忍法金メダル作戦  [必殺技辞典]

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時は昭和39年、東京オリンピックに浮かれる日本。開催国の名誉にかけて金メダルの期待をかけられる選手たちだが、ライバルの外国人選手は並々ならぬ強敵ばかり。そこで作者・山田風太郎は考えた。日本国のお家芸・忍法を持ってメダルを取りまくる、名づけて“忍法金メダル作戦”を。さあ、摩訶不思議・奇々怪々なる珍忍法の数々をとくとご覧あれ・・・・

 1964年『週刊アサヒ芸能』10月11月号にて付録となった小説家・山田風太郎の爆笑エッセイ。時事ネタであるため今読むとわかりにくいが、奇妙奇天烈な忍法とおもしろおかしい文体は読んで十分に楽しめる。

忍法「加速度走り」 君原
忍法金メダル作戦
マラソン選手の忍法。神経病変のひとつであるパーキンソン氏病患者の脳を服用することで、その症状の一部である「動きが速くなってとまらなくなる」を再現する。マラソン選手がこれを使えば驚異的なスピードをだせるが、その効果が切れることは無く一生走り続けねばならない。(ケケケさんより)

忍法「噴流」 サトコ
忍法金メダル作戦
水泳選手の忍法。驚異的な勢いを発する屁を噴射し、泳ぐスピードを格段に上げる。噴射された屁は水に混ざると黄色く変色してしまうため、水をかき混ぜる背泳でしか使用できない。 (ケケケさんより)

忍法「ダラダラ」 ニチボー貝塚
忍法金メダル作戦
バレーボール選手の忍法。試合開始と共に大量の汗をかいてコートを濡らし、ジメジメしたコートに慣れていないソ連チームを悩ませる。使用前には大量のナメコの味噌汁を食べ、トルコ風呂に入っておくんだとか。(ケケケさんより)

忍法「鼻乳房」 飯島、依田
忍法金メダル作戦
陸上短距離選手の忍法。特殊な製法を持って鼻や乳房を長く伸ばし、外人選手に先んじてゴールインする。元ネタは今昔物語や芥川龍之介の作品にある「鼻」の話である。(ケケケさんより)


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