原作:榊一郎、武乃忍/ocelot 「神曲奏界ポリフォニカ」 制作会社:株式会社ビジュアルアーツ 外部協力:ソフトバンククリエイティブ 太古に奏世神と八柱の始祖精霊(女神)によって生み出された架空世界を舞台に繰り広げられる作品の総称。 ギャルゲーブランドの一つ「catwalk」から派生した全年齢対象キネティックノベル専門ブランド「ocelot」初の作品であり、シナリオにスクラップド・プリンセスやストレイト・ジャケットなどでお馴染みの軽小説家・榊一郎 氏と新人の武乃忍 氏を、原画には母体となったcatwalkで活躍するイラストレータ・神無月昇 氏をそれぞれ起用している。 当初はキネティックノベルと呼ばれるジャンルでocelotにより展開される作品(現:クリムゾンシリーズ学生編)のみの予定だったが、ソフトバンクからの打診によってシェアードワールド(一つの設定を元に複数の作家が話を作る)展開する運びとなった。現在はソフトバンクGA文庫の看板作品でもあり、五人の作家とシリーズ (榊一郎/クリムゾンシリーズ、大迫純一/ブラックシリーズ&レオンシリーズ、高殿円/ホワイトシリーズ、築地俊彦/ぶるぅシリーズ、あざの耕平/ダン・サリエルシリーズ)と一人の設定管理者(日高真紅)による協力体制で「月刊ポリフォニカ」と呼ばれる一月一冊の刊行を行っている。 なお、2007年には「クリムゾンシリーズ」がコミカライズ&アニメ化、「ブラックシリーズ」と「ホワイトシリーズ」のキネティックノベル化が行われた。ただしアニメ版には放送時間や作画の問題、設定矛盾(特に7話)等が見られる為に黒歴史化しつつある。 【シリーズ別作品紹介】
原作版著者:榊一郎、武乃忍 小説版著者:榊一郎 イラスト :神無月昇 漫画版著者:緋呂河とも 原作版制作:ocelot(株式会社ビジュアルアーツ) 原作版機種:Windows、PS2 小説レーベル:ソフトバンクGA文庫 漫画レーベル:フレックスコミックス ※アニメ版は別記(下記のアニメ版の項目を参照) 「お前を私だけのものにしたい」 孤独だった少年の歌に惹かれて彼の前に現れた紅き精霊は、彼の歌を称賛し精霊契約を求める。少年は初めて受けた称賛の言葉に、神曲楽士への道を歩み始めるのであった。 それから12年後、トルバス神曲学院に入学したかつての少年・フォロンはこの学び舎で神曲楽士への道を歩み始めるきっかけとなった紅き精霊・コーティカルテと運命の再会を果たす。 多くのメディアに渡って展開されたポリフォニカシリーズの原点。著者はすてプリ等でお馴染みの榊一郎氏。 幼き日の孤児院での出来事をきっかけに神曲楽士を目指す少年フォロンと彼の前に現れた傲慢不遜な紅の始祖精霊コーティカルテ、そして彼らの身の回りにいる者達を巻き込む数々の騒動を描いている。 原作と小説版では時間軸が違っており、フォロンがトルバス神曲学院にいた頃を描く原作キネティック版(+小説版5巻「ビギニング・クリムゾン」)を「学生編」、その2年後を描く小説版(5巻以外)を「社会人編」と呼称する場合もある。 原作版著者:大迫純一 イラスト :BUNBUN 漫画版著者:米村孝一郎 小説版レーベル:ソフトバンクGA文庫 漫画版レーベル:フレックスコミックス キネティック版制作:ocelot/KuroCo(株式会社ビジュアルアーツ) キネティック版機種:Windows 精霊犯罪――それは人の世界と交わった精霊たちやそれを悪用した楽士等が引き起こす犯罪の総称。 ルシャゼリウス市警精霊課はそんな精霊犯罪に対応するために用意された精霊警官達の所属する部署の一つである。 ルシャゼリウス市警精霊課の若き神曲楽士マティアと巨漢の黒き精霊マナガは、世に蔓延るそんな犯罪を追って今日もルシャゼリウスの街を駆け抜ける。 そして罪の涙が流れる時、哀しきブルースハープの調べと共に黒き精霊がその漆黒の羽根を広げる。 クリムゾンシリーズと同じ時間軸を舞台に繰り広げられる、大迫純一のシリーズ。 ルシャゼリウス市警の若き警部・マティアと黒の聖獣マナガが世に蔓延る精霊犯罪の解決に奔走する。 時間軸と場所の関係上、クリムゾンシリーズと密接な関係があり、時々お互いの作品の登場人物が顔を合わせることも多い。 なお、2007年8月よりキネティック版「神曲奏界ポリフォニカTHE BLACK」、2008年12月より漫画版「神曲奏界ポリフォニカ ザ・ブラック」がそれぞれ展開している。 著者:高殿円 イラスト:きなこひろ、凪かすみ 小説版レーベル:ソフトバンクGA文庫 キネティック版制作:ocelot/AMEDEO(株式会社ビジュアルアーツ) キネティック版機種:Windows 原作より約数百年前、ポリフォニカ大陸の上空には“精霊島”と呼ばれる精霊生誕の地があった。 幼い頃の記憶を失った少女・スノウドロップは、グラナード家に仕える侍女として他の誰よりも敬愛するグラナード家の息女・プリムローズに仕えていた。そんなある日、スノウはプリムローズが参加している音楽コンクールに優勝した者は精霊島にある世界最高峰の音楽学院へ推薦されることを知り、間違いなく優勝するであろうお嬢様の為に精霊島へともぐりこもうと画策する。そんな時スノウの前に梅干を持った変な精霊ブランカが現れ、あろうことかコンクールに乱入し、審査員の前で伝説上の楽器「エターナル・ホワイト」を召喚して弾き手としてスノウを指名したのだった。 こうしてひょんなことから精霊島に推薦されることとなった侍女のスノウと白の聖獣ブランカ、スノウが敬愛するプリムローズやその周りの者たちの精霊島にある音楽学院での生活が幕を開けるのであった。 原作よりはるか昔、精霊の故郷たる精霊島が存在した時代を舞台にした、高殿円の描くシリーズ。 一見すると女性向け小説のような雰囲気と絵柄だが、原作やブラックシリーズなどで語られない精霊生誕の地・精霊島や世界最古の単身楽団などポリフォニカを語る上で避けては通れないような設定が描かれている。また、小説版二巻からは冒頭漫画などを始めとしてかなりネタ方面に走っている。 そしてこの作品で最も特徴的なのは、カバーを取り除いた本来の表紙にイラストが掲載されていることであろう。特に三巻の表紙裏のネタイラストは一見の価値あり、というかお嬢様自重しろ(笑) 著者:築地俊彦 イラスト:兎塚エイジ 四コマ漫画版著者:兎塚エイジ 小説版レーベル:ソフトバンクGA文庫 「クリムゾンシリーズ」「ブラックシリーズ」付近の時間軸で描かれる築地俊彦のシリーズ。 支配楽曲の卓越した才能を持ったことから神曲の演奏を拒む青年・クルナと彼の元に現れた蒼い居候精霊・ルーファ、彼らの身の回りの人間・精霊たちが織り成すどたばたコメディである。 地味にクリムゾンシリーズとの結びつきが強い作品で、「ふゅーじてぃぶ・〜」にて紅主人公のフォロンとコーティカルテが出演したかと思えばぱれっと2巻掲載のクリムゾンシリーズ短編に主要キャラ総出(クルナ、ルーファ、ササヤ、ハイディ)で出演するなど他のシリーズでは滅多に無い主人公の他シリーズ出演が成立している。 著者:大迫純一 イラスト:忍青龍 小説版レーベル:ソフトバンクGA文庫 黒4巻より登場した精霊探偵レオンを主人公にした黒のスピンオフ作品。 スラム街に探偵事務所を構えるレオンの探偵としての日常と探偵としての活動を通して彼の過去や内包する致命的な問題を描き、サジ・シェリカと出逢って解決の糸口が示されるまでの経緯、つまりレオンガーラ・ジェス・ボルウォーダンが精霊として本当の意味で「復活(Resurrect)」するまでを全4巻構成で描く。 ポリフォニカシリーズの中でも暗い面を描いた作品の一つであり、同じ著者のブラックシリーズとは異なり全編通してレオンの視点で描かれている。文章もレオンの考え方に引っ張られる形式で描かれているため、好みが分かれやすい作品でもある。 新シリーズ「ゴールドシリーズ」の主人公の片割を務めるにあたって足枷となる過去と問題の解決の為に用意された、ゴールドシリーズの前日談(プロローグ)的なシリーズであり、最終巻のあとがきにてゴールドシリーズに関する第一報が記された。 著者:あざの耕平 イラスト:カズアキ 小説版レーベル:ソフトバンクGA文庫 「Dクラッカーズ」「BLACK BLOOD BROTHERS」等でおなじみのあざの耕平の描くシリーズ。 音楽・神曲を一部の人間が占有してしまうような堅苦しい状況を嫌い、大衆のために音楽があるべきだとして大衆音楽で今の音楽業界を変えようと考えつつも、自らの技術がその一部の者達の才能に及ばないことを感じ、その狭間で苦悩する天才音楽家「ダン・サリエル」の日常の一コマを描いている。 元は短編集「ぱれっと」掲載の短編の一つだったが、予想以上に人気が出たために長編化・GAマガジン連載が決定した。 著者:加納正顕 監修:榊一郎、F.E.A.R. イラスト:みかきみかこ 参加プレーヤー: ・三田誠(ヤワラベ・ティアン) ・矢野俊策(トウヤ・ローゼリエ) ・榊一郎(バーゼル・ダム・アーゼル) ・鈴吹太郎(ネルグリッド・クァス・ディストラペリ) ・合鴨ひろゆき(レイファス・ガリエ・ビークッド) 書籍レーベル:ソフトバンクGA文庫 将都トルバスに居を構える小さな神曲楽士事務所「トウヤ神曲楽士派遣事務所」 対人恐怖症の神曲楽士の少女トウヤ・ローゼリエが所長を務め、口煩いオウムの姿をした彼女の契約精霊ネルやサムライのような出で立ちの神曲楽士ティアン、コーティカルテが紅の女神として知られていた時代から生きているクマの姿の獣人型(リカントラ)上級精霊バーゼル等、一癖も二癖もある3人の社員が所属する設立して間もない小さな神曲楽士事務所は当然のことながら閑古鳥が鳴いていた。 そんな事務所に舞い込んできた一つの依頼、それは最近発見された遺跡の調査・発掘のサポート依頼であった。 初めての依頼に四者四様の反応を示す所員たち。だが、この依頼が彼らにとって大きな転機になるとはこの時点では誰も知る由もなかった…… ポリフォニカシリーズ第二期メディアミックス展開の先鋒となるTRPG版と同時発売したリプレイ。 トルバス市内に存在する神曲楽士事務所の一つ「トウヤ神曲楽士派遣事務所」の面々が巷で起こる事件を解決する。 著者にダブルクロス・リプレイ・ストライク(小太刀右京 著、富士見書房 刊)で鮮烈なデビューを果たしたサラリーマン「加納正顕」を起用し、プレーヤーにはポリフォニカシリーズの生みの親「榊一郎」、レンタルマギカ(角川書店 刊)などの著者としてお馴染みの「三田誠」、TRPG版制作会社であるF.E.A.R.の代表取締役社長「鈴吹太郎(中嶋純一郎)」、TRPGリプレイ業界では名の知られた若手デザイナー「矢野俊策」をプレーヤーに据えている。 原作者本人がプレーヤーとして参加しているため、ポリフォニカの未公開設定(コーティカルテは山葵が食べられない)や原作公認の付加設定等が語られることも多い。 放送局:TBS系 放送期間:2007年4月3日〜2007年6月19日 放送話数:全12話 原作:榊一郎、他 製作:ツゲ神曲楽士派遣事務所、TBS 監督:下田正美 シリーズ構成:榊一郎 美術監督:大橋由佳 色彩設計:佐藤直子 音楽制作:ランティス 音響監督:明田川仁 音響制作:マジックカプセル キャラクター原案:神奈月昇 キャラクターデザイン:堀内博之 キャラクターデザイン協力:きなこひろ、BUNBUN メカニックデザイン:中原れい アニメーション制作:銀画屋 オープニングテーマ:「Apocrypha」(歌:eufonius) エンディングテーマ:「コンコルディア」(歌:kukui) クリムゾンシリーズでお馴染み「ツゲ神曲楽士派遣事務所」での職務風景を中心に描く作品。 時間軸としてはツゲ神曲楽士派遣事務所が新制服に移行していることから一応4巻の後になるようだ。 小説版クリムゾン・ブラックシリーズへの影響を極力抑えるためにエンプティ・セット関連等といった中核に関わる事象には全く触れず、ストーリー自体は完全に単独で成立している。 なお、アニメ版第2話に登場した覗き精霊エルベリオ(※注:逮捕済み)は後々に「人間社会に安易に溶け込もうとした精霊のモラル低下の代表例」として原作に逆輸入されている(苦笑) [キネティック版(原作):DL販売] ・神曲奏界ポリフォニカ(2005年8月、1話のみ) [キネティック版(原作含む):一般販売] ・神曲奏界ポリフォニカ 1&2話BOXエディション(2006年4月28日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ 3&4話完結編 (2007年5月25日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ THE BLACK 1&2 BOXEDITION(2007年8月10日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ メモリーズ・ホワイト ―ファーストエモーション―(2007年6月29日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ メモリーズ・ホワイト ―エンドレスアリア―(2007年7月13日発売) [小説版:クリムゾンシリーズ社会人編] ・神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン(2006年1月16日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ ロマンティック・クリムゾン(2006年5月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ スパーティング・クリムゾン(2006年9月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ ストラグル・クリムゾン(2006年10月14日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ ビギニング・クリムゾン(2007年5月15日発売) 神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン(2008年7月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ エイディング・クリムゾン(2008年9月13日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ チェイシング・クリムゾン(2009年4月15日発売) [小説版:ブラックシリーズ] ・神曲奏界ポリフォニカ インスペクター・ブラック(2006年6月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ サイレント・ブラック(2006年8月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ プレイヤー・ブラック(2006年12月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ トライアングル・ブラック(2007年3月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ レゾリューション・ブラック(2007年7月14日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ ペイシェント・ブラック(2007年10月15日発売) 神曲奏界ポリフォニカ メモワーズ・ブラック(2008年2月15日発売) 神曲奏界ポリフォニカ リライアンス・ブラック(2008年7月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ アイソレーション・ブラック(2008年10月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ リベレーション・ブラック(2009年1月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ アドレイション・ブラック(2009年5月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック(2009年8月15日発売) [小説版:ホワイトシリーズ] ・神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト(2006年7月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ インフィニティ・ホワイト(2006年11月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ ミッシング・ホワイト(2007年4月14日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ アニバーサリー・ホワイト(2007年9月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ エンシェント・ホワイト(2008年9月13日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ スパイラル・ホワイト(2008年12月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ マージナル・ホワイト(2009年3月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ メモリーズ・ホワイト(2009年6月15日発売) [小説版:ぶるぅシリーズ] ・神曲奏界ポリフォニカ えきさいと・ぶるぅ(2007年2月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ ふゅーじてぃぶ・ぶるぅ(2007年6月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ こんふゅーじょん・ぶるぅ(2009年8月15日発売) [小説版:レオンシリーズ] ・神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター(2007年11月15日発売) 神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター2(2008年5月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター3(2008年11月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター4(2009年4月15日発売) [小説版:ダン・サリエルシリーズ] ・神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと白銀の虎(2008年9月13日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師(2009年4月15日発売) [小説版:クリムゾンSシリーズ(クリムゾンシリーズ学生編)] ・神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS(1)(2008年11月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS(2)(2009年1月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS(3)(2009年3月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS(4)(2009年6月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS(5)(2009年9月15日発売) [小説版:合同短編集] ・神曲奏界ポリフォニカ まあぶる(2007年1月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ まあぶる2(2008年1月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ ぱれっと(2007年8月10日発売) [漫画版:クリムゾンシリーズ学生編] ・神曲奏界ポリフォニカ カーディナル・クリムゾン(2007年10月10日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ カーディナル・クリムゾン(2)(2008年7月10日発売) ・神曲奏界ポリフォニカ カーディナル・クリムゾン(2)(2009年4月10日発売) [漫画版:ザ・ブラックシリーズ] ・神曲奏界ポリフォニカ ザ・ブラック1(2009年6月11日発売) [漫画版:エターナル・ホワイトシリーズ] ・神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト1(2009年9月16日発売) [リプレイ:無印シリーズ] ・神曲奏界ポリフォニカRPGリプレイ 時を越えた子守唄(2008年8月15日発売) ・神曲奏界ポリフォニカRPGリプレイ2 貴方と繋がるハーモニー(2009年4月15日発売) [その他関連商品] ・ドラマCD「神曲奏界ポリフォニカ ホワイトナックル・クリムゾン」(2007年7月11日発売) ・画集「神曲奏界ポリフォニカ ビジュアルファンブック」(2007年8月31日発売) ・神曲奏界ポリフォニカRPG基本ルールブック(2008年8月15日発売) 【関連作品】 ・TCG「Lycee」 ・あそびにいくヨ!シリーズ ・SRS(スタンダードRPGシステム) 【用語解説】
本来の意味は奏世記に世界を生み出すため奏でられた世界で最初の曲(『始原神曲』を参照)のこと。 一般的に神曲というと最初の神曲楽士ダンテ・イブハンブラが基礎理論を組んだ、精霊に対して生体エネルギーを伝達する媒体としての楽曲のことを指す。神曲奏界ポリフォニカのキャッチフレーズにも書かれている通り、演奏者の相手に対する心のあり方・魂の形を単身楽団(ワンマン・オーケストラ)等の楽器で奏でる音の連なりの中に組み込むことで成立する。一般的には神曲楽士が単身楽団で奏でなければならないといわれているが、幼少時のフォロン(クリムゾンシリーズ)やスノウドロップ(ホワイトシリーズ)が歌声だけでそれぞれ紅の始祖精霊コーティカルテや白の聖獣ブランカを惹きつけており、単身楽団が開発される以前は通常の楽器で奏でられていたため単身楽団がなくとも神曲自体は成立する(黒の聖獣マナガリアスティノークルと契約しているマティアもおそらく市販のブルースハープで神曲を奏でている) この曲は精霊の糧となるとも言われているが、本質的にはお菓子やアルコールなどの嗜好品や大麻などの麻薬に近いものである。この楽曲を得た精霊は自然状態では絶対に発揮できないような強大な力を発揮することが可能で、さらに非常に高い快楽を得ることが出来るため、精霊はこぞって自分の好みの神曲を得ようとするという現代の図式に至っている。 さらに現代(クリムゾン、ブラック、ぶるぅシリーズの舞台)では精霊が精霊契約した神曲楽士の神曲に合わせて自身の性質を変化させることが分かっている。これによって精霊は専属契約した神曲楽士の神曲からより強い力と快楽を得られるが、かわりに他の神曲から力を得ることが出来なくなる上に長時間にわたって専属契約した神曲楽士の神曲を得られなかった場合、暴走して果てはその精霊の命に関わる危険性すらある。この不自然な現象についての理由は、ホワイトシリーズで登場し、現代においては墜落して忘れ去られ始めている精霊の誕生の地「精霊島」の存在が深く関わっているとされる。 ちなみに神曲と一言に言ってもただ精霊の糧とする神曲もあれば「支援楽曲(精霊の特定意識を補助し、特定の行為に特化した力を与える。初登場は小説版クリムゾンシリーズ第1巻でフォロンやユフィンリーが演奏していた戦闘支援曲などが挙げられる)」や「支配楽曲(精霊を支配させることを目的とした楽曲で、ダンテの奏始曲の中に多く見られる)」等の特殊なものまでいろいろな種類があり、用途によって使い分けられる。また精霊が自ら神曲を奏でることは自らを構成するエネルギーを外部に放出しているのと同義であるため、精霊やそれに類するものが神曲を奏でることは基本的にない(セイレーシアは特殊な例) 一般的には『神曲(コマンディア)』を奏でる技術を持つ者の総称。 社会的には神曲公社が監修する国家資格試験を通過した職業音楽家の事を指している。 しかし近年のこの資格試験の難易度は特に高くなっており、神曲専門の教育を受けた者ですら資格試験を通過するものは一割にも満たないといわれている(試験の難易度に関しては利益に執着する神曲楽士が自身の利益を守るために圧力をかけるのが原因とされている) ただし、前述の通り一般的には神曲さえ奏でることができれば神曲楽士と呼称されることが多いため、実際には国家資格を持たないモグリの楽士もそれなりに多く見られる。 なお、神曲楽士の読み方は現代の神曲の基礎理論を提唱したダンテ・イブハンブラに由来している。 近代において神曲を奏でる為に開発された特殊な楽器の総称。非常に高価だが、その理由は内部に『賢者の石』と呼ばれる高度演算能力を保有した希少価値の高い特殊な鉱石を積んでいる為である。 あらかじめ封音菅に譜面を刻み込んでおくことで、演奏者の直接の演奏に合わせて演奏する楽器以外の音を機械的に演奏し、演奏者が一人であっても合奏を行うことができる。複数の楽器の演奏ができるため音に幅が生まれ、また普通の合奏に比べて演奏者以外の意識が介在しないため神曲向きの合奏ができるのが最大の特徴である(精霊は個人の魂の形を好む性質があるため、複数人の魂の形が同時に紡がれると精霊の嗜好に対応できないことが多い) 昔は小屋一つほどもある巨大な代物でとても一般に普及するものでもなかったが年々小型化が進み、紅や黒の時代には人間が背負えるくらいにまで小型化している。また、他の機械に内蔵したものや演奏者の動きを阻害しないように最小限のサイズと機能に抑えたもの(戦闘用など)も存在している。 なお、第一号機はホワイトシリーズの約200年前に誕生した。 奏世神が世界創造と同時に生み出した八柱の精霊のこと。女神、神霊とも呼ばれる。 奏世神が人間を生み出した際には奏世神の最後に遺した種族・人間を見守る為に精霊を生み出した。 外見的特長は背中の羽根が八枚であること、全て女性フマヌビック型をしていることが挙げられる。またその能力も他の精霊と一線を画すほどに強力で、普通の上位精霊では彼女らの足元にも及ばない。ただし、精霊島が堕ちて以降は精霊島からの力の供給が途絶えたために『エネルギーの開放力が非常に高いだけの燃費の悪い精霊』程度に収まっている。ただし契約楽士からの神曲支援を受けた場合はその本来の実力に匹敵するほどの実力を発揮できる。 ちなみに作中では対応表掲載の始祖精霊以外にもレゾリューション・ブラック(黒5巻)にて「レティアコール」「ゾーラステリア」(共に色不明)の二柱の名前が登場している。 一応始祖精霊も他の精霊同様「消滅」する可能性を持つが、対となる聖獣自体に記された情報によっていずれ始祖精霊として転生する(ただし、同時期に消滅を向かえた場合はその限りではない)ことも判明している。また転生の際には姿や性格面の一部が変わるらしく、エターナリアは転生によってシラユキ=トオノの姿と口調を取り入れている。 なお、一度も消滅を迎えたことのない精霊のことを「原型(オリジナル)」と呼び、現在判明している範囲ではコーティカルテのみが該当する。 《対応表》 白:エターナリア=シーラー=クラリーテュレイス [契約楽士](なし) 紅:コーティカルテ・アパ・ラグランジェス [契約楽士]タタラ・フォロン(紅、主人公)、クチバ・カオル(紅)他 翠:エレインドゥース・オル・タイトランテル [契約楽士]シダラ・レイトス(紅、四楽聖) 紫:リシュリーティンク・ロザ・アメティスタス [契約楽士]マーヴェラス・キーラ(白)、ジョッジュ=ユウナギ?(白) 銀:エステル・ラルサ・へリオバス [契約楽士](不明) 蒼:蒼:ブルメリート(詳細不明、名称はホワイトシリーズで判明) 金:ゾーラステリア(詳細不明) 黒;レティアコール(フルネームは不明、赤の時代ではいつもは中年女性精霊カリナ・ウィン・チトクティルサとして行動している) 始祖精霊と共に誕生したパートナーとも言うべき対となる八柱の精霊のこと。 対となる始祖精霊が消滅した際、体内に眠る対となる始祖精霊の情報を元にその始祖精霊を転生させる役割を持っている。つまり、一言で言えば始祖精霊のパーソナルデータのバックアップとも言うべき存在である。 外見的には男性フマヌビック型とベルスト型の形態の二種類を持ち、愴想楽器と呼ばれる特殊な楽器に取り付いている。なお、この楽器は封印などの特殊な状況下に無ければ主たる聖獣の意思一つで聖獣の手元へとやってくる。 ちなみに、始祖精霊と同様に聖獣にも「消滅」がありうるが、始祖精霊とは異なり、記憶類を継承して転生することで始祖精霊の初期状態の情報を絶えず転生体に継承できるようになっている。 《対応表》 白:エリファス・ブランカ・アルビオーナ [愴想楽器]エターナル・ホワイト(コントラバス型) [契約楽士]シラユキ・トオノ(白、主人公)他 紅:リオネイル・フラメル・エリュトロン [愴想楽器]スカーレット・リーズ(ハープシコード型) [契約楽士]プリムローズ・グラナード(白) 黒:マナガリアスティノークル・ラグ・エデュライケリアス [愴想楽器](不明) [契約楽士]マチヤ・マティア(黒、主人公) 紫:セイクリッド・メリディア・ポイニークーン [愴想楽器](不明) [契約楽士](今のところなし) 緑:ザフィア=クリューソー=イズゥムルート [愴想楽器]不明 [契約楽士]ユラナス=アカツキ(白) 青:ザッカル(詳細不明、名称はホワイトシリーズで判明) 他二柱:(不明) 一般的には、現代において最も優秀とされる四人の神曲楽士達のこととされている。 