愛国戦隊大日本 [必殺技辞典]

TOPへ
1982年 制作:DAIKON FILM

1982年、後にGAINAXの前身となるアマチュア映画制作集団DAIKON FILMは日本SF大会「DAIKON4」の宣伝の一環として自主制作特撮映画を制作した。
それが「愛国戦隊大日本」である。

本作は、悪の組織と戦うヒーローの活躍を描いた一見普通の「スーパー戦隊シリーズ」のパロディ作品に見え・・・・るコトは無いだろう(笑)。
この作品(シリーズ26話のうちの第3話と言う設定である)は悪の組織「レッドベアー」が日本のあらゆる本を共産主義に関する本に変えて日本人を洗脳しようとする計画を愛国戦隊大日本が阻止すると言う内容である。
この内容から、ソヴィエト連邦をイメージさせる悪役と、伝統的な日本をイメージさせる正義のヒーローと言う冷戦下の国際情勢(主にソヴィエト連邦)を痛烈に皮肉ったブラックジョーク作品(それは「太陽戦隊サンバルカン」の替え歌の強烈な:笑:主題歌からも窺える)であるコトが解るだろう。
そのためこの作品は一部で論争を巻き起こしたが、概ねジョークとして受け容れられた。
だが、本作に於いて注目すべき点はブラックジョークの面だけでは無い。
後に「オタキング」の愛称で知られる岡田斗司夫が脚本を手掛け、「新世紀エヴァンゲリオン」などの監督となる庵野秀明が特撮を手掛けたこの作品は純然たる特撮映画として群を抜く仕上がりでもあったためそのコトも話題となった。
この作品をキッカケとして、様々な自主制作の戦隊ヒーローパロディが制作され、更には海外でも「銃士戦隊フランスファイブ」が制作され話題となった。

色町遊び 天国と地獄 アイゲイシャ
愛国戦隊大日本
投げキッスにより複数の敵に幻覚を見せ、ゲイシャ遊びによるお持て成しを行い、正気に戻った敵に法外な請求書を突きつける技。
日本を共産主義国に変えて侵略しようと企む組織、レッドベアーの「資本主義に対する恐怖」を巧みに利用した技(笑)。(斬艦刀さんより)

天誅ボール 大日本全員
愛国戦隊大日本
カミカゼ、ハラキリ、ゲイシャ、スキヤキ、テンプラの5人が、それぞれ仁、義、信、智、忠の文字が入ったボールを「天罰覿面!」の声と共に敵に投付け、5つのボールが空中で合体、棘の生えた鉄球に変化して敵の怪人にトドメをさす。 (斬艦刀さんより)


TOPへ