辞典]

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戦国時代、甲斐の猛将と恐れられた武田信玄は、圧倒的兵力を持って京への上洛を開始していた。三河の徳川家康・尾張の織田信長連合はこれを迎え撃つものの、信玄の鬼謀と兵力の前に成す術は無かった。
 だが、宝亀四年・信玄は何故か進撃を止め謎の沈黙を保つようになる。その謎を探っていた服部半蔵と伊賀忍者たちは、信玄が病に倒れ死亡したという噂を聞きつける。だが、巧みに影武者を使う信玄の生死の真相は簡単にはわからない。さらにその真相を探るべく、伊賀忍者の中から選ばれた9人の精鋭が甲斐に潜入する。
 一方、巨星・信玄の遺言に従ってその死を隠さんとする武田側は、6人の影武者を使って敵のみならず味方をも欺く作戦を立てる。その作戦の指揮をとるのは、稀代の大軍師・山本道鬼斎勘助。彼の命を受けて影武者を守るのは、かの真田幸村の父である真田源五郎昌幸と、彼に従う猿飛天兵衛・霧隠地兵衛の忍者たちである。
 一大の英雄・信玄の死を巡り暗闘を繰り返す武田と徳川。この密かなる戦いを制し、勝利をつかむのは果たしてどちらなのか・・・・・・・・・?

山田風太郎忍法帖長編シリーズのひとつ。忍者の戦いそのものよりも、“信玄の死”の真相を巡り歴史人物たちが織り成す情報戦の描写が多い。

忍法 鵜飼 箙陣兵衛
信玄忍法帖
両手から数百もの糸を放出して、 その先についた鉤によって対象を捕え捕縛する。 捕らわれたものは自らの意志では体を動かせなくなってしまう。

忍法 水牢 猿飛天兵衛
信玄忍法帖
周囲を瞬時に水のフィールドにかえ相手を溺れさせてしまう。 使用する本人も術の範囲内にいることになる。

忍法 陰陽転 六字花麿
信玄忍法帖
いわゆる男性から女性、女性から男性へと変身する技。 ホルモンから変化するようで骨格や器官なども変身する際に変化をとげる。

忍法 時よどみ 墨坂又太郎
信玄忍法帖
その金色の瞳で相手を掃射することによって、 相手の時間知覚を錯覚させてしまう。 これによって、相手を一気に果てさせたり、 また相手の攻撃を命中させないようにさせることもできる。

忍法 春水雛(しゅんすいびな) 箙陣兵衛
信玄忍法帖
米のような粉と、男性の体液を材料にして一対の内裏雛を作り出す。この人形は人形とは思えないほど精気に満ちており、艶かしささえ感じさせる。また、果てしなく水分を吸って膨らむ性質を持っており、浴槽などで使えば人間をも容易く押しつぶす勢いとなる。(ケケケさんより)

忍法 煩悩鐘 御所満五郎
信玄忍法帖
大鐘を指ではじいて音色を発し、その音を聞いた者を夢遊病者のごとく引き寄せる。効果があるのは、邪念煩悩を抱えた者だけであるため出家などには通じない。また、この術の使用には、至妙至境の状態で死んだ男女からを抜き取った血を大鐘の内側に塗りつける必要がある。(ケケケさんより)

忍法 乳房相伝(ちぶさそうでん) 黄母衣内記
信玄忍法帖
人間の生血を飲んでそれを右乳房に蓄え、それを放出することで相手に浴びせかける。するとその相手は、生血の主が持っていた性質の内、もっとも異常で特殊なものを受け継いでしまう。生血の主が凶暴であれば浴びた者も凶暴に、臆病であれば臆病になるのである。(ケケケさんより)


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