マジック:ザ・ギャザリング  [必殺技辞典]

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生体武器 アーティファクト
マジック:ザ・ギャザリング
テキスト欄にファイレクシアのマークが描かれているアーティファクトの一部が持つ能力。戦場に出たときに発動する。この能力を持つアーティファクトが戦場に出たとき、「色が黒でパワーとタフネスがともに0」の、クリーチャー・タイプに「細菌」を持つクリーチャー・トークン1体を戦場に出すことができ、さらにそのクリーチャーに能力持ちアーティファクトをその装備コストを支払わずに装備することができる。

この能力を持つアーティファクトは以下の通り。戦場に出すためのマナ・コストが「4以下」か「5以上」かに分けて記載する。
コスト4以下:《鎌切り》《骨溜め》《迫撃鞘》《皮羽根》《皮剥ぎの鞘》《鞭打ち悶え》
コスト5以上:《殴打頭蓋》《屍襲い》《縒り糸歩き》

アーティファクト、特にこの能力持ちを始めとした多くのアーティファクトが持つ「装備品」と呼ばれるタイプは、デュエルマスターズのクロスギアのようにコストを支払うことで戦場にいる他のクリーチャーに文字通り装備することができるが、それはつまり装備品アーティファクトとそれを装備させるためのクリーチャーの両方を戦場に用意しなければいけない点が手間となっている。対してこの能力を持つアーティファクトは、戦場に出してしまえば装備対象も勝手に出てきてさらに装備までをもコストなしで行えるため、装備品アーティファクトが抱えていた弱点を克服した能力であるといえる。また余談だが、このゲームにおいてタフネスが0のクリーチャーやトークンは戦場では自壊するというルールであるため、それが0である「細菌」クリーチャー・トークンを自壊させないために、この能力を持つアーティファクトには多かれ少なかれタフネスを増加させる能力がついている。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

連繋 インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
「秘儀」のサブタイプを持つインスタントの一部が持つ能力。この能力を持つインスタントには「連繋(○) △」という記述がされ、○の部分にはサブタイプ名が(といってもこの部分に書かれているのは、2014年8月現在でも「秘儀」の一種類のみ)、△の部分には能力起動用のコストが書かれている。○の部分に書かれているサブタイプに該当する呪文をプレイするとき、この能力持ちインスタントが自分の手札にあればそれを公開してさらに記載されているコストを支払うことで、この能力持ちインスタントの効果をプレイされた呪文の効果に追加することができる能力。一つの呪文のプレイ時に複数のこの能力持ちカードの「連繋」能力を発動させることは可能だが、一つの呪文のプレイ時に同一のこの能力持ちカードの「連繋」能力を連続発動させることで、同一のカードの効果を複数回追加することはできない。

この能力を持つ主なインスタントは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《祝福の息吹》《百爪の一撃》《霊的な訪れ》《蝋燭の輝き》
青‐‐‐
《思考の鈍化》《常在精神》《変容する境界》《編直し》《消耗の渦》など
黒‐‐‐
《忌まわしい笑い》《御霊の復讐》《魂無き蘇生》《崩老卑の囁き》
赤‐‐‐
《奇妙な転置》《猛火煽り》《裂け目の突破》《氷河の光線》《捨て身の儀式》など
緑‐‐‐
《活力の波動》《樹海の咆哮》《摩滅》《木霊の力》

効果処理後、プレイした呪文カードは墓地に置かれることになるが、手札からこの能力を発動させたカードは依然手札に残った状態となる。「予見」能力と同じようにこの能力での公開もそれを行うだけであり、別の領域に置くよう指示されてはいないからである。そのため別の秘儀呪文をプレイしたときには再度この能力を使用できる機会が発生する。これは強みであると同時に弱みでもあり、いわゆる「ネタがバレている」状態のため手札破壊効果を持つカードに狙われやすい。
天敵は青のインスタント《水面院の翻弄》。起点となった呪文のプレイを打ち消されるだけでなく、その呪文に対して「連繋」能力を発動させたカード及びそれと同名のカード全てを墓地送りにされてしまう。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

オーラ交換 エンチャント
マジック:ザ・ギャザリング
2014年5月現在、オーラ・エンチャント「奥義の翼」のみが持つ能力。この能力を持つエンチャントには「オーラ交換○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。この能力持ちエンチャントが戦場にあるときに能力起動用のマナ・コストを支払うことで、この能力持ちエンチャントと手札にある別のオーラ・エンチャントカードを入れ替えることができるという能力。ちなみに前述した「奥義の翼」の能力起動用マナ・コストは色不問のマナ2点と青マナ1点の合計3点。手札として持っている必要があるものの、それさえ支払えばどんなに重いオーラ・エンチャントでも戦場に出すことができる。
ちなみにこの能力で出すことができるのは、あくまでもエンチャント・タイプに「オーラ」と表記されているエンチャントカードのみ。オーラ・エンチャント呪文として扱うに過ぎない「授与」能力持ちクリーチャー・エンチャントは戦場に出すことができない。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

族霊鎧 エンチャント
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「オーラ」のエンチャント・タイプを持ち、赤と黒以外のエンチャントの一部が持つ能力。この能力持ちエンチャントを付けられているクリーチャーが破壊されて墓地に送られるとき、代わりにそのクリーチャーが負ったダメージ全てを取り除くことができる。このようにしてダメージを取り除いたときは、墓地に送られるはずだったクリーチャーの代わりに、そのクリーチャーに付けていたこの能力持ちエンチャントが破壊される。この能力をオーラ・エンチャントに与えることができるものには「陰影の神秘家」というクリーチャーがいる。

この能力を持つエンチャントは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《エランドの陰影》《ハイエナの陰影》《フェリダーの陰影》《マンモスの陰影》
青‐‐‐
《ドレイクの陰影》《蟹の陰影》《長魚の陰影》
緑‐‐‐
《熊の陰影》《蛇の陰影》《蜘蛛の陰影》《猪の陰影》
多色‐‐‐
《インドリクの陰影》

付けていたクリーチャーは戦場に残り、付けられていたエンチャントが墓地に行くという意味では「授与」能力と真逆の方向性を持つ能力と言える。この能力を持つエンチャントは全てクリーチャーに対するエンチャント能力を持っているが、1体のクリーチャーに複数のこの能力持ちエンチャントが付けられている場合、どれを墓地送りにするかはそのクリーチャーのコントローラーが選択する。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

萎縮 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードからダメージを受けたクリーチャーは、通常の戦闘ダメージの処理を行う代わりに、自身の上にダメージ分の「-1/-1カウンター」を置かなければならないという能力。
この能力を条件付で持つことができるものには《森潜みのミミック》や《猛火茨のカカシ》などが、他のクリーチャーに能力を付加できるものは《牙のスカルキン》や《腐食する導師》、《荒廃の鎌》や《見下し》などがある。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載し、最後に無色のカードを記載する。
黒‐‐‐
クリーチャー:《くすぶる解体者》《鎌の切り裂き魔》《屍滑り》《真夜中のバンシー》《針の死霊》《燃えがら骨》
赤‐‐‐
クリーチャー:《錆び剃刀の解体者》《人目避けの大男》《憎悪剥ぎ》《逃れ得ぬ粗暴者》《洞穴守りのデュルガー》《斑点の殴打者》
その他:《穿刺破》
緑‐‐‐
クリーチャー:《双刃の斬鬼》《未熟な鬱後家蜘蛛》《野生薙ぎのエルフ》
多色‐‐‐
クリーチャー:《ウーナの門の管理人》《クルラスの騎士》《ボガートの突撃隊》《汚れ背の潰し屋》《収穫のグウィリオン》《有毒の雛》《裂き爪のトロウ》
無色‐‐‐
クリーチャー:《閉じ顎の噛みつき》

通常のクリーチャーへの戦闘ダメージは、いくら与えていても倒せないままターンが移ってしまえば全て初期化されてしまうのだが、その点を「パワーとタフネスを1ずつ減少させるカウンターを置く」という仕様にすることで、次のターン以降も擬似的にダメージが残るようになった。またタフネスだけでなくパワーも下がっているので、相手クリーチャーから受けるダメージを若干軽減するという役割も持つ。その特徴上、「頑強」能力持ちにとっては天敵ともいえる(頑強は「-1/-1カウンター」が乗っていると発動しないため)能力。
なおカウンターを置くのは、あくまでダメージを与えた先がクリーチャーだった場合のみで、プレイヤーに直接ダメージを与えた場合は通常通りのダメージ計算を行う。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

移植 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、シミック連合のマークがテキスト欄に描かれているクリーチャーの一部(《ラノワールの再生地》を除く)が持つ能力。この能力を持つカードには「移植○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。この能力を持つカードは戦場に出るとき、伏字部分で書かれている数と同数の「+1/+1カウンター」を自身の上に乗せた状態で出る。そしてこの能力持ちカードが戦場にある状態で他の味方クリーチャーが戦場に出たとき、その度に能力持ちクリーチャーの上に置かれている「+1/+1カウンター」1個を戦場に出たクリーチャーの上に移動させることができるという能力。

この能力を持つカードは以下の通り。まずクリーチャーを色別に記載し、最後にクリーチャー以外のカードを記載する。
青‐‐‐
《ヴィグの移植術師》《ノヴィジェンの賢者》《ヘリウム噴射獣》《細胞質の操作者》
緑‐‐‐
《シミックのバジリスク》《シミックの信徒》《細胞質の根の血族》《細胞卵のシャンブラー》《水辺の蜘蛛》《胞子背のトロール》
多色‐‐‐
《ヴィグの水植物》《粘体投げの小蛙》
クリーチャー以外(土地)‐‐‐
《ラノワールの再生地》

カウンターの個数分だけ後続クリーチャーのパワーアップを、追加コストの支払いなども特に必要なく行うことができる能力といったところだが、クリーチャーがこの能力を持つ場合、そのクリーチャーの初期パワーとタフネスは共に0であるため、考えなしに全てのカウンターを移動させるとこの能力持ちクリーチャーは自壊してしまう。この能力持ちクリーチャーをいわゆる「後続クリーチャーのパワーアップ要員(=使い捨て)」と最初から捉えているのであればそれはそれで問題ないのだが、戦場に残しておきたいと考えているのであればエンチャントや装備品アーティファクトなど、何かしらの対策を考えなくてはならない。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

畏怖 クリーチャー
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このカードゲームにいくつか存在する「ブロックに関する制限をかける」能力のひとつ。この能力を持つクリーチャーの攻撃をブロックできるのは「黒、及びそれを含む多色クリーチャー」及び「アーティファクト・クリーチャー」のみ。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《塵の精霊》
黒‐‐‐
コスト5以下:《カテラン組合の処罰者》《チューパイくすね》《ヨーグモス騎士団》《罪を与えるもの》《地底街の影》《痛めつける鬼》《燃えがらの群集》《冒涜の精霊》など
コスト6以上:《司令官グレヴェン・イル=ヴェク》《戦慄》《鼠狩り》《悲哀の化身》《這い回る不浄》など
赤‐‐‐
《奇声の悪魔》
多色及び混成‐‐‐
《ジェスのゾンビ》《ボガートの汁婆》《稲妻の引き裂くもの》《影魔道士の浸透者》《墨深みの魔女》
無色‐‐‐
《ドロスのゴーレム》《電結の悪鬼》

前述した一覧を見れば一目瞭然だが、この能力を持つクリーチャーはほとんどが黒である。能力名から考えるに、一部の相手クリーチャーがこの能力持ちクリーチャーの攻撃をブロックできないのはさしずめ「能力持ちクリーチャーの悍ましさによって自身の身体が動かなくなる」からだと思われ、ブロック可能なクリーチャー達も各々の理由(黒のクリーチャーは元から恐怖の世界に住まうクリーチャーであるため。アーティファクト・クリーチャーは機械で構成されたクリーチャーであり、そもそも恐怖の感情を持たないため)で「恐怖に対して抵抗を持つ」クリーチャーであるためなのだろう。

主なこの能力を与えるものと、この能力を条件付きで得ることができるものは以下の通り。
能力付与‐‐‐
《ドラゴンの影》《畏怖》《呪われた肉体》など:付けた対象のクリーチャー1体に能力を与えるオーラ・エンチャント。
《謎の仮面》:装備したクリーチャーに能力を与える装備品アーティファクト。
《恐怖布の急使》:自身がタップ状態の時に限り、クリーチャー・タイプに「ゾンビ」を持つクリーチャー1体に能力を与えることができるクリーチャー。
《堕落するリシド》:コストを支払うことで自身を「エンチャント(クリーチャー)の能力を持つオーラ・エンチャント」として扱い、クリーチャー1体に付けることでそのクリーチャーに能力を与えることができる起動型能力を持つクリーチャー。
条件付き能力持ち‐‐‐
《恐怖面》《軽蔑するエーテリッチ》《頭巾カヴー》《肉組み》:マナを支払う起動型能力によってターン終了時まで能力を得られるクリーチャー。
《死面の映し身人形》:「刻印」能力によって追放されているクリーチャーカードがこの能力を持っていれば、自身も能力を得られるアーティファクト・クリーチャー。
《深淵の夜行魔》:対戦相手となるプレイヤー1人が手札を1枚捨てるたびに能力を得られるクリーチャー。
《湿原のストーカー》:コントローラーがアンタップ状態の土地をコントロールしていなければ能力を得られるクリーチャー。

この能力に限った話ではないが、限定したクリーチャーにしかブロックされない能力はパワーの値そのものを相手プレイヤーへのダメージとすることができる可能性が高くなるため非常に強力。ただし現在はこの能力と類似しており、さらに特徴上クリーチャーが持つ色との駆け引きが楽しめる「威嚇」と言う能力が登場、それに伴い「畏怖」能力は後のカードセットには登場しなくなった。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

陰鬱 クリーチャーなど
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主に黒と緑のカードを中心に備わった能力。この能力を発動させたければ、そのターン中にクリーチャーが1体でも死亡(クリーチャーが戦場から墓地に置かれること。主たるものには「破壊」及び「生け贄に捧げる」がある)していなければならない。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
黒‐‐‐
クリーチャー:《スカースダグの高僧》《モークラットのバンシー》《覚醒舞い》《深淵からの魂刈り》
その他:《陰惨な発見》《悲劇的な過ち》
赤‐‐‐
その他:《硫黄の流弾》
緑‐‐‐
クリーチャー:《ウルヴェンワルドの熊》《ソンバーワルドの蜘蛛》《ただれ皮の猪》《ホロウヘンジのゴミあさり》《森林の捜索者》《墓耕しのワーム》
その他:《隊商の夜番》《捕食者の雄叫び》《吠え群れの飢え》
多色‐‐‐
その他:《死の収穫の儀式》

能力持ちが所属する色のうち、黒と赤はクリーチャーを殺すことに長けた色なので、この能力を発動させることは非常に容易。また残された色である緑も、コストと比較してパワーが高めなクリーチャーが他の色よりも多めであり、そのためいわゆる「クリーチャーの戦闘破壊」を切っ掛けとしての発動を狙える。また死亡するクリーチャーは別に相手プレイヤーがコントロールしているクリーチャーでなければならないということもないので、相手クリーチャーの攻撃をタフネスの低い味方クリーチャーでブロックし、わざと倒されることで能力を発動させることも可能。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

英雄的 クリーチャー
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テーロス・ブロック第一弾エキスパンション「テーロス」で初登場した能力。この能力持ちクリーチャーをコントロールしているプレイヤーが「対象を選ぶ」類の別のカードを唱えるにあたって、そのカードの効果対象にこの能力持ちクリーチャーを選んで唱えたときに発動する能力。

この能力を持つ主なクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《イロアスの英雄》《テツモスの大神官》《ブリマーズの先兵》《レオニンの偶像破壊者》《威名の英雄》《恩寵の重装歩兵》《密集軍の指揮者》《黎明運びの戦車兵》など
青‐‐‐
《トリトンの騎兵部隊》《トリトンの財宝狩り》《メレティスの天文学者》《形態の職工》《時の賢者》《精神奪い》《戦場の秘術師》《潮流の合唱者》など
黒‐‐‐
《アショクの心酔者》《運命の工作員》《苛まれし英雄》《血に狂った重装歩兵》
赤‐‐‐
《アクロスの十字軍》《アクロスの戦線砕き》《アクロスの徴兵人》《サテュロスの重装歩兵》《闘技場の競技者》《迷宮の勇者》
緑‐‐‐
《ケンタウルスの戦上手》《セテッサの英雄、アンソーザ》《セテッサの誓約者》《フィーリーズ団の雷鳴蹄》《レイナ塔の英雄》《信条の戦士》
多色‐‐‐
《アナックスとサイミーディ》《戦識の重装歩兵》

間違いやすいが、この能力の発動条件は能力持ちクリーチャーが「対象に選ばれた」ときではなく「対象を選ぶ呪文を唱えるときに、その対象として選ばれて唱えられた」ときである。クリーチャー等の「パーマネント」と呼ばれるカードの中には「戦場にあるときに発動できる、他のクリーチャーを対象にして発動する能力」があるが、その類の能力の対象として選ばれてもこの能力は発動しない。
同エキスパンションで登場した「授与」能力とは相性がいい。能力発動時に付けるクリーチャーを「選ぶ」ためである。従って通常のオーラ・エンチャント呪文の対象として選ばれたときもこの能力は発動可能。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

解鎖 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、ラクドス教団のマークがテキスト欄に描かれているクリーチャーの一部が持つ能力。この能力を持つクリーチャーが戦場に出るとき、その上に「+1/+1カウンター」を1個乗せた状態で出すことができる。ただしそのカウンターが乗っている限り、この能力持ちクリーチャーは相手クリーチャーの攻撃に対するブロックに参加できないというデメリットがある。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
黒‐‐‐
《ラクドスのドレイク》《快楽殺人の暗殺者》《死の歓楽者》《不気味な人足》
赤‐‐‐
《血暴れの巨人》《混沌のインプ》《跳ね散らす凶漢》《流血の家の鎖歩き》
多色‐‐‐
《ヘルホールのフレイル使い》《ラクドスの血魔女、イクサヴァ》《ラクドスの哄笑者》《リックス・マーディの落とし子》《謝肉祭の地獄馬》

コストを支払わずに自身のパワーとタフネスを上昇させられるが、その代わりに防御が手薄になってしまうといった感じの能力。能力の発動は任意なので、状況に合わせて判断したい。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

活用 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、ゴルガリ団のマークがテキスト欄に描かれているクリーチャーの一部が持つ能力。この能力を持つカードには「活用○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。この能力持ちクリーチャーが墓地にいるとき、能力起動用のマナ・コストを支払いさらにこの能力持ちクリーチャーを追放することで発動。戦場にいるクリーチャーを一体選ぶことで、そのクリーチャーの上にこの能力持ちクリーチャーのパワーの値と同数の「+1/+1カウンター」を置くことができる。この能力はソーサリーを唱えられるタイミングでしか発動できない。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
黒‐‐‐
《ザーニケヴの蝗》《テーラスのワーム》《下水のシャンブラー》
緑‐‐‐
《ゴルガリのおとり》《コロズダの監視者》《のたうつ苔犬》《死橋の大巨虫》《蠢く甲虫》
多色‐‐‐
《滑り頭》《屑肉の刻み獣》《水路の蠍》

この能力によって与えられるカウンターの最大個数は、《テーラスのワーム》及び《死橋の大巨虫》によって与えられる5個。ただ単に味方クリーチャーへの強化という目的で使ってもいいが、「移植」能力のような「+1/+1カウンター」を利用した能力へのサポートとして使用するのもいいだろう。この能力を付加できるものとしては《縞痕のヴァロルズ》というクリーチャーがいる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

頑強 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力持ちクリーチャーが死亡して墓地に置かれるとき、その上に「-1/-1カウンター」が置かれていなかったときに発動する。この能力持ちクリーチャーの上に「-1/-1カウンター」を1個置くことで、そのクリーチャーを戦場に戻すことができる。この能力を付加するものにはインスタントの《大鍋のもや》、アーティファクトの《魂の大鍋》、アーティファクト・クリーチャーの《枝角のスカルキン》がある。

この能力を持つ主なクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《キスキンの呪文塵撒き》《黄昏の番人》
青‐‐‐
《エレンドラ谷の大魔導師》《川のケルピー》
黒‐‐‐
《くぐつ師の徒党》《苛み続ける拷問者》
赤‐‐‐
《憤怒焚きの巨人》《雷叫び》
緑‐‐‐
《高層のアウフ》《森滅ぼしの最長老》
多色‐‐‐
《安息無き亡霊》《砂利エラの斧鮫》《残忍なレッドキャップ》《心臓癒し》《台所の嫌がらせ屋》《放牧のケルピー》など

この能力の一番の強みは「戦場に戻る際、戻り先はオーナー(そのカードの本来の持ち主)側」になること。このTCGは遊戯王に多く見られる「カードのコントロール移動」を行うカードが数多くあり、その影響を受けて能力発動前に対戦相手がこの能力持ちクリーチャーのコントロールを得ていたとしても、能力が発動すればそのクリーチャーのコントロールを取り戻すことができる。また《鳴らし猛火のカカシ》と《翼鳴らしのカカシ》の2体は、条件を満たしたときに限り能力を持つことができるアーティファクト・クリーチャーである。
「不死」能力と対になっている。能力を発動させて蘇るとパワーとタフネスが1ずつ減少してしまう点ではそちらに劣るが、そちらと比べて能力持ちクリーチャーの数は多く、また全色に能力持ちがいる。そのため少なくても色に関してはどんなデッキにも採用を検討できる能力といえる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

喊声 クリーチャー、アーティファクト・クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
テキスト欄にミラディンのマークが描かれているクリーチャー及びアーティファクト・クリーチャーの一部が持つ能力。戦闘フェイズの開始直後、攻撃側のプレイヤーはその攻撃に参加する味方クリーチャーを選択することになるのだが、この能力を持ったものが攻撃に参加すると、その度に同じ攻撃に参加している他のクリーチャーのパワーをそれぞれ1ずつ上昇させる能力。効果はターン終了時まで有効。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する(「無色は色ではない」と正式ルールで決まっているが、ここではあえて「色の一種」として表記する)。
白‐‐‐《ロクソドンの非正規兵》《刃砦の英雄》《調和者隊の聖騎士》
赤‐‐‐《オキシド峠の英雄》《カルドーサの首謀者》《ゴブリンの戦煽り》
無色‐‐‐《信号の邪魔者》

前述した能力持ちカードの一覧で気付いた方がいるかもしれないが、この能力を持つカードは赤と白、そして無色のカードのみ。その理由は不明だが、この能力を持たない色、特に黒と緑はこの能力が初登場したブロックの背景ストーリーにおける敵対勢力、ファイレクシアを象徴する色だった時期があり、それが影響している可能性がある。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

感染 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
テキスト欄にファイレクシアのマークが描かれているクリーチャーの一部が持つ能力。この能力を持つクリーチャーがダメージを与える際、その対象が相手プレイヤーであればそのプレイヤーにダメージ分の「毒カウンター」を与え、クリーチャーであればそのクリーチャーにダメージ分の「-1/-1カウンター」を置かせるという能力。この能力を与えるものには《ぎらつく油》や《汚れた一撃》や《生体融合外骨格》などが、条件付きで得ることができるクリーチャーには《ヴィリジアンの背信者》や《黒死病の魂喰い》や《媒介のアスプ》があり、それらのテキスト欄にも同様のマークが描かれている。

この能力を持つ主なクリーチャーは以下の通り。色別に記載し、最後に無色のカードを記載する。
白‐‐‐
《ノーンの僧侶》《金切り声の猛禽》《枝モズ》《敗残のレオニン》
青‐‐‐
《つながれた喉首追い》《荒廃の工作員》《病毒のドレイク》
黒‐‐‐
《シェオルドレッドの刈り取るもの》《ファイレクシアの十字軍》《ファイレクシアの槽母》《荒廃のドラゴン、スキジリクス》《胆液の鼠》《毒の屍賊》《囁く死霊》など
赤‐‐‐
《オーガの使用人》《堕ちたる鉄術士》《剃刀の豚》
緑‐‐‐
《ヴィリジアンの堕落者》《ファイレクシアのハイドラ》《ファイレクシアの群れの王》《荒廃のマンバ》《脊柱噛み》《嚢胞抱え》《絡み森の鮟鱇》など
無色‐‐‐
《ファイレクシアの巨大戦車》《ファイレクシアの消化者》《疫病のマイア》《核をうろつくもの》《屍百足》など

相手プレイヤーに毒カウンターを与える点は「有毒」能力と、相手クリーチャーに「-1/-1カウンター」を置かせる点は「萎縮」能力と似ており、ダメージを与えた対象によってどちらかの効果が自動発揮される能力といった感じ。この能力をサポートするものには「この能力持ちクリーチャーのパワーとタフネスを1ずつ上昇させる」能力と「この能力持ちクリーチャーをプレイしたとき、任意のプレイヤーに毒カウンターを1つ与える」能力を併せ持つ《法務官の手》というクリーチャーがいる。
この能力に対してメタとなる効果を持つカードは「感染能力そのものを失わせる」能力を持つ《シルヴォクののけ者、メリーラ》というクリーチャーと、「クリーチャー1体に3点のダメージを与えた後、それがこの能力持ちクリーチャーだった場合はそのコントロールを得ているプレイヤーにも同じ点数のダメージを与える」効果を持つ《不純の焼き払い》というインスタントがある。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

議決 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
多人数でのプレイを強く推奨しているカードセット「コンスピラシー」で初登場した能力。この能力発動時、この能力持ちカードをプレイあるいはコントロールを得ているプレイヤーから順番に、各カードで設定されている選択肢を選んでいく(この処理のことを「投票」と呼ぶ)。投票が一巡したとき、各選択肢が選ばれた数を数え、最も多く投票された選択肢に書かれている効果を発動させる能力。最多となった選択肢が選ばれた数が同数の場合は各能力持ちカードの記述に従うことになるが、基本的には後に書かれた効果が適用されることになる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《カストーディの従者》《議会の守衛》
その他:《議会の採決》
青‐‐‐
その他:《権力への嘆願》《分割判定》
黒‐‐‐
その他:《黒薔薇の一片》《暴君の選択》
多色‐‐‐
クリーチャー:《真価の宗匠》
無色‐‐‐
その他:《強制の門》

この能力によって選ぶ必要がある選択肢の種類は「書かれた2つの言葉のどちらかを選ぶ二択」か「パーマネントや色など、ゲームに直接関係する複数(各カードの指定に該当するものが複数あればもちろんそうなる)の選択肢から選ぶ」の2種類。ちなみに後者は白の能力持ちにしか存在しない。この能力をサポートするものとしては、追加投票を行う権利をコントローラーにのみ与える《ブレイゴの名代》というクリーチャーがいる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

キッカー クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
能力持ちカードを唱える際に任意発動できる能力。この能力を持つカードには「キッカー○」あるいは「キッカー ‐ ○」という表記がされ、伏字部分には能力発動の為に支払う必要があるコストが書かれている。この能力持ちカードを唱える際に、各カードに記載されているコストを追加で支払うことができるという能力。該当するコストが支払われたカードは、そのカードに後述されているテキストに沿った能力を得る、あるいは効果を即座に発揮することができる。

この能力を持つ主なカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《コーの飛空士》《デイガボルバー》《ベナリアの使者》《監獄のバリケード》《陽景学院の戦闘魔道士》など
その他:《オアリムの詠唱》《花粉療法》《解体の一撃》《征服者の誓約》《勇敢な防御》など
青‐‐‐
クリーチャー:《シータボルバー》《ドラルヌのペット》《失われた真実のスフィンクス》《嵐景学院の戦闘魔道士》《竜巻の精霊》《霊気の想像体》《トレイリアの使者》など
その他:《偽り》《急流》《調査》《複製の儀式》《乱動への突入》
黒‐‐‐
クリーチャー:《アーボーグの使者》《ネクラボルバー》《ファイレクシアの盾持ち》《マラキールの門番》《荒廃の天使》《夜景学院の戦闘魔道士》など
その他:《サディストの聖餐》《苦悶の死》《湿地での被災》《血の貢ぎ物》など
赤‐‐‐
クリーチャー:《ゴブリンの廃墟飛ばし》《シヴの使者》《スキジック》《荒廃の巨人》《ラッカボルバー》《雷景学院の戦闘魔道士》など
その他:《ウルザの激怒》《デアリガズの息》《照射》《精霊の嘆願》《不安定な足場》など
緑‐‐‐
クリーチャー:《アナの戦闘魔道士》《アナボルバー》《カヴーのタイタン》《荊景学院の戦闘魔道士》《古木のヴァーデロス》《茂みの精霊》《新緑の使者》など
その他:《巨身化》《梢のうねり》《爆発的成長》《未開の狩り》《倒れゆく立木》《突貫》など
多色‐‐‐
クリーチャー:《巣を守るものカンジー》

無色‐‐‐
クリーチャー:《装飾ゴーレム》

デュエルマスターズでの「O・ドライブ」に酷似した能力である。能力持ちカードのうち何種類かは、コストの支払い方法に「〜か〜」あるいは記号「/」が書かれているものがある。これは支払われたコストによって発動できる効果が異なることを表しており、それぞれのコストが支払われれば当然両方の効果の発揮が可能になる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

吸収 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーには「吸収○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。この能力を持つクリーチャーが何らかのカードの効果によってダメージを与えられるとき、そのダメージを伏字部分に書かれている数だけ抑えることができる。そのため戦闘時のみならず、カードの効果によってダメージを与える機会が多い赤のカードに対してはある程度の耐性があるが、それ以外の戦場から離す効果にはまったく耐性がない点は泣き所。
この能力を素の状態で持つクリーチャーは2014年1月現在はおらず、《血清スリヴァー》というクリーチャーの能力によってクリーチャー・タイプに「スリヴァー」を持つクリーチャーにのみ与えられる(ちなみに伏字部分に書かれている数は「1」)。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

窮地 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
2013年12月現在、白か緑のカードにのみ確認できる能力。この能力を持つカードには「窮地 - ○」という表記がされ、伏字部分には発動条件と発動時の効果が書かれている。この能力持ちカードをコントロールしているプレイヤーのライフが5点以下であることを条件として発動する能力。効果はライフが5点以下である限り継続して発揮される。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《ガヴォニーの鉄大工》《スレイベンの破滅預言者》
それ以外:《暁天》《信仰の盾》《町民の結集》
緑‐‐‐
クリーチャー:《村の生き残り》
それ以外:《しがみつく霧》

この能力によって発揮される効果は、発動前に発揮されていた能力を強化したものが多い。とはいえライフがゲーム開始時の4分の1以下になってようやく発揮される効果としてはいささか地味なものが多く、この能力を持つカードを採用するかどうかはかなり好みが分かれるところ。
追い込まれているときに発動する能力という意味では、ヴァンガードの「リミットブレイク」と似た能力だといえる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

狂喜 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーには「狂喜○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。また赤と緑に属する能力持ちクリーチャーの中には次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、グルール一族のマークがテキスト欄に描かれているものもいる。自身のプレイ時に発動可能。プレイしたのと同じターン中に相手プレイヤーへダメージを与えていたとき、この能力を持つクリーチャーは自身の上に伏字部分で書かれているのと同数の「+1/+1カウンター」を置くことができる能力。

この能力を持つ主なクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
黒‐‐‐
《ヴァーズゴスの血王》《吸血鬼ののけ者》《血怒りの吸血鬼》《薄暮狩りのコウモリ》
赤‐‐‐
《スカルガンの火の鳥》《血まみれ角のミノタウルス》《血鱗のうろつく者》《憤怒生まれのヘルカイト》《野次馬煽り》《嵐血の狂戦士》など。
緑‐‐‐
《ゴーア族の野人》《スカルガンの穴潜み》《隠れ潜む鰐》《殺戮のワーム》《石化した樹の血族》《軟骨背獣》《乱打するワーム》
多色‐‐‐
《スカルガンの空砕き》《炎樹族の血鱗》《瘡蓋族のやっかい者》

相手プレイヤーへダメージを与えていることを条件として、自分自身を強化させた状態で場に出ることが可能になる能力。ただダメージを与えてさえいればいいので、相手プレイヤーへの直接ダメージの手段が多い赤のカードにとってはまさにもってこいの能力といえよう。
上に挙げた能力持ちの中で唯一、《石化した樹の血族》だけは伏字部分に算用数字ではなく不定数「X」が書かれており、上に置くことができる+1/+1カウンターの数が「このターン中に与えることができたダメージの総数」となっている。このクリーチャー以外はダメージ量には左右されず、いくらダメージを与えていても置くことができる「+1/+1カウンター」の数は伏字部分に書かれている数を超えることはない。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

協議 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
多人数でのプレイを強く推奨しているカードセット「コンスピラシー」で初登場した能力。この能力の発動時、ゲームに参加している各プレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを表向きにする。これによって表向きにされたカードが「土地以外のカード」であれば、その枚数1枚につき一回、書かれている効果を発動できる。効果処理後、各プレイヤーはカードを1枚ずつ引かなければならない。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
その他:《魂の目覚め》
緑‐‐‐
クリーチャー:《セルヴァラの処罰者》
その他:《セルヴァラの突撃》
多色‐‐‐
クリーチャー:《帰還した探検者、セルヴァラ》《森蔦のエレメンタル》

最後に「カードを1枚ずつ引く」という処理があるため手札でアドバンテージを稼ぐことは難しく、基本的に土地以外のカードが表向きになったことによる効果の発動で稼ぐことになる。ライブラリーに関わる能力の例に洩れず、ライブラリー操作系の能力と組み合わせればそのアドバンテージも比較的稼ぎやすいだろう。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

強請 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、オルゾフ組のマークがテキスト欄に描かれているカードの一部が持つ能力。能力持ちクリーチャーのコントローラーが何かしらの呪文を唱えたとき、そのプレイヤーは白マナ1点か黒マナ1点のいずれかを追加で支払うことができる。そのようにしてマナを支払ったとき、それぞれの対戦相手からライフを1点ずつ奪い、総数のライフを能力持ちクリーチャーのコントローラーは回復することができる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《債務の騎士》《聖堂の護衛》《徴税理事》
その他:《盲従》 黒‐‐‐
クリーチャー:《スラルの寄生虫》《荒廃の司教》《聖堂の金切り声上げ》《組織の処罰者》《墓所の怪異》
多色‐‐‐
クリーチャー:《ヴィズコーパの聴罪司祭》《重要人物のペット》《税収飲み》《宝庫のスラル》

もしもあるパーマネントがこの能力を複数持っていた場合、それぞれマナを支払えばそれぞれの「強請」能力が個別に発動する(この能力に限った話ではないが)。その分ライフも多く奪うことができるのでライフ面でどんどん有利になっていく。また「それぞれの対戦相手から奪う」という特徴上、どちらかというと1対1ではない多人数でのゲームに向いている。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

共謀 ソーサリー、インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
ソーサリー及びインスタントのカードのみが持つ能力。この能力持ちカードのプレイ時、「この能力持ちカードと共通の色を持つアンタップ状態の味方クリーチャー」を2体選んでタップ状態にすることができる。この方法でクリーチャーをタップ状態にした場合、能力持ちカードの効果のコピーを生成することができる能力。その効果が対象を選ぶものだった場合は、効果対象を再度指定できる。この能力を与えるものには《略奪の母、汁婆》というクリーチャーがいるが、能力付加対象は「自身の色(赤と緑)と同じ色のソーサリーかインスタント」に限られる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《鉱山の採掘》
青‐‐‐
《恐ろしい発見》
黒‐‐‐
《困惑する策謀》
赤‐‐‐
《痕跡焼き》
緑‐‐‐
《上機嫌の破壊》
多色‐‐‐
《引き霊気》《記憶の放流》《巨人釣り》《樹皮殻の祝福》《裏切り者の咆哮》

能力持ちカードと共通の色を持つ味方クリーチャーが2体いれば、条件付きで効果を2連発できる能力。ソーサリー及びインスタントが持つコピー生成能力という点では「複製」能力と似ているが、能力発動にマナ・コストを必要としない代わりに味方クリーチャー2体をタップ状態にすることを条件として発動できる点と、この能力によって生成できるコピーは1つ限りである点が「複製」能力との相違点。
なおこの能力を持つカードが多色だった場合は、最低でもどちらか片方の色を持っているクリーチャーであれば問題ない。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

金属術 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
テキスト欄にミラディンのマークが描かれているカードの一部が持つ能力。この能力持ちカードをコントロールしているプレイヤーが、同時にアーティファクトを3つ以上コントロールしているとき限定で発動できる能力の総称。アーティファクト、あるいはアーティファクト・クリーチャーを多数展開できるデッキで最大限に活かせる能力といえる。