実際は昔より神話に語られる世界に干渉するだけの力を保有する楽器『奏世楽器』を守る任務を負った四人の神曲楽士のことであり、そんな危険な代物を守るための力量が必要となるため必然的に世界最高レベルの技量が要求される。 ただし余程のことが無ければ四人全員が一つの任務に従事することは無く、四人が揃って活動した最新の出来事は原作の12年前に起こった『第一次嘆きの異邦人動乱』である。 《現構成員》 ・シダラ・レイトス(現トルバス神曲学院学院長。契約精霊はエレインドゥース) ・カムイラ・ダリソン ・クダラ・エミリア ・トワミ・ファーレン 神話にて奏世神が世界を創るための神曲を奏でる際に使用したとされる四つの原始楽器のこと。 一基だけでも時間や空間に干渉する力を持ち、過去に演奏された時には天変地異が起こったとされる。 外見は楽器の体裁を残しているものから一見では楽器と分からないものまで存在するが、総じて言えることは全て巨大な建造物に匹敵するようなサイズであることが挙げられる。 個々の楽器の名称はそれぞれ『無限鍵盤(インフィニット・ピアノ)』『虚空連鼓(ヴォイド・ドラム)』『永劫並弦(エターナル・ストリングス)』『至極吹管(ノーブル・ウィンド)』といい、第二次嘆きの異邦人動乱以前は該当する各四楽聖がそれぞれ管理していた(第二次動乱終息の際に四つの奏世楽器は全て白の始祖精霊エターナリアがどこかへと持ち去ったためその後の行方は不明) なお、ホワイトシリーズに「無限鍵盤」と思われる楽器が登場しているものの、その詳細は現在不明である。 天才神曲楽士であったクチバ・カオルが創設、率いた秘密結社。 中枢は優秀な神曲楽士十数名によって構成されており、12年前のゲリラ活動(第一次嘆きの異邦人動乱)の際には精霊の力を借りた高い破壊力と少数精鋭に伴う高い機動力によってメニス帝国とその周辺諸国を悩ませた。 しかし四楽聖の投入によってサンテラ・ボルゾンを除く中枢構成員と首領のクチバ・カオルが暗殺されたために瓦解し、末端構成員の一部を除いて軍に鎮圧されて第一次嘆きの異邦人動乱は終息する。 そして12年後、世界再構成の為サンテラ・ボルゾンを中心に活動を再開(第二次嘆きの異邦人動乱)したが、当時のトルバス神曲学院の有志数十名と数名の始祖精霊の手によって終息し、構成員の消滅とサンテラ・ボルゾンの拿捕によって事実上組織が消滅した。 なおこの組織名の由来は不明だが、読者の間ではスノウドロップやミナギのような異世界からやってきた人間(異邦人)に関係しているといわれている。 原作キネティック版より約12年前にクチバ・カオル率いる嘆きの異邦人が引き起こした一連の事件。 目的はどうやら世界の再構成だったようだが、その真意は当時カオルの契約精霊だったコーティカルテやカオルの一番の理解者であった四楽聖筆頭のシダラ・レイトスですら把握できていなかった模様である。 動乱末期には『精霊奇兵』と呼ばれる人間と精霊を融合させた戦略兵器が投入されており、鎮圧のために展開した軍と熾烈な戦闘を繰り広げている。最終的には四楽聖全員が戦場に投入され、嘆きの異邦人の上層部を暗殺したことで嘆きの異邦人側の瓦解という結末に終わった。 なお、コーティカルテは動乱末期の敗走中に幼少期のフォロンと出会い、精霊契約を行っている。 かつてクチバ・カオルの側近の一人だった天才神曲楽士サンテラ・ボルゾンを筆頭に生き残った嘆きの異邦人構成員達がが引き起こした事件及び、嘆きの異邦人に扇動されたテロ組織や貧民街の少年などが起こしたテロ活動の総称である。 目的はクチバ・カオルの手記に記されていた始原神曲の資料を基に四基の奏世楽器を使用して、自分達の思い通りの世界を創造する(実際は「サンテラ・ボルゾンの」望む世界を創造する)ことであり、未完全とはいえ実際に始原神曲の演奏は行われた。 ただし、タタラ・フォロン、コーティカルテ、ツゲ・ユフィンリー、サイキ・レンバルト、ユギリ姉妹以下トルバス神曲学院基礎課程の生徒達の活躍によって世界の再構成は未然に防がれている。ただしこの事件によってサンテラ・ボルゾンを除く嘆きの異邦人構成員とその契約精霊は全て存在が消滅した。 なお始原神曲の影響でこの事件の存在は時間軸的に「なかった」事となった為、一般人にはあまり知られていない(詳しくはキネティック版「神曲奏界ポリフォニカ」を参照) 第一次嘆きの異邦人動乱の際に嘆きの異邦人側が使用した戦力の一つ、及びその技術のこと。 人間をベースに精霊を融合した半精霊というべき存在で、人間ではありえない身体能力を得られる上に素体の人間に依存することで精神的にある程度安定した、さらにある程度ならば神曲支援も受けられるようである。 ただし軽減されているとはいえ人間の弱点と精霊の弱点を多少なりとも併せ持っており、なにより融合の際非常に高い確立で素体の人間と精霊の両方の人格が失われるという致命的な欠点も存在する(現に嘆きの異邦人が投入した精霊奇兵の殆どが人格を失った生ける屍のような存在であり、戦場でも使い捨て同然の扱いだったとされる) また、運よく双方の人格消滅を免れてもどちらか片方の人格のみが消滅するか二つの精神が融合して全く別の人格となることも十分にありえるため、メリットよりもデメリットの方が高い使い捨て前提の兵器以外ではあまり使用できない技術である。 作中では兵器以外として中級精霊ドーリスラエ・レン・マクスウェリトが重傷のユギリ・プリネシカを救うためにこの技術を使用することを提案し、ユギリ・パルテシオ(ユギリ姉妹の父、ドーリスラエの契約主)がその処置をプリネシカに施している。一応これによってプリネシカは一命を取り留めたが、精神面がどちらに傾いたのかは不明なため、技術的に成功したかどうかは不明。 なお人間ではなく精霊の方をベースにするヴァージョンも一応存在し、現四楽聖筆頭シダラ・レイトスはその技術で百数十年生きていることが分かっている。この例においてはシダラ・レイトスと始祖精霊エレインドゥース・オル・タイトランテルの人格両方が健在(ただし始祖精霊としての性質は変質しているらしい)なため、ある意味精霊奇兵の完全体のような存在ともいえる。 神曲という社会的に多大な影響力を持つ強力な力の悪用などを防ぐため、神曲楽士を管理する国家組織。 メニス帝国には第一〜第六神曲公社までの神曲公社が存在しており、作中では後にフォロンたちが登録されることとなる第三神曲公社の庁舎が将都トルバスに設置されている。また帝都メイナードに本庁が、所在地は今のところ不明だが原作第3話には第六神曲公社が登場している。 第一〜第六神曲公社の庁舎は全て統一されたデザインになっており、円筒形の庁舎を中心に外周へ行くほど階層の低い円形の庁舎が囲うような構造になっている。ゆえに人々の間ではその円柱を重ねた副層式の外観から「ウエディング・ケーキ」という隠語で呼ばれている。 本庁を除く六つの神曲公社は独占状態を防ぐために独立採算制度を採用して競合させているが、複数の公社の管轄区域で活動する神曲楽士の中には複数の公社に登録している者も存在しているため、そういった神曲楽士の数を把握できないという弊害も発生している。また、神曲楽士の資格試験の高い難易度の影響で主に非合法な相手を対象に活動するモグリの神曲楽士なども存在するため、実際のところ神曲楽士の総数は完全に把握できていない。 なお、公社の中にはトルバス神曲学院を運営する第三神曲公社のように神曲楽士養成機関を運営している公社も存在している。公社が運営する神曲楽士養成機関「神曲学院」は公社からの出資によって授業料が他の神曲養成機関よりも割安になっており、奨学金制度などの各種制度や神曲学院指定の学生寮なども完備されている。 神曲公社が直接運営に関与している神曲養成機関のこと。 基礎課程2年、専門課程2年の4年制で、構成としては我々の世界の日本の四年制大学に近い感じ。 特に厳格な年齢制限があるわけでもなく、下は13歳から上は30歳以上まで入学可能とされているが、さすがに高齢者の入学は少ない。また専門課程に進級するためには進級時の精霊召喚試験に合格していなければならず、また授業内容についていけない生徒も結構多いため入学時の生徒のうち大半が途中退学する傾向にある。 公社直営の為、授業料などは他の神曲楽士養成機関に比べて格安となっており、奨学金制度や学校指定学生寮なども充実しているなど、公社が積極的に将来の神曲楽士のための環境を整えた養成機関でもある。 また、この学院に限らず正規の認可を受けた神曲楽士養成機関の専門課程を受けている学生は神曲楽士の資格試験の実技試験を免除されるという特典もある。 神曲楽士と精霊との間で交わされる専属契約のうち、精霊側の調律を伴う契約のこと。 これにより精霊は神曲楽士の神曲によって奏でられる「魂の形」に合わせて自分の性質を最適化(調律)させ、その神曲からより多くのエネルギーを得て自身の能力を何倍にも高めることができる。ただし代わりに他の神曲から得られるエネルギーはほぼ皆無に等しいものとなり、同時に契約した神曲楽士の神曲に対する依存性が高くなるため、契約楽士からの神曲が絶たれると禁断症状に陥って暴走する危険性も秘めている。 このように精霊にとってこの契約は自身の命を預けることと同義であるため、精霊契約に成功するということは一流の神曲楽士と認められたこととほぼ同義と考えられている。普通は神曲楽士一人に対して契約精霊一柱が基本だが、中には神曲に内蔵する精神エネルギーの量が高く、複数の精霊と精霊契約を結ぶことに成功する神曲楽士もいる。 なお、食べ物に合わせて自身の性質を変質させるという明らかに不自然な精霊のこの性質に関しては、精霊島墜落に伴う精霊へのエネルギーの供給の断絶によって精霊が各人で自分の命を維持するためのエネルギーを用意しなければならなくなったことが最大の要因とされている。 契約の儀式は契約の言葉と共に精霊が神曲楽士の身体部位に口付けを行い、その後幾つかの手順を済ませることで成立するようである。ちなみに口付けの時点で簡易的な契約は済んでいるらしい。 古代に古き精霊よりもたらされた精霊に対して何らかの強制力を持つ特殊な文字のことで、文章構造が人間のそれと根本的な部分で異なるため文章作成は基本的に「超越者」と呼ばれる特殊技術者しか行うことができない。 文章自体が効力を失うことはないが、文字自体が完全なときしか効果を発揮できない。ゆえに文字を執筆した媒体の劣化等何らかの要因によって少しでも文字が歪んだり形状が変化すると文字の効果は即座に消滅してしまう。 なお、作成された文章をそっくりそのまま書き写したものでもその文章どおりの効力は発揮されるため、文章の短い簡単なもので比較的社会に損害を与えない程度の文章のコピーは意外と一般にも普及している。 直感的に「精霊文字」が認識できる特殊技術者のこと。 その人数は極めて少なく、またその文字の認識能力が本人の肉体・精神面を蝕むためか超越者の多くは自力での社会生活が不可能なほどに各種問題を抱えていることが多い。また、精霊に対して多大な影響力を持つ文字を悪用されないために把握されている超越者はほぼ全員政府直営の保護施設に収容されている。 ポリフォニカ大陸を含むこの世界全てを創造したとされる創造神。 詳しいことは不明だが、神話によると四つの顔と八つの腕を持った異形の姿で描かれており、四つの「奏世楽器」を奏でて八柱の始祖精霊と世界を創造したといわれている。この説に関しては奏世楽器の実在と一部の研究データによってその存在が多少なりとも証明されていることからある程度高い確率でそれに類するものが存在したことは間違いないとされる。 学者らの間では始祖精霊が全て女性人格であることから奏世神本人は男性人格とも言われているが、実際のところ始祖精霊のバックアップデータとも言うべき「聖獣」が男性人格であるため、その説はそれほど信憑性がないものと思われる。 一般的には神曲楽士の始祖といわれている人間「ダンテ・イブハンブラ」の名前とされる。 その正体は通称「ダンテ」と呼ばれる、ポリフォニカの世界における精霊と人間のバランスを維持する調停者の役目を負った意識存在が転生した存在の総称のことである。 人間と精霊のバランスが崩れたときに必ず誕生し、勢力の強い陣営と敵対してその陣営の勢力を削ることで人間と精霊のバランスを維持することを存在意義としている。このダンテの誕生においてはその転生先に人種・血筋などの制約は無いが、転生した存在の共通点として、誕生しその存在が行動を起こせる程度に成熟した頃にダンテの意思が覚醒するという法則が存在する(その理由は、誕生後の無力な時代に覚醒した際、ダンテの行動に危機感を持った存在によって活動開始前に活動不能状態に追い込まれるのを防ぐためと思われる) 神曲楽士の始祖たるダンテ・イブハンブラが作曲し、遺したとされる神曲のこと。 従来の神曲とは違い、誰であっても同一の効果が得られる上に一般の神曲の領域を遥かに凌駕する劇的な効果を持つのが特徴(その性能は精霊島時代のA級禁曲ですら足元に及ばない) 神曲支援を受けた上級精霊(始祖精霊クラス含む)ですら効果を免れることは困難であり、神曲支援を受けていない中級以下の精霊では基本的に大した抵抗すら出来ない。 文字通り、発電用タービン回転の原動力に精霊の力を利用する発電方式。 原理は精霊が神曲を得ることにより増幅されて発生した余剰エネルギーを、所定位置で精霊雷として発散させ、発生した精霊雷の有無による位相差の発生を利用して精霊雷のエネルギーを運動エネルギーに変換し、発電タービンを動作させることで精霊雷から得られた運動エネルギーを電気エネルギーに変換するというもの。 従来の火力発電の様に大気汚染を発生させることがないことから次世代のクリーンな発電方法として非常に注目されている。 人間社会において、何らかの精霊の力が関与する犯罪の総称。 人間が主となって引き起こす場合は精霊が関与する以外他の犯罪と思想的な部分で同種だが、精霊の場合は事情が少し異なる(本来人間とは全く生活形態の異なる精霊が人間社会で生活する際に理想と現実の齟齬の中で発生した矛盾や中途半端に人間の行動や考え方に感化された結果これらの犯罪に発展することが多い) どちらにしろこれらの犯罪は人間のみの力で解決することが困難であり、基本的に付近の神曲楽士派遣事務所等から神曲楽士の協力を要請して解決することが多い。また最近は警察にこれらの犯罪を専門に担当する「精霊課」と呼ばれる部署を配置して対処する場合も見られる。 警察に所属する精霊の総称。近年では精霊課と呼ばれる部署に重点的に配属される。 人材面・戦力面の関係上、中級以上の自由精霊(神曲楽士と精霊契約を結んでいない精霊)の割合が高い。 階級は基本的に人間の警察官と殆ど変わらないと見られるが、今のところ警部以上の精霊警官が登場していないためその辺りの詳細は不明。 マナガの例を見る限り、警部補までは昇級に関しても人間と変わりないようである。 警察に所属する神曲楽士の総称。近年では精霊課と呼ばれる部署に重点的に配属されることが多い。 事件現場での対応において、神曲およびそれらによって呼び出される下級精霊、また精霊警官への神曲による力の供給・増幅等ができるため、近年では特に精霊犯罪での活躍が期待されている。 だが、神曲楽士自体の確保の困難性から警察全体における楽士警官の配備はあまり進んでいないのが実情である。 精霊個人の社会進出及び市民権の獲得等によって増加傾向にある精霊犯罪に対応するため、警察署内に設置が進められている新設部署。 楽士警官(神曲楽士資格を持つ警察官)と精霊警官を中心に構成される部署で、精霊犯罪を専門に扱う。 精霊犯罪に対する楽士警官や精霊警官を保有する警察署の数が圧倒的に少なく、今までは必要に応じて在野の神曲楽士に協力要請を出してかろうじて頭数を揃えていた現状を打破する為に設置された。 年々増加の一途をたどる精霊犯罪、それに対してルシャゼリウス市警などの各地に設置された精霊課は確実に成果を挙げている等の事例から、警察組織内外でも精霊課の整備が急務との意見が強い。しかし神曲楽士の総数そのものが少なく、神曲楽士資格を持つ警察官の確保が困難な為に整備はあまり進んでいないのが現状である。 |
・封爆障壁 | 特装奇兵(アマルガム) |
メニス帝国陸軍が極秘開発していた完成形精霊奇兵の使用する精霊雷。 精霊雷障壁の一種で、事前に設置された爆発物の周囲に展開し、爆発のエネルギーが周囲に影響を及ぼさないようにする障壁である。 (クウガもどきさんより) |
・精霊銃 | 一部の精霊 |
銃器の構造を利用して精霊雷(スピリチュアル・ライトニング)を収束し、精霊弾(スピリチュアル・ブレット)として発射する精霊雷の応用技術の一種。 手にした銃の薬室内に精霊雷を発生させて瞬時に圧力を高め、引き金を絞る動作を引き金にして開放し、銃身の通過を利用して拡散する精霊雷の無駄を極力減らした精密かつ高威力の射撃を行うことができる。当たり前だが、銃弾を入れっぱなしで使用すれば中の火薬に引火して暴発する破目になる。 元は戦争という極限状態の中で銃という物質を利用して精霊雷の無駄なエネルギーを極力減らし、より少ない力で高い威力を発揮するために開発された技術だが、現在は攻撃の高い精密性や強力な精霊が関与する精霊犯罪にも対応する必要のある精霊警官など特定の職種の人間が主に使用する。なお、精霊警官など以外(ユフィンリーの契約精霊ヤーディオ等)は大抵の場合趣味の範疇で習得している。(クウガもどきさんより) |
・精霊雷弾 | 多くの精霊 |
『精霊雷(スピリチュアル・ライトニング)』による攻撃法の一種。球状にした精霊雷の断片を放つ。(クウガもどきさんより) |
・地獄変(インフェルノ) | クダラ・ジャントロープ 他 |
神曲の創始者ダンテ・イブハンブラの奏始曲の一つで、支配楽曲という特殊な分類を受ける神曲。 精霊に対する強い命令への強制力を持った神曲と、他の神曲に合わせて様々なアレンジを加えられる汎用性が最大の特徴である。アレンジの例としては第1巻にて使用された他の神曲の位相をずらしたりすることで、他の神曲の効果を無効化させる効果等が挙げられる。 作中初登場は紅ポリフォニカ第1巻で、クダラの演奏するそれはフォロンがコーティカルテのために演奏する支援楽曲を無効化したり周囲の人間や精霊を苦しめたりするなどの精神的影響を及ぼした。 (クウガもどきさんより) |
・天国変 | クラト・ロヴィアットの部下の一団 他 |
神曲の創始者ダンテ・イブハンブラの奏始曲の一つで、支配楽曲という特殊な分類を受ける神曲。 その音色は歪だが、聞いた感じは美しいものに仕上がっている。しかし、その内には聞くものを当然とさせながらも容赦なく破滅へと導く高濃度の麻薬のような狂気を含んでいる。『地獄変』の場合は苦痛を伴う命令なのに対し、こちらは中毒性の強い快楽を伴う命令を与える神曲となっている。 作中初登場は紅ポリフォニカ第2巻にてクラト・ロヴィアットを筆頭とした一団が演奏したもので、上位精霊シェルウートゥを始めとする多くの精霊を一気に操った。 (クウガもどきさんより) |
・修道女拳法秘奥義 七年殺し | コガムラ・ウリル |
部活動で修道女の扮装をした耳の聞こえない超突猛進少女ウリルが使用した技。 作品によっては三年殺しだとか千年殺しだとか作品によってよく名前の変わる技、つまり相手の隙を見て相手の後ろ側に回り込みカンチョウする技である。(クウガもどきさんより) |
・夢幻木の葉くずし | コガムラ・ウリル |
ヤワラベ=シンカゲ流の体術系武術の一種。2巻初登場。 投げられたラグナス視点だったため詳細は不明だが、投げ技の一種のようである。(クウガもどきさんより) |
・合体巨人戦隊ボウレムズ | サイキ・レンバルト |
下級精霊に好まれる性質を持つ神曲を利用したレンバルトの技術。 ボウライ(下級精霊の一種)が何百・何千と合体して、合計4体、計4色(赤・青・黄・緑)の光の巨人となる。 外見的には身長3mで肩幅2m、目や鼻、体毛やシワ一つない四頭身の体をしており、頭部には申し訳程度にボウライの一対(この羽の数によって上級・中級・下級の区別が行われる。ボウライのように一対の場合は下級精霊)の羽が生えている。 作中では、コーティカルテやヤーディオ等神曲による支援を受けた中級以上の精霊同士の戦闘において自分がなんら役に立たないことを痛感して落ち込んでいたレンバルトを励ますためにすぐ傍にいたボウライたちが合体して見せたことにインスピレーションを受けて生み出された。 なお、神曲による精霊の合体はクリムゾンシリーズ4巻「ストラグル・クリムゾン」が初登場だが、実はクリムゾンシリーズ2巻でコーティカルテの命令を受けたボウライが自力で同タイプの合体を行ったこともある。そのパワーは従来の下級精霊に比べて非常に高く言葉すら話すことも出来るが、原型が下級精霊であるため支配楽曲などには弱い。(クウガもどきさんより) |
・始原神曲 | サンテラ・ボルゾン 等 |
奏世神が世界を生み出すために奏でたとされる世界最古にして本当の意味での神曲。 言い換えればダンテ・イブハンブラが提唱し、世界に広まった現代の神曲は全てこれの粗悪な模造品とも言える。 神話上ではこの世界で語り継がれている万物の生みの親たる奏世神が四つの顔と八本の腕で奏世楽器を弾き、この曲を奏でることで何も無いただの混沌とした空間だった世界に時間の流れや万物すべて、法則性、そしてコーティカルテやエターナリア、リシュリーティンクを始めとする始祖精霊とそのバックアップであるマナガやブランカを始めとする聖獣などを生み出してきたとされている(人間や他の精霊は創世の後に生み出されたものなので誕生にこの曲が直接関与しているかは不明) 判明している主な効果は既存の世界を構成する要素全てを一度無へと解体し、それを材料に新たなる世界を生み出すというもの。ただし、神話上で語られている無限鍵盤(インフィニット・ピアノ)を始めとする四つの奏世楽器全てを使用しなければ演奏することは不可能である。また始祖精霊の知識以外に保存されているこの曲の確固たる資料が全く存在していない(あいまいな情報である神話は除く)ため、クチバ・カオルの資料に記されているコーティカルテから得られた断片的な情報を手に入れたサンテラ以外で「始原神曲」そのものを演奏した存在の記録は残っていないようである(奏世楽器自体に時間や空間に干渉する効果があるため、そういう出来事があったという情報自体が消滅しているだけの可能性もある) 作中ではサンテラ・ボルゾンが演奏しているものの、あくまでクチバ・カオルがコーティカルテなどの協力を得て調べ上げた部分(世界の解体まで)だけしか知らないので事実上未完全なものしか演奏されていない。そしてその曲もフォロンやコーティカルテ、ユフィンリー、レンバルト、追いかけてきたトルバス神曲学院の基礎課程の生徒達、エターナリア&ブランカなどによって形勢が不利になった為に演奏者のサンテラ・ボルゾンが動揺し、神曲の本質たる魂の形が描かれなくなったために神曲として成立しなくなった。なお、今のところ世界が滅びたことはないようなので人間が「演奏を完了した」事例は存在しない事になる。なお第二次嘆きの異邦人動乱(サンテラが指揮した嘆きの異邦人動乱)に関わり、演奏の場に居たサンテラ・ボルゾンを除く嘆きの異邦人所属の全ての存在はこの曲によって無へと還元されている。(クウガもどきさんより) |
・生命の奏始曲 | スノウドロップ(シラユキ・トオノ) |
巫女姫のみが奏でられるとされる希少な神曲。初登場は白9巻。 聞いた者の傷を、時間を巻き戻すように癒す力を持った白の始祖精霊エターナリアの能力「再生」を内包する神曲である。その効果は精霊だけでなく人間をも対象とする。 本来は精霊島の浮力の源であり精霊を生み出す母なる樹「大精霊樹グローリアーナ」に活力を与え、再生させるための神曲とされている。 作中初登場時は「モーツァルトの子守唄」のフレーズで効果を発揮していたことから、その効果発現自体には曲の種類を問わないらしい。(クウガもどきさんより) |
・戦慄組曲 第一楽章 | スノウドロップ(シラユキ=トオノ) 等 |
授業で習う既存の支援楽曲の一種で、戦闘支援曲に分類される神曲(コマンディア) ただしあくまで授業で習った定型の神曲であるため、各神曲楽士に合った神曲には出力で劣る。 初登場はファーストエモーション(キネティック版ホワイトシリーズ第1話)で、暴走したジャクリーンの契約精霊サクリードを無力化するためのブランカへの支援曲として使用した。(クウガもどきさんより) |
・モーツァルトの子守唄 | スノウドロップ(シラユキ=トオノ) |
スノウが作中で使用した神曲(コマンディア)の一つで、出身世界の著名な楽曲を日本語訳したもの。 作中で神曲として登場する日本語訳版の歌い出しは「ねむれよい子よ 庭や牧場に 鳥や羊もみんな眠れば」 名前にモーツァルトと付いているが実際の作曲者はベルンハルト・フリースで、曲名のモーツァルトは譜面発見当初の作曲者不明のこの曲が当時モーツァルトが作曲したものと思われていた頃の名残である。 作中では白の愴想楽器エターナル・ホワイトがうまく使用できなかった頃(小説第一巻)によく歌われた曲で、白の聖獣エリファス・ブランカ・アルビオーナに神曲支援すると同時にリオネイル・エリュトロンに惑わされたプリムローズの意識を取り戻させるなど活躍している。(クウガもどきさんより) |
・ラ・マルセイエーズ(LA MARSEILLAISE) | スノウドロップ(シラユキ=トオノ) |
スノウが作中で使用した神曲(コマンディア)の一つで、元はフランスの国歌にもなっている実在の曲。 作詞・作曲者はルジェ・ド・リール、日本語訳版の歌い出しは「さあ、祖国の子供たちよ、栄光の日がやってきた」 初登場は小説版第一巻で、元紅の聖獣リオネイル・エリュトロンと交戦する白の聖獣エリファス・ブランカ・アルビオーナへの戦闘支援曲として登場。白の愴想楽器エターナル・ホワイトでうまく神曲を奏でることの出来なかった当時において、聖獣を本来の姿に戻すだけの出力を持つ数少ない神曲の一つ。(クウガもどきさんより) |
・聖カエルレウムの虐殺 | スミ |
シースラウ・イグサルがダンテの領域を目指して作成した神曲で、曲名は後世になって名づけられた。 ルーファ・ワルトゥムシカ・トロイスを従えるために作成した神曲だが、その結果はその場に居た数十柱の精霊を互いに殺し合わせただけであった(ちなみにこの事件で生き残った精霊はルーファただ一柱のみである) 作中では反帝国政府派のスミが演奏し、作成当時のように誰かを対象とした曲ではなかったにもかかわらずフレーラのような上位精霊をも狂わせるだけの効果を発揮した。ただし過去・現在どちらにおいてもルーファには全く通用しなかったことからコーティカルテを始めとする始祖精霊やマナガリアスティノークルを始めとする聖獣級の上位精霊にはおそらく通用しないと思われる。 なお、この曲名は引き起こした事件の名前と同一であり、カエルレウムは「青」を意味するとのこと。(クウガもどきさんより) |
・壁抜け | 精霊 |
正式には「透過現象」と呼ばれる、精霊特有の能力を利用した行動に名づけられた通称。 障害物との接触面で一旦実体化を解除して精霊雷と同質の非実体状態となり、障害物の対面で再び実体化を行う。 こうすることで、外部からは普通通り抜けることの出来ない物体をまるで何事も無く通り抜けたように見える(実際に精霊雷とほぼ同じ状態となって通り抜けているのでこの表現もあながち間違いではないのだが) ただし透過できるのは自身と精霊雷で形成した物質だけであり、元から物体で作られた物質は透過できない。 なお、この原理を利用して身体を無菌状態にする(透過する物質を利用して透過前の面に全ての雑菌等を残すことで再実体化後に無菌状態を作り出す)等といった利用方法もあり、医療現場などで有効活用されたりもする。(クウガもどきさんより) |
・精霊雷(スピリチュアル・ライトニング) | 精霊 |
精霊と呼ばれる高次存在が発する力の総称で、厳密には精霊を構成するエネルギーそのもの。 言い換えれば精霊の自己そのものを表しており、基本的に複数の精霊が同一色の精霊雷を発することはない。 電気のように応用性があり、また直接物理現象への変換が可能などの理由からその発現形態は多種多様で、ただ単にエネルギーをぶつけるものから身に纏って強化する、各種力学的エネルギーにして開放する、物質を構成するなど精霊が思いつく限りいろいろなものが存在する。 ちなみに精霊雷(スピリチュアル・ライトニング)という名称はただ単に精霊雷を投射した場合、放電現象のように見えることに由来する。なお単なるエネルギーがこのような形態を持つのは精霊という精神生命体の器に収まっているが故であり、本体から離れると本来の純エネルギーとして外部に拡散する傾向がある(ただし物質という確固たる法則性・形を与えられた場合は別)。ただし制御能力に長けた器用な精霊、芯に実際の物質を据えて媒介にする場合は多少なりとも拡散が軽減できる。 己自身を構成する力そのものを消費して使用するもので、内蔵量や開放力もその精霊の力量によって全く異なる。実際その辺にいる下級精霊なら集団で重いものを持ち上げるのがやっとなのに対し、神曲を得た上級精霊なら軽く小規模な山一つを破壊することができるほどの差がある。 前述の通りこのエネルギーは精霊の存在そのものであるため、自身の限界を超えた精霊雷の過剰使用は精霊の死に直結する。 (クウガもどきさんより) |
・精霊障壁 | 精霊 |
『精霊雷(スピリチュアル・ライトニング)』による防御法の一種。精霊雷で編みこまれた防御障壁を形成する。 精霊同士の戦闘では当たり前のように登場しているが、名称初登場はクリムゾンシリーズ4巻である。(クウガもどきさんより) |
・アスタラナスの闇の手 | 精霊島学院の生徒 |
メニス帝国軍相手に使用されたA級禁曲に相当する神曲。初登場は白11巻。 精霊の悪意を増幅し、その悪意を元に精霊を従える支配楽曲分類の神曲である。 この神曲の影響を受けた精霊は羽根が漆黒に染まるのが特徴である。 性質からダンテの支配楽曲「地獄変(インフェルノ)」を模したものと思われる。(クウガもどきさんより) |
・白濁の詩 | 精霊島学院の生徒 |
アナベル指揮の下に使用された禁曲に相当する神曲。初登場は白11巻。 子守唄の様な穏やかな音を内包した汎用の神曲で、精霊だけでなく人間すらも眠らせる効果を持つ。性質から沈静楽曲に分類されるものと思われる。 元は神曲楽士の窃盗犯が三十年にわたって窃盗に使用していた神曲だが、作曲者が窃盗犯本人かは不明。(クウガもどきさんより) |
・オーケストラ・ヒット | 神曲楽士 |
第2話でフォロンが神曲の演奏に使用した、実際にも存在する演奏技法。 複数の楽器を一斉に鳴らしてインパクトのある音色を出すというもので、作中ではまるで鉄槌を叩き付けるかのような分厚い重奏音と表現された。 なお、この時の神曲は戦闘支援曲と呼ばれる、精霊に戦闘に特化した力を与える神曲である。(クウガもどきさんより) |
・パス・ファインダー | タタラ・フォロン |
フォロンが初めて奏でた神曲で、コーティカルテと契約した曲。 元は作中世界に存在する一般曲の一つであり、元々は自身の孤独感を紛らわせる為に歌っていた曲が神曲の域に達したもの。神曲としての分類上は沈静楽曲に分類される。 初回演奏時には単身楽団どころか楽器すら使用しない状況かつ対象を向けられていない状態ですら、瀕死状態に追い込まれたコーティカルテを精霊契約可能かつ、四楽聖シダラ=レイトスの支援を受けた始祖精霊エレインドゥースとある程度と戦闘できる状態にまで回復させる出力を見せている。また作中にてフォロンが歌声のみで神曲を奏でた際に用いられた曲は全てこの曲である。 初登場は原作プロローグ時(原作体験版、ビギニング・クリムゾン等にも収録) 余談だが、作中で特定の人物に対して演奏したのは紅9巻にてフラメルの為に演奏した時が初めてであり、実は『コーティカルテのために』演奏されたことは一度も無い。(クウガもどきさんより) |
・よい子のわんわん体操 | ダン・サリエル |
「ぱれっと」掲載のあざの耕平氏の短編「ダン・サリエルと白銀の虎」に登場した神曲(コマンディア) 将都トルバスで開かれている『ダンテ・イブハンブラ音楽祭』の神曲部門で演奏された支援曲で、サリエルの契約精霊である女性フマヌビック型中級精霊のモモ・パルミラ・ファルスタッフが音楽に合わせてバレエ?を踊る。なお、サリエル自身が作曲したものなのか、それとも作中世界の既存の楽曲を神曲に仕立て上げたのかに関しては不明。 なおこの神曲の演奏によって、サリエルは新たに幼児や家庭層のファンを得た。(クウガもどきさんより) |
・燐粉 | 蝶人精霊(男性リカントラ型中級精霊) |
ドルロイの実の娘であるベーシュカの契約精霊が使用する攻撃。 背中の四枚の燐翅から音の伝達を阻害し、更に精霊の実体化も著しく阻害する精霊毒が含まれた燐粉をばら撒く。 中級以上の精霊に対しての精霊毒の影響は不明だが、直撃を受けたオグヨグ種の下級精霊が即座に痙攣する程度であるため、中級以上なら多少影響あるとはいえ十分耐えられる程度のもののようだ。上級精霊ともなれば殆ど通じないだろう。(クウガもどきさんより) |
・青の炎舞曲 | デイジー=ベルンシュタイン |
“パーフェクトレディ”の異名で知られるデイジーの母が好んでいた神曲。 燃え盛る炎よりも激しく、熱く、しかしながら静かに燃える恋心を表現したとされる旧い時代の恋の曲である。デイジーの母であり生前は“パーフェクトレディ”の称号を持つ優秀な神曲楽士にしてコランダム王国の元帥でもあったマリーゴールドの十八番でもあり、デイジーがかつてからマスターしようとしている曲でもある。 作中初登場はホワイトシリーズ第二期3巻(通算7巻)の書き下ろし短編。作中で演奏が初めて描写されたのはマリーゴールドの元契約精霊アストレイヤとの契約に挑戦した時である。(クウガもどきさんより) |
・絶遁六極刃(ヘキサ・スキャフォルド) | ドミティエム・オド・ニイェン |
ウコン・タリヴァーナの契約精霊ドミティエムの使用する精霊雷の応用技。 背面に精霊雷で編んだ光の剣を展開し、それらに自らの精霊雷を収束させた状態でそれらの剣を体当たりさせる。形成した精霊雷の剣はドミティエムの意思によってある程度誘導可能であり、ドミティエムの意思に呼応して統率の取れた精密攻撃が可能である。 原作とアニメ版クリムゾンSで展開する本数が異なっており、原作では名前の6(ヘキサ)が示す通り精密に編みこまれた6本の剣を形成するが、アニメ版クリムゾンSでは十分編みこまれていない代わりに無数に剣を展開することで原作よりもより対多人数戦に向いた技の内容となっている。 原作キネティック版クリムゾンシリーズ第3話初登場。初登場時は心が乱れていたコーティカルテに致命傷を与えるなどの威力を発揮した。なお、このとき形成する精霊雷の剣は白の聖獣ブランカ(ホワイトシリーズ参照)の氷の剣のように手にとって武器とすることも可能。 (クウガもどきさんより) |
・黄金宮の乱舞 | ドルロイ |
浅井ラボ氏の短編「音色は遠く、耳に届かず」の主人公が作曲した神曲(コマンディア) もともと食欲が強いオグヨグ種の下級精霊の食欲をさらに煽り、対象を食わせる為の戦闘支援曲である。 なおこの曲にはオグヨグに最も適した攻撃方法を指示する意味とは別に、主人公の主人であるビアードに逆らった相手を殺す際の、見せしめの意味を兼ねている。(クウガもどきさんより) |
・歓喜の園 | ドルロイ |
浅井ラボ氏の短編「音色は遠く、耳に届かず」の主人公が作曲した神曲(コマンディア) 人間で言う脳内麻薬に近い効果を精霊に与える戦闘支援曲で、特に下級精霊の特定意識を煽る為に使用される。(クウガもどきさんより) |
・城砦の一夜 | ドルロイ |
浅井ラボ氏の短編「音色は遠く、耳に届かず」の主人公が作曲した神曲(コマンディア) 使役する精霊に演奏者が指示した防御陣形を取らせ、自身の防御を固める戦闘支援曲である。(クウガもどきさんより) |
・贄王の呼び声 | ドルロイ |
浅井ラボ氏の短編「音色は遠く、耳に届かず」の主人公が作曲した神曲(コマンディア) 冥府の底で全身を裁きの槍に貫かれ、両目を抉られて黒い血の涙を流しながら永遠の拷問に苦しむ贄王の、同じ苦痛を与えるべき犠牲者を呼ぶ怨嗟を描いた楽曲。神曲としての性質は影響下の精霊に苦痛を要求し、さらにその苦痛を周囲にばら撒くことでその苦痛から逃れようとするオグヨグ種下級精霊の全力攻撃を誘発する支配楽曲である。 最終楽章になると少し効果が追加され、この神曲の音波が届く範囲内のオグヨグ全てを演奏者の周囲に集結させる効果を持っている。性質としてはダンテ・イブハンブラの奏始曲「地獄変(インフェルノ)」に近いものがあるが、始祖精霊級の上級精霊にすら多大な影響を与えるダンテの奏始曲とは異なり効果を与えられるのはせいぜい下級精霊止まり、かつ地獄変のような精霊を変質させてより凶暴化させる性質などは持っていない。 しかし下級精霊だけとはいえ精霊を強制的に奴隷化して自分の手足のように扱うことの出来るこの神曲は数ある神曲の中でも最高峰の演奏技術と高速運指が必要となり、さらにこの楽曲は苦痛を精霊に要求する神曲であるため少しでも運指を誤って神曲に乗せられる魂の形が崩れると支配の軛から逃れた下級精霊が怒りに任せて演奏者に襲い掛かってくるハイリスク・ハイリターンな神曲でもある。(クウガもどきさんより) |
・ネリン城への招待 | ドルロイ |
浅井ラボ氏の短編「音色は遠く、耳に届かず」の主人公が作曲した神曲(コマンディア) 原始精霊に近い下級精霊であるオグヨグ種の精霊を即時召喚することに特化した戦闘支援曲である。(クウガもどきさんより) |
・炎帝の紋章 | プリムローズ=グラナード |
ホワイトシリーズ本編200年前の調停者ダンテの意思保有者・パリア=キーラが作曲した神曲。 その効果は生命体や人間等に近い精神構造を持った精霊に大幅な負荷を与え、更に植物等を枯らすというもの。 ダンテの奏始曲の中では新しい部類に含まれる支配楽曲で、その効果対象は主に精霊ではなく人間を始めとする生命体となっているのがこの曲の最大の特徴といえる。 作中ではダンテの意思がパリアにこの神曲と演奏のための単身楽団一号機開発へと仕向ける際の運命の矯正の影響で完成目前の頃にはパリア自身に楽器の演奏能力がなくなっており、結局エリュトロンがレブロスの協力を得て未来からつれてきた“炎帝の娘”プリムローズが演奏者となった。補足だが、単身楽団一号機を破壊した際に放たれたピースの精霊雷(炎)によって譜面そのものが焼かれたためおそらく今後この神曲が登場することは無い。 なおここからは推測だが、この神曲の植物等が枯れる付随効果の原因は植物等の方がその負荷に対する抵抗力が弱く、耐えられずに死滅してしまうためと思われる。(クウガもどきさんより) |
・オビエス姫の最期 | ベーシュカ |
「ぱれっと」掲載の浅井ラボ氏の短編「音色は遠く、耳に届かず」に登場した神曲(コマンディア) 愛する王子に裏切られ、その身を業火に焼かれながらも愛を歌い続ける悲劇の姫を描いた神曲で、ベーシュカの契約精霊である蝶に似た男性リカントラ型中級精霊の力を飛躍的に、さながら悲劇の姫の身を守ろうとする騎士のように演奏者を守る力を与える戦闘支援曲である。 また、どうやら蝶人精霊が精霊毒の燐粉攻撃を行うにはこの曲での支援が不可欠のようだ。(クウガもどきさんより) |
・競走馬遁走曲 | ベーシュカ |
「ぱれっと」掲載の浅井ラボ氏の短編「音色は遠く、耳に届かず」に登場した神曲(コマンディア) ベーシュカの契約精霊である蝶に似た男性リカントラ型中級精霊の連続攻撃を補助する戦闘支援曲である。(クウガもどきさんより) |
・チョークミサイル | ホゾナ・モーズヤ |
無数のチョークをマシンガンのように相手にぶつける。 現在でこそほぼクルナに対して使用されているが、おそらく元は大学教授時代に使っていたものと思われる。(クウガもどきさんより) |
・神速 | マナガリアスティノークル・ラグ・エデュライケリアス |
マナガが使用した、膨大な力と身体能力を誇る高位精霊だからこそ使用可能な高速移動技術。 重力と慣性、大気の抵抗をほとんど無視して二点間の距離をほぼ一瞬で移動、即座に体制を整えることすら可能とする。(クウガもどきさんより) |
・秘技・生暖かいリュックサック | ミゼルドリット |
トルバス神曲学院お抱えの常駐精霊の一柱、ミゼルドリットの技。 内容は単に相手の後ろに回り込んでしがみつき、背中越しに伝わる柔らかな、嬉し恥ずかしな感触で相手をドギマギさせる技である。 ただし、幼い外見のミゼルドリットは外見通り胸がぺったんこなため失敗した。(クウガもどきさんより) |
・くりむぞんすとらいく | ミゼルドリット(完全体) |
工場の精密機械の整備の際に完全体のミゼルドリットが使用した技。 糸のように集束した螺旋状の精霊雷を投射し、精密機械の隙間に挟まった金属片を融解させて取り除く。 なお技名自体には特に意味は無く、ただミゼルドリットが言ってみただけ。つまり今回限りの技である。 (クウガもどきさんより) |
・必殺 投網漁 | ミゼルドリット |
投擲した球体状の精霊雷が空中で網状に広がり、精霊雷の投網となって相手を捕縛する。 (クウガもどきさんより) |
[1]ミゼルキック [2]ミゼルチョップ |
ミゼルドリット |
[1]ウコン・タリヴァーナの精霊であるドミティエム・オド・ニイェンの鉄兜に対して繰り出した飛び蹴り。
特に効果はなかったようである。
[2]ウコン・タリヴァーナの精霊であるドミティエム・オド・ニイェンの鉄兜に対して繰り出した振り下ろすチョップ。 効かない上に自分の手が痛かったりする。 |
・王女様に捧げるノクターン | ミナギ=クロード(ミナギ=シンヤ) |
ミナギが演奏する神曲(コマンディア)の一つ。歌い出しは「来たれ 創造主たる精霊よ」 本来は実際に聖歌として歌われている「Veni,Creator spiritus(来たれ、創造主たる精霊よ)」そのもの。つまり実在する楽曲をミナギ自身が自作の神曲だと偽って演奏していたといえる。(クウガもどきさんより) |
・フォルトゥーナ | ミナギ=クロード(ミナギ=シンヤ)、スノウドロップ(シラユキ=トオノ) |
ミナギが演奏する神曲(コマンディア)の一つで、歌い出しは「おお、運命の女神、世界の王妃よ」 楽曲の内容自体は実際に存在する。つまり、ミナギが自分の元いた世界に存在した偉人達の楽曲を勝手に神曲として使用しているだけである。なお、スノウの場合はミナギの神曲を聞いた後に僅かに残った記憶喪失以前の記憶から引き出して演奏した。(クウガもどきさんより) |
・煉獄変 | ミナギ=クロード(ミナギ=シンヤ) |
ダンテの奏始曲の一つとミナギの出身世界の楽曲を組み合わせた支配楽曲。 主な特殊付随効果は精霊の存在を強制分解し、純エネルギーとして演奏者の下へと集めるというものである。 作中では敵対する精霊を攻撃しつつセイレーシアにそのエネルギーを供給するための演奏のつもりだったらしい。しかしミナギ自身セイレーシアの本心を理解していなかったせいで神曲の本質たる魂の形を間違った形で描き続けたため、セイレーシアへの力の供給は行われずこの神曲の効果とセイレーシア自身が歌う神曲の影響で大幅に疲弊してセイレーシアは暴走状態へと陥った。(クウガもどきさんより) |
・寸脚 | ヤーディオ・ヴォダ・ムナグール |
勇者王な声で有名なユフィンリーの契約精霊、ヤーディオの戦闘技術。 人間の武術における寸勁(流派によって詳細は異なるが、基本的に拳と対象物の間を数センチ離した状態から放つ打撃のこと。寸打、1インチパンチとも呼ばれる)の足で行うヴァージョンで、踵が相手に触れるか触れないかの位置から、全身のバネや筋肉、骨格の構造の中に極限にまで蓄えた捻りを解放することで放つ打撃である。 名称初登場は紅6巻、テロリストによって暴走させられた精霊に対して使用した。(クウガもどきさんより) |
・湖月(こげつ) | ヤワラベ=ティアン |
ヤワラベ=シンカゲ流の演舞の一つで、一応神曲の一種。 水行演舞の一に位置する技術で、神曲と伝統舞踊を組み合わせた舞踊である。詳しい演舞内容は不明。 ヤワラベ=シンカゲ流の技の中でもボウライ走りのような戦闘用に考案されたものではなく、シンカゲ流の本来の姿である神曲と同等の性質を持った舞踊としての型であり、神曲の中でも最も異質なものの一つである。(クウガもどきさんより) |
・雪崩墜(なだれ-お)とし | ヤワラベ・レナ |
ヤワラベ流の神曲武術の基幹となる武術面の奥義の一つ。 飛び上がった相手のさらに上位置を取り、相手に関節技をかけ身動きを封じた上で、自重や落下速度を上乗せして相手を地面に叩き付ける。 レナの場合は無自覚に精霊としての能力を使っており(本人は気功の類と思っている)、それらが上乗せされて上記の物よりも強化されていることに気づいているため、奥義の独自応用技としている。(クウガもどきさんより) |
・ボウライ走り | ヤワラベ・ティアン 他 |
トルバスに古くから存在する古武術・シンカゲ流の技の一つ。 自らの足元にボウライ型下級精霊を召喚してスケート靴の形に固め、スケートの要領で高速走行を可能とする歩法である。ヤワラベ=シンカゲ(シンカゲ)流の初伝木行の十二に位置する。 (クウガもどきさんより) |
・ボウライ鎖 | ヤワラベ・ティアン 他 |
トルバスに古くから存在する古武術・シンカゲ流の技の一つ。 ボウライ型下級精霊を多数召喚して鎖のように繋ぎ、対象物を拘束する鎖とする技である。ヤワラベ=シンカゲ(シンカゲ)流の中伝金行の八に位置する。(クウガもどきさんより) |
・雷霆(らいてい)打ち | ヤワラベ・レナ |
ヤワラベ流の神曲武術の基幹となる武術面の奥義の一つ。 強力な踏み込みと同時に正面に構えた右の掌を相手に叩き付ける、掌手の発展系の奥義である。 レナの場合は掌を叩き付ける際、掌を鳥山明氏の某有名漫画のような現実に見えるほどにまで高められた気(実際は無自覚に使用した精霊雷)で包み込み強化しているため、奥義の独自応用技としている。(クウガもどきさんより) |
・雷落とし | リシュリーティンク・ロザ・アメティスタス |
紫の始祖精霊リシュリーが愛するジョッシュの周りから女性や精霊を追い払う時に使用する精霊雷の雷に周囲の人間がつけた通称。 自身を構成する精霊雷を電気エネルギーに変換し、指定した場所に紫色の雷として落とす。作中で主に使用する際は人間は十分殺傷できるもののかなり手加減されているが、彼女の最初の契約者マーヴェラスが処刑された際には同様の攻撃により数分足らずで国の首都一つをほぼ消滅に近い廃墟とした。(クウガもどきさんより) |
・真空刃 | ブランカ、ピース等 |
精霊雷の発現形態の一つで、真空状のエネルギーの刃を飛ばす。(クウガもどきさんより) |
・地獄極楽変(ヘル&ヘヴン) | 神曲楽士二人(イトムロ+マガキリ?) |
ダンテの奏始曲『地獄変』『天国変』を組み合わせた演奏に対してコーティが名づけた名称。 『地獄変(インフェルノ)』をベースに、合奏(セッション)のため曲調を調整した『天国変』の演奏を上乗せすることで、『地獄変』の持つ強い強制力と『天国変』の持つ強い中毒性を兼ね備えた効果を発揮している。 また合奏のために曲調を調整しているのは『天国変』の方だけであり、『地獄変』の方は合奏を維持したまま様々な追加効果(作中では主に敵対している神曲楽士の神曲の曲調をずらす等の妨害を行うことが多い)を付加する余地が残っているというまさに『地獄変』と『天国変』の良い所だけを引き継いだ形になっている。 コーティ曰く、もしかしたらこれがダンテの奏始曲の完成形かもしれないとのこと。 (クウガもどきさんより) |
・全方位体当たり攻撃 | サイキ・レンバルト&ボウライ型下級精霊多数 |
レンバルトの戦闘支援曲を受けた下級精霊ボウライの連携戦術。 レンバルトの神曲に込められた指示によって神曲を受けたボウライたちが全方位から対象に対して体当たりを敢行し、押しつぶしてしまう戦術である。 一応この戦術自体は既に原作キネティック版第2話でも登場しているが、技名が記述されたのはクリムゾンS3巻が初。(クウガもどきさんより) |
・ジャム・セッション | ツゲ・ユフィンリー&サイキ・レンバルト &当時のトルバス神曲学院基礎課程学生の一部 |
実際に存在する楽器の演奏手法の一種で、本作品においては神曲(支援楽曲)演奏技術の一種でもある。 演奏者らの間でベースやリズムパート部分など大まかな役割分担だけを決め、アドリブで演奏する手法である。 ベースやリズムパートの者が音頭をとって演奏するが他の者はそれに合わせて自分独自の演奏を奏でていくため、指揮者的な役割の演奏者の存在もしくは演奏の方向性を束ねるための事前了承が必要不可欠となる。また、演奏者全員にはリアルタイムでの曲調等の変化に対応できるだけのアドリブ能力がなければ成り立たないという非常に高度な技術でもある。 大抵は即興歌などに使用される演奏技法だが、その演奏者の感性(作中表現を用いるならば「魂の形」)を強く描き出すその性質からこの作品においては難易度が上がるものの神曲の条件を満たしさえすれば非常に強力な神曲となるという非常に高度で非常に優秀な神曲演奏方法となっている。 初登場はキネティック版第4話(最終話)で、サンテラ・ボルゾンの『始原神曲』による世界の分解を防ぐために戦うフォロンとコーティカルテへの支援楽曲としてペルセルテやダングイス等フォロンが指導したことのある当時のトルバス神曲学院基礎課程の学生と、ユフィンリーたち戦線離脱組が演奏した。なお、これらの神曲演奏経験によって今まで神曲を演奏できなかったダングイスも神曲演奏のコツを得たらしい。(クウガもどきさんより) |