ウィザ−ズ・ブレイン [必殺技辞典]

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著者:三枝零一
挿画:純珪一
メディアワークス 電撃文庫刊

第7回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞作。受賞時名は「魔法士物語」。
西暦2198年の荒廃した世界を舞台に、物理法則すら操る『魔法士』の少年少女たちの戦いを描いたライトノベル。2006年2月現在7巻まで出版されている。
1巻、2巻はそれぞれ世界観が同じだけの独立した物語だが、3巻では1巻のキャラが一名だけ登場し、4巻から今まで描かれたキャラが交錯して行く。
エピソード1=1巻
エピソード2=2巻 楽園の子供たち
エピソード3=3巻 光使いの詩
エピソード4=4・5巻 世界樹の街
エピソード5=6・7巻 賢人の庭

《舞台設定》

西暦2186年5月14日。北極と南極に打ち上げられた大気制御衛星が暴走。干ばつ用に開発された気体が世界中にばらまかれ、世界は分厚い雲と雪に閉ざされた。
太陽光によるエネルギーに頼っていた人類はわずかに残った資源を巡って争い始め、制御衛星の暴走から一ヶ月と待たずに第三次世界大戦が勃発。
それから2年。共和軍と連合軍がアフリカ大陸でぶつかった際、一人の魔法士により大陸全土の53もの核融合炉が同調、暴走。アフリカ大陸の9割と70億もの人類を一瞬にして吹き飛ばし、大戦は終結する。
さらに10年。人類は残り7つにまで激減したシティや、いつ停止するともわからないプラントに身を寄せ合い、確実に滅亡への道をたどっている。

●情報制御
『現実は情報で出来ている』という前提から成り立った技術。
現実世界のあらゆる物体から物理法則まで、突き詰めれば全ては『情報』で出来ており、それらを高度な演算能力を誇るCPUで書き換えれば現実世界にも影響を及ぼすことすら可能とするのが『情報制御理論』という。
発表された時勢から、応用技術は戦闘関係に偏向している傾向にある。

●魔法士
正式名称『ウィッテン・ザイン型情報制御能力者』。
超高度な生体コンピュータ『I(インフォメーショナル)―ブレイン』を脳内に持ち、単独での情報制御を可能とする人間の総称。
『一度書き込んだプログラムは後天的に書き換えることはできない』というI―ブレインの関係上、専門的な情報制御しか行えず(例えば分子を制御する能力を持っていたとしたら、決して重力制御などは行えない)、個人ごとに得意不得意が存在する。
基本的な魔法士のタイプは騎士・炎使い・人形使いの3つ。

●論理回路
幾何学的なパターンを組み合わせることにより、固体の情報に一定の構造を与える技術。
簡単に言えば魔法陣みたいなもので、描いた物体が浮いたり通常なら維持できない構造を維持したりと物理法則を超越した能力を付加させることができる。
ただし、実現には原子一個レベルの調整が必要。
●雲
世界中を覆い尽くす大気制御衛星から吐き出される気体。太陽光を遮り、4000メートルもの分厚さを誇り、帯電した電磁波が情報の海にノイズを走らせ情報制御を不可能とし、人類が空へと飛び立つことを阻んでいる。
この雲の上に飛び立てる魔法士は世界で3人だけ。

●シティ
人類が快適に、かつ人工増大の問題を悩むことなく暮らせるように考案された超巨大建造物。二十階層の文字通り雲をも貫く高さの街。
氷河期に閉ざされた現在、人類が生き延びられているのはこのシティがあるからこそ。

●マザーコア
人類が生き延びるのに不可欠なシティを、戦後支え続けているシステム。
高度なI―ブレインを持つ魔法士をコアとし、シティを維持するために必要な情報制御を常に行わせ続けるシステム。コアとなった者は感情除去手術を施され、事実上死亡ということになる。

●WBF
ウィザーズ・ブレイン・ファクトリーの略称。シティマサチューセッツの抱える計画にして組織名。
マザーコアを高度な一つのI―ブレインではなく、低度な複数のI―ブレインによって維持するシステム。全自動で魔法士は生み出され、廃棄処分されて行く。
ランダムな設定で生み出される魔法士は、時に特異な能力を持つ者がいるため、その魔法士たちは実験生として生きることを許されている。
現在、生き残っているWBF出身の魔法士はクレアヴォイアンスNo.7。イリュージョンNo.17。デュアルNo.33。

●賢人会議(Seer's Guild)
魔法士の人権、そしてマザーコア制度の廃止を訴える組織。リーダーはサクラ。

仮想精神体制御デーモン『チューリング』 天樹錬
ウィザーズ・ブレイン
錬の『元型なる悪魔使い』の能力によって生み出したゴーストハック特化型魔法士『人形使い』の劣化コピー版。
情報の海を介して物質に対して仮想意識を送り込むことで無生物を強制的に生物化させて支配し、操る力。
『悪魔使い』である錬は脳内でプログラムを仮想的に走らせるという手間を持つためにオリジナルより弱いため、生み出されたