上院小学校5年生の「金森てつし」「新島良次(リョーチン)」「椎名裕介」の三人は、人呼んで“町内イタズラ大王三人悪”。その子供離れした行動力で町内を縦横無尽に駆け巡り、数々のイタズラをしかける彼らは、子供たちからは尊敬を、大人たちからは恐怖の集める名物三人組なのだ。 ある日のこと、町はずれに古くからある薬屋・通称“地獄堂”を訪れた三人は、その店主の人呼んで“妖怪おやじ”に奇妙な話を聞かされる。それは死体を埋められた女の幽霊が出るという突飛なものであった。半信半疑の三人はしかし、おやじの導きを受けて女の死体を発見。その霊を成仏させることに成功する。 こうして、世にも不思議な世界に新たな一歩を踏み出した三人悪。地獄堂に入り浸るようになった彼らは、妖怪おやじに霊能力と様々なアイテムを授けられ、町内で巻き起こる奇怪な事件を解決していく。その日々は、彼ら悪ガキたちを術師としても、人間としても大きく成長させていくのであった…… 作者……香月日輪 画……前嶋昭人(完全版と漫画版はちみもりお) 出版……ポプラ社(完全版は講談社) 小学生の悪ガキ霊能力者の活躍を描いた児童文学シリーズ。独特のハードな雰囲気を特徴とする。 全10巻の第1シリーズとそれ以降の第2シリーズにわかれているほか、完全版やアニメ、漫画、実写映画なども存在する。 |
・業魔(ごうま)の結界 | 金森てつし |
魔石「業魔の石」を使った呪殺の法。敵を結界に捕らえ魂を地獄に引き込む(劇中では周囲が倒壊して、敵である殺人犯の肉体も潰された)。引き込む「魔」の力は敵の罪業に比例し、術者の力量が不十分だと自身も巻き添えになる危険がある。 (Iron-Noahさんより) |
・浄化の炎 | 金森てつし |
イタズラ大王三人悪のリーダー、てつしが使う術。戦いの神・不動明王尊の力を借り、悪霊やあやかしを浄化する炎を作り出す。三人悪最強の術と言えるが、威力の予想とコントロールができていないため、あまり使用されない。 (ケケケさんより) |
・第三の眼 | 金森てつし |
てつしが使う術のひとつ。両手を組み合わせて印を作り、あやかしを見破る視力を得る。てつしはリョーチンや椎名に比べて霊視能力が弱いため、姿を隠したあやかしを見るにはこの術を使わねばならない。 (ケケケさんより) |
・魔封じの法 | 金森てつし、他 |
地獄堂の妖怪おやじに習った術のひとつ。あやかしの出入り口に聖水で境界線を作り、そこに呪札を貼って、入り口を閉じてしまう。大物には及ばないが、少々のあやかしなら入ってこられなくなる。
呪札を貼るときと聖水を作るときで、それぞれ別の呪文を使う。 呪札:おんきりきり ばざら うんはった 聖水:この水を天之忍石の長井の清水と幸いたまへ(ケケケさんより) |
・天使召喚 | ゴールデンアイズ |
第一シリーズ最終話にて、死神戦の切り札として使用。依童(神霊を降臨させる器となる人物)に天使を降臨させ力を借りる。但し本作の天使が属する天界は人間界を見下しており、助力してくれるのは堕天使の汚名をかぶってまで人間界救済に乗り出したルシフェルのみ。 (Iron-Noahさんより) |
・反魂 | 藤門龍雲 |
“くぐつの法”奥義のひとつ。死者の魂を呼び出して、術者が作った肉体に宿らせる。肉体を得た死者は生者と変わらない様に見えるが、作り物の体ゆえ年を取ることが無い。 (ケケケさんより) |
・式鬼神の法 | 妖怪おやじ、金森てつし、他 |
術師の意志のままに動くあやかしを使役する。術の形式や使い手によってさまざまな種類があるが、作中では鳥の形をした物を操ることが多い。おやじは自由に操れるが、てつしが使うと形にならない上に、まっすぐ飛ばない。 (ケケケさんより) |