この能力を持つ主なカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《オーリオックの刃工》《オーリオックの太陽追い》《ガルマの保護者》《献身的な補充兵》《純鋼の聖騎士》《不退転の大天使》
その他:《急送》《正義の施行》
青‐‐‐
クリーチャー:《ヴィダルケンのセルターチ》《ルーメングリッドのドレイク》《金切り声のシルカウ》《銀白のスフィンクス》《尖塔の海蛇》
その他:《冷静な反論》
黒‐‐‐
クリーチャー:《冷たき集いの吸血鬼》
赤‐‐‐
クリーチャー:《カルドーサのフェニックス》《らせんの決闘者》《刃族の狂戦士》
その他:《感電破》《震盪の稲妻》《溶鉄の精神》
緑‐‐‐
クリーチャー:《エズーリの大部隊》《甲殻の鍛冶工》
その他:《ミラディンの血気》
多色‐‐‐
クリーチャー:《覇者、ジョー・カディーン》
無色‐‐‐
クリーチャー:《金属の駿馬》《刻まれた勇者》《剃刀ヶ原のサイ》《嵌め乗りの滑空者》
その他:《オパールのモックス》《錆びた秘宝》

この能力が初登場した際の舞台である次元「ミラディン」は背景ストーリー上ではあらゆる物が金属でできているという一風変わった次元であり、ゆえに物体であるアーティファクトがゲームのメインとなっていた時期でもあったので、そのような環境だからこそ生まれた能力といえる。
なおルール上はまったく問題ないのだが、「生体武器」能力持ちなど、背景ストーリー上の敵対勢力であるファイレクシア陣営所属のアーティファクトをコントロールしてもそれを「3つ以上」の個数にカウントできる。そのあたりはミラディン陣営所属カードの優しさというか甘さというか、そういったものを感じる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

激情 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーの攻撃がブロックされなかったとき、その度にそのクリーチャーはパワー(攻撃力)が1増加するという能力。効果は発動ターンの終了時まで有効。
この能力を素の状態で持つクリーチャーは2013年8月現在はおらず、《激情スリヴァー》というクリーチャーの能力によってクリーチャー・タイプに「スリヴァー」を持つクリーチャーにのみ与えられる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

結魂 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
黒以外のクリーチャーに能力持ちの存在が確認できる能力。この能力持ちクリーチャーか他の味方クリーチャーが戦場に出たときに誘発する。この能力持ちクリーチャーと味方クリーチャー1体を「組」として扱うことができるという能力。一度この状態になったクリーチャーは、どちらか片方だけでも「戦場を離れる」か「場に出したプレイヤーとは違うプレイヤーのコントロール下になる」かのどちらかの条件を満たすまでは継続して「組」であり続ける。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《近野の巡礼者》《銀刃の聖騎士》《幽体の門護衛》
青‐‐‐
《エルゴードの盾の仲間》《厳格な導師》《狙い澄ましの航海士》《電位式錬金術師》《二人組の見張り番》《翼作り》
赤‐‐‐
《ハンウィアーの槍兵》《稲妻のやっかいもの》《石大工》
緑‐‐‐
《ウルフィーの銀心》《ドルイドの使い魔》《ベラドンナの行商人》《信頼厚き腕力魔道士》《戦墓の随員》《道壊しワーム》《霊の罠師》

能力持ちと他もう1体のクリーチャーをペアとして扱う能力。この能力を持つクリーチャーは全て、ペアであるときに限り発動する能力を併せ持っており、またその能力はペア相手のクリーチャーも共有するため、擬似的に同じ能力を持つクリーチャーを2体戦場に出したのと同じ状況になる。なおこの能力で組にできるのは、誘発時点でどのクリーチャーとも組になっていないクリーチャー同士に限られる。そのため前述の「ペアであるときに限り発動する能力」を同じクリーチャーが2つ以上持つことはまずない。
「2体のクリーチャーをペアとし、その状態でのみ発揮する能力がある」点はデュエルマスターズの「G・リンク」、及びその系統の能力と似ているといえる。ただしそちらはペアにできる条件が「対応する能力名」か「ペア相手の名称そのもの」を指定している場合が多く、ペア相手の自由度という意味ではこの能力の方がそちらよりも分がある(まあ分があるも何もゲームそのものが違うわけだが…)。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

献身 (伝説の)クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
インスタントを唱えられるタイミングで発動でき、2013年8月現在クリーチャーにのみ備わった能力。この能力を持つクリーチャーには「献身(○)」という表記がされ、伏字部分にはクリーチャー・タイプ名が書かれている。手札に能力持ちクリーチャーカードを持っていれば、戦場にいる「伏字部分で指定されているクリーチャー」1体を生け贄に捧げることで、そのクリーチャー・タイプを指定している能力持ちクリーチャーのマナ・コストを「生け贄に捧げたクリーチャーのマナ・コスト分」軽くした状態でプレイできる。各色に1体ずつ能力持ちクリーチャーがいる。
インスタントのタイミングでプレイできるという点では「瞬速」能力と似ているが、そちらにプレイ用マナ・コストの軽減という特徴がついたものが「献身」能力であるといえる。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐《狐の守護神》
青‐‐‐《月の守護神》
黒‐‐‐《鼠の守護神》
赤‐‐‐《悪忌の守護神》
緑‐‐‐《大蛇の守護神》

能力持ちクリーチャーと生け贄に捧げたクリーチャーのマナ・コストの色が共通したものだったとき、その分の色のマナ・コストを軽減できる。色マナ・コストを指定しているカードはその数の一致する色のマナを支払わなければならないため、色マナ・コストが多ければ多いほどプレイが難しくなってくるが、この能力の特徴を活かして色マナ・コストを0にすれば比較的気楽にそのクリーチャーを戦場に召喚できる。
「場にいるクリーチャーの差分、コストを軽減できる」という点ではデュエルマスターズの「ソウルシフト」と似た能力といえる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

光輝 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、ボロス軍のマークがテキスト欄に描かれているカードの一部が持つ能力。能力発動時、戦場にあるパーマネントを1つ対象にすることができる。これによって対象にされたパーマネントと、それと共通している色を持つパーマネント全てにこの能力を持つ各カードで指定された効果を与えることができる。そのパーマネントが多色だった場合は、その中の一色だけでも共通した色があれば効果を与えられる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《ウォジェクの薬剤師》
その他:《ウォジェクの号笛》《痕跡消し》《照らす光》
赤‐‐‐
クリーチャー:《ウォジェクの燃えさし魔道士》
その他:《恐慌の扇動》《浄化の光線》《盲信のうねり》
多色‐‐‐
その他:《光り輝く炎》《正義の再興》

この能力で対象にできるパーマネントの種類は《痕跡消し》がエンチャントで、他は全てクリーチャー。共通の色があった場合に効果を与えられるものも、対象にしたカード・タイプと同じカード・タイプを持つものにのみ与えられる。また《照らす光》は対象クリーチャー選択に先駆けて色を一色指定する必要がある(このカードが与える効果が、指定した色に対する「プロテクション」能力を与えるというものであるため)。
対象にできるパーマネントは無色でも問題ないが、無色は色ではないためこれにより効果を与えられるカードは対象として選んだパーマネントのみで、他の無色カードに効果を与えることはできない。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

貢納 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
テーロス・ブロック第二弾エキスパンション「神々の軍勢」で初登場した能力。この能力を持つクリーチャーには「貢納○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。この能力を持つクリーチャーを戦場に出すとき、対戦相手となるプレイヤー1人を指定することができる。指定されたプレイヤーは、能力持ちクリーチャーの上に伏字部分に書かれている数と同数の「+1/+1カウンター」を置くか否かを選択しなければならないという能力。…とここまでしか書かないと「カウンターを置く」という選択肢が選ばれるわけがないのだが、実はちょっとした仕掛けがある。それは後述。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《羽撃王》
青‐‐‐
《牙海岸のセイレーン》
黒‐‐‐
《モズのハーピー》
赤‐‐‐
《ファラガックスの巨人》《炎輪のフェニックス》《骨の神託者》《雷の粗暴者》
緑‐‐‐
《ネシアンのデモロク》《ネシアン未開地の荒廃者》《黄金の木立ちの蛇》
多色‐‐‐
《ゼナゴスの狂信者》

前述した「仕掛け」だが、この能力を持つクリーチャーは同時に「貢納によってカウンターが置かれなかったとき」に発動する能力を併せ持っている。つまりこの能力は相手プレイヤーに『能力持ちクリーチャーがそのパワー及びタフネスが強化された状態で戦場に出ることを許可する』か『パワー及びタフネスの強化を許さない代わりに、別の能力を併せ持った状態で出てくるのを許可する』かの二択を迫る能力である。
仕組み自体は非常に面白い能力なのだが、実は相手に選択権がある能力というのは基本的には使いづらい能力である。「片方の選択肢を選んだ時の影響が軽微、または何の影響もない場合、その選択肢を選ぶという逃げ道がそのプレイヤーにはある」というのがその理由で、それが関係しているのか次のエキスパンション「ニクスへの旅」では追加でマナ・コストが必要だがそれさえ支払えば算用数字と同数の「+1/+1カウンター」を自らの意志で置くことができ、さらに追加能力も得られる「怪物化」という処理が復活(もともと「テーロス」から怪物化は登場していたのだが、「神々の軍勢」でその処理が再登場する代わりにこの能力が登場した)し、この能力は再登場しなかった。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

魂力 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
クリーチャー・タイプに「スピリット」を持つクリーチャーのごく一部が持つ能力。それぞれに設定されている能力起動用のマナ・コストを支払い、さらに能力持ちクリーチャーカードを手札から墓地に捨てることで発動できる能力。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐《星々の光の思念》《霊光の救出者》
青‐‐‐《飛行の翼の思念》《霊光の護法者》
黒‐‐‐《恐怖の悪寒の思念》《霊光の追跡者》
赤‐‐‐《憤怒の炎の思念》《燃え上がる大地、地把離》《霊光の略奪者》
緑‐‐‐《空を引き裂くもの、閼螺示》《生命の咆哮の思念》《霊光の養育者》

遊戯王にも「エフェクト・ヴェーラー」や「D.D.クロウ」など、手札から捨てることで発動する効果を持つモンスターが何体かいるが、MtGのマナにあたるものが存在しないため手札から捨てるだけで発動するそちらと違い、こちらは別途マナ・コストが必要となる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

彩色 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードは、自分のカードに含まれるマナ・コスト表記のうち、「色マナ・コストのシンボル(カードの右上に書かれている、5種類ある色のどれにあたるかを表すマークのこと。カードをプレイしたい時は、ここに描かれている色のマナを全て支払っていることがひとつの条件となる)」の数を数え、その総数を最終的な効果の数値として発揮される。カウントするシンボルの色は、各カードの色と一致している。
能力持ちカードごとに「数を参照する対象」と「能力発動による効果」は異なっている(後述)が、それさえ気をつければ能力持ちカードの効果を一気に高め、盤面の情勢をひっくり返すことも夢ではない。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《スプリングジャック飼い》
その他:《内面からの光》
青‐‐‐
その他:《正気の削り落し》
黒‐‐‐
クリーチャー:《陰影の忍び寄るもの》
赤‐‐‐
クリーチャー:《心臓鞭の燃えがら》《憤慨のシャーマン》
その他:《焦熱の砲撃》
緑‐‐‐
クリーチャー:《尊原初》
その他:《燐光の饗宴》

この能力の発動で発揮される効果は、単純に自身のパワーとタフネスを決定するものに始まり、ライフを回復するもの、果てはプレイヤー一人のライブラリーのカードを墓地送りにするものまである。数を参照する対象も一番一般的な「戦場において自分がコントロールしているカード」や、手札や墓地などの「他の領域にあるカード」を参照しているもの、さらには味方クリーチャーを生け贄に捧げることで、その「捧げたクリーチャー」にある色マナ・シンボルの数を参照するものもある。
また「能力持ちカードと能力でカウントするシンボルの色が一致している」という特徴上、数を参照する対象が「戦場において自分がコントロールしているカード」となっているものの場合、自分自身のシンボルも数えるため擬似的に能力が常時発動しているような状態になる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

授与 クリーチャー・エンチャント
マジック:ザ・ギャザリング
テーロス・ブロック第一弾エキスパンション「テーロス」で初登場した能力。この能力を持つクリーチャー・エンチャントには「授与○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。この能力を持つクリーチャー・エンチャントを唱えるとき、本来のマナ・コストの代わりに能力起動用のマナ・コストを支払うことができる。能力起動用のマナ・コストが支払われたクリーチャー・エンチャントはクリーチャーとしてではなく「エンチャント(クリーチャー)の能力を持つオーラ・エンチャント呪文」として扱われ、戦場に既にいる他のクリーチャーに付けることができる。付けた対象のクリーチャーが戦場を離れたとき、この能力持ちはエンチャント扱いからクリーチャー(及びエンチャント)の一種である「クリーチャー・エンチャント」扱いとなって戦場に残る。

この能力を持つクリーチャー・エンチャントは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《ニクス生まれの盾の仲間》《ヘリオッドの使者》《希望の幻霊》《天界の執政官》《万戦の幻霊》《目ざといアルセイド》《霊刃の幻霊》《盲いた喧嘩屋》
青‐‐‐
《タッサの使者》《ニクス生まれのトリトン》《雨雲のナイアード》《閃足の幻霊》《水晶オウムガイ》《惑乱のセイレーン》
黒‐‐‐
《エレボスの使者》《ニクス生まれの幻霊》《悪意に満ちた蘇りし者》《悪意の幻霊》《責め苦の伝令》《洞窟のランパード》《夜の咆哮獣》《節くれの傷皮持ち》
赤‐‐‐
《ニクス生まれのお調子者》《パーフォロスの使者》《常炎の幻霊》《槍先のオリアード》《モーギスの軍用犬》
緑‐‐‐
《ナイレアの使者》《ニクス生まれの狼》《加護のサテュロス》《気高き獲物》《葉冠のドライアド》《トガリトゲ》
多色‐‐‐
《彩色マンティコア》

この能力によって付けられたクリーチャーにはパワーとタフネス、そして能力が追加されることになるのだが、追加できる値と能力は「この能力持ちがクリーチャー・エンチャントであるときに持つ値と能力」となっている。この能力はその名の通り、自身の値と能力を他クリーチャーに「授け与える」能力なのである。
この能力の優秀な点は「付けた対象のクリーチャーが戦場を離れたとき、この能力持ちクリーチャー・エンチャントも道連れになるのではなく戦場に残ることができる」こと。ゆえに通常、相手プレイヤーがこの能力持ちを完全に除去するためには除去カードを2枚使わなければならず、それまでに手札に戻してしまえばもう一度この能力を使うことができる。ただし「エンチャントを対象とした除去呪文」はこの能力持ちにとって弱点であり、それを喰らってしまうと一発退場してしまう。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

賛美 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードをコントロールしているプレイヤーが戦闘フェイズにおいて、クリーチャー1体のみを攻撃クリーチャーとして指定しているのであれば、この能力持ちカード1枚につきその攻撃クリーチャーのパワーとタフネスを1ずつ上昇させる能力。この能力を与えるものには《荘厳な大天使》というクリーチャーがいる。
その特徴上この能力を持つカードは以下の通りクリーチャーの他、エンチャントや土地といったパーマネントと呼ばれるカードに限定される。

この能力を持つ主なカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《アクラサの守護者》《アクラサの従者》《エイヴンの従者》《印章持ちの聖騎士》《栄光の騎士》《戦誉の天使》など
その他:《天使の祝祷》
青‐‐‐
クリーチャー:《ジェスの先導》《暁の光の射手》《最前線の賢者》
黒‐‐‐
クリーチャー:《グリクシスの首領、ネファロックス》《ダスクマントルをうろつくもの》《ネファロックスの召使い》《悪名の騎士》《任務に縛られた死者》
緑‐‐‐
クリーチャー:《ロウクスの突撃者》《貴族の教主》《宮廷の射手》
多色‐‐‐
クリーチャー:《エーテル階級の騎士》《クァーサルの群れ魔道士》《印章持ちのビヒモス》《黄金塔の報復者》《失われたアラーラの君主》《数多のラフィーク》など
その他:《献身的な嘆願》《最高の時》
無色‐‐‐
その他:《戦の大聖堂》

各戦闘フェイズ中に1体しか攻撃できないが、代わりに攻撃しているそのクリーチャーを強化できる能力。自分がコントロールしているカードが持つこの能力持ちの数だけ能力が誘発するため、能力持ちカードを並べれば並べるほど、そして1つのカードがこの能力を多く持っていればいるほど高い効果を得られる。
ただ1体のクリーチャーで攻撃すれば発動するというシンプルな点が好印象だが、相手プレイヤーの目線にすれば1体のクリーチャーでブロックすればそのブロックしたクリーチャーが倒されるだけで済んでしまうため、そのような対策を取られやすい点は難点といえる。幸いこの能力は攻撃クリーチャーとして指定されたクリーチャーがこの能力を持っているか否かを無関係に発動されるため、「飛行」や「威嚇」といった相手クリーチャーのブロックを掻い潜れる能力によって相手プレイヤーに直接ダメージを叩き込むか、「トランプル」能力によって貫通ダメージを捻じ込むかすればその難点もある程度打開される。
「能力持ちカードが多ければ多いほどクリーチャーのパワーを強化できる」点はデュエルマスターズの「ハンティング」と似た能力といえる。そちらは能力発動の機会が「バトル中」であるためブロック時にも効果が発揮されるが、パワーの強化は「ハンティング」能力持ちにしか及ばない。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

召集 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、セレズニア議事会のマークがテキスト欄に描かれているカードの一部(例外あり)が持つ能力。この能力を持つカードをプレイする際、戦場にいる味方クリーチャーを好きな数タップ状態にすることができる。この方法でタップしたクリーチャー1体につき、能力持ちカードのプレイ用コストを「タップ状態にしたクリーチャーに含まれる色マナ1点」か「色不問のマナ1点」分だけ軽くすることができる能力。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《議事会の乗馬兵》《議事会の密集軍》《救済の天使》
その他:《ヴィトゥ=ガジーの詠唱》《議事会の祝福》《報いの時》《貪る光》
緑‐‐‐
クリーチャー:《カヴーの上等王》《根の血族の同盟者》《包囲ワーム》
その他:《かき集める勇気》《圧倒》《隔離する活力》《種のばら撒き》《召喚の調べ》《大量の芽吹き》
多色‐‐‐
クリーチャー:《ヴィトゥ=ガジーの守護者》《土着のワーム》

戦場にいるクリーチャーを使ってコストの軽減を行う能力。能力の特徴上、この能力を活かしたデッキを作ろうとすると白と緑のカードに限定してデッキを組むことになるだろう。弱点は味方クリーチャーをタップしてしまうため、アンタップ状態にする手段を用意しない限りそのターンでの攻撃はいくらか諦めなければいけないところだろうか。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

