怨霊侍  [必殺技辞典]

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平安時代、人々に害を成す悪霊を退治するため生まれた陰陽師。だが時代が下るにつれ強大化する悪霊に対処すべく、彼らとは異なる戦闘集団が誕生する。生きながら霊と同化し、我が身を武器に悪霊と戦いこれを粉砕する侍たる彼らは、人々より“怨霊侍”と呼ばれた・・・・
一昔前の応援団の制服を身につけた青年・黒羽太一。一見普通の学生に見える彼こそは、東京帝都大学文学部に通う若き怨霊侍である。怨霊侍の育成機関たる“死学科”に在籍する彼は、勉学の傍ら人々の依頼を受けて数々の悪霊を退治している。
だが彼は普通の怨霊侍ではなかった。死霊を見る“双瞳眼”や死者の世界に関する豊富な知識を持つ太一は、怨霊侍としても特異な存在とされ、“悪霊侍”のあだ名で呼ばれているのだ・・・・

作者・・・・・荻野真
連載・・・・・週刊ビジネスジャンプ
単行本・・・・全3巻
『孔雀王シリーズ』で知られる作者によるオカルトアクション漫画。相変わらずのオカルト知識とアクションが売りだったが、掲載誌の作風とあわずに打ち切りにされた。その設定やキャラの一部は、そのまま『孔雀王 曲神紀』に流用されている。

呪詛返し(すそがえし) 黒羽太一
怨霊侍
陰陽師や怨霊侍が使う呪法のひとつ。相手が放った呪いを「返し風」に乗せて、そっくりそのまま送り返す。使用するには呪いを放った相手の名前や素性を、呪われた本人から聞き出して呪符に書き込まなければならない。(ケケケさんより)

双瞳眼(そうどうがん) 黒羽太一
怨霊侍
文字通り瞳が二つある眼。中国の風水術にいわく「この世ならぬものを見通す視力を持った眼」であり、その持ち主は常人には見えない死霊の姿を見て戦うことが可能である。黒羽太一は生まれながらにこの眼を持つ特異体質であり、大抵の怨霊侍は特製の双瞳コンタクトで代用している。(ケケケさんより)

呪い釘・血花崩し 黒羽太一
怨霊侍
怨霊侍が使用する術のひとつ。悪霊崩しの呪い釘をひたすら死霊に叩きつけ、その魂もろとも粉微塵にする。

太極剣 怨霊侍
怨霊侍
怨霊侍の奥義ともいえる術。男女のペアを組んだ怨霊侍が、男の振るう「陽棍」と女が切り裂く「陰剣」を交互に悪霊に叩き込むことで強引に削り取り、この世から完全に消滅させる。その原理は男女の性交をあらわしており、男の陽器と女の陰器が交わることで悪霊を“胎始”すなわち原初の太極(無)に還すことを意味している。
使用する武器は男が棍や槍、女が剣や縄と決まっており、その範囲内ならどんなものでもよい。また攻撃する順番も決まっており、男の悪霊には女の怨霊侍が先に、女の場合は男の怨霊侍が先に攻撃しなければならない。もしこれを逆にすれば、陰陽の理によってお互いの攻撃が跳ね返されてしまう。
上記の通り本来は男女のペアでやる術だが、黒羽太一はとある理由からひとりでも使いこなすことができる。

「陰は女!」陽は男!」「交わり結び胎始(無)に還す!」(ケケケさんより)

紙降ろし 怨霊侍
怨霊侍
怨霊侍が使う術のひとつ。紙を依代として霊を下ろし、実体化させて使役する。陰陽師が使う式神の法と同じものであるが、動物霊や神霊を主に使うそれらに対し怨霊侍はもっぱら死霊を使うため「死鬼神の法」と呼ばれる。実体化した死鬼神は術者の力量に応じた力を持ち、その力が上がるほど術者に外見が似てくる。(ケケケさんより)

魂抜け(たまぬけ) 黒羽太一
怨霊侍
いわゆる幽体離脱の術で、肉体から霊を切り離す。本来は生霊を切り離すのだが、黒羽太一の場合は“死霊”として活動する。それは、生きながら鬼責債で死鬼神と化した黒羽だからこそ可能なことなのだ。 (ケケケさんより)


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