ホーリィの手記 [必殺技辞典]

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著者:加藤ヒロノリ
イラスト:桜瀬琥姫
原作:「モンスター・コレクション」(監修:安田均、制作:グループSNE、システム構成:加藤ヒロノリ 他)
(富士見ファンタジア文庫 刊)


『昔々、此処ではない遥か遠くの架空世界「六門世界」に語り継がれる伝説の御伽噺があった。
 人々はそれをこう呼びました、「ホーリィの手記」と…』

オーリリア帝国崩壊後500年程の六門世界、俗に言う暗黒時代を駆け抜けた一人の少女を中心に据えて描かれる、TCG「モンスター・コレクション」の生みの親・加藤ヒロノリ先生執筆の正統派ファンタジー作品。
当時大人気のTCG「モンスター・コレクション」シリーズのフレーバーテキスト描かれたストーリー群の一つ「ホーリィの手記」に加筆・修正を加えたもので構成されている。

数あるモンコレ関連の物語の中でも名作とされる作品群の一つで、15歳(第1巻当時)の少女・ホーリィの書いた手記を通して描かれる数々のエピソードは多くの読者を虜にしてきた。
エンディングはDM連載時と小説版で結構変わっており、小説版は綺麗にハッピーエンドで終わっている。

なお、フレーバーテキスト上では続編的なエピソードとして「ミルクの手記」「シルクの手記」(ミルクとシルクに関しては第6巻参照)なるものが存在する。

【あらすじ】
 とある小さな村の修道女「ホーリィ」は、とある理由から白い神蛇「ペール」を受け継ぎ、偶然出会った赤毛の剣士「ボルカノ」と共に旅に出る事となる。
 様々な出来事にめぐり合ううちに、規格外の修道女であったホーリィも少しずつ成長していく。だが、旅の途中でひょんなことからトラブルに巻き込まれ、その中で冥界の六皇子が一柱『灼熱の王ベリアル』と対峙した時、ホーリィの中に眠っていた何かが目覚め始める…


【既刊情報】
『ホーリィの手記(1) 炎のラビリンス』(2002年4月20日)
『ホーリィの手記(2) アポカリプスの魔剣』(2002年7月20日)
『ホーリィの手記(3) 黄金の太陽と銀の月』(2002年11月20日)
『ホーリィの手記(4) 氷結晶のプリズン』(2003年3月20日)
『ホーリィの手記(5) エスタルの神聖騎士』(2003年11月20日)
『ホーリィの手記(6) 星の声、時の歌』(2004年4月20日)
(関連書籍)
『桜瀬琥姫画集「星讀 〜アストロラーベ〜」』

黒い炎 ダーク
ホーリィの手記
過去を司る黒い神蛇「ダーク」が口から吐くかもしくは出現させる炎。攻撃・回復・補助のいずれにも属さない「過去の姿に戻す」能力で、魔法生物や不死者ならその力を得る前に、呪いなら形成される前など、炎が触れたものを過去の姿へといざなう。
作中では「死の女神アスタロト」の刻んだ呪いの傷を完治させ、「無垢なる混沌」を生み出される前の存在へと還元し、その効果は召喚術の効果によって繋がっていたカオスへと及んでセトのかけた不死の呪法を消滅させ、本来の状態である体が腐った状態へとした。
ちなみに、同じ「六門世界」を舞台とするシリーズに登場する堕天使の能力に同名のものがあるが、それとは全く性質が異なるものでレベルも遥かにこちらの方が上となっている。
なお、白い神蛇「ペール」の「白い炎」と交わることによって、その時間軸上に時間の止まった新しい空間を生み出すことができる。(クウガもどきさんより)

黒紅(こくこう)の炎 ホーリィ(アン・ウェスタリオン)
ホーリィの手記
黒髪状態(ペールのもうひとつの姿である黒い神蛇(コアトル)「ダーク」の力が表に出ている状態)のホーリィが使用できる力。
手から放たれる黒い炎と赤い炎が螺旋を描くように交じり合い、対象を完膚なきまでに焼き尽くす。
その威力は魔の生命の中で最強ともいえる冥界の六皇子が一柱「魔海神(ダゴン)」を一撃で焼き尽くし、ただ何もできずフェンリルに喰われるだけの状態にしてしまうほど。(クウガもどきさんより)


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