魔法戦士リウイ [必殺技辞典]

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著者 :水野 良
イラスト:士貴智志、横田守
 原作 :「ソードワールドRPG」(グループSNE)
(富士見ファンタジア文庫)

あの「ロードス島戦記」(角川スニーカー文庫 刊)の作者・水野良がグループSNEの「ソードワールド」を元に、作り上げた作品である。

本作は大きく分けてアレクラスト大陸の新興国・オーファンとその周辺を舞台に、リウイとミレル、メリッサ、ジーニとの出会いからリウイが認められ、同僚の正魔術師アイラが古代魔法王国時代の呪われた指輪にアイラが封じ込められてしまったあたりまでを描くプロローグ的な第1部、リジャールの元に届いた密書の返事をオランへと届けるまでの道中を描く第2部、魔精霊アトンに対する切り札となるヴァンブレード「ファーラムの剣」を求めて旅をする第3部に分けられる。
近頃、戦の神マイリーの司祭メリッサの不本意節が聞けなくなったのが残念である。まあそれだけリウイが成長したってコトでしょうけど…

なぜかこの作品から「新ソードワールドRPGリプレイ」に出ている方も結構いる。(理由は舞台が同じなことと、ハーレムパーティと化しているリウイ達御一行に対する男性PC達の妬みなど)
(例:この作品のヒロインの1人、ミレルが新SWリプレイ2巻に(台詞有り)、第1・2巻にでてきたセレシアが新SWリプレイ1巻に(一言だけ台詞つき)、リウイの同僚の正魔術師アイラが新SWリプレイ2巻に(台詞つき)、新SWリプレイ8巻頃ではフォルテス導師が魔力の塔を再建造し始めた頃だということになっている。ついでに言うと新SWリプレイ1巻の挿絵の1つのバックにリウイたちが写っていたりする。)

【第1部】
魔術師見習いを卒業したばかりのリウイは、酒場で喧嘩をする騎士見習いと3人の女冒険者と出会う。 リウイは彼女たちの身代わりとなりその場を収めるが、代わりに彼は近衛兵に捕まってしまう。養父で魔術師ギルドの最高責任者カーウェスのおかげで釈放されたリウイの元に昨晩の3人の冒険者たちが現れ、その中の1人の司祭が勇者となるリウイに仕えるよう神の啓示を受けたということでリウイは彼女たちから冒険者への誘いを受ける。
第2巻ではオーファンの異常気象の原因となっていた古代魔法王国時代の遺産「魔力の塔」での精霊の暴走を止め、塔を破壊して問題を解決する。
第3巻は、繁華街で助けた家出少女ミュリエルが家に帰れるようにとリウイは彼女の実家に乗り込むが、ちょっとした小細工が裏目に出て婚約騒動に発展してしまう。
第4巻では近くの魔法王国ラムリアースから密命を受けた留学生がオーファンの魔術師ギルドにやってくる。そのころミレルは気まぐれで何者かに追われる少年ウィズレイの面倒を見ていた。そこでまた一波乱が起こる。
第5巻はおそらくこの作品のメインヒロインである盗賊の少女ミレルのお話がメイン。オーファンの盗賊ギルドの副頭領に言い寄られたミレルは、とっさに自分がリウイの女であると言った事からこれまた騒動になる。
第6巻は戦の神マイリーの司祭であるメリッサ関連の話がメインになっている。
第7巻は短編3話ともよくリウイの剣の稽古をつけている女戦士ジーニのお話です。
第8巻はオーファンのマイリー神殿最高司祭ジェニの計らいで、リウイたちは与えられた試練――古代魔法王国時代の遺跡・幻覚都市へ向かう。そこで見たものは男と女の醜い欲望であった。
第9巻は第1部最終巻であり、リウイがアイラに送った指輪は古代魔法王国時代の遺産だった。そしてそれが原因でアイラはその指輪に封印されてしまう。それを解決するためにリウイたちは指輪から復活した女魔術師を追う。この作品では「竜殺し」リジャール、オーファン魔術師ギルド最高責任者カーウェス、「剣の姫」ジェニの雄姿も見れます。

【第2部】
「剣の国の魔法戦士」
 リウイの養父でオーファン魔術師ギルドの最高責任者カーウェスが病に倒れる、その後継者に指名されたフォルテスはカーウェスの弟子の1人で非常に優秀な魔術師ラヴェルナへの嫉妬から魔力の塔の再建造を行う。この作品にてリウイがオーファン国王リジャールの妾の子であることが初めて判明します。

「湖畔の国の魔法戦士」
 密命を受けたリウイたち、その途中で通った湖岸の国ザインでまた騒動に巻き込まれる。かつてリウイの父であるリジャールたち3人が倒した「邪竜クリシュ」の転生竜が初登場するのもこの巻である。

「砂塵の国の魔法戦士」
 アイラファンの方お待たせしました。この巻の最後でアイラが復活します。あらすじは密命を受けて、賢者の国オランに向かうリウイたちだったが、砂漠の国エレミアでミレルたち女性陣がこの国の皇太子シュメールの後宮にスカウトされてしまう。そこで魔神が封じられた魔法の洋燈が魔精霊アトンを崇める砂漠の民ケシュ族に奪われてしまい、リウイたちはまた騒動に巻き込まれる。

【第3部】
タイトルにファーラムの剣が書かれている通り、古代魔法王国時代に魔精霊アトンを倒すために、当時の魔法王国の王の肉体を素材に魔法王の鍛冶師ヴァンがうった聖剣を探す話となる。

「賢者の国の魔法戦士」
 ついに賢者の国オランの王と謁見したリウイたちは、改めて復活した魔精霊アトンのこと、そしてアトンが死の砂漠を渡りきったとき、フォーセリア世界の精霊力はすべてアトンに吸収されて世界が滅びるということ、そしてそれを復活させてしまった原因はオランの魔術師ギルドからの探索隊が原因だったことを聞かされる。そしてアトンを唯一倒せる可能性のある武器はかつて古代魔法王国の魔法王の鍛冶師であったヴァンが、当時の魔法王自身を素材にしてうった聖剣のみであるということを伝えられる。そしてその唯一の手がかりとしてリウイたちはオランが編成した聖剣探索部隊と共に堕ちた都市レックスにあるヴァンの別邸に向かう。
 登場したヴァンブレード:『”番兵(センチネル)”』[持ち主:ヴァン別邸守護 → リウイ]

「呪縛の島の魔法戦士」
 堕ちた都市レックスで手に入れた魔法王の剣のありかを手に入れたことにより、リウイはエレミア王シュメールの力を借りて、判明した剣のありかのうちその中でも最も位置的に困難な「ロードス」へ向かう。
 乗った船が海賊にのっとられていて本来の船員がいなかったなどもありながら何とかたどり着いたロードスで、当初誤解はあったもののフレイム王国に歓迎を持って迎えられる。フレイム王カシューの催したパーティの中でアイラは、自由騎士で「ロードス島戦記」の主人公パーンが持つ剣こそ捜し求める付与魔術師(エンチャンター)ヴァンの鍛えた剣だということに気づく。
 登場したヴァンブレード:『”鎮めるもの(サプレッサー)”』[持ち主:パーン]

「牧歌の国の魔法戦士」  前作でパーン達と約束を交わしたリウイ御一行は、魔法王の剣を求めて聖王国アノスと草原の国ミラルゴの国境へとやってきた。
 そこにあったのは、魔精霊アトンを倒すことを宿命とする部族とその守護神像、そしてその守護神像を動かすために育てられてきた巫女のマウラ、守護神像をめぐる陰謀と守護神像のために打たれた一振りの巨大なヴァンブレードだった。
 登場したヴァンブレード:『”巨人の剣(ギガンテス)”』[持ち主:巨人像(守護神像)]

「鋼の国の魔法戦士」
 前作にて巨人像で勝負を挑み、激戦の末に敗北したリウイ達。彼らはオランでプリシス陥落の一報を受けて侵略が停滞しているうちにその地にあるヴァンブレードを探すため、ロドーリル帝国に攻め滅ぼされたかつての城塞都市国家プリシスへと向かう。
 そこでリウイはちょっとしたトラブルに巻き込まれ、そのままなぜかロドーリルの女王ジューネに気に入られて側近へと取り立てられてしまう。
 登場したヴァンブレード:『”イレーサー”』[持ち主:ヒュード → ???]

「月刊ドラゴンマガジン」にて8月号より新シリーズが掲載予定


【既刊情報】
 ・本編:小説版「魔法戦士リウイ」
 「魔法戦士リウイ 剣の国の魔法戦士」
 「魔法戦士リウイ 湖畔の国の魔法戦士」
 「魔法戦士リウイ1」
 「魔法戦士リウイ2」
 「魔法戦士リウイ3」
 「魔法戦士リウイ4」
 「魔法戦士リウイ5」
 「魔法戦士リウイ6」
 「魔法戦士リウイ7」
 「魔法戦士リウイ8」
 「魔法戦士リウイ9」
 「魔法戦士リウイ0」
 「魔法戦士リウイ 砂塵の国の魔法戦士」
 「魔法戦士リウイ ファーラムの剣 賢者の国の魔法戦士」
 「魔法戦士リウイ ファーラムの剣 呪縛の島の魔法戦士」
 「魔法戦士リウイ ファーラムの剣 鋼の国の魔法戦士」

 ・漫画版(「角川コミックスドラゴンJr」刊)
 「魔法戦士リウイ 紅炎のバスタード」全6巻
  (原作:水野 良 作画:細雪 純 キャラクター原案:横田 守)
 「魔法戦士リウイ パロディ4コマ劇場」
 「魔法戦士リウイ パロディ祭り(フェスティバル)」

【関連作品】
 「ロードス島戦記」(水野 良/グループSNE)
 TCG「ドラゴン☆オールスターズ」(富士見書房)

エネルギーボルト(光の矢) ソーサラー、ヒースクリフ・セイバーヘーゲン、リウイなど
ソードワールドRPG(リプレイ含む)、魔法戦士リウイ
ソーサラーが職業レベル1で使える魔法。魔法でエネルギーの矢を作り出して相手1体を攻撃する。(クウガもどきさんより)

シャープクロー ドラゴン・プリースト、ティカ
ソードワールドRPG、魔法戦士リウイ
竜司祭(ドラゴン・プリースト)が覚える竜語魔法(ドラゴン・ロアー)。手の爪をまるで竜の鉤爪のように変化させる。(クウガもどきさんより)

スケルトン・ウォリアー ソーサラー、ヒース、カーラ、リウイ 等
ソードワールドRPG、 ロードス島戦記、魔法戦士リウイ
中堅導師クラスの魔術師(ソーサラー)達が使用する古代語魔法で、「ドラゴンの牙」を元に骸骨の戦士を生み出す。
一種のゴーレムを生み出す魔術に当たるが、生み出される骸骨の騎士は単純な命令しか処理できない。そのため主に見張りや門番、簡単な護衛程度に使われる。
ソードワールドRPGでは職業レベル5で使える魔法である。(クウガもどきさんより)

フォース(気弾) プリースト(「ソードワールドRPG」)、ガルガド、メリッサなど
ソードワールドRPG(「新ソードワールドRPGリプレイ」含む)
魔法戦士リウイ、ロードス島戦記
プリーストが職業レベル2で使える(信仰している神の種類ははこの技では関係ない)神聖魔法。距離10m以内の相手に対し衝撃波で攻撃する。 ちなみに「新ソードワールドRPGリプレイ」「魔法戦士リウイ」ではこの魔法の名前にちゃんと漢字が当てられており、それぞれ「戦の神マイリー」に使える神官戦士ガルガド、 同じくマイリーに使える司祭であるメリッサが使用できる。(クウガもどきさんより)

ヘビー・スケイル 竜司祭(ドラゴン・プリースト)、ティカ 等
ソードワールドRPG、魔法戦士リウイ
竜司祭(ドラゴン・プリースト)が職業レベル1で覚える竜語魔法。18ラウンドの間全身を竜の鱗で覆って皮膚を硬質化させ、防御力+5させる魔法である。
魔法戦士リウイでは同行する竜司祭のティカが時々使用している。(クウガもどきさんより)


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