忍者 傀儡歓兵衛 [必殺技辞典]

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江戸幕末も間近い天保の末年。伊賀組に婿入りした花房宗八郎は、同僚の九香歓兵衛から奇妙な頼み事をされる。宗八郎の妻・お信の型を取り、それで人形を作らせてほしいというのだ。好奇心も手伝ってそれを了承した宗八郎は、歓兵衛が操るあまりにも見事な人形作りの技と、「傀儡廻し」なる奇怪な忍法の存在を知る。そして彼は、その忍法を利用してとある企みをはかるのだが・・・・・・・

 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「日本」63年11月号に掲載された。

傀儡廻し 九沓歓兵衛
忍者 傀儡歓兵衛
九沓家に代々伝わっているという術で、伊賀忍法のひとつ。本物そっくりの蝋人形を動かすことで、本人までも自在に操る。操られたほうは自覚が無く、無念無想となって人形と一体化することになる。なお、このときに使う人形は、術者が手を尽くした自作の人形でなければならないと思われる。 (ケケケさんより)


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