・ゼブラーマン
2010年の日本、東京都八千代市。市川新市は小学校の教師。生徒からはバカにされ、おまけに息子はイジメられ、娘は援助交際、妻は不倫と、まるで冴えない中年。そんなダメ教師の新市にとって唯一の心の救い。それは32年前、低視聴率でたった7回の放送で打ち切りとなった特撮シマウマヒーロー「ゼブラーマン」のコスプレだった。そんな日々を送る新市の前に、転校生の浅野晋平がやってくる。晋平もまた、ゼブラーマンのファンだった。自分以上にゼブラーマンに詳しい晋平を「浅野さん」と呼んで尊敬し、次第に仲を深めていく。そんな二人を他所に、八千代市に怪しい影が蠢き、凶悪犯罪が頻発する。そう、密かにエイリアンの侵略が始まっていたのだ。市川はゼブラーマンとなり、成り行きで宇宙人との戦いに身を投じることとなる。その中で、市川は次第にヒーローとして覚醒してゆく。果たして新市=ゼブラーマンは、エイリアンの魔の手から家庭を、八千代市を、地球を守ることが出来るのか?
・ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲
エイリアンの地球侵略は、ゼブラーマンによって打ち砕かれた。そして時は10年後、2025年、東京は『ゼブラシティ』へと変貌を遂げた。そこでは、朝と夕方の5時から5分間、警察による市民の殺害が許される恐怖の『ゼブラタイム』が行われていた。事実上の無法地帯となった街で目覚めた一人の男。記憶を失ったその男こそ、かつて地球を救ったゼブラーマン=市川新市だった。『ゼブラタイム』が発動し、新市はゼブラポリスからの銃撃で負傷してしまう。そんな彼を救ったのは、白装束の男たち。彼らは『ゼブラシティ』郊外で、『ゼブラタイム』の被害者を匿う『白馬の家』の者達だった。そこには、かつての教え子「浅野さん」こと浅野晋平もいた。晋平の元で、新市はリハビリを開始するのだった。一方、『ゼブラシティ』では知事の娘、相原ユイ=ゼブラクイーンの野望が進行していた。彼女はかつて地球を侵略しようとしたエイリアンの生き残りを探し出し、再び暴れさせること。それを自分が倒し、地球を『ゼブラシティ』の支配下に置くことだった・・・・・・。その頃『白馬の家』で、新市が謎の少女すみれに出会う。新市が彼女に触れた瞬間、彼の体に異変が起きる。記憶の断片が甦り、彼は本能的に『ゼブラシティ』に向い、そこでゼブラクイーンと対峙する。そして、ついに新市は真っ白なゼブラーマンに変身。さらに、ユイもまた変身を遂げ、黒いゼブラウーマン=ゼブラクイーンが真の姿を発現させる。果たして、白いゼブラーマン=新市と、黒いゼブラクイーン=ユイの関係とは? そして、エイリアンは復活を遂げてしまうのか? ここに、人類の存亡を賭けた、白と黒の戦いが始まった。
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