消散 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードには「消散○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。この能力を持つカードが戦場に出たとき、その上に伏字部分で指定されている数字と同数の「消散カウンター」というものが置かれる。消散カウンターはそのカードのコントロールを得ているプレイヤーのアップキープ開始時にこの能力持ちカードの上から1個ずつ取り除かれていき、最終的に消散カウンターを取り除けなくなったとき(消散カウンターが1個も置かれていない状態でアップキープ・ステップを迎えたとき)にそのカードは生け贄に捧げられる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載し、最後に無色のカードを記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《ヴェクの防衛者》
その他:《パララクスの波》
青‐‐‐
クリーチャー:《雲間を泳ぐもの》《衝撃のマーフォーク》
その他:《パララクスの潮流》
黒‐‐‐
クリーチャー:《ファイレクシアのうろつくもの》
その他:《パララクスのきずな》《パララクスの狂気》
赤‐‐‐
クリーチャー:《古代のハイドラ》
緑‐‐‐
クリーチャー:《スカイシュラウドのこぶ背獣》《スカイシュラウドのビヒモス》《ブラストダーム》《木裂獣》
その他:《はじける子嚢》
無色‐‐‐
アーティファクト・クリーチャー:《錆びゆくゴーレム》
その他:《からみつく鉄線》《回春の間》

ターン経過によって遅かれ早かれ戦場から離れることになる、一種のデメリットでもある能力。ただし消散カウンターを消費することで発動できる能力を持つものもいるので、その類の能力を発動できる点は利点といえるかもしれない(もちろんその能力を発動させたカードは、発動させなかったときよりもさらに早く戦場から離れることになる)。
この能力をサポートする能力を持つカードには《パララクス抑制装置》というアーティファクトがあり、このカードの能力を起動することで「消散」能力持ち味方カード全てに消散カウンターを1個ずつ置くことができる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

消失 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードには「消失○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている(2014年1月現在《潮歩き》を除く)。「伏字部分と同数のカウンターを置き、それの有無によって能力持ちカードを生け贄に捧げるかどうかが決まる」という点は「消散」能力と同じだが、この能力で置くカウンターは「消散カウンター」ではなく「時間カウンター」となっている。あともう一点、「消散」能力との大きな相違点があるがそれは後述する。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載し、最後に無色のカードを記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《エイヴンの裂け目追い》《カルシダーム》《迷えるオーラ術師》
青‐‐‐
クリーチャー:《クロノゾア》《潮歩き》
その他:《現実の酸》
黒‐‐‐
クリーチャー:《衰退するワーム》《命取りの幼虫》
赤‐‐‐
クリーチャー:《ケルドの匪賊》《溶岩核の精霊》
緑‐‐‐
クリーチャー:《デッドウッドのツリーフォーク》《残虐無道の裂け目ワーム》
無色‐‐‐
アーティファクト・クリーチャー:《魂繋ぎのゴーレム》

前述した「消散」能力とのもう一つの違いは、能力持ちカードが生け贄に捧げられるタイミングが「上に置かれている時間カウンターのラスト1個が取り除かれた瞬間」であること。そのためもし「消散」能力持ちと「消失」能力持ちが同一ターン中に戦場に出ていたとしたら、その個数が同じであれば「消失」能力持ちの方が一足先に戦場を離れることになる。代わりに生け贄に捧げられるタイミングが「取り除かれた瞬間」と一度きりしかないため、何らかの方法で取り除かれた瞬間にこの能力を失わせれば、時間カウンターが一個も置かれていない状態であれば生け贄に捧げられることなく戦場に留まることができるようになる。
この能力をサポートする能力を持つカードの種類数は、「消散」能力をサポートするものと比べて多め。というのもこの「時間カウンター」は「待機」能力でも使用される共有のカウンターであり、種類数が多いのはその点が影響しているのはほぼ間違いないだろう(サポート能力持ちのカードの一例は「待機」能力を参照)。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

上陸 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードのコントローラーが、土地カードを戦場に1枚出すたびに発動する能力。「プレイ用マナを発生させる基盤であるカードが出るたびに発動できる能力」という意味ではデュエルマスターズの「スペース・チャージ」と似た能力と言える。そちらはさらに色の条件(5種類の文明、及び多色カード)が課せられていたがこちらはそういったものはなく(そもそも基本的に、土地カードに色はない)、「土地カード」であれば何が出ても能力を発動できる。

この能力を持つ主なカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《エメリアの天使》《ステップのオオヤマネコ》《巣立つグリフィン》《忠告の天使》
その他:《疲弊の休息》《陽の泉の探検》
青‐‐‐
クリーチャー:《浅瀬の海蛇》《潮力の精霊》《風乗りの長魚》《方解石のカミツキガメ》《面晶体のカニ》《乱動の精霊》
その他:《アイオーの廃墟の探検》《深遠の謎》
黒‐‐‐
クリーチャー:《サラカーの匪賊》《ハグラのクロコダイル》《恐血鬼》《堕ちたる者、オブ・ニクシリス》《筆写かじり》《腐食の這うもの》
その他:《魂の階段の探検》《墳墓の呪詛》
赤‐‐‐
クリーチャー:《コーシの荒廃者》《板金鎧の土百足》《噴火滑り》
その他:《ゼクター祭殿の探検》《焼尽の猛火》
緑‐‐‐
クリーチャー:《ゼンディカーの報復者》《ベイロスの林壊し》《噛み付く忍び寄り》《水蓮のコブラ》《変わり樹のバジリスク》《猛り狂うベイロス》など
その他:《カルニの心臓の探検》《地うねり》
無色‐‐‐
クリーチャー:《面晶体の流浪者》《面晶体集め》
その他:《永遠の器》《冒険者の装具》《予見者の日時計》

このTCGでは通常、手札にある土地カードを1ターンに1枚だけ出すことができるので、土地カードを手札に抱えてさえいればこの能力は毎ターン発動できるのだが、同じターンにこの能力を2回以上発動させたければ「能力として戦場に土地カードを出すことができる」カードを併用すれば連続発動が可能となる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

進化 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、シミック連合のマークがテキスト欄に描かれているクリーチャーの一部が持つ能力。この能力を持つクリーチャーが戦場にいるときに、そのクリーチャーのコントローラーが戦場にクリーチャーを1体出すたびに誘発する。この能力持ちクリーチャーと戦場に出たクリーチャーを比べて、パワーかタフネスのどちらか片方だけでも戦場に出たクリーチャーの方がこの能力持ちクリーチャーよりも高かったとき、この能力持ちクリーチャーの上に「+1/+1カウンター」を1個置くことができる自己強化能力。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐
《シミックの干渉者》《シミックの変転魔道士》《すがりつくイソギンチャク》《雲ヒレの猛禽》
緑‐‐‐
《円環の賢者》《実験体》《順応する跳ね顎》《反逆の混成体》《乱打する混成体》《両生鰐》
多色‐‐‐
《シュラバザメ》《神出鬼没の混成体》《水深の魔道士》

パワーかタフネスの最低どちらかでもこの能力持ちクリーチャーを上回るクリーチャーを出し続ける限り、何度でも自身のパワーとタフネスを上昇させることができる能力。同時に複数体のクリーチャーが戦場に出ても誘発するが、その体数分能力が誘発するので途中で条件を満たさなくなれば「+1/+1カウンター」は置かれなくなる。
なお発動できるのは「プレイしたとき」ではなく「戦場に出たとき」なので、墓地から戦場に置かれたり追放領域から戦場に戻ったりした場合でも誘発する。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

神啓 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
テーロス・ブロック第二弾エキスパンション「神々の軍勢」で初登場した能力で、タップ状態からアンタップ状態になるたびに誘発する能力。特に「アンタップ状態になる切っ掛け」は問われていないため、攻撃を行ってから次の自分のターンのアンタップ・ステップを迎えるという一番オーソドックスなものからソーサリーやインスタントなど他呪文でのアンタップ、また滅多に起こらないケースだが「挑発」能力によってアンタップ状態にされたときにも発動する。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《オレスコスの太陽導き》《神に寵愛された将軍》
青‐‐‐
《果敢な泥棒》《高巣の崇拝者》《深海の催眠術師》《理想の調停者》
黒‐‐‐
《ティマレットの召使い》《モーギスの戦詠唱者》《黄金の呪いのマカール王》《絶望の偽母》《苦痛の予見者》
赤‐‐‐
《クラグマの解体者》《サテュロスのニクス鍛冶》《スフィンクスの信奉者》《悪魔の皮の魂結び》
緑‐‐‐
《フィーリーズ団の精鋭兵》《フィーリーズ団の略奪者》
多色‐‐‐
《欺瞞の信奉者》《静寂の歌のセイレーン》

この能力発動の為には一度タップ状態にしなければならないため、どうしても能力発動までにタイムラグが生まれてしまう。その間に除去されてしまうと発動できないため、タイムラグが存在することは非常にきつい弱点となっている。
余談だが、テーロス・ブロックで舞台となっている次元「テーロス」では、寝ている間に見る「夢」はクリーチャー・タイプに「神」を持つクリーチャー・エンチャントが与える一種の贈り物とされている。寝ている(タップ)状態から起きた(アンタップ)状態になるたびに発動できるこの能力は、弱点云々はともかくとして「背景ストーリーの設定をうまく表現する」という意味合いではこれ以上なく成功している能力と言える。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

親和 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードには「親和(○)」という表記がされ、伏字部分にはこの能力で対象とするカードの種類が書かれている。能力持ちカードのプレイ時、そのプレイヤーがコントロールを得ている「伏字部分で指定しているカード」が戦場にあれば、その数だけ能力持ちカードのプレイ用「色不問のマナ・コスト」を1ずつ軽くすることができる。この能力を与えるものとしては、アーティファクト・クリーチャーカードに能力を与える《マイコシンスのゴーレム》というアーティファクト・クリーチャーがいる。

この能力を持つ主なカードは以下の通り。色別に記載し、最後に無色のカードを記載する。
青‐‐‐
クリーチャー:《クムラックス》《ブルードスター》《金属鱗のドレイク》《厳粛な空護り》《水銀のビヒモス》
その他:《ちらつき蛾の注入》《権威の確立》《物読み》《霧散》
赤‐‐‐
クリーチャー:《炉のドラゴン》
無色‐‐‐
アーティファクト・クリーチャー:《マイアの処罰者》《金属ガエル》《尖塔のゴーレム》《剃刀のゴーレム》《絡み森のゴーレム》など。
その他:《チス=ゴリアの歯》《チス=ゴリアの鱗》

この能力で軽くできるのは、あくまでも「色不問のマナ・コスト」のみ。前述の通りこの能力持ちカードの中には有色のものもあるが、それらについている色マナ・コストまでは軽くすることができない。戦場にあるカードの数だけ自動的にコストを軽くするという意味では、デュエルマスターズの「シンパシー」と似た能力といえる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

星座 クリーチャー・エンチャントなど
マジック:ザ・ギャザリング
テーロス・ブロック第三弾エキスパンション「ニクスへの旅」で初登場した能力。この能力を持つカードが戦場にあるとき、「同名カード」か「他のエンチャントカード」がこの能力持ちカードをコントロールしているプレイヤーのコントロール下で戦場に出るたびに誘発する能力。テーロス・ブロックのメインテーマとなっていたのは「エンチャント」なので、その環境を象徴する能力と言っても過言ではないだろう。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《収穫守りのアルセイド》
その他:《空封じ》
青‐‐‐
クリーチャー:《タッサの貪り食い》《急流のナイアード》
黒‐‐‐
クリーチャー:《エレボスの代行者》《厳かな守護者》《精神感化のラミア》《戦慄運びのランパード》《破滅喚起の巨人》
赤‐‐‐
クリーチャー:《炉生まれのオリアード》
緑‐‐‐
クリーチャー:《黄金皮の雄牛》《開花の幻霊》《樫心のドライアド》《定命の者の大敵》
その他:《倒れた者からの力》
多色‐‐‐
クリーチャー:《死の国の造幣工》

この能力を持つカードはクリーチャー・エンチャントかエンチャントのカードにしか存在しないため、実質カード・タイプ欄に「エンチャント」とあるカードであればどんなものが出ても誘発することになる。この能力持ちが戦場に複数ある場合にエンチャントを出した際はそれぞれの能力が誘発されるため、最終的に稼げるアドバンテージは目を見張るものがある。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

接合 アーティファクト・クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
アーティファクト・クリーチャーのみが持つ能力で、この能力を持つクリーチャーはすべてカード名の頭に「電結(英語版では「Arcbound」)」がつく。この能力を持つクリーチャーには1体の例外を除きすべて「接合○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。この能力を持つクリーチャーはまず、それの上に伏字部分に書かれた数字分だけの「+1/+1カウンター(これが置かれたクリーチャーは、その数だけパワーとタフネスがそれぞれ1ずつ上昇する)」が置かれた状態で戦場に出る。そしてこの能力を持つクリーチャーが墓地に置かれたとき、そのクリーチャーに置かれていた+1/+1カウンターをすべて味方のアーティファクト・クリーチャー1体の上に移動することができる。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。数字が小さい順に記載し、最後に例外となっているアーティファクト・クリーチャーを記載する。
1:《電結スリス》《電結のとげ刺し》《電結の荒廃者》《電結の働き手》《電結の破壊者》
2:《電結の回収者》《電結の混種》
3:《電結の悪鬼》《電結の暴れ者》
4:《電結の槍騎兵》
6:《電結の監視者》
例外:《電結の放浪者》

アーティファクト・クリーチャーを採用しているデッキで力を発揮する能力といえる。また前述の通りこの能力を持つクリーチャーはすべてアーティファクト・クリーチャーであるため、この能力を持つクリーチャーで固めたデッキを組んでパワーとタフネスを怒涛のように上昇させるというのも面白いかもしれない。ただし能力持ちクリーチャーが墓地に置かれたとき、他のアーティファクト・クリーチャーが戦場にいないと+1/+1カウンターが移動することはないため、相手プレイヤーの除去スピードを上回るスピードでクリーチャー展開をしていくことを常に心掛けなくてはならない。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

刹那 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
このカードゲームにおいて「呪文」として唱えた、または自身の能力を発動させたカードは、基本的に「スタック」という領域に一時的に留まり解決を待つことになる(一部例外あり)のだが、この能力を持つカードがスタックにあるときに限り、全てのプレイヤーは「呪文」、および「マナ能力以外の起動型能力」の使用を封じられるという能力。この能力を条件付きで持つことができるものとしては、「キッカー」能力によってマナ・コストが支払われていると得ることができる《溶鉄の災難》というソーサリーがある。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《天界の十字軍》
その他:《天使の嗜み》
青‐‐‐
その他:《計略縛り》《拭い捨て》《占有》
黒‐‐‐
その他:《根絶》《突然の死》《突然の俗化》
赤‐‐‐
クリーチャー:《硫黄の精霊》
その他:《突然のショック》《捕縛の言葉》
緑‐‐‐
クリーチャー:《クァーグノス》
その他:《クローサの掌握》《岩石樹の祈り》

「マナ能力以外の起動型能力」というのは、要するに「マナを生み出す効果以外で、各プレイヤーがコストを支払って発動できる能力」という意味(ちなみに能力のテキスト内に「:」があり、左に発動時に必要となるコスト、右に発動時の効果が書かれているものが起動型能力である)で、起動型能力でマナを生み出す類のものは防げないものの、それ以外の起動型能力には無類の強さを誇る。
この能力の一番の強みは「呪文一つを対象にして打ち消す」と書かれている能力を封じられることであり、そのため相手プレイヤーの妨害のほとんどを無力化させることができる。反面、能力の効果は全てのプレイヤーに及ぶのでこの能力持ちカードのコントローラーも支援をするためのカードを使用することができない欠点がある。また能力には起動型能力の他に、常に発動した状態である「常在型能力」と特定のタイミングが来ると文字通り誘発される「誘発型能力」があるが、それらをこの能力で封じることはできない。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

想起 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
クリーチャー・タイプに「エレメンタル」を持つクリーチャーのごく一部が持つ能力。この能力を持つクリーチャーには「想起○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。この能力を持つクリーチャーは、本来のマナ・コストだけでなく能力起動用のコストを支払うことによっても自身をプレイすることができる。ただしこの能力でプレイした場合、戦場に出た後すぐに自身を生け贄に捧げなくてはならない。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《草原恵み》《薄れ馬》《目覚ましヒバリ》《夜明けヒラメ》
青‐‐‐
《熟考漂い》《這い耽り》《無し生み》《霊気撃ち》
黒‐‐‐
《叫び大口》《屑嗅ぎ鼻》《嘆きウェルク》
赤‐‐‐
《輝き帯び》《恨み唸り》《断層削り》《鋳塊かじり》《内炎の見習い》
緑‐‐‐
《茨角》《雲打ち》《木立を歩むもの》

この能力を持つクリーチャーは全て「戦場に出たとき」か「戦場から離れたとき」のどちらかに発動する能力を持っているため、クリーチャーとして戦場に残さずにそれらの能力のみを発揮させたいときに発動させる能力といえる(すぐに墓地に置かれるという意味では、能力持ちをソーサリー呪文のように扱う能力ともいえるかもしれない)。
「クリーチャーとして戦場に残すことができない」点がデメリットとして見られているからか、この能力起動用のマナ・コストは本来のマナ・コストよりも軽くなる、あるいは総コスト数が同じでも色マナ・シンボル数が減る(色マナ・シンボルが複数ある場合、それらがたとえ同じ色でもその個数分の色マナを消費しなくてはならないため、例えば「点数で見たマナ・コスト」が同じでもそれに含まれる色マナ・シンボルの数が多ければ多いほどプレイが難しくなる)場合がほとんど。例外は色マナ・シンボル数も含めてまったく同じコストの《無し生み》と、むしろコストが重くなる《目覚ましヒバリ》の2体のみ。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

壮大 (伝説の)クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
自身が戦場にいて、手札にも同じクリーチャーカードを持っていたとき、手札の同名カードを墓地に捨てることで発動できる能力。各色に1体ずつ能力持ちクリーチャーがいる。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐《サマイトの守護者オリス》
青‐‐‐《西風の魔道士リネッサ》
黒‐‐‐《黒き剣の継承者コーラシュ》
赤‐‐‐《刃の翼タロックス》
緑‐‐‐《クローサの拳バルー》

手札にある同名カードを墓地に捨てて発動するという点では、ヴァンガードの「ペルソナブラスト」と似た能力であるといえる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

増幅 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーには「増幅○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。この能力持ちクリーチャーが戦場に出るときに発動でき、手札から「戦場に出る能力持ちクリーチャーと同じサブタイプを持つカード」を公開することができる。この方法で公開したカード1枚につき、この能力持ちクリーチャーの上に「+1/+1カウンター」を置くことができるという能力。伏字部分に書かれている数字は「公開したカード1枚につき置くことができるカウンターの個数」を表している。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《エイヴンの戦鷹》《ダールのとげ刺し》
黒‐‐‐
《ゾンビの粗暴者》《恐ろしい残存者》《腐れざる喧嘩屋》
赤‐‐‐
《窯口のドラゴン》
緑‐‐‐
《にらむローガン》《残忍な先祖返り》《梢を這うもの》

この能力と一番相性がいいのは、何といっても「常に全てのクリーチャー・タイプに属するカードとして扱う」という能力である「多相」を持つカード。この能力持ちクリーチャーカードと「多相」能力持ちカードがともに手札にあれば、この能力の発動はほぼ確定する。
この能力持ちクリーチャーの中で唯一、《エイヴンの戦鷹》のみが「鳥」と「兵士」というクリーチャー・タイプを併せ持っているが、このカードでの能力の説明文には「鳥カードか兵士カード」とあるので、たとえ「鳥」と「兵士」を併せ持っているカードを手札から公開したとしても、それは1枚分としてしか扱われない。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

族系 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーが戦場にいるとき、そのクリーチャーのコントロールを得ているプレイヤーのアップキープ開始時に、そのプレイヤーは自身のライブラリーの一番上を見ることができる。このようにしてカードを見たとき、そのカードのクリーチャー・タイプがこの能力発動中のクリーチャーと同じクリーチャー・タイプを一つでも持っていたとき、見たカードを公開することで発動できる能力。「ライブラリーのトップのカードを見ること」と「見たカードを公開すること」はどちらも任意なので、状況に合わせて能力を発動させるかどうかを自由に選択できる点は強みといえる。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《キスキンの西風乗り》《さまよう灰髭》
青‐‐‐
《墨溶かし》《竜巻編み》
黒‐‐‐
《チューパイの芋虫仲間》《ベラドンナの陰謀家》
赤‐‐‐
《火砕の領事》《知覚食らい》《泥デコの騒音立て》
緑‐‐‐
《選別者の巡回兵》《葉冠の古老》《狼骨のシャーマン》

この能力を持つクリーチャーは全てクリーチャー・タイプを2つ持つので、同一クリーチャー・タイプを持つカードを見ることができる確率の上昇に地味ながら貢献している(もっともその点は、デッキビルドの段階で対象となるクリーチャー・タイプを持つカードを大量に投入すれば済む話ではある)。もし同一クリーチャー・タイプを持つカードが出なかったとしても、次にドローするカードが分かっている状態になるので、状況に応じて戦術を組み立てる手助けになるかもしれない。
能力の特徴上、公開したカードが「多相」能力持ちの場合でも問題なくこの能力を発動できる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

続唱 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
2014年2月現在、多色のカードのみが持つ能力。この能力を持つカードをプレイしたとき、ライブラリーにあるカードを一番上から「プレイした能力持ちカードよりもマナ・コストが低い」「土地ではない」という2つの条件を満たすカードが出るまで追放していく。そして2つの条件を満たすカードが出たとき、そのカードのマナ・コスト支払いを行わずにそのカードをプレイできるという能力。ここまでの処理終了後、この能力によって追放されたカードはライブラリーの一番下に無作為の順番で戻る(要は「好きな順番で戻す」ことはできないということ)。この能力を与えるカードには《大渦のきずな》というエンチャントがある。

この能力を持つカードは以下の通り。プレイ用の点数で見たマナ・コストが「4以下」か「5以上」かに分けて記載する。
コスト4以下‐‐‐
クリーチャー:《カターリの残影》《血編み髪のエルフ》《断片無き工作員》
その他:《悪魔の戦慄》《献身的な嘆願》《捕らえられた陽光》《暴力的な突発》《嵐呼びの加護》
コスト5以上‐‐‐
クリーチャー:《エーテリウム角の魔術師》《大渦の放浪者》《徴兵されたワーム》《謎のスフィンクス》
その他:《現実の否定》《瀝青破》

ライブラリートップに左右されるので不確定ではあるものの、条件を満たすカードが出ればそれのコストを踏み倒して使用できる能力。この効果でめくれたカードは一時的に追放されてしまうが、効果処理後にライブラリーに戻すことができるため、能力持ちよりもコストが低いカードがちゃんと入っていれば基本的にはライブラリーアウトの心配はしなくてよいところはメリットといえる。またこの能力を2つ以上持っている場合、まず1つ目が発動して追放されたカードをライブラリーに戻すところまでを行い、その直後に2つ目の能力が発動する。そのようにしてそのカードが持つ全ての「続唱」能力の解決が終了するまで発動を繰り返す。
「条件を満たすカードであればクリーチャー以外もプレイできる」「クリーチャー以外にも能力持ちがある」「デッキトップ一枚のみをめくるのではなく、条件を満たすカードが出るまでめくり続ける」などの細かい違いはあるものの、デュエルマスターズの「連鎖」に似た能力といえる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

側面攻撃 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
自身の攻撃時に発動する能力。この能力を持つクリーチャーのアタックを相手プレイヤーがクリーチャーでブロックした場合、ブロックした相手クリーチャーが同様にこの能力を持つクリーチャーでなければ、ブロックしているそのクリーチャーのパワーとタフネスをそれぞれ1ずつ減少させる。効果はターン終了時まで続く。

この能力を持つ主なクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《コーの先導》《ザルファーの指揮官》《ザルファーの聖戦士》《シダー・ジャバーリー》《メテンダの牧人》《五制術の聖騎士》《疾風衣の騎兵》《聖なる後光の騎士》など
青‐‐‐
《霧の騎士》
黒‐‐‐
《青褪めた騎士》《影の乗り手》《墜ちたるアスカーリ》《卑屈な騎士》
赤‐‐‐
《スークアタの槍騎兵》《テリムトー》《ボガーダンの槍騎兵》《炎の刃のアスカーリ》《灼熱の槍のアスカーリ》《燃ゆる盾のアスカーリ》
緑‐‐‐
《ジョルレイルのケンタウルス》

あるこの能力持ちクリーチャーが複数この能力を持つ場合、それぞれの「側面攻撃」能力が別々に発動する。つまりこの能力持ちクリーチャーが所持する「側面攻撃」能力の数だけパワーとタフネスを減らすことができるため、戦闘でその分優位に立つことができるだろう。この状況にはアーティファクト《ジャバーリーの旗印》やエンチャント《俊敏》などのカードを使う他、この能力持ちクリーチャーにさらに追加でこの能力を与えることができるクリーチャーである《騎兵戦の達人》をコントロールしているときにも起こり得る。

待機 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
手札にあるときに発動できる能力。この能力を持つカードには「待機○-△」という表記がされ、○の部分には算用数字が、△の部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。能力起動用のマナ・コストを支払うことで、該当するマナ・コストを指定している能力持ちカードを追放し、さらにそのカードの上に算用数字分の「時間カウンター」を置くことができる。時間カウンターはそのカードのコントローラーのアップキープ・ステップ開始時に1個ずつ取り除かれていき、最後の1個が取り除かれた瞬間、コントローラーはそのカードの通常のマナ・コストを支払うことなくそのカードをプレイできる。またこの能力を持っているものがクリーチャーだった場合、そのクリーチャーはコントローラーが変更するまで「速攻」能力を持った状態で戦場に出る。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《サーシの騎士》《ダスクライダーの大隼》《トロウケアの影》《ベナリアの司令官》《象牙の巨人》《裂け目抜けの騎士》
その他:《記憶に残る勇姿》《均衡の復元》《神聖なる集い》《卜占の逃走》
青‐‐‐
クリーチャー:《ヴィセリッドの深み歩き》《コー追われの浸透者》《永劫の年代史家》《深海のクラーケン》《遍歴のカゲロウ獣》《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》
その他:《現実のストロボ》《祖先の幻視》《覆われた奇異》《裂断術》
黒‐‐‐
クリーチャー:《ニヒリス》《掻き乱す恐怖》《肥満死体》
その他:《ただれた行進》《陰謀団の呪い》《結核》《死せる生》《精神攪乱》
赤‐‐‐
クリーチャー:《ケルドの矛槍兵》《シヴ山の砂魔道士》《パーディック山のドラゴン》《砕岩を食うもの》《大いなるガルガドン》
その他:《シヴ山の隕石》《弧状の刃》《命運の輪》《略取》《裂け目の稲妻》
緑‐‐‐
クリーチャー:《ダークウッドのベイロス》《ナントゥーコのシャーマン》《巨大埃バチ》《菌類ビヒモス》
その他:《循環進化》《石化の囲い》《超起源》《明日への探索》
多色‐‐‐
クリーチャー:《高位の秘儀術師、イス》
無色‐‐‐
その他:《睡蓮の花》

能力持ちを時間差でプレイすることができる能力。能力起動用コストの支払いまで行ってしまえばこの能力持ちカードは既に追放領域にあるため妨害されにくいことが強みである。ただし最後の時間カウンターが取り除かれていざプレイしようとした段階で打ち消しのできるカードの効果を喰らってしまうと、時間カウンターが置かれていない状態で追放領域に留まることになってしまう。この能力でのプレイの機会は前述の通りアップキープ・ステップ開始時に最後の1個が取り除かれた「瞬間」であるため、そのままの状態では再度プレイする機会は永遠に訪れない(対策は後述)。また確かに追放領域にあるのでその状態での妨害は受けづらいものの、受けづらいだけで「追放領域にあるカードを別の領域に移動する効果があるカード」というものも存在するため、そういったカードを相手プレイヤーに使われないように警戒する必要もある。この能力を条件付きで持つものには無色のアーティファクト・クリーチャー《時代寄生機》がいる。
この能力をサポートするものとしてはクリーチャーの《ジョイラの時虫》や《時を曲げる者》など、インスタントの《時操術》や《瞬間の塵》などといったカードが持つ「追放領域にあるこの能力持ちカード上の時間カウンターを取り除くか、またはその上に同カウンターを置くかできる能力・効果」がある。取り除くことができれば能力持ちカードのプレイまでのターン数を縮めることに繋がり、置くことができれば前述した「時間カウンターが0個のためプレイ不可」の状態を抜け出すことができ、再度ノーコストでのプレイを狙うことができる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

大隊 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、ボロス軍のマークがテキスト欄に描かれているクリーチャーの一部が持つ能力。この能力持ちクリーチャーの攻撃に最低あと2体のクリーチャーが参加したときに誘発して発動する能力。能力名の元ネタは部隊の規模を表す単位であり、「軍隊」であるボロス軍の設定や能力の内容にこれ以上なくマッチしたネーミングであるといえる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《ボロスの精鋭》《ボロスの猛犬》《果敢なスカイジェク》《航行隊の猛士》《前線の衛生兵》
赤‐‐‐
《火拳の打撃者》《軍勢の忠節者》《戦心の歩兵》《爆弾部隊》
多色‐‐‐
《ウォジェクの矛槍兵》《オルドルーンの古参兵》《炎まといの報復者》《軍勢の刃、タージク》

能力持ちを含め合計3体以上の味方クリーチャーが一度の攻撃に参加した瞬間に発動する能力。つまり言い方を変えると、能力を効果的に発動させるためには戦場に味方のクリーチャーが最低3体いる状態をキープして、毎ターン3体以上のクリーチャーによる攻撃を行える状態にしなくてはならないということであり、発動条件はやや厳しいような印象を受ける。とはいえこれによって得られる能力の中には「数による力押し」を容易にするものもあり、場面次第では能力発動を積極的に狙ってみてもいいかもしれない。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

多重キッカー クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
「キッカー」能力の亜種ともいえる能力。この能力を持つカードには「多重キッカー○」という表記がされ、伏字部分には「キッカー」能力と同様、能力発動の為に支払う必要があるコストが書かれている。基本的には「キッカー」能力と同じなのだが、そちらとは違いこちらは「同じコストを複数回支払うこと」が可能となった。支払われたコストの回数分、各カードにて後述された能力や効果を連続発動できる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《エメリアの光守り》《天頂の鷹》
その他:《司令官の頌歌》
青‐‐‐
クリーチャー:《航海ドレイク》《飛び地の精鋭》
その他:《呪文の歪曲》
黒‐‐‐
クリーチャー:《血鞘の儀式者》《泥地の吸血鬼》
赤‐‐‐
クリーチャー:《死鍛冶のシャーマン》《走り回るトカゲ》
その他:《彗星の嵐》
緑‐‐‐
クリーチャー:《ジョラーガの戦呼び》《ナーリッドの群れ》《狼茨の精霊》
その他:《タジュールの力》
無色‐‐‐
その他:《永遠溢れの杯》

同じ効果を何回も繰り返し発動させるという意味では「奮励」能力に近いものがあるといえる。そちらは対象が増える(=同じ効果を2回以上発動させる)ごとに追加コストが増大していくが、こちらはそんなことはなく追加コストは常に一定となっている。またこちらはそちらと違いクリーチャーにもこの能力を持つものがおり、さらに効果も対象を選ぶものばかりではない(+1/+1カウンターを自分自身の上に置いたり、カードを追加ドローできたりなど)といったように「奮励」とは細かい違いがいくつかある。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

多相 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
タイプに「多相の戦士」を持つクリーチャー、及びインスタントの一部が備える能力。この能力を備えたカードは、そのゲームが終わるまで永続的に「全てのクリーチャー・タイプ(デュエルマスターズでいう「種族」、バトルスピリッツでいう「系統」にあたる)に該当するカード」として扱われる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《鏡の精体》《鳥の変わり身》《変わり身の歩哨》《変わり身の勇士》
インスタント:《ヴェリズ・ヴェルの盾》《外身の交換》
青‐‐‐
クリーチャー:《アメーバの変わり身》《亀の甲の変わり身》《姿分け》《鱗粉の変わり身》
インスタント:《ヴェリズ・ヴェルの翼》《自我の消去》
黒‐‐‐
クリーチャー:《ツキノテブクロの変わり身》《骸骨の変わり身》《石塚の放浪者》《幽霊の変わり身》
インスタント:《名も無き転置》
赤‐‐‐
クリーチャー:《火腹の変わり身》《戦釘の変わり身》《変わり身の狂戦士》《雄牛のやっかいもの》
インスタント:《ヴェリズ・ヴェルの刃》
緑‐‐‐
クリーチャー:《カメレオンの巨像》《獣道の変わり身》《森林の変わり身》《変わり身のタイタン》

この「全てのクリーチャー・タイプに該当する」という効果は地味ながらも強力で、特にクリーチャー・タイプを参照する類のサポート効果全てを受けられる点はこの能力最大の利点といえる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

探査 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードをプレイしようとしたとき、墓地に置かれているカードを好きな枚数選んでゲームから取り除くことができる。そうした場合、プレイ用のコストのうち色不問のマナ(算用数字で書かれているマナ・コスト)にあたるコストを、取り除いたカード1枚につき1つ軽くして能力持ちカードをプレイできる。この能力を持つものは2013年11月現在、クリーチャーの《墓忍び》とインスタントの《死に際の喘ぎ》《論理の結び目》の合計3つしかない。
墓地のカードを意図的に増やすことができる、俗に言う「墓地肥やし」能力を持つカードと相性がよい。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

挑発 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーが攻撃したとき、能力持ちクリーチャーをコントロールしているプレイヤーは相手プレイヤーがコントロールしているクリーチャーを1体選ぶことができる。そのようにして選ばれたクリーチャーは「攻撃をブロックできない」類の能力を持っているなどの一部の例外を除き、「能力持ちクリーチャーの攻撃に対するブロックに必ず参加させる」ことを選択できるというもので、いうなれば能力持ちクリーチャーのコントローラーに全ての判断を委ねる形のブロック強制能力。選択されたクリーチャーがタップ状態だったときは、そのクリーチャーを一度アンタップ状態にしてからブロックを行わせる(=再びタップ状態にさせる)。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《急襲する鉤爪兵》《熟達の刃の精鋭》《低地の足跡追い》
赤‐‐‐
《ゴブリンの闘士》《冠毛の岩角獣》
緑‐‐‐
《クローサのむさぼり獣》《ブロントセリウム》《残忍な先祖返り》

バトルスピリッツの指定アタックと似た能力といえるが、ブロック強制能力の中では非常に優れた性能を持つ(事実アニメ版ではその効果処理の優秀さ(と「キースピリット同士のガチバトル」という熱い展開にさせやすい点)で、たびたび切り札のような描写をされている)そちらと比べて、「ブロック強制されているときも、必要なマナさえ準備できればインスタント呪文を使用できる」「能力持ちの数が少なく、さらに後のセットにこの能力持ちが一切登場していない」といささか地味。また指定アタックと同様に「能力持ちクリーチャーのパワー以下のタフネスを持つ相手クリーチャーを除去できる」役割がこの能力にはあるが、この能力持ちクリーチャーで最も高い初期パワーは《ブロントセリウム》が持つ5という数値(低いものにはなんと「1」なんてものもいる)で、それを目的とするにはやや微妙なところがある。それでも相手クリーチャーのブロッカーを一体削れるこの能力は、相手クリーチャーを倒せるかどうかは別として頼れる能力ではあるので、この能力持ちを使ってみるのも一興だろう。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

転生 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードには「転生○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。この能力持ちクリーチャーが墓地に置かれたとき、墓地に置かれているクリーチャー・タイプに「スピリット」を持つクリーチャーカードを1枚手札に戻すことができる。算用数字は「点数で見たマナ・コスト」を表しており、手札に戻すことができるのはこの数字以下のコストを持つクリーチャーカードのみである。

この能力を持つ主なクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《宮殿の野の神》《月明かりの徘徊者》《鳥居を見張るもの》《百爪の神》《名誉ある死者の神》
黒‐‐‐
《希望の盗人》《飢えたるもの、卑堕硫》《狂気の神》《膿の神》《つぶやく神》《小走りの死神》など
緑‐‐‐
《根走り》《手入れされた庭の神》《樹海の胴》《千脚の神》《中の樹の木霊》《別れ枝絡み》《確約の神主》など

この能力を持つクリーチャーは《確約の神主》を除いて全てがスピリットなので、それを中心としたクリーチャー・タイプデッキで最も効力を発揮する能力といえる。また墓地から回収できるスピリット・クリーチャーにはコスト以外の指定がないため、その気になれば別の色のこの能力持ちスピリット・クリーチャーを回収することも可能。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

同調 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードは、カードテキストのどこかに不定数「X」が書かれている。この能力発動時、そのゲームに参加しているプレイヤーは一人ずつ好きな点数のマナを支払うことができる。この方法で支払った(点数で見た)マナの総数はそのままXに置き換わり、その数値を最終的な効果として発揮する。マナの支払いは、この能力を持つカードのコントロールを得ているプレイヤーから順番に行う。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐《戦いの同盟》
青‐‐‐《精神の輝き》
黒‐‐‐《分かち合う心の傷》
赤‐‐‐《マナ蓄積のドラゴン》
緑‐‐‐《集団的航海》

能力の特徴上、一対一でのゲームよりも多人数で行うゲームに向いている能力といえる。特にライブラリー破壊効果の《分かち合う心の傷》と自身のパワーを上昇させる効果である《マナ蓄積のドラゴン》は他の3枚と違って相手プレイヤーに対するメリットはほとんどなく、ゆえに相手プレイヤーはこの能力でマナを支払うことはまずあり得ないため、味方となるプレイヤーがいるゲームでの使用がある意味最低条件のようになっている。
この能力を持つカードは上記の通り5枚あるが、その中でクリーチャーは《マナ蓄積のドラゴン》のみ。発動できるタイミングも他の4枚が特に指定されていない(この4枚は全てソーサリーであるため、あえて言うなら「ソーサリー呪文を唱えられるタイミング」であることがタイミング上の条件と言える)のに対して、このクリーチャーのテキストには「このクリーチャーが攻撃かブロックを行ったとき」という明確な発動タイミングが指定されている。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

貪食 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーには「貪食○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている(《強欲なるスロモック》のみ不定数「X」が書かれている)。この能力を持つクリーチャーが戦場に出るとき、クリーチャーを好きな数選んで生け贄に捧げることができる。そのようにして生け贄に捧げたとき、自身のパワーとタフネスをそれぞれ上昇させることができるという能力。算用数字は「生け贄にしたクリーチャーの体数の何倍か」を表しており、例えば「貪食2」を持つクリーチャーは一体生け贄に捧げるごとにパワーとタフネスを2ずつ上昇させられる。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
黒‐‐‐
《タールの悪鬼》
赤‐‐‐
《カルデラの乱暴者》《茨団のヴィーアシーノ》《餌食奪いのドラゴン》《大食のドラゴン》《捕食者のドラゴン》《雷団の古老》
緑‐‐‐
《マイコロス》《暴食するスライム》《髑髏覆い》
多色‐‐‐
《ヘルカイトの雛》《強欲なるスロモック》《喰らうワーム》《骨髄食い》

序盤に出したウィニー(コストが軽いクリーチャーを指す俗称。TCG全般で使われる)クリーチャーを能力の対象にして生け贄に捧げることで自身を強化する、というのがベストな使用方法。特にたった一体を生け贄にすることでパワーとタフネスをそれぞれ3ずつ上昇させることができる《雷団の古老》は、複数体生け贄に捧げることでパワーとタフネスがどんどん跳ね上がっていく。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

忍術 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
クリーチャー・タイプに「忍者」を持つクリーチャーが持つ能力。この能力を持つクリーチャーには「忍術○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。この能力持ちクリーチャーカードを手札に持っている状態で、戦闘フェイズ中に存在する「ブロッククリーチャー指定ステップ(攻撃してきたクリーチャーのどれをブロックするかを選択する段階)」が終了した直後にマナ・コストを支払うことで発動できる。その攻撃クリーチャーが相手クリーチャーからブロックされていないのであれば、攻撃クリーチャー1体を手札に戻すことでこの能力持ちクリーチャーカードを手札から戦場に出すことができる。その際、この能力持ちクリーチャーは「タップ状態の攻撃クリーチャー(要は、手札に戻したクリーチャーが手札に戻る直前にあった状態をそのまま引き継ぐ)」として戦場に出る。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐
《逆嶋の学徒》《深き刻の忍者》《静風の日暮》《抜け道を歩む者》《霧刃の忍び》
黒‐‐‐
《鬼の下僕、墨目》《喉笛切り》《骨奪い》《大牙の衆の忍び》
多色‐‐‐
《静刃の鬼》

この能力を持つクリーチャーは《逆嶋の学徒》を除き、「プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき」を条件として発動する能力を併せ持っている。能力を発動するタイミング、そして何より「ブロックされていない攻撃クリーチャーと入れ替えで出す」という条件から、この能力の発動、そして「プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき」の能力の誘発を防ぐことは非常に難しい。とはいえ完全に防げないわけではないので、その手段については各自で考えてみると良いだろう。一応、能力の発動にはマナ・コストが必要なので、アンタップ状態の基本土地が相手プレイヤーの戦場に多くあるのであればこの能力持ちクリーチャーが相手プレイヤーの手札にあることを警戒すべきかもしれない。
デュエルマスターズの「ニンジャ・ストライク」やバトルスピリッツの「神速」と似ているが、それらとは違いこの能力は相手のターンでは発動できない。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

廃位 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
多人数でのプレイを強く推奨しているカードセット「コンスピラシー」で初登場した能力。この能力を持つクリーチャーが他のプレイヤーを攻撃したとき、攻撃対象となったプレイヤーがその時点で、そのゲーム参加者の中で最も多いライフを持っているプレイヤーであれば、能力持ちクリーチャーの上に「+1/+1カウンター」を1個置くことができる。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐
《マルチェッサの使者》《マルチェッサの浸透者》
赤‐‐‐
《グレンゾの殺し屋》《玉座の災い魔》《怒れる革命家》《背信のオーガ》
多色‐‐‐
《マルチェッサの密輸人》《黒薔薇のマルチェッサ》

この能力の発動タイミングは、ライフが最も多いプレイヤーを攻撃した瞬間。そのため攻撃宣言時から「+1/+1カウンター」を置かれるまでの間に何らかの要因でそのプレイヤーのライフが最多でなくなったとしても能力を発動できる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

馬術 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
三国志の登場人物の名前を持つクリーチャーと、その世界観を表現した兵士クリーチャーが持つ能力。この能力を持つクリーチャーの攻撃は、同様にこの能力を持つクリーチャーによってしかブロックされないというもので、このTCGに数多くある「ブロックに関する制限をかける」能力のひとつ。この能力を付加できるものにはクリーチャーには《呉主 孫権》、ソーサリーには《赤兎馬》と《的盧馬》がある。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《虎威将軍 趙雲》《猛将 張飛》《列聖の武将 関羽》《蜀の騎兵部隊》《蜀の近衛部隊》《蜀の将軍》《蜀主 劉備》
青‐‐‐
《呉の軽騎兵部隊》《呉の将軍 呂蒙》《呉の精鋭騎兵部隊》《呉の斥候》《小覇王 孫策》《知謀の将軍 陸遜》
黒‐‐‐
《隻眼の将軍 夏侯惇》《魏の近衛部隊》《魏の将軍 張コウ》《魏の斥候》《魏の打撃部隊》《魏の大将 曹仁》《魏の夜襲部隊》
赤‐‐‐
《黄巾の騎兵》《黄巾の将軍》《西涼の戦士 馬超》《蛮族の将軍》《武芸の達人 呂布》《優柔不断なる君主 袁紹》
緑‐‐‐
《烈女 祝融夫人》

同じ能力を持つクリーチャーにしかブロックされない点は「飛行」能力と非常に良く似ているが、そちらとの圧倒的な違いは能力持ちクリーチャーの数の少なさ。少なく見積っても1000の能力持ちがいる「飛行」に対して、こちらは上述の通り30にも満たない。ただし能力の特徴上、使う側にとっては「能力持ちの数が少ない」というのは同時に「能力持ちの攻撃をブロックされにくい」というメリットにもなる。
また「飛行」能力に対してメタとなる効果を持つのは主に緑に多いのだが、それはこの能力にもいえることで、能力持ちを破壊する《足絡めの罠》、能力持ちにダメージを与える《東風招来》、この能力持ちが攻撃をブロックできないクリーチャーである《道士》《嘲笑する仙人 左慈》と、この能力に対するメタ効果は2014年1月現在、緑のカードにしか存在しない。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

徘徊 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
「ならず者」というタイプを持つ黒と青のカードのごく一部が持つ能力。この能力を持つクリーチャーには「徘徊○」という表記がされ、伏字部分にはマナ・コストが描かれている。これらのタイプ欄に書かれているものと同じタイプを持つクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えている場合、本来のプレイ用マナ・コストを支払う代わりに能力起動用のマナ・コストを支払うことでそのカードをプレイできる。クリーチャー限定ではあるが、エンチャント《奸謀》によって能力持ちクリーチャーのタイプを変更させていれば、そのタイプを持つクリーチャーによる戦闘ダメージが能力発動のトリガーとなる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐《悪名高き群れ》《掛け鍵のフェアリー》《知識の搾取》《盗人の運命》
黒‐‐‐《ヤスデ団》《欠片盗み》《臭汁飲みの山賊》《頭殴り》《婆の密告者》

能力の特徴上、ならず者以外のタイプを併せ持つカードも存在するが、その際のタイプは「ゴブリン」か「フェアリー」の2つのうちどちらか片方となっている。また基本的に「徘徊」のコストは通常のプレイ用コストよりも軽い場合がほとんどだが、唯一《悪名高き群れ》だけは能力起動用コストの方が高くなっている(代わりにその効果は「追加ターンを得られる」というものであり、言うまでもなくかなり強力である)。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

波及 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードには「波及○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている(のだが、書かれている数字は2013年12月現在「4」の一種類のみ。後述の能力付加によって与えられるものも同様)。この能力を持つカードをプレイしたとき、自分のライブラリーのトップから数えて伏字部分に書かれている数字分のカードを公開することができる。その中にプレイしたカードと同名のカードがあったとき、それのプレイ用マナ・コストを支払わずにそのカードをプレイできるというもの。それ以外のカードは自分のライブラリーの一番下に戻さなくてはならない。この能力を与えるカードは2013年12月現在、(伝説の)アーティファクト《織端の石》のみ。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐《うねる歩哨》
青‐‐‐《うねる霊気》
黒‐‐‐《うねる狂気》
赤‐‐‐《うねる炎》
緑‐‐‐《うねる力》

「プレイしたカードと同じものを複数回プレイできる」とも捉えられる能力で、その点は「複製」能力と似ているが、「能力発動に別途コストを必要としない」「ライブラリートップに左右されるので、同名のカードがめくれない(いわゆる「不発」)可能性がある」点がそちらとの大きな違い。また残りのカードはライブラリーボトムに置かれるので、この能力をうまく利用すればライブラリーの総枚数を減らさずに別の目的のカードをドローできる可能性を高めるという戦法が使えるかもしれない。
この能力を持つカードは上記の通り5枚あるが、その中でクリーチャーは《うねる歩哨》のみ。もしこの能力で公開したカードの中にこのクリーチャーカードが複数枚あれば、それらが戦場にズラッと並ぶことになる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

覇権 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーには「覇権(○)」という表記がされ、伏字部分にはサブタイプ名が書かれている。この能力を持つクリーチャーが戦場に出たときに強制的に発動され、伏字部分で書かれたサブタイプを持つカードを1枚戦場から選び、それを追放することができる。そのようにして戦場から離れたカードは、追放させる切っ掛けとなった「覇権」能力持ちが戦場を離れたとき、それと入れ替わるように戦場へと戻ってくる。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《思考の糸の三人衆》《変わり身の勇士》
青‐‐‐
《ワンダーワインの預言者》《至高の模範》《霧縛りの徒党》
黒‐‐‐
《ボガートの群衆》
赤‐‐‐
《稲妻造り士》《新星追い》《変わり身の狂戦士》
緑‐‐‐
《レンの地の群れ使い》《止められぬトネリコ》《変わり身のタイタン》

伏字部分で表記されたサブタイプを持つカードを、戦場から一時的に退避させるといった感じの能力。一応カードを追放しないという選択もできるが、その選択をするとこの能力持ちクリーチャーは能力の効果によって生け贄に捧げられてしまうため、基本的にそちらは選択しない方がいい。また、指定しているのはあくまでも「サブタイプ名」なので、それが一致していればクリーチャー以外のカードも追放できる(一例として、エンチャントでありながらサブタイプが設定されている「部族エンチャント」というカード)。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

被覆 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
戦場にいる、またはあるときにのみ発動する能力。この能力を持つものは、対象をとる類の能力および呪文の効果を受け付けない。このカードゲームでいくつか存在する「後になって能力名がついた」能力のひとつであり、この能力名を持つまではテキスト欄に「呪文や能力の対象にならない。」という文章で説明されていた。

この能力を持つ主なカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《カルシダーム》
青‐‐‐
クリーチャー:《ゼフィド》《ニューロックの猛士》《島背の落とし子》《墨溜まりのリバイアサン》《方解石のカミツキガメ》
その他:《外交特権》
緑‐‐‐
クリーチャー:《アルゴスの女魔術師》《カロニアのビヒモス》《シタヌールのケンタウルス》《マローの魔術師ムルタニ》《疾風のマングース》《千足虫》《北の樹の木霊》など
その他:《らせんの円錐》
多色及び混成‐‐‐
クリーチャー:《シミックの空呑み》《器用な決闘者》《巨大ヒヨケムシ》《浄火の大天使》《否定の壁》

この能力を持つ限りは対象を選ぶ類の除去系効果、ならびに呪文や能力起動によって与えるデメリット効果のほぼすべてを完封できるため防御に優れた能力といえる。反面プレイヤーの指定がされていないので、この能力持ちカードを守るためにそのコントローラーがサポートとして使用する呪文や能力も受け付けないというデメリットがある。また「超過」能力など、対象を選択せずに効果を及ぼすものに対しても無力。

主なこの能力を与えるものと、この能力を条件付きで得ることができるものは以下の通り。
能力付与‐‐‐
《ウーナの末裔》《偉大なるオーラ術》《御大将の兜》《頑強な決意》など:クリーチャーに対してこの能力を付与できるカード。
《スカイシュラウドの祝福》《霊的避難所》《防護の祈り》など:土地に対してこの能力を付与できるカード。
《ハナの保護管理》《実体なき守護者》《泉の見張り番》:アーティファクトに対してこの能力を付与できるカード。
《金粉の光》《象牙の仮面》《真実の信仰者》《独房監禁》:コントロールしているプレイヤーそのものにこの能力を付与できるカード。
条件付き能力持ち‐‐‐
《ミノタウルスの幻術師》《鎧を着た守護者》《頑丈な雛》《変異種》など:マナを支払う起動型能力によってターン終了時まで能力を得られるクリーチャー。
《ベンティコア》:タイプに「マーフォーク」を持つアンタップ状態のカード2枚をタップすることで能力を得られるクリーチャー。
《ひねくれた研究者》:ゲームに参加しているプレイヤー1人が「サイクリング」能力を発動させることで能力を得られるクリーチャー。
《ナヤの静刃》:コントローラーがこのカード以外の多色パーマネントをコントロールしている間だけ能力を得られるクリーチャー。

バトルスピリッツの「装甲」と似た能力である。対象にならない点はもちろんのこと、「呪禁」や「プロテクション」といった上位能力持ちが幅を利かせるに従い、それらよりも劣る能力であるこの能力を持つものが登場しなくなっていくところまで含めて似通っている。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

憑依 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、オルゾフ組のマークがテキスト欄に描かれているカードの一部が持つ能力。この能力を持つカードが戦場から墓地に置かれたときに発動する。戦場にいるクリーチャーを1体選ぶことで能力持ちカードがそのクリーチャーに文字通り憑依するという能力。能力を発動させたこの能力持ちカードは、憑依すると同時にゲームから追放される。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《赦免のスラル》《鐘楼のスピリット》《彫像の威圧者》
その他:《月の祈祷》
黒‐‐‐
クリーチャー:《オルゾフの安死術士》《掘り起こしスラル》
その他:《悔恨の泣き声》《魂の捕縛》
多色‐‐‐
クリーチャー:《オルゾフの司教》《盲目の狩人》

この能力持ちカードには共通して「このカードが憑依しているクリーチャーが墓地に置かれるとき」をトリガーとして発動される能力を併せ持っているため、相手プレイヤーがコントロールしているクリーチャーに憑依させれば、相手プレイヤーは能力発動によって失われるアドバンテージのことも考えなくてはならず、結果的に相手プレイヤーへの妨害につながる。もちろん戦場にいるクリーチャーであれば憑依対象はどれでもいいので、味方クリーチャーに憑依させてそれを自壊させて強引にアドバンテージを稼ぎにいくというのもいいだろう。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

フェイジング クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
アンタップ・ステップでアンタップを行う前に強制的に発動する能力。そのカードの「位相(カードの状態を表す用語。「タップ状態」及び「アンタップ状態」がその主たるもの)」を変更する能力。これによって変更する位相はゲーム内のカードに影響を及ぼすと同時に他のカードから影響を受ける「フェイズ・イン」と、逆に影響を与えも受けもしない「フェイズ・アウト(ただし、この位相であることを指定している能力及び効果に関しては例外的に影響を受ける)」で、能力発動のたびに能力持ちカードの位相がそれぞれ入れ替わる。この能力を与えるカードには《テフェリーの呪い》や《不可視の外套》、《蜃気楼》がある。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐
クリーチャー(コスト3以下)‐‐‐《アーテイの使い魔》《テフェリーのインプ》《テフェリーのドレイク》《トレイリアのドレイク》《マーフォーク襲撃部隊》《蜃気楼のイフリート》
クリーチャー(コスト4以上)‐‐‐《タニーワ》《砂州のクロコダイル》《微風の守り手》
緑‐‐‐
その他:《下降気流》
多色‐‐‐
クリーチャー:《ねじれのワーム》
無色‐‐‐
その他:《テフェリーの島》

前述した能力持ちカードの一覧を見ればわかると思うが、能力持ちのほとんどは青のクリーチャーである。その理由は不明だが、ゲームの設定上は「策略と操作の色」であることを考えれば確かに青がこの能力のイメージに一番合う色といえる。
この能力持ちカードにオーラエンチャントや装備品アーティファクトなどのカードがついている状態だった場合、この能力持ちカードがフェイズ・アウト状態になったときはそのカードも巻き添えでフェイズ・アウトする。フェイズ・インする場合も同様で、同時にフェイズ・アウトした能力持ちカードがフェイズ・インするのと同じタイミングでフェイズ・インする。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

副官 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
「統率者戦」と呼ばれる特殊なゲームを行うのに最適なカードセットにしてそれの2014年版「統率者2014」で初登場した能力。この能力を持つクリーチャーをコントロールしているプレイヤーが、ゲーム開始前にあらかじめ「統率者」と定めた伝説のクリーチャーかプレインズウォーカーを同時にコントロールしている状態であれば、この能力を持つ各カードに記載された効果を継続して発揮し続けられる。発揮される効果はカードによって異なるが、唯一「自身のパワーとタフネスをそれぞれ2ずつ上昇させる」点が共通となっている。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐《天使の元帥》
青‐‐‐《うねり嵐のクラーケン》
黒‐‐‐《苦悶嘆きの悪魔》
赤‐‐‐《暴君の使い魔》
緑‐‐‐《雷足のベイロス》

この能力持ちクリーチャーが「統率者」と共に戦場に揃い踏みしていれば誘発する能力。統率者戦ではマナを支払うことによって「統率者」を統率領域から戦場に出すことができ、さらにそこから墓地送りあるいは追放される際、代わりに統率領域に戻ることができるため、マナが準備できる限りこの能力が誘発する機会は何度でも訪れる。厄介なのは「統率者」のコントロールを奪われた時で、コントロールを奪い返さない限り能力の誘発は不可能となる。
能力の発動条件となる「統率者」は、そのプレイヤーがゲーム開始前に自分で定めたものが対象。例えば対戦相手の「統率者」のコントロールを奪い、戦場に自分のクリーチャーとして置かれている状態でもそれは条件を満たしていることにはならない。逆に自分で定めた「統率者」が自分のコントロール下で戦場に既にいる状態で、この能力持ちクリーチャーのコントロールを相手プレイヤーから奪い取った場合は能力が発動される。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

複製 ソーサリー、インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、イゼット団のマークがテキスト欄に描かれているソーサリー及びインスタントの一部が持つ能力。この能力を持つカードには「複製○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。この能力を持つカードのプレイ時、能力起動用のマナ・コストを支払うことでそのカード効果のコピーを生成することができる。能力起動用のマナ・コストは繰り返し支払うことができ、コピーもその回数分生成される。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐
《いかづち頭》《思考訓練》《真空溶》《複写作成》《万の眠り》
赤‐‐‐
《塔の包囲》《破壊放題》《連弾炎》
多色‐‐‐
《飛び火》

生成したコピーはその回数分効果を処理できる。よって繰り返しマナ・コストを支払ってコピーを生成すればするほど効果を連発できるようになり、時と場合次第ではこれだけで状況を逆転させることも可能。この能力を付加できるものとしては《啓発のジン》というクリーチャーがいるが、付加できるのはソーサリーとインスタントに対してのみで、クリーチャー等のカードには付加できない。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

不死 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
白以外のクリーチャーに能力持ちの所属が伺える能力。この能力持ちクリーチャーが死亡して墓地に置かれるとき、その上に「+1/+1カウンター」が置かれていなかったときに発動する。この能力持ちクリーチャーの上に「+1/+1カウンター」を1個置くことで、そのクリーチャーを戦場に戻すことができる。この能力を付加するものにはインスタントの《死せざる邪悪》、クリーチャーの《不浄なる者、ミケウス》がある。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐
《ゲラルフの精神壊し》《執拗なスカーブ》《嵐縛りの霊》
黒‐‐‐
《グールの解体人》《ゲラルフの伝書使》《灰口の悪魔王》《常夜の影》《奈落に住まう騙し屋》《復讐に燃えた吸血鬼》《盲いたグール》
赤‐‐‐
《グリセルブランドの猟犬》《近野の忍び寄り》《紅蓮心の狼》《憎悪縛りの剥ぎ取り》
緑‐‐‐
《若き狼》《食百足》《吠え霊》《絡み根の霊》

この能力の一番の強みは「戦場に戻る際、戻り先はオーナー(そのカードの本来の持ち主)側」になること。このTCGは遊戯王に多く見られる「カードのコントロール移動」を行うカードが数多くあり、その影響を受けて能力発動前に対戦相手がこの能力持ちクリーチャーのコントロールを得ていたとしても、能力が発動すればそのクリーチャーのコントロールを取り戻すことができる。
「頑強」能力と対になっている。死亡しても「+1/+1カウンター」を置いて自己強化しつつ蘇ることができる点はそちらにはない強みだが、能力持ちクリーチャーの数がそちらよりもやや少ないことが難点。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

復活 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードには「復活○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている(《ガルザの暗殺者》のみ、コストがマナではなくライフとなっている)。能力持ちカードが墓地にある状態で、味方クリーチャーが1体でも戦場から墓地に置かれたときに発動可能。伏字部分で指定されているコストを支払うことで、能力持ちカードを墓地から手札に戻すことができる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
その他:《太陽の報奨》
青‐‐‐
その他:《論駁》
黒‐‐‐
クリーチャー:《ガルザの暗殺者》
その他:《クロヴの腐敗》《無残な収穫》
赤‐‐‐
その他:《氷落とし》
緑‐‐‐
その他:《寸法変更》

コストさえ支払えば墓地にある能力持ちを繰り返し使い回せる能力だが、伏字部分で指定されているコストを支払わなかった場合は能力持ちカードはゲームから追放されてしまう。加えてコストもプレイ用マナ・コストと比べてやや重いものがほとんどで、総じてやや使いづらい印象を受ける。
ちなみに能力名は「復活」だが、能力持ちカードが戻る先は手札である。戦場ではない(とはいえクリーチャーである《ガルザの暗殺者》以外のカードは、使い捨てカードであるソーサリーかインスタントのどちらかであるため、そもそも「戦場に戻る」ということ自体ができないのだが)。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

変形 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
2013年8月現在、黒のクリーチャー《肉捻り》のみが持つ能力。ソーサリー呪文を唱えられるタイミングで能力起動用のマナ・コストを支払い、さらに戦場にいるこのクリーチャーを生け贄に捧げることで発動可能。自分のライブラリーから、このクリーチャーと同じコスト数(正式名は「点数で見たマナ・コスト」で、色マナ1個を1点として数え、それに無色マナの点数を加算して出た数値。ちなみにこのクリーチャーは4)のクリーチャーカードを1枚選び、それを戦場に出すことができるというもの。戦場に出した後はライブラリーをシャッフルしなくてはならない。
同じコスト数のクリーチャーに見た目を変化させる能力、というイメージ。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

変成 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、ディミーア家のマークがテキスト欄に描かれているカード(《トレイリア西部》だけは例外)の一部が持つ能力。この能力を持つカードには「変成○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが書かれている。この能力を持つカードが手札にある状態でそのカードの能力起動用のマナ・コストを支払い、さらにその能力持ちカードを手札から捨てることで発動可能。その能力持ちクリーチャーの「点数で見たマナ・コスト」と同じプレイ用コストを持つカード1枚を自身のライブラリーから探し、それを公開してから手札に加えることができる。加えた後はライブラリーをシャッフルしなくてはならない。この能力はソーサリーを唱えられるタイミングでのみ発動できる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐
クリーチャー:《ゴロゾス》《幻の漂い》《天上の案内者》
その他:《交錯の混乱》《目くらましの呪文》
黒‐‐‐
クリーチャー:《ディミーア家の護衛》《冥界生まれの密集軍》
その他:《ディミーアの策謀》《引き裂かれた記憶》《脳崩し》
多色‐‐‐
クリーチャー:《ディミーアの浸透者》
その他:《地底街の手中》《当惑》
土地‐‐‐
《トレイリア西部》

俗に言う「サーチ」を行うことができる能力。非常によく似ている「変形」能力(能力名に同じ「変」という文字があるというだけでなく、参照するのが「点数で見たマナ・コスト」である点や能力持ちが結果的に墓地に送られる点でも共通している)と比較すると、あちらは戦場にいる能力持ちを犠牲にして別のクリーチャーを戦場に出すことができるのに対し、こちらは手札に持つ能力持ちを犠牲にして別のカードを手札に加えるという非常に細かい違いがある。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

暴勇 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
このカードのコントローラーとなるプレイヤーが、手札を1枚も持っていないという状態のとき限定で発動できる能力。一部のこの能力持ちカードには次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、ラクドス教団のマークがテキスト欄に描かれているものがある(ただしこのマークは2年前に出た「ラヴニカへの回帰ブロック」でのマークと若干の差異がある)。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
黒‐‐‐
クリーチャー:《ダル追われの殺し屋》《にじり寄る影》《ぼろ娘》《悪魔の道化師》《屠殺場の用心棒》
その他:《虚無主義の喜び》《不明の下降》《冥府の教示者》
赤‐‐‐
クリーチャー:《ギャサンの略奪者》《ラクドスの地獄ドラゴン》
その他:《悪魔火》《騒乱の味》《大笑いの炎》
多色‐‐‐
クリーチャー:《鋸歯の戯れ児》《粘液絡みの鼠》
その他:《ラクドスの頌歌》《双撃》
無色‐‐‐
その他:《ケルドの巨石》

言うまでもなく、手札を積極的に減らすことができるようなデッキで真価を発揮する能力である。ただ何の下準備もなしに手札を減らしただけでは能力発動の恩恵よりも手札がないことによるリスクの方が大きいので、その点の対策をしたうえでこの能力を発動させたい。
デュエルマスターズでの「ノー・チョイス」と似た能力である。そちらとの違いは「相手プレイヤーの手札切れでは誘発されなくなった」ことであり、そのためそちらよりも能力を誘発させることが難しい。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

補強 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードには「補強○ - △」という表記がされ、○には算用数字か不定数Xが、△には能力起動用のマナ・コストが描かれている。この能力持ちカードが手札にあるとき、△の部分で描かれている能力起動用のマナ・コストを支払いさらにこの能力持ちカードを捨てることで発動。戦場にいるクリーチャーを1体選び、そのクリーチャーの上に○の部分で書かれている数と同じ個数の「+1/+1カウンター」を置くことができる(唯一の不定数Xが書かれている《膨らむ勇気》は、能力起動用マナ・コスト支払い時に色不問のマナ・コストとして支払ったマナと同数のカウンターを置く)。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載し、最後に無色のカードを記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《ブレンタンの爆撃手》《蚊の守り手》
その他:《膨らむ勇気》
赤‐‐‐
クリーチャー:《ブライトハースの旗騎士》
緑‐‐‐
その他:《三人組の狩り》《大地力》
無色(土地)‐‐‐
《ひなびた小村》

自分自身を犠牲にすることで味方クリーチャーを強化するといった感じの能力。この能力持ちカードはこれの他にも能力を持っているが、特にこの能力とのシナジーはないので、「ごくありふれたカードとしてプレイする」か「味方クリーチャーの強化用として使う」かのどちらかとして運用することになるだろう。
もちろん能力発動後、能力持ちカードを墓地から回収してくればマナが準備できる限り繰り返し発動させることができる…のだが、墓地回収が一番得意な「黒」にこの能力持ちカードが一つもないのは非常に残念(まあ確かに、自分自身ならともかく味方とはいえ他のクリーチャーのパワーアップを行うというのは黒らしくない、というのはある)。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

マッドネス クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つカードには「マッドネス○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。この能力を持つカードが手札から捨てられるときに発動可能。能力起動用のマナ・コストを支払うことで墓地に置かれる代わりにそのカードをプレイできるという置換能力。5つの色すべてに能力持ちが存在するが、その中で特に多いのは黒。手札を捨てる効果を持つカードが多いのも黒なので、狙おうと思えばその類の効果と併せたコンボも可能。

この能力を持つ主なカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
その他:《狂乱した浄化》《孤立の力》
青‐‐‐
その他:《強迫的な捜索》《堂々巡り》
黒‐‐‐
クリーチャー:《ベラドンナの暗殺者》《大物狙い》《脳喰らい》《墓を掻き回すもの》など。
その他:《闇の萎縮》《滑る胆液》《狂気の力》《病的な出来事》《冥界への呼び声》など。
赤‐‐‐
クリーチャー:《無謀なるワーム》
その他:《激発》《癇しゃく》
緑‐‐‐
クリーチャー:《尊大なワーム》《日を浴びるルートワラ》

発動に条件が付けられているためか、カード本来のプレイ用マナ・コストと能力起動用のマナ・コストを比べたとき、能力持ちカードのほとんどが能力起動用のマナ・コストの方が軽くなっている。例外は同コストの《強迫的な捜索》と、むしろ重くなる《滑る胆液》の2つのみ。
デュエルマスターズにも同名の能力があるが、そちらは公式名称ではなく俗称であるうえにクリーチャー限定で、さらにマッドネス能力持ち全てがその発動にコストを必要としないという強力極まりない(手札にマッドネス能力持ちを大量に抱えていれば、捨てられた途端にマッドネス能力持ちが場にズラっと並ぶという状況になる)能力となっている。ただしその代わりにそちらは「相手のターン中に捨てられること」が条件となっている。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

滅殺 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
クリーチャー・タイプに「エルドラージ」を持つクリーチャーの一部が持つ能力。この能力を持つクリーチャーには「滅殺○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。この能力を持つクリーチャーが攻撃したとき、防御側であるプレイヤーは数字の数だけパーマネント(他のカードで別領域への移動を指示されるかゲームルールによって戦場に留まれなくなるかのどちらかの状況を満たさない限り、戦場に留まり続けるカードの総称。例えばクリーチャーはもちろんのこと、アーティファクトやエンチャント、土地など対象となるものは多い)を生け贄に捧げなくてはならないという除去能力。この能力を付加できるカードには《エルドラージの徴兵》がある。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。数字が小さい順に記載する。
1:《ウラモグの種父》《エムラクールの手》
2:《ウラモグの破壊者》《コジレックの職工》《背くもの》
3:《ウラモグの道滅ぼし》
4:《真実の解体者、コジレック》《無限に廻るもの、ウラモグ》
6:《引き裂かれし永劫、エムラクール》

「生け贄に捧げる」はルール上「破壊」とは区別されるため、この能力で戦場から取り除かれるクリーチャーが「破壊されたときに発動する」能力を持っていたとしても、それを発動させずに墓地送りにできる。また「破壊不能」能力を持っているものもこの能力をもってすれば何の問題もなく墓地送りにできる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

湧血 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、グルール一族のマークがテキスト欄に描かれているクリーチャーの一部が持つ能力。この能力を持つカードには「湧血-○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。能力起動用のマナ・コストを支払い、さらに手札にあるこの能力持ちクリーチャーを手札から墓地に捨てることで発動する能力。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
赤‐‐‐
《ヴィーアシーノの軸尾》《瓦礫帯のマーカ》《焦土歩き》《薪荒れのシャーマン》《破壊のオーガ》《皮印のゴブリン》
緑‐‐‐
《スカルグの大巨獣》《殺戮角》《不毛の地のバイパー》《瘡蓋族の突撃者》
多色‐‐‐
《ゴーア族の暴行者》《ザル=ターの豚》《瓦礫鬼》

発動条件自体は「魂力」能力と同じだが、クリーチャー1体を選んで能力を与えるか各自が持っていた能力の強化版を繰り出せるかの二通りがあったそちらと違い、こちらは「攻撃クリーチャーを1体選んで、そのクリーチャーに能力持ちクリーチャーのパワーとタフネス、そして他の能力を持っていた場合はそれも与える」能力で統一されている(ただし《薪荒れのシャーマン》だけは例外。このクリーチャーは湧血以外の能力も持っているが、湧血で与えられるのはパワーとタフネスのみ)。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

有毒 クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーには「有毒○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。能力持ちクリーチャーがプレイヤーへ戦闘ダメージを与えることに成功したとき、その度にそのプレイヤーへ算用数字分の「毒カウンター」というものを与える。このカウンターの数が10個以上になったプレイヤーは、ルールによってゲームに敗北する。
この能力を素の状態で持つクリーチャーは2013年9月現在はおらず、これを付加できるカードはクリーチャーの《悪性スリヴァー》とエンチャントの《蛇教団の聖儀式》の2つのみ。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

予見 クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、アゾリウス評議会のマークがテキスト欄に描かれているカードの一部が持つ能力。この能力を持つカードには「予見-○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが書かれている(《空の軽騎兵》だけは例外で、「戦場にいる味方の白か青のクリーチャーを2体、アンタップ状態からタップ状態にする」ことがマナ・コスト代わりとなる)。この能力を持つカードが手札にある状態で伏字部分に書かれている条件を満たし、さらにその能力持ちカードを手札から公開(対戦相手のプレイヤーにカードを見せること。見せないままだと本当に能力持ちカードを持っているのか分からないので、この行為はそれを証明することにもつながる)することで発動する能力。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《ダルのスピリット》《プラーフの聖騎士》
その他:《再誕の宣言》《断固たる立場》
青‐‐‐
その他:《ギルド無き統治》《空中文字》《通過令状》
多色‐‐‐
クリーチャー:《雲の群れ》《空の軽騎兵》
その他:《平和の羽毛》

「公開」は特に何も追記されていない場合、単に見せているだけなので引き続き手札にある扱いとしてゲームを続行できる。この能力での「公開」も追記はないのでこれに当てはまる。
一部のカードにはより細かい能力の説明として「能力持ちカードを使うプレイヤーのアップキープ時に限り、その各ターンにつき1回限りで能力をプレイできる」という表記がある。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

ランページ クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
この能力を持つクリーチャーには「ランページ○」という表記がされ、伏字部分には算用数字が書かれている。この能力を持つクリーチャーの攻撃がブロックされたとき、その度に自身のパワーとタフネスをそれぞれ上昇させることができる。上昇させる数値は「この能力持ちクリーチャーの攻撃をブロックしている相手クリーチャーの総体数から1を引いた数」に「伏字部分に書かれている数字」をかけた数。効果は能力が発動したターンが終了するまで続く。この能力を条件付きで持つことができるクリーチャーには《天使の炎ガブリエル》がいる。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。数字が小さい順に記載する。
なおここに挙げているのは「日本語の名称が確定しているもの」のみ。MTGの歴史初期にはそのようなカードも多かったようである。
1:《異形の大軍》《竜公マーホルト》
2:《クズリの群れ》《クロミウム》《大喰らいの巨人》
4:《ティーカのドラゴン》

この能力持ちクリーチャーの攻撃をブロックされるとき、相手プレイヤーが2体以上のクリーチャーをブロッククリーチャーに指定しているときに自己強化を行う能力。つまり相手プレイヤーにしてみればブロッカーに指定するクリーチャーを1体のみにするだけで能力を不発にできるので、その点を考えると残念ながらあまり使えないと言わざるを得ない(「複数体の相手クリーチャーによるブロックを牽制する能力」とも言えるかもしれないが)。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

累加アップキープ クリーチャーなど
マジック:ザ・ギャザリング
能力名にある通り、アップキープ・ステップ(アンタップ・ステップとドロー・ステップの間にあるパートで、「開始フェイズ」を構成する3つのパートの一つ)開始時に強制発動される能力。この能力を持つカードには「累加アップキープ○」あるいは「累加アップキープ ‐ ○」という表記がされ、伏字部分には支払わなければならないコストが書かれている。この能力を持つカードのコントローラーがアップキープ・ステップを迎えるたび、能力持ちカードの上に「経年カウンター」というカウンターを1個置いた後、能力持ちカードの上に置かれている経年カウンターの個数分、伏字部分に書かれているコストを追加で支払わなければならないという能力。コストを支払うことができなくなったカードは即座に生け贄に捧げられる。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
クリーチャー:《キイェルドーの投槍兵》《ヨツンの兵卒》《ヨツンの梟匠》《欠片の壁》《志願兵補充部隊》《有徳の一角獣》など
その他:《至上の聖域》《冬の覆い》《虹色の魔法円》《氷河の板金》など
青‐‐‐
クリーチャー:《見えざる者の生き残り》《難問のスフィンクス》など
その他:《クロヴの囁き》《精神の渦》《精神支配》《祖先の知識》など
黒‐‐‐
クリーチャー:《ガロウブレイド》《バルデュヴィアの戦死者》《モリンフェン》《レシュラックの伝令》《恐怖症の幻》など
その他:《ファイレクシアの食刻》《恐怖の波》《墓石の階段》など
赤‐‐‐
クリーチャー:《カープルーザンのミノタウルス》《土の軟体》など
その他:《ボガーダンの中心》《マグマの核》《炎の編み込み》《熱波》など
緑‐‐‐
クリーチャー:《アボロス》《ウークタビー・イフリート》《ムウォンヴーリーの軟泥》《ヤヴィマヤの蟻》《ロノムの大男》《極北ニショーバ》《避難の古木》《北極狼》
その他:《エレファント・グラス》《フレイアリーズの輝き》《冬眠の終わり》など
多色‐‐‐
クリーチャー:《炎の嵐のヘルカイト》
その他:《悪性腫瘍》《腐蝕》
無色‐‐‐
クリーチャー:《ファイレクシアの魂喰らい》など
その他:《泡のお守り》など

いわば維持コストの支払いを要求し、かつそれがターン経過ごとに増大していく能力で、これ自体はコントローラーにとってデメリットとなる能力。ただこの能力持ちカードの中には「経年カウンターの数を参照して効果が発揮され、その数が多ければ多いほど強い効果を発揮する」というものがあり、そういったものは長い間戦場に維持できればより強力になっていく。この能力を与えるものには《マナの鎖》と《腐敗》というエンチャントがある。
支払わなければならないコストは実に多種多様。単純にマナ・コストを支払う(その中でも、最近のカードには生み出すもののない「氷雪マナ」をコストに指定しているものがある)ものからコントローラー自身のライフを支払うもの、他の味方クリーチャーの生け贄を要求するもの、中には「赤マナ1点をマナ・プールに追加」や「他プレイヤーがコントロールしている土地1つのコントロールを得る」等のようにコストがデメリットとならないもの、果ては「経年カウンターの個数分コイン投げをする」とそもそもコストですらないものまである(一応これは、コイン投げに負けたら相応のデメリットはある)。
ちなみに能力持ちカードとして前述したものは、日本語のカード名称が判明しているもののみである(箇条書きした各能力持ちの最後に「など」とあるものは、日本語に翻訳されていないカードが存在することを表している)。つまりこの能力は、そういったカードが存在するほど昔に登場した能力だということである。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

Lvアップ クリーチャー
マジック:ザ・ギャザリング
ソーサリー呪文を唱えられるタイミングでのみ発動できる能力。この能力を持つクリーチャーには「Lvアップ○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。能力起動用のマナ・コストを支払うことで、その度にこの能力持ちクリーチャーの上に「Lvカウンター」を1個置くことができる能力。このカウンターを置かれた能力持ちクリーチャーは個数次第で自身のLvを上昇させることができ、それによって自身のパワーとタフネスを上昇させ、Lv次第では新たな能力を得ることもできる。

この能力を持つクリーチャーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《イキーラルの先導》《カビーラの擁護者》《岸壁安息所の騎士》《隊商の随員》《卓絶の達人》《闘争の学び手》《面晶体原の浄化者》
青‐‐‐
《こだまの魔道士》《ハーダの巡回スパイ》《ハリマーの波見張り》《空見張りの達人》《珊瑚兜の司令官》《灯台の年代学者》《飛び地の暗号術士》
黒‐‐‐
《グール・ドラズの暗殺者》《ズーラポートの処罰者》《ニルカーナの殺し屋》《虚身の勇者》
赤‐‐‐
《カルガの竜王》《硫黄石の魔道士》《髑髏砕き峡の王》
緑‐‐‐
《カザンドゥの牙呼び》《ジョラーガの樹語り》《バーラ・ゲドの獣壊し》

バトルスピリッツのシステムを導入したような能力(登場時期もあちらの方が早い)。そちらでスピリット、及びアルティメットのレベルを上昇させるカウンター「コア」はカード全般のプレイにも使われる万能なコアだが、支払うコアが足りなければそれらの上から取り除いて支払うことも可能で、その影響で自身のレベルが下がってしまうこともある。対して「Lvカウンター」はその名の通りこの能力限定のカウンターであるため取り除かされることはまずなく、ゆえに自身のLv が下がってしまうこともない。この能力をサポートする能力を持つものには「戦場にいる味方のこの能力持ちクリーチャーの上にLvカウンターを2個置くことができる」能力を持つ「敬慕される教師」というクリーチャーがいる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

暗号 ソーサリー
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、ディミーア家のマークがテキスト欄に描かれているソーサリーの一部が持つ能力。通常のソーサリー呪文の要領でプレイした後に誘発する。味方クリーチャー1体を選択してからこの能力持ちカードを追放できる。選ばれたクリーチャーが他のプレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき、選択を行うにあたって追放したこの能力持ちカードの効果をマナ・コストなしでプレイできるという能力。

この能力を持つソーサリーは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐
《虚無渡り》《見えざる糸》《最後の思考》《身分詐称》《束縛の手》《特質改竄》
黒‐‐‐
《影切り》《真夜中の復活》《精神的蒸気》《地底街の疫病》
多色‐‐‐
《被害妄想》《夜翼の呼び声》《囁く狂気》

感覚としては味方クリーチャーに「他プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき」に誘発する能力を与えるといった雰囲気。追放しているため同じカードを使い回すことは難しいものの、与えられた効果を2,3回発動できれば無理に使い回そうとしなくても十分にアドバンテージは取れているだろう。なお選択されたクリーチャーはこの能力を持ちカードを「暗号化した」という状態になり、戦場から離れない限り継続してその状態となる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

墓地ストーム ソーサリー
マジック:ザ・ギャザリング
2014年4月現在、ソーサリー・カードの《苦々しい試練》のみが持ち、「ストーム」能力の亜種ともいえる能力。能力持ちカード効果のコピーを生成する点は通常の「ストーム」能力と同じだが、こちらは数える対象が「唱えられた呪文の数」ではなく「このターン中に戦場から墓地に置かれたパーマネントの総数」となった。「墓地に置かれた」なので「クリーチャーの死亡及び破壊」だけでなく「生け贄に捧げる」効果によって置かれた場合でも数えることができ、そのような効果を持っているカードに対して一種の牽制となっている能力でもある。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

歴伝 ソーサリー
マジック:ザ・ギャザリング
ソーサリーカードにのみ存在する能力。この能力を持つソーサリーを使用したとき、そのゲーム中は他の呪文を使用できなくなる。その代わりにこの能力持ちソーサリーを使用したプレイヤーのアップキープ開始時、そのソーサリー呪文の効果をマナ・コストなしでコピーして再発揮することができる。ただしコピーの際、この「歴伝」能力そのものだけはコピーすることができない。各色に一種類のみ存在する。

この能力を持つソーサリーは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐《不朽の理想》
青‐‐‐《永遠の統制》
黒‐‐‐《無限の苦悩》
赤‐‐‐《不死の炎》
緑‐‐‐《終わりなき大群》

「残りのゲーム中、他の呪文を使用できない」というのは非常にきつい制約。デュエルマスターズでの「呪文カード」と異なり、このカードゲームではクリーチャーやアーティファクトなどの「パーマネントを場に出す」ことも呪文として扱われるため(ただし土地だけは例外で、呪文とは扱われない)、それらのカードを展開して場を整えるということが一切できないことがその理由。反面、この能力発動とコピー生成はどちらもコストを必要とせず、またコピーはそのプレイヤーのアップキープ・ステップが開始する度に自動的に生成されるため、準備を整えてさえいれば逆に相手プレイヤーをピンチに陥れることができる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

回顧 ソーサリー、インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
ソーサリー及びインスタントのカードにのみ存在する能力。この能力を持つカードは、手札だけでなく墓地にある場合でも通常のプレイ用マナ・コストを支払うことでプレイできる。ただしそのためには、マナ・コスト支払いの他に手札にある土地カード1枚を捨てる必要がある。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《主の募兵》
青‐‐‐
《ウーナの寵愛》《幻色染め》
黒‐‐‐
《カラスの罪》《吸命》
赤‐‐‐
《炎の突き》
緑‐‐‐
《怪物化》《野蛮な観念》
多色‐‐‐
《瓜二つ》《空砕きの呼び声》《攻撃の波》《蟲の収穫》

土地カード1枚と引き換えにこの能力持ちカードを唱えることができる能力。よって墓地回収能力を持つカードが手札や戦場等になくても唱えることができるが、逆に言うと捨てる必要があるカードは土地のカードであるため、能力発動を繰り返していると結果的にこの能力持ちカード以外のカードのプレイに苦労するということに繋がる。この弱点はマナを生み出す能力(「マナ能力」と呼ばれている)を持つカードを採用することでいくらか軽減できる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

奇跡 ソーサリー、インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
ソーサリー及びインスタントのカードのみが持つ能力。この能力を持つカードには「奇跡○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。ターンで最初にドローしたカードがこの能力持ちカードだった場合、そのカードに描かれている能力起動用マナ・コストを支払うことでそのカードをプレイできる。能力発動の条件がやや厳しい代わりに、能力起動用マナ・コストはそのカード本来のマナ・コストと比べて非常に軽くなっている。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《終末》《天使への願い》《払拭の一撃》
青‐‐‐
《壊滅的大潮》《時間の熟達》《消え去り》
赤‐‐‐
《忌むべき者のかがり火》《轟く怒り》《魂の再鍛》
緑‐‐‐
《自然の祝福》《狩られる者の逆襲》

カードゲームアニメを見たことがある方なら、山札の一番上から引いた一枚のカードから逆転勝利を収めるという描写を見たことがあるかもしれないが、それをMTGバージョンにしたといった雰囲気の能力。発動に成功した場合、能力持ちカードの中にはその色のマナ1点でプレイできるものもあるため、これと後続として唱えた呪文でアドバンテージを大幅に稼ぐことができる。
余談だが、この能力を持つカードは他のソーサリーやインスタントと違い、カード名を表す枠の中央に突起があり、カード枠自体もその上半分に集中線のようなものが描かれるという特別なデザインをしている。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

ストーム ソーサリー、インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
ソーサリーかインスタントのカードに備わっている能力。能力持ちカードをプレイしたとき、その「ターン開始時」から「能力持ちカードプレイ時の一つ前まで」に唱えられた呪文の数を数え、その合計分能力持ちカードの効果のコピーを生成できる能力。能力持ちカード効果が対象を選ぶものだった場合は、そのコピーの数だけ新しい対象を指定できる。

この能力を持つ主なソーサリー及びインスタントは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《鋼の霊体》《翼の破片》
青‐‐‐
《思考停止》《精神の願望》《妨害の接触》《狼狽の嵐》
黒‐‐‐
《苦悶の触手》《時間の亀裂》《墓の刈り取り》
赤‐‐‐
《ドラゴンの嵐》《火山の目覚め》《記憶の点火》《大地の裂け目》《怒りのもや》など
緑‐‐‐
《芽吹くツタ》《狩り立てる群れ》

呪文を唱えれば唱えるほど、コピー生成という「カード効果の強化」を得られる能力。十分なマナと手札があれば想像以上のコピー数を叩き出すことができるだろう。
呪文数を数えるとき、テキスト欄に「あなたの呪文」などとは書かれていないので、対戦相手のターンで使用された呪文でも数えることができる。能力持ちカードがインスタント・カードだった場合に特に関係してくる。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

掃引 ソーサリー、インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
ソーサリーとインスタントのみが持つ能力。この能力を持つカードをプレイするとき、基本土地のカードを好きな枚数手札に戻すことで効果を発揮する。発揮する効果は手札に戻した基本土地カードの枚数が増えれば増えるほど強力になっていく。手札に戻す基本土地カードの種類は、この能力持ちカードをプレイする際に支払う必要がある色マナ・コストの色と一致している。

この能力を持つカードと、発動のために手札に戻す必要がある基本土地は以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐平地
《荒場越えの突撃》《霊都の驀進》
黒‐‐‐沼
《竹沼への沈み込み》
赤‐‐‐山
《霜剣山の逆落とし》

基本土地はデュエルマスターズでいうマナゾーンに置かれたカードのように、カードを使用するために必要なマナを出す手段として最も一般的なものであるため、これを手札に戻すというのは下手をすれば後の展開が遅れてしまうことに繋がりかねない。その点はマナ加速が得意な緑のカードを投入すれば解決するが、残念ながら緑にはこの能力を持つカードはない為どうしても緑のカードを入れたいときはデッキ構築を工夫しなければならない。以上の点からやや上級者向けの能力といえるような気がする。
なお、手札に戻す基本土地を選ぶのはこの能力持ちカードのコントロールを得ているプレイヤーで、基本土地が実際に手札に戻っていくのはその基本土地の本来の持ち主である。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

双呪 ソーサリー、インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
「いくつかある選択肢の中から一つを選び、その選択肢に沿った効果処理を行う」ことのできる(これを「モード」と呼ぶ)ソーサリー及びインスタントの一部が持つ能力。この能力を持つカードには「双呪○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のコスト(ほとんどはマナ・コストを支払うものだが、ごく一部は土地を所定の数生け贄に捧げるものとなっている)が書かれている。コストを支払われたこの能力持ちカードは、選択肢の中から一つを選ぶ代わりに選択肢全ての効果を連続して発揮できる。

この能力を持つ主なインスタントは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《まばゆい光線》《一族の奮起》《王の咆哮》《高僧の詠唱》《陽光の潮流》
青‐‐‐
《時間の滝》《洞察力》《夢の掌握》《幽体の変容》
黒‐‐‐
《しなびた腐敗》《暗黒への突入》《屍賊の嘆き》《肉体の裏切り》《力の確約》
赤‐‐‐
《とげの稲妻》《凶暴な打撃》《錆の雨》《手綱取り》《戦争の扇動》
緑‐‐‐
《刈り取りと種まき》《歯と爪》《十二の瞳》《粗野な覚醒》《発見の旅路》

「選択肢全ての効果を発動できる」点はデュエルマスターズの「爆進ダブル」と似た能力。そちらはバトルゾーン(MTGにおける「戦場」)に味方の進化クリーチャーがいなければ能力を発動できないという制約があるが、こちらはそれが必要ない代わり(そもそもMTGに「進化クリーチャー」という概念はない。「進化」という能力を持つクリーチャーはいるが)にコストを支払わなければ発動できないという制約がある。
なおこの能力起動用のコストは、能力発動の為に通常のプレイ用マナ・コストに「追加で」支払う必要があるコストである。通常のプレイ用マナ・コストの「代わりに」支払うものではない。(パペットピペットマペットカーペットさんより)

超過 ソーサリー、インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
次元「ラヴニカ」に存在する10種類のギルドのひとつ、イゼット団のマークがテキスト欄に描かれているソーサリー及びインスタントの一部が持つ能力。この能力を持つカードには「超過○」という表記がされ、伏字部分には能力起動用のマナ・コストが描かれている。この能力を持つカードはパーマネント、及び呪文効果1つを対象にして発揮する効果を持っているが、能力持ちカード本来のマナ・コストの代わりに能力起動用のマナ・コストを支払うことで、対象を「1つ」から「それぞれ」に変更して効果を発揮できる。要は「単体効果」を「全体効果」に変えることができるという能力。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
青‐‐‐
《サイクロンの裂け目》《ミジウムの外皮》《圧縮》《暴突風》
赤‐‐‐
《ミジウムの迫撃砲》《汚損破》《通りのひきつけ》《電謀》《馬力充電》《武器への印加》
多色‐‐‐
《ドラゴン化》《瞬間移動門》《対抗変転》《薬術師の計略》

当然のことながら、超過コストはカード本来のマナ・コストと比べて多くのマナを必要としている。能力発動後において、効果の対象にする数が違っても必要な能力起動用のマナ・コストは変わらないため、この能力を発動させるときは対象の数ができる限り多い状態で発動させたい。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

奮励 ソーサリー、インスタント
マジック:ザ・ギャザリング
テーロス・ブロック第三弾エキスパンション「ニクスへの旅」で初登場した能力。この能力を持つソーサリー及びインスタントは、1枚だけでなく2枚以上のカードを対象にすることができる効果を持っているが、それにはその度に追加コストを支払わなければならないという能力。必要となる追加コストは各能力持ちカードの能力説明文の中に書かれている。なお一回の「奮励」能力発動において、同じカードを対象に選んで効果を重ね掛けするということはできない。

この能力を持つカードは以下の通り。色別に記載する。
白‐‐‐
《アジャニの存在》《船団の出航》《密集軍の隊形》
青‐‐‐
《キオーラの放逐》《空中隊形》《難局》《変身体の殺到》
黒‐‐‐
《残忍な食餌》《信者の沈黙》
赤‐‐‐
《群衆の決起》《双つ身の炎》《力による操縦》《眩しい炎》
緑‐‐‐
《セテッサ式戦術》《英雄たちの結束》《自然からの武装》《塵への回帰》《壮大な英雄譚》
多色‐‐‐
《捨て身の抵抗》

効果対象を1枚に限定しない能力には既に「超過」能力がある。そちらはマナ・コストを一回支払えば効果が全体に広がり、対象を選ばなくなるため「呪禁」及び「プロテクション」の能力を持つクリーチャーに弾かれることがないため安心して効果を及ぼすことができる。その点ではこの能力は「超過」能力に劣るが、この能力は多色ほか全ての色に存在する(「超過」能力はイゼット団の色である青か赤、およびその両方を持つ多色にしか存在しない)ため多彩なデッキ構築を行える点で勝り、何よりも対象を選ぶということは選んだクリーチャーが「英雄的」能力持ちだった場合はそちらの能力も誘発することができ、コンボを狙うことができる点が大きなメリットとなる。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)

秘匿 土地
マジック:ザ・ギャザリング
土地のカードにのみ備わった能力。この能力を持つ土地は《殻船着の島》《苔汁の橋》《背骨岩の小山》《風立ての高地》《吠え歯のうろ穴》の5つのみ。
この能力を持つ土地を戦場に出すとき、タップ状態で出すことを選択できる。それを選択すると、自分のライブラリー(いわゆる「デッキ」のこと)のトップから4枚までを見て、その中の1枚を裏向きでゲームから取り除くことができるという能力。残りの3枚のカードはライブラリーの一番下に戻さなければならない。この能力で取り除いたカードは能力持ち土地が同時に備えている起動型能力を発動し加えてそれぞれに設定されている条件を満たすことで、マナ・コストを支払わずにプレイできる。手っ取り早く言えば「回りくどい手段でコスト踏み倒しを行う」能力といったところ。 (パペットピペットマペットカーペットさんより)


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