忍者向坂陣内  [必殺技辞典]

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大都市・江戸の黎明期。伊賀組頭領・服部半蔵は、徳川家康より市中を騒がせる盗賊団の捕縛を命ぜられる。その盗賊団は神出鬼没、しかも関わったと思しき人物は目と口が縫われた姿で悶死してしまうのだ。半蔵と伊賀者が調査した結果、犯人は北条氏に仕えた風摩一族の流れを汲む、鳶沢甚内・庄司甚内らの一味であることが判明。彼らを捕らえて味方につけることに成功した半蔵だが、最後のひとり・忍法「紅蜘蛛縫い」を操る向坂甚内は、一筋縄でゆく相手ではなかった・・・・・・・・・・・

 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「オール読物」62年12月号に掲載された。

紅蜘蛛縫い 向坂陣内
忍者向坂陣内
風摩忍者の流れを組む大盗賊・向坂陣内の忍法。体内に忍ばせている紅蜘蛛を放ち、その糸で相手の目や口を縫いとめる。雲がわずかにでも這った部分が対象となり、一度かかればどんなに力を入れても開くことはない。紅蜘蛛は音もなく忍び寄ってくるので、この忍法を防ぐのは至難の技である。(ケケケさんより)


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