からくりの君 [必殺技辞典]

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むかしむかしの戦国時代。風変わりな姫君と、それに仕える下忍がおったそうな・・・・・

戦国時代、幻術の達人と恐れられた加当段蔵の住まいを、ひとりの少女が訪ねていた。彼女の名は蘭菊。昨年、狩又貞義によって滅ぼされた、文渡久重の末娘である。だが、目当ての加当には会えず、出くわしたのは狩又の城に潜入しそこなった下忍・眦弥三郎であった。
そんな2人に、奇怪な人形兵士を引き連れた狩又の追っ手が襲いかかる。逃げ出そうとする弥三郎だったが、なんと蘭菊が人形を取り出して兵士を倒し始めた。実は、この人形達は文渡久重が作った物であり、蘭菊はそれらを破壊するために忍びを求めていたのだ。
追っ手から逃れ、事情を聞いた弥三郎は、蘭菊に忍びとして雇われることにした。城に侵入せんとする二人。だが、城は多くの兵士と奇怪な人形からくりに守られていた・・・・。


掲載・・週刊少年サンデー平成6年47号
作者・・藤田和日朗
短編集『夜の歌』に収録。
作者が「前からやってみたかった」と言っていたからくり人形物。後の『からくりサーカス』の原型となった作品であり、登場人物や設定に共通点が見られる。

虎乱 蘭菊
からくりの君
3体の人形の一つ、次郎丸を使っての技。次郎丸の上半身を高速回転させて、周囲の相手を蹴散らす。人間では抑えられず、周りを囲んだ兵士達をものともしなかった。(ケケケさんより)


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