環境破壊の取材のため各地を旅するフリーカメラマン・瀬川耕治は、旅先で心優しい少女・加奈と出会いひと時の安らぎを得ていた。だが、彼の前に謎の怪人たちが出現し、加那を攫っていってしまう。そして、加那を守ろうとした耕治は歌人に襲われ殺害された。が、彼は“地空人”と名乗る不思議な一団に助けられる。
彼らの話では、宇宙をさすらい、全ての生き物を食い尽くす“フォッグ”が地球に来襲したのだという。その女帝である“フォッグ・マザー”は1000年にいちどの産卵期を迎えており、誕生に必要な生贄に加那が選ばれたというのだ。そして耕治は地空人の改造によって一命を取りとめると同時に、フォッグと戦う者・地球の意思“精霊”に選ばれし戦士“仮面ライダーJ”に生まれ変わったのである。
地球を守るため、そして加那を救出するため戦いに赴く“仮面ライダーJ”こと耕治。だが、そんな彼を阻止するべく、次々とフォッグの怪人たちが襲い掛かる。地球と少女の運命をかけた戦いの結末は、果たして・・・・!?
1984年に「東映スーパーヒーローフェア」にて公開された劇場作品。当時のエコロジーブームを反映した作風であり、“自然に力を与えられたヒーロー”という特徴がわかりやすく現されている。特筆すべき特徴は歴代ライダーで唯一“巨大化”したことであり、これは当時のファンが賛否両論を巻き起こした。
なお、原作者・石ノ森章太郎が関わった最後の仮面ライダーであると同時に、“改造人間”が登場する最後の作品でもある。
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