忍者 車兵五郎  [必殺技辞典]

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江戸時代の享保年間。江戸赤坂に、“忍法指南”を掲げた奇妙な道場が現れた。その主・車兵五郎は、尾張御土居下組で甲賀忍法を身につけた男であったが、とある事情で仲間を殺し逃亡していた人物だった。そのため、殺した同僚・御厨金藤次の縁者から敵討ちの対象として狙われているのだ。やがて現れた敵討ちの刺客を次々と、忍法「浮寝鳥」で返り討ちにしていく兵五郎。敵持ちの身で堂々と身を晒す彼の目的とは果たして・・・・?

 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「週刊大衆」62年5月26日号に掲載された。単行本収録時には『忍者車兵五郎』という題に変更されている。

浮寝鳥 車兵五郎など
忍者 車兵五郎など
兵五郎が車魚眼より伝えられた甲賀忍法の。水を自由自在の足場にすることができる。水面に立つのはもちろん、水に濡れた壁にすら立つことが可能である。
同じく車魚眼から伝えられたおしのの場合は、水面を足場にして水中で立つことができる。兵五郎が使うものを「陽の術」とすると、対を成すこれは「陰の術」となる。
『自来也忍法帖』など、他の忍法帖シリーズにも何度か登場している。 (ケケケさんより)


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