逆艪一刀流  [必殺技辞典]

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小野一刀流を伝える小野家五代目当主・小野助九郎。その娘のお琉は、かの柳生新陰流を伝える柳生采女と婚約していた。だが、女と剣に興味を持たず陰間茶屋の絵太夫右近に夢中な采女を、お硫は正直軽蔑していた。そんなある日、小野家初代に倒された剣豪の子孫を名乗る神子上背鬼が小野の道場に挑戦してくる。「逆艪一刀流」なる奇怪な技を操る彼に、小野助九郎も成す術が無い。傍若無人な背鬼に恥をかかされたお琉は、その仕返しにやる気の無い柳生采女ひっぱりだして試合をさせようと企むが・・・・・・・・
 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「オール読物」66年12月号に掲載され、短編集収録時には『逆艪試合』という題に変更されている。

逆艪一刀流 神子上背鬼
逆艪一刀流
小野善鬼六代目の子孫・神子上背鬼が編み出した剣法。「相手に背を向けながら両拳を耳に当て、剣を天に掲げる」という異様な構えから、強力な斬撃を繰り出して攻撃する。相手に背を向けるという不利をものともせず、小野一刀流の高弟をあっさりと倒した。 (ケケケさんより)


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