天下分目忍法噺 [必殺技辞典]

TOPへ
慶長五年、徳川家康率いる東軍は、石田三成率いる西軍との“天下分け目の戦い”に備えて関ケ原に赴いていた。だが家康は戦いの鍵を握る小早川秀秋の動向が気になるため、未だはっきりした命令を出せないでいた。そこで彼は、徳川家に仕える伊賀忍者・服部半蔵に命じ、石田側に部下の忍者を送って小早川の動向を探らせる。一方、石田三成もまた小早川の動きを警戒し、伊賀忍者・波ノ平法眼に物見を命じた。かくして、服部党より選ばれた「浮舟伴作」「小笹」、波ノ平党より選ばれた「弥勒甚五郎」「撫子」による、ふたつの勢力の運命を掛けた物見の死闘が関ケ原で勃発するのであった・・・・・・・・

 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「推理ストーリー」63年10月号に掲載されたが、単行本収録時には『忍者 撫子甚五郎』という題に変更された。

伊賀の梟火 服部半蔵
天下分目忍法噺
伊賀忍法のひとつ。梟に雨でも風でも消えない特殊な焔硝をしかけ、人と会うための目印とする。この焔硝を仕掛けられた梟は燃えながらも飛び続け、一定距離進んだところで燃え尽きる。その燃え尽きた所と、自分が逢うべき人がいるはずの場所を結んで、それを逆にたどることで、その人物と落ち合うことができる。(ケケケさんより)

あぶら虫眼 浮舟万作など
天下分目忍法噺
伊賀忍法のひとつ。特殊な油を目にさすことで、千里眼のように遠くを見ることができる。この術を使えば、十町先の針の穴を見分け、わずかな切れ目から様子をうかがうことができるようになる。ただし、遠くの物がよく見えるのと引き換えに、近くの物がまったく見えなくなってしまう。 (ケケケさんより)

鷹の爪 撫子
天下分目忍法噺
波ノ平忍法のひとつ。自らの爪を切り落とし、そのまま手裏剣のように投げつける。この爪には毒が含まれているので、マキビシなどより恐ろしい飛び道具となる。 (ケケケさんより)

交合転生 弥勒甚五郎、撫子
天下分目忍法噺
波ノ平忍法のひとつ。異性の死体と交合することで、その死体に乗り移ることができる。その状態で敵陣へ進入などの偵察をこなすことができる。この術の使用には、自らの生命を死体のほうに移す時間が必要になる。 (ケケケさんより)


TOPへ