忍法聖千姫  [必殺技辞典]

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豊臣が倒れ、家康も死んだ江戸時代の初期。家康の孫であり豊臣秀頼の妻だった千姫は、江戸城にも入らず小さな屋敷に隠れるように住んでいた。夫と豊臣家を滅ぼした祖父と徳川家に、強い反発心を抱いていたからである。そんあある日、彼女を大阪城から救出した坂崎出羽守の使いを名乗る剣士たちが屋敷を訪れる。千姫に恋着している出羽守の使者として、彼女を取り込むのが目的だ。ところがどういうわけか、千姫の姿を一目見た彼らは突如として豹変。屋敷を守護する柳生流剣士を殺し、自分たちが守り役に納まってしまった。しかも奇怪なことに、彼らは千姫の汚物を食べることで超人的な力を発揮するようになっていたのだ。この事態を聞いた柳生一族の青年・堂馬は、三剣士に挑戦して柳生の汚名を晴らそうと考えるが・・・・・・・

山田風太郎・作、忍法帖短編シリーズのひとつ。『オール読物』1969年4月号に掲載された。千姫の妖しい魅力と、それに翻弄される男たちの様相が描かれている。

忍法 女人幻滅 夕波
忍法聖千姫
服部半蔵の娘・夕波の忍法。相手に触れて念を凝らすことで、その相手そっくりに変身する。一刻も変身していれば、寿命を一年失う。 (ケケケさんより)


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