黒い獣〜ベット・ノワール〜  [必殺技辞典]

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 1872年、フランスはパリ。パリコミューンの直後、生々しい傷跡が残るこの街に一人の日本人が滞在していた。彼・北御門太郎は、明治政府による海外使節団の一員として訪れていたのだ。若くして国を出た彼は、洗練されたパリの文化を大いに満喫していたのだ。
 そんな彼がある日、“J・J”と名乗る男に出会う。彼は悪名高い新聞王・“黒い獣(ベット・ノワール)”の新聞に情報を売って“おもしろおかしい”記事を書く、フリーのジャーナリストであった。始めは彼の軽薄な態度に反発していた太郎だったが、成り行きから共にパリの怪事件を捜査することになる。だがそれは、表面は穏やかに見えるフランスの、恐ろしくも悲しい“真実(ヴェリテ)”を見据えることにほかならなかった・・・・・・・・・

紅林直・作。19世紀のフランス・パリを舞台にした異色探偵アクション漫画。月刊ミステリーDXで3回連載された。
なお、別冊ヤングジャンプに掲載された読切『黒百合』は、この漫画の十数年後を描いた短編漫画である。

言惑術 クロー教授、フランシス
黒い獣〜ベット・ノワール〜
秘密結社・“黒百合”の“特殊能力者(サヴァン)”が使う術。自らの言葉の一言で、相手の行動を自在に操る。要するに催眠術の一種だが、洗練されたその言葉は人をたやすく自殺に追い込む力を持っている。(ケケケさんより)


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