開化の忍者  [必殺技辞典]

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明治四年、イギリス生まれの貿易商であるアルフレッド・ミラードは、その財力に物を言わせて好き放題していた。伊賀忍者として忍法の修行をしていた今戸綱之助、鞘津明蔵、魚見弁次郎の三人は、イギリスへいって身を立てるためそんな彼に我慢して使えていたのである。だがある日三人は、伊賀忍者時代の首領の孫娘・お志保がミラードへの生贄として連れてこられるのを目撃。かつて憧れ惚れぬいた彼女を救うため、修行した忍法を振るうことを決意するが・・・・・・・・・
 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「週刊小説」74年2月1日号に掲載された。長編・短編あわせて、忍法帖シリーズとしては最後に書かれた作品である。

ぬすっとかげ 今戸綱之助
開化の忍者
元伊賀忍者三人組のひとり・綱之助の忍法。切り離した肉体の部分を、しばらくの間生存させて意のままに操る。あたかもトカゲの尻尾が動くように、かなりの時間切り離した部分を操ることが出来る。本物のトカゲとは違い切り離した部分は生えてこないので、一度使えばその分は欠損したままになる。 (ケケケさんより)

玉共鳴り 鞆津明蔵
開化の忍者
元伊賀忍者三人組のひとり・明蔵の忍法。標的の性的波長を測定し、その人物の射精を自分のそれと同調させる。すなわち術者の意思で目標を強制的に射精させることが出来るのである。戦闘中に使用すれば、相手の精力を奪い集中力を削ぐことが出来るだろう。ただし、相手の精力が強いとそれに引きずられ、自分の精力を使い果たして疲労困憊してしまう危険がある。(ケケケさんより)

陰陽変 魚見弁次郎
開化の忍者
元伊賀忍者三人組のひとり・弁次郎の忍法。女性と深く交わることで、お互いの全組織を入れ替えてしまう。これにより、お互いの意識が完全に入れ替わることになる。多大な念力を使用するため、生涯に一度しか使えない(一度使ったら戻れない)。
『忍法帖シリーズ』では、この忍法に似た技が結構ある。 (ケケケさんより)


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