江戸忍法帖 [必殺技辞典]

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時は江戸時代、五代将軍徳川綱吉の治世。大老の地位にある将軍家使用人・柳沢出羽守吉保は、将軍に正式な世継ぎがいないのをつけこんで、自分の愛妾が生んだ将軍の子を後継者にしようと企んでいた。だが、その野望を実行に移す前に前代将軍・家綱の隠し子である葵悠太郎の存在を知る。血筋から言えば、彼のほうが徳川の世継ぎに近い。悠太郎の存在を自らの野望の障害になると感じた吉保は、精鋭集団・“甲賀七忍”を召集。悠太郎・抹殺の指令を出した。
 一方、自らの出生を知りながら興味を持たない葵悠太郎は、江戸馬喰長屋でのんびりと暮らしていた。彼を世に出そうとする部下達が次々と甲賀七忍の手にかかるが、彼はまったく動じていない。だが、邪悪なる忍者の魔の手が長屋に住む少年・丹吉を殺めたとき、のんびりしていた彼も決意をもって動き出すのであった。
 丹吉の姉・お縫だけを味方に、敵討ちに挑む悠太郎。驚天動地の忍法を使う甲賀七忍に対し、彼はいかにして立ち向かうのか?

作者・・・・・・・・・・山田風太郎
連載・・・・・・・・・・漫画サンデー
『甲賀忍法帖』に続く、風太郎忍法帖長編小説シリーズの第二弾。後にシリーズ定番のひとつとなる、「1対多数」のシチュエーションがはじめて描かれている。
角川文庫や富士見書房、講談社で何度か単行本になった。

むささび落とし 天羽七兵衛
江戸忍法帖
甲賀七忍のひとり、七兵衛の忍法。彼の足は吸盤状になっており、壁や天井を自在に歩くことが出来る。その状態で、相手の頭上から刀を突き立てて急降下する。降下の勢いがついているため、相手は刀で串刺しになってしまう。 (ケケケさんより)

空蝉 空蝉刑部
江戸忍法帖
甲賀七忍のひとり、刑部の忍法。攻撃を受けた時、服と皮一枚を残してすばやく身を隠す。まるで蛇の脱皮のごとき状態であり、技の後には抜け殻しか残らない。ただし、服を着て顔を隠さないと、入れ替わりのタイミングを読まれるため、技の意味がなくなってしまう。(ケケケさんより)

ながれ星 鵜殿一風軒
江戸忍法帖
甲賀七忍のひとり、一風軒の忍法。重力を無視して空中を自在に飛びまわる。垂直、水平、宙返りとどんな動きも自在だが、体力を急激に消耗してしまう。 (ケケケさんより)

霧閉し 粂寺外記
江戸忍法帖
甲賀七忍のひとり、外記の忍法。大量の松葉を喰うことで、口から一条の煙を噴出す。この煙はたちどころに広がってあたり一面を覆いつくしてしまう。この煙の内部で針を投げ、相手を攻撃するのが外記の戦法である。 (ケケケさんより)

幻五郎憑き 寝覚幻五郎
江戸忍法帖
甲賀七忍のひとり、幻五郎の忍法。彼の隻眼を見た者は意識を失い、同化されてしまう。他人が幻五郎そのものとなり、本体の意のままに操られてしまうのである。術の源は隻眼にあり、その目が潰されると効果が切れてしまう。 (ケケケさんより)

陽炎乱し 葉月
江戸忍法帖
甲賀七忍のひとり、葉月の忍法。宙に浮かぶ布が葉月の姿をとった分身となる。この布に切りつけたりすると、切った分だけ分身が増え、最終的に数十人の葉月が辺りを覆うことになる。 (ケケケさんより)

肉鎧 八剣民部
江戸忍法帖
甲賀七忍のひとり、民部の忍法。肉体を鋼のように硬くして、あらゆる攻撃を防ぐ。その硬度はすさまじく、大の男が攻撃しても切りつけた刀のほうが砕けるほどである。彼は普段からこの状態だが、意志の力で解除することが出来、そのときが弱点となる。(ケケケさんより)


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