劇画『バロム・1』 1970年連載 特撮ドラマ『超人バロム・1』 1972年4月2日〜1972年11月26日 全35話 アニメ『バロムワン』 1972年放送 <基本ストーリー> 宇宙の正義コプーと宇宙の悪ドルゲ(アニメ版ではゴーモン)、2つの勢力は長い間戦い続けながら宇宙をさまよい、そしてその争いはついに地球へと到達した。コプーは自らの代わりに戦う代理人として、性格は対照的だが共に強い正義と友情の心を持つ2人の少年に力を与えた。彼ら白鳥健太郎と木戸猛は合体することでバロム・1へと変身し、襲い来る悪の刺客と戦うことになる。 <概略> ゴルゴ13で有名なさいとうたかを原作の劇画で、2人の少年の友情によって生まれるヒーローという特異な設定などで好評を得る。だが、ストーリー的にはこれからというところで掲載誌の休刊に伴い、打ち切りとなった。 その後、かの仮面ライダーに続く変身ブームの際の企画案の一つがバロム・1に酷似していたため、劇画を原作として設定を流用した新番組スタートとなった。グロテスク寸前の奇怪な姿の怪人が特徴で、基本路線に変更もなく、当時としては成功の部類に入るかと思われた。しかし劇中の悪役に似た名前の人物が「子供がいじめられる」と裁判所に放送停止を求めた事件が発生し、またも人気以外の理由で打ち切りとなる。 特撮版放送後ちょうど30周年に新作アニメ「バロムワン」が放送された。こちらは1クールのみだが打ち切りではない。ただし元々CS放送限定だったため、露出に恵まれていない。 不遇の単発作品ながら多くの視聴者の記憶に残る快(怪?)作であり、各設定をインスパイアした後発作品も少なくない。 |
・花粉返し | バロム・1 |
第16話登場。腕を回転させながら起こす台風よりも強いエネルギーで、ランゲルゲの毒花粉を跳ね返す。(アーリマンさんより) |
・サンシャインボップ | バロム・1 |
第26話登場。ボップを宙に投げて夜から昼に逆転させる。ハネゲルゲの力の源である赤い月を隠した。(HOLICさんより) |
・熱光線 | バロム・1 |
第15話初登場。眼から発する光が敵に当たると爆発する。隠れた敵にも効果があるため、見つけ出すのに重宝する。(HOLICさんより) |
[1]バロムスイング [2]バロムダイナミックパンチ [3]バロム爆弾パンチ [4]バロムブレイク [5]バロムフライ [6]バロム真空投げ [7]バロム空中落とし [8]バロムドリラー [9]バロムチョップ [10]バロムジャンプ |
バロム・1 |
[1]第3話初登場。最初に登場した攻撃用の技。ジャイアントスイングの要領で敵を投げ飛ばす。(HOLICさんより)
[2]第5話登場。岩壁を粉砕する威力を持つパンチ。(HOLICさんより) [3]爆弾のような破壊力を誇る正義の鉄拳を叩き込む。(アーリマンさんより) [4]第3話初登場。全力で走りこんでタックルする。(HOLICさんより) [5]第2話初登場。一瞬で高台に上るほどの超人的な脚力でジャンプする。逃げる敵の目前に回り込むために多用される(専用スーパーカー・マッハロッドも同様に敵の目前に回り込むジャンプをよく披露する)。(HOLICさんより) [6]第4話初登場。相手を掴んで上空に高く放り投げる。(HOLICさんより) [7]第5話初登場。相手を掴んで一緒に飛び上がり、空中から一本背負いで投げ飛ばす。(HOLICさんより) [8]第8話初登場。強烈な横回転の突撃により、岩盤を砕く。(HOLICさんより) [9]第22話初登場。胴体から離れたヒャクメルゲの頭部を破壊、奪われた人々の眼を解放した(なんとヒャクメルゲは胴体と頭部両方でやられ台詞を喋っている)。翌23話ではウデゲルゲの巨大な指を叩き落そうとしたが通じなかった。(HOLICさんより) [10]名称こそあるが、なんのことはないただのジャンプである。 ここからいろんな攻撃に繋げたりすることが可能。 |
[1]必殺爆弾パンチ
[2]必殺二段パンチ |
バロム・1 |
[1]第14話初登場。空中から強烈なパンチを叩き込む爆弾パンチのバリエーション。アリゲルゲのパンチ返しを破るために特訓に励み習得、これを倒した。(HOLICさんより) [2]第19話初登場。空中からパンチを二回繰り出す爆弾パンチのバリエーション。ヤゴゲルゲのパンチ返しを破るために披露。(HOLICさんより) |
・火炎攻撃 | 深海魚人オコゼルゲ |
第1話登場。火炎放射攻撃。放射口が画面に映っているのがなんとも印象的です。でも深海魚人なのに炎を出すなんて……(HOLICさんより) |
・高圧電流 | 電気怪人フランケルゲ |
第2話登場。前科8犯の凶悪犯を素体とするフランケルゲの技。左腕から電撃を放射する。ただしバロム1に電撃は通じず。(HOLICさんより) |
・墨 | 細菌魔人イカゲルゲ |
第3話登場。イカの足の付け根のような頭頂部から人間を白骨化させる墨を発射する。ただし劇中で実際に命中して白骨化した人間はおらず、当たった木が爆発した程度。(HOLICさんより) |
・毒液 | 毒液魔人ナマコルゲ |
第8話登場。口から物を腐食させる粘液を吐く。だがあらゆる劇薬に耐えるバロム1には無効化された。(HOLICさんより) |
・神経ガス | 毒ガス魔人ゲジゲルゲ |
第11話登場。人間の正常な判断力を奪ってしまう赤いガス。劇中には変身ノイローゼ(仮面ライダーの変身ポーズやスペシウム光線のポーズを取りたがる)など様々な被害者が登場した。(HOLICさんより) |
・ドルゲ骨寄せ | 白骨トカゲ・ホネゲルゲ |
第25話登場。ホネゲルゲの全身は骨で構成されており、相手の攻撃を受けてバラバラになった身体を集合させ、ノーダメージにする。(HOLICさんより) |
・毒花粉 | 魔女ランゲルゲ |
第16話に登場した魔女ランゲルゲの必殺技。 猛毒の花粉を放出して仮死状態にしてしまうが、運が悪いと体が溶けてしまう。地面に花粉が当たると爆発する。(アーリマンさんより) |
・ドルゲ接着 | 魔人ウミウシゲ |
第17話登場。全身から流れ出る接着液で、殴りかかってきた相手を接着してしまう。ウミウシゲの判断でのみ接着が解除される。(HOLICさんより) |
・ウロコ三方シュート | 魔人ウロコルゲ |
第29話登場。横往復を繰り返しながら三方向からダイヤモンドの百倍の硬さを持つウロコ手裏剣を投げつける。ウロコルゲは初めてバロム・1を撤退する間もなく倒した怪人。(HOLICさんより) |
・ドルゲキノコ菌 | 魔人キノコルゲ |
第12話に登場した魔人キノコルゲの必殺技。 口から人間をキノコに変える胞子ガスを大量に吐き出す。地面に胞子が当たると爆発する。(アーリマンさんより) |
・ヒャクメ操り | 魔人ヒャクメルゲ |
第22話登場。一度目は全身に配置されたたくさんの眼から催眠術を放ち、二度目はそこから赤いレーザーを放つ。話の前半と後半で完全に別物に変わっている。(HOLICさんより) |
・ナマケガス | 魔人ミノゲルゲ |
第15話登場。人間のやる気を失わせる赤いガス。バスの運転手に使えば業務ばかりか運転まで怠って谷底に転落するなど、相手によっては洒落にならない威力を発揮する。(HOLICさんより) |
・呪いの子守歌 | 魔人ヤゴゲルゲ |
第19話に登場した魔人ヤゴゲルゲの必殺技。 超音波が含まれる声で子守歌を歌い眠らせ、次第に脳細胞を破壊する。(アーリマンさんより) |
・電気糸 | 冷血魔人クモゲルゲ |
第9話登場。バロム1との初戦後に勝利のため与えられた能力で、口から電気を伴った糸を出す。相手に当たると糸が絡まるだけでなく電撃も加わって大ダメージを与える。ただし電撃の方は、電気に耐性のあるバロム1にはあまり通じていなかった。(HOLICさんより) |
・パンチ返し | 魔人アリゲルゲ、魔人ヤゴゲルゲ |
第14話初登場。バロム爆弾パンチを破ったが、二体とも直後に登場した新パンチに敗れた。(HOLICさんより) |
・超能力エネルギー | バロム・1 |
超エネルギーとも言う。体内のエネルギーを周囲に向けて一気に解放する必殺技で、絶大な威力を発揮する反面、民間人のいるところでは巻き添えにしてしまうので使えないという諸刃の剣。(HOLICさんより) |