関節王 [必殺技辞典]

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明治時代、武術家にして教育者であった佐野正五郎によって開かれた柔道は、今や日本を代表する武道のひとつとなった。そして正五郎が興した“興道館”じは、柔道の総本山であることを自認しその勢力を広げていた。
だがそんな興道館・・・のみならず現代柔道に挑戦状を叩きつけた男がいた。その名は「水澤完」。1500年の歴史を持ち、“不敗”“無敵”と恐れられた古流柔術“守天流”の継承者である。38才という現役としては破格の高齢である彼は、そのハンデをものともせず柔道の常識を覆す秘技の数々で戦いに打ち勝っていく。果たして、彼の正体・およびその目的とはいったい何なのか・・・・・・?

作者・・・・・・三倉佳境
連載・・・・・・グランドチャンピオン
  単行本・・・・・全5巻
古流柔術を始めとする戦いを描いた格闘漫画。柔道や空手、プロレスなどの関係者から綿密な取材を行い、リアルな絵柄で迫力ある描写がされている。本来は全13巻程度の構想だったが、雑誌の休刊のため惜しくも打ち切られた。しかしながらその戦闘描写の影響は少なくなく、かの3D格闘ゲーム『鉄拳シリーズ』の技のモデルにもなっている。

回転朽木落とし 有田健吾
関節王
朽木倒しで相手を倒しながら回転し、自らの体をあびせるケンカ技。(ケケケさんより)

阿頼耶識(アラヤシキ)の法 水澤完
関節王
対多聞殺用に伝承された守天流柔術の秘法。仏教で言う第八識“阿頼耶識”、ユングが言うところの“集団的無意識”は人間の行動や運命を左右する大きな力を秘めているとされる。この秘法はその阿頼耶識にある人々の想念を集めることで、自分自身の力を強化することができる。すなわち水澤の活躍を見てその印象を意識に刻んだ人が多ければ多いほど、彼はその力を増すことができるのだ。 (ケケケさんより)

虚月(こげつ) 水澤完
関節王
守天流柔術持国楼・裏。相手の足払いかわすと同時に払い返し、落ちる体勢を利用して顔面に肘打ちを叩き込む。(ケケケさんより)

虎ホ(ここう) 水澤了
関節王
守天流柔術広目拳。相手の突きをジャンプでかわすと同時に、両足で腕を挟んで骨を折る。 (ケケケさんより)

斬雪(ざんせつ) 水澤完
関節王
守天流柔術持国楼・裏。蹴り上げられた相手の足を掴んで捻り、膝靭帯を破壊しつつ回転させて投げ飛ばす。(ケケケさんより)

翔嵐 水澤完
関節王
守天流柔術持国楼・表。相手の両腕を掴んで肘関節同士を極め、さらに体落として頭から地面に叩き落す。 (ケケケさんより)

震月 水澤完
関節王
古流柔術・守天流最大最強の奥義。自らの流派「守天流の影」を葬る為の技だが、その名は「予告」されているだけで、技を繰り出す本人でも、その瞬間まで正体不明の技とされている(Black Mayさんより)

九十九固め(つづらがため) 水澤完
関節王
守天流柔術増長補。立ったまま相手の片腕に自分の片腕を挟むと同時に、もう片方の腕で相手の腕を押さえて関節を極める。石尾との特訓で会得した技の一つ。(ケケケさんより)

椿十字落し 水澤完
関節王
守天流柔術持国楼・表。相手に横向きに飛び掛ると同時に腕と足で両肩関節を極め、そのまま後方に倒す。守天流の初歩であり、練習用の技である。極めるのではなく後頭部を蹴る応用技も見せている。(ケケケさんより)

速贄(はやにえ) 水澤完
関節王
守天流柔術持国楼・裏。相手につかまれて空中に投げられた際、すばやく腕を引き抜いて手首をねじり上げ、さらに上から腕を被せて絞り込むことで手首を決める。そして地面に到達した時には、腕関節を極めている。相手の“引き手”を痛めつける技であるため、両手とも引き手というべき巻き込み系の技には使用できない。現代柔道のルールに抵触しにくい技であるため、作中でもっとも多用された。
なお、この技は守天流柔術持国楼において「投げ技を関節技で返す技全般」のことでもある。なので、上記の基本形のほかに無数の応用法がある。(ケケケさんより)

弥勒鉾(みろくぼう) 水澤完
関節王
守天流柔術広目拳・裏。相手の膝蹴りを頭に喰らう直前、鉾のように鋭角的に突き出した肘で相手の大腿部を打つ。この際、反対側の手と足は肘の先端を誘導するように添えており、その姿が弥勒菩薩のポーズのように見える。(ケケケさんより)

龍神固め 水澤完
関節王
守天流柔術増長補。相手の帯を掴んだ手を踏み台にして肩まで駆け上り、そのまま三角締めをしかける。自分より遙かに大きな相手に有効な技である。(ケケケさんより)

丸谷スペシャル(まるたにスペシャル) 丸谷健二、中村康央
関節王
別名「変形袖吊払腰」。相手の腕を掴んで片手で上げた後に、足を掴んで背中に抱え回転して倒れこむ。名前どおり丸谷選手のオリジナル技だが、業師・中村も水澤との戦いで使用した。(ケケケさんより)

落葉(らくよう) 水澤完、牧葉敬之
関節王
守天流柔術広目拳・奥伝。足払いで宙に浮かせた相手の金的・鳩尾・脳天の急所三箇所に打撃を叩き込む恐るべき殺人技である。完全に使いこなせるのは広目拳の宗家と“多聞殺”だけであり、水澤は3分の一程度の威力しか出せていない。さらにこの技は使用後の生命力の消耗が激しく、1日に1回程度が限界である。 (ケケケさんより)


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