機動戦士ガンダムSEED ASTRAY  [必殺技辞典]

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機動戦士ガンダムSEED ASTRAY ASTRAYキャラクタデザイン 植田洋一
ASTRAYメカニックデザイン 阿久津潤一
シナリオ 千葉智宏
マンガ:角川書店刊 月刊ガンダムエース 作画 ときた洸一(ASTRAY・X ASTRAY)
角川書店刊 月刊少年エース 作画 戸田泰成(ASTRAY R)
ノヴェルズ:角川書店刊 ザ・スニーカー 文 千葉智宏 挿画 緒方剛志(小説版ASTRAY)
模型作例記事:メディアワークス刊 電撃HOBBY MAGAZINE(ASTRAY B) 文 千葉智宏

C.E.(コズミック・イラ)70、オーブ領の資源コロニー「ヘリオポリス」で秘密裏に開発されていた新型MS(モビルスーツ)「GAT-X」ナンバーを巡っての地球連合軍新造艦アークエンジェルとプラント軍ZAFT所属クルーゼ隊の交戦により、ヘリオポリスは崩壊した。
その崩壊から数時間後、ジャンク屋の青年ロウ・ギュール、山吹樹里、リーアム・ガーフィールドはヘリオポリスへとジャンク回収のために進入した。
そこで、ロウ達は偶然金色のMSの片腕と、完全な姿で残っていた赤と青のMSを発見する。

一方、傭兵集団「サーペントテール」所属の叢雲劾は何者かによってその赤と青のMSの破壊と、それを見た者の排除を命じられ、ヘリオポリスにMA(モビルアーマ)メビウスで進入、ロウと対峙する。

その時、突如依頼人によってロウ達ジャンク屋の宇宙船「ホーム」が攻撃を受けているコトをホームへと潜入した劾の仲間、イライジャ・キールが血相を変えて伝えて来た。
止む無く劾は青いMS「ブルーフレーム」を借り、依頼人のMA部隊よりホームを守るべく出撃した。
そして劾はイライジャと共に依頼人のMA部隊を倒して行くが、最後の1機がホームに取り付く。
その時、ロウが赤いMS「レッドフレーム」を駆って現れ、最後の1機を撃退した。

この一件後、劾はブルーフレームをロウより受け取り、ホームを後にした。
この時、赤と青、2機のMS「ASTRAY」に導かれ彼らの運命が動き出すのだった・・・・・・

2002年10月より放映されたTVアニメ「機動戦士ガンダムSEED(以下SEED)」のサンライズ公式外伝としてコミック、ノヴェライズなどで、同一作品世界で(ASTRAY Bのみ、ASTRAY劇中の様々なエピソードを抜き出すカタチでの展開)展開されたメディアミックス作品。
ジャンク屋のロウとサーペントテールの劾の2つのサイドから、SEED本編の裏で起こっていたエピソードなどの物語を展開。
個性的な登場人物に、MSサイズの日本刀(!)を持ち戦うレッドフレームなどの魅力的なMSとケレン味に溢れるストーリィ展開で本編にも負けず劣らずの人気を博した。

本編第6話に登場した宇宙要塞アルテミスや、本編30話でイージスとの交戦の末に本編主人公キラがいかなる経緯でプラントのラクス邸で保護されたていたかなどを巡っての本編との様々なリンクも見物である。

なお、ときた氏のガンダムエース版ASTRAYは連載途中で「X ASTRAY」とタイトルを変えた。
この物語はユーラシア連邦が独自に開発したMSハイペリオンを擁する「特殊部隊X」所属のキラを捜す少年カナード・パルスと、ZAFT開発の試作MSドレッドノートの重要なパーツを地上へと届ける使命を負った少年プレア・レヴェリーを巡る本編46話〜47話のミッシングリンク的物語として新たな展開を見せた。

このX ASTRAYの中心となるカナードとプレアは話が進む中でその出生の秘密が明らかになる。
カナードは、最高の能力を持つコーディネイター(ちなみにその成功体がキラであった)の失敗作として生まれ、プレアは超人的空間認識能力を持ったある人物の不完全なクローン(そのため寿命が短い)として生まれたコトが明らかになる。
最終話で彼らは交戦し、戦いの決着はプレアの死によって幕を閉じたが、まるでそれは本編ラストでのキラとその最後の宿敵として登場したクルーゼの戦いの縮図の様であった。

このASTRAYは、TVゲームへの出演や一部模型店限定で公開されている販売促進用映像としてショートアニメ化も果たしている。
このショートアニメの監督を務めたのは、「勇者シリーズ」の「勇者エクスカイザー」「太陽の勇者ファイバード」「伝説の勇者ダ・ガーン」の俗に言われる「谷田部3部作」の監督である谷田部勝義氏である。
ちなみにSEED本編の監督福田己津夫氏は、谷田部氏の監督した勇者エクスカイザーでは演出として参加しており、ある意味での「師弟共演」を果たしている。

現在はSEEDとSEEDディスティニーの間を描いた作品「ガンダムSEEDディスティニーASTRAY」が連載中である。
未完なので大まかに解説すると
主人公は旧作のロウや劾ではなくこの世界で唯一MSに乗るジャーナリストであるジェス。そのジェスがロウ(この作品内では1話で火星に向かっているという設定)から譲られたMS「アウトフレーム」を駆り色々な取材をしていくというもの。ちなみにガンダムエース版(ときた先生版)ではMSVのMS乗り達を中心とした物語、スニーカーで連載されている小説版ではジェスと傭兵となったカナード(ちなみにこの時の機体はプレアのドレットノートを改修したドレットノートΗ(イータ))との物語。フォトストーリー版ではジェスの色々な取材での出来事を紹介している。

光雷球 アストレイ・レッドフレーム
機動戦士ガンダムSEEDアストレイ(漫画)
ときた氏版第4話にて初めて登場した、レッドフレームの(事実上の)必殺技。
アストレイの掌の武器への電源供給プラグから電気とビームサーベル用の荷電粒子を放出し、球状に帯電させる。コレを相手に投擲したり、そのままぶつけるなどして攻撃する。
主に、牽制や敵MSのカメラアイを破壊する際に使用されている。
この技が誕生したキッカケは、傭兵の駆るジンと対峙した時にレッドフレームに(コレの奪取を目論んで)同乗していた女性マリーン(正体は、SEED本編登場のオーブのMSパイロット、ジュリ)が実体剣である ガーベラ・ストレートに間違えてビームサーベル用のエネルギィを送ろうとしたアクシデントである。
この結果、ビームサーベルに供給されるハズだった荷電粒子とエネルギィがアーム外装部(即ち掌)に帯電された。
レッドフレーム搭載のコンピュータ「8(ハチ)」はこの現象が「新必殺技」であるとアバウトな結論を出した(笑)。
なお、この技の名称の初出はPS2「機動戦士ガンダムSEED」であるが、後に登場したゲーム(PS2「SDガンダムGジェネレーションSEED」など)では、この技の名称が光電球と変わっている。 (クラックさん、墨汁さんより)

シャフト袈裟斬り アストレイ レッドフレーム(パワーローダー装備)
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R
撤去用バーニアの故障で暴走しはじめたユニウス7の残骸を食い止めた際に使用、別に名前を叫ばんでもいい気がするが・・・(ABAYOさんより)

禍之生太刀 アストレイ・ゴールドフレーム天(アマツ)
機動戦士ガンダムSEEDアストレイ(漫画)
マガノイクタチと読む。自機を中心にコロイドを展開し、その領域にいる機体のエネルギーを吸収する技。三度目の宇宙での登場時ではまだ未完成で、敵に直接接触しなければいけない。だがこれが完成したらと考えると恐ろしい……(クラックさんより)


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