さまよえる忍者  [必殺技辞典]

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戦国武将・滝川一益の子孫である滝川右近は、「今の自分は仮初の姿」という虚無的な思想を持つ変人である。ある日のこと、一族に相伝された忍法・他人の肉体をのっとることのできる“幻眠の術”を研究していた彼は、女性と交合することでその肉体を操る術を偶然に開発する。それを“忍法 傀儡精”と名づけた右近は、好き勝手に他人を操り次々と無責任な行為をやり始めるのだった。その先に恐るべき運命が待つことも知らず・・・・・・

 山田風太郎小説・忍法帖シリーズ短編のひとつ。1970年に『小説サンデー毎日』9月号にて掲載された。

幻眠の術 滝川右近
さまよえる忍者
滝川家に古くから伝わる忍法。目を合わせた相手に憑依することでそのものの肉体を完全に乗っ取る。右近は偶然から改良版といえる「忍法 傀儡精」を編み出した。だが最後には、コントロールが効かなくなり、術の使用中に本体が死んでも意識だけが残り続ける精神生命体と化してしまう。(ケケケさんより)

忍法 傀儡精(くぐつせい) 滝川右近
さまよえる忍者
「幻眠の術」をもとに右近が編み出した忍法。交合し精液を送り込んだ女性の肉体に憑依して意のままに操る。送り込む精液の量に応じ、憑依する分量を七割・三割などと調節することが可能。さらに術を使用した女性が別の男性と交合することで、今度はその男性に憑依することができる。(ケケケさんより)


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