外道忍法帖  [必殺技辞典]

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江戸時代・かの島原の乱が終わって間もない日本では、切支丹に対する過酷な弾圧が続けられていた。そんな中、伴天連の宣教師でありながら改宗して弾圧に加わったクリストファ・フェレイラは、奇怪な鈴を持つ女を探していた。
 かつてローマを訪れた少年使節団が法王より賜った百万エクーの金貨。使節団の生き残りであるジュリアン中浦より財宝の鍵となる十字架を与えられたフェレイラは、老中・松平伊豆守に命じられてそれを探していたのだ。だが、十字架と共に財宝への鍵となる十五個の“法王の鈴”は、15人の童貞女の体内に納められていた。
 切支丹の反抗が活発化することを恐れる伊豆守は、伊賀忍法を操る天草一族より精鋭十五人を選び出し、長崎に隠れる童貞女の探索を命じる。だが、財宝の情報をかぎつけた張孔堂こと由比正雪が、その横取りを狙って甲賀忍者の精鋭十五人衆を送り込む。さらに、鈴を守る15人の童貞女もまた、その指導者たるマリア天姫より忍法を授けられていた。
 異国情緒の土地・長崎で展開される鈴争奪戦。血で血を洗う忍法争いを制し、財宝を手に入れるのは果たして・・・・・・・?

山田風太郎忍法帖長編シリーズのひとつ。登場する忍者の数がシリーズ最大を誇っている。

忍法 不知火 モニカお京
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。血で描いた十字架を相手に見せることで、その網膜に十字架の画像を焼き付ける。その十字架は眼を開けていようと閉じていようと、さらには気絶していようと関係なく存在し犠牲者を困惑させ続けるのだ。 (ケケケさんより)

忍法稲妻 大文字弥門
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。弥門の筋肉は強力な生体電流を発しており、それを敵に流し込んで金縛りにする。(ケケケさんより)

忍法山彦 天草扇千代
外道忍法帖
伊賀忍法のひとつ。術者が受けたダメージによる痛みを、攻撃してきた相手に返す。この術を使い、わざと自分を攻撃して、その痛みを敵に与え動きを封じるというのが扇千代の必勝パターンである。術の源は眼にあるため、視力を封じられると使用不能になる。(ケケケさんより)

忍法髪縫い ミカエル助蔵、マリア天姫
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。針につけた女性の陰毛を操り、肉に縫いこませる。この技で敵の瞼を塞いだり、十五童女の処女膜を縫い合わせたりした。(ケケケさんより)

[1]忍法おとこ化粧
[2]忍法おんな化粧
[3]忍法くさび独楽
秦卍丸
外道忍法帖
[1]甲賀忍法のひとつ。男性の精液を飲み干すことで、その男性そっくりの姿に変身する。(ケケケさんより)
[2]甲賀忍法のひとつ。女性の愛役を飲み干すことで、その女性そっくりの姿に変身する。(ケケケさんより)
[3]甲賀忍法のひとつ。錐のごとく先端が尖った独楽を操り、敵に投げつけて攻撃する。この独楽は目標に到達すると大回転し、先端がくさびのように標的をえぐっていく。 (ケケケさんより)

忍法とかげ舌 ルフィナお貝
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。己の舌をすっぽりと切断することで、口付けをした相手の気管を塞ぎ窒息死させる。(ケケケさんより)

忍法水馬(ニンポウミズスマシ) 漣陣内
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。両手両足を水面に立て、水馬(ミズスマシ)のごとく水上を移動する。その身軽さはかなりのもので、飛んでくる手裏剣も容易く避ける。 (ケケケさんより)

忍法水絵 曽我杢兵衛
外道忍法帖
伊賀忍法のひとつ。手持ちの瓢箪からたらした絵の具を水面に流し、自分自身の絵姿を作り出す。この絵は水中に潜み、実体ある物のように敵を攻撃する。水だけではなく、湯気の中でも使用可能。(ケケケさんより)

忍法指かいこ 猿羽根冬心
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。両手10本の指先より糸を出し、敵を縛り上げる。この糸はまさしく蚕の糸のようにブヨブヨしているが、同時にテグス以上の切れ味を備えており、触れた物体を切断する。(ケケケさんより)

忍法 双面(ふたおもて) 秩父八十八
外道忍法帖
伊賀忍法のひとつ。八十八の後頭部には肉で出来た美女の顔があり、普段は髪の毛で隠している。彼はコレを相手に見せることで、その人物を夢遊状態として引き寄せることが出来る。さらに相手がこの顔と口を合わせると、猛毒の膿汁をすすって息絶えることになるのだ。(ケケケさんより)

忍法木ノ葉蝶 ベアトリスお鞍
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。全身の肌から五色の汁を分泌し、それを浴びることで保護色として姿を消す。その効果たるや絶大で、周囲の草木などに溶け込んで外部からはまず発見できない。(ケケケさんより)

忍法肉豆腐 弟子丸銅斎
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。全身の皮膚から内臓、骨にいたるまでを膠質に変える。これにより全身は真っ白になると同時に、刀や鉄砲玉を食らってもすり抜けてダメージを受けない体になる。(ケケケさんより)

忍法蜜霞 ガラシァお丈
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。股間から濃厚な粘液を分泌することで、空気中に甘酸っぱい匂いを充満させる。するとその匂いに惹かれた虫が無数に集まり、周囲を囲んで姿を消すことが出来る。(ケケケさんより)

忍法 死顔彫 エテルカお蝶
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。術者が死ぬ間際に、最後に見た光景を網膜に焼き付ける。この技を使えば、自分を殺した犯人の姿を残し、仲間に伝えることが出来るのだ。(ケケケさんより)

忍法砂仮面 真昼狂念
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。殺した相手の顔の型を砂でとり、自分の顔をそれに押し付けてその顔そっくりに変身する。 (ケケケさんより)

忍法羅切 カタリナお冬
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。櫛で梳いた髪の毛を水中にたらすと、それがまるで生き物のように動き回って目標に絡みつき切断する。 (ケケケさんより)

忍法 月ノ水泡 フランチェスカお夕
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。死ぬ間際に股間から赤い泡を放ち、敵を囲む。この泡が破裂すると猛毒が撒き散らされ、吸った者を悶絶させ死に至らしめる。(ケケケさんより)

忍法墨陽炎(にんぽうすみかげろう) 百済水阿弥
外道忍法帖
伊賀忍法のひとつ。重ね着した墨衣を引き千切ってばら撒くと、その布の一枚一枚が水阿弥の分身となって敵を惑わす。(ケケケさんより)

忍法 雲雨傘 十六夜鞭馬
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。いつも背負っている傘が七つに増え、それが周囲を回転して飛んでいく。この傘には男女が絡み合う絵が書かれており、敵を囲んで困惑させる。術者は傘の上に乗ることが出来、音も無く敵に近づいて攻撃するのだ。(ケケケさんより)

忍法 琴蜘蛛 鶯道忍
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。彼が使う和琴や竪琴は触れた者を粘着し、くっつてけてはずれることが無い。さらに道忍はくっついた相手が女性であった場合には、己の精液を足らして欲情させることができる。この術の使用には、10日に一度、琴を女性の愛液で濡らす必要がある。(ケケケさんより)

忍法空蝉 ジュスタお笛
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。セミの脱け殻のような人間の皮をまとい、別人に変装する。(ケケケさんより)

忍法犬さかり 朽ノ葉帯刀
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。牝犬のさかりの汁を敵にぶっ掛けることで、その者を牡犬の群れに襲わせる。犬達は目標と交わろうととして集まってくるのだが、人間のほうはたまったものではなくやがて興奮した犬に噛み殺されることになる。(ケケケさんより)

忍法我喰い 篝兵部
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。口から吐き出す強力な消化液を自ら浴びることで、ドロドロに溶けた流動物と化して行動する。この状態でも術者は自由に移動でき、元の姿に復元することも可能。また、敵に消化液を吹きかければ、復元できぬ流動物と化す威力を発揮する。(ケケケさんより)

忍法小判鮫 マルタお霧
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。全身の肌を蛇のようにくねらせることで、触れた者を皮膚に吸いつけて離さない。その吸引力たるや、相手の皮膚につけば皮膚をはがし、眼につけば水晶体も硝子体も破壊しつくすほどである。(ケケケさんより)

忍法 道四郎憑き(どうしろうつき) 葛城道四郎
外道忍法帖
伊賀忍法のひとつ。精魂込めて相手を凝視することにより、その相手に憑依して肉体を乗っ取る。術の発動中、術者の肉体は動くことが出来ず、憑依した相手が死ぬと術者も死んでしまう。(ケケケさんより)

忍法 死人(しびと)鴉 厨川半心軒
外道忍法帖
伊賀忍法のひとつ。死ぬ間際に流す大量の血を相手に浴びせ、死人の匂いをしみこませる。するとその匂いに惹かれた無数の鴉が集まり、その者を啄ばんで殺してしまうのだ。(ケケケさんより)

忍法玻璃燈籠 日ノ輪内膳、不知火左京
外道忍法帖
甲賀忍法のひとつ。全身の毛穴から蝋を流して全身を覆い、玻璃のように透明になって姿を消す。(ケケケさんより)

忍法黄泉(にんぽうよみ)がえり マリア天姫
外道忍法帖
大友忍法のひとつ。密着した女の皮膚から自らの血液と共に生命を流し込み、相手の体を己のものとする。この際に元の体は捨てられ、術者は相手の女の肉体で新たに生きていくことになる。天姫はこの技で擬似的な不死を得て、キリシタンの秘宝を313年間守る使命を負っている。(ケケケさんより)


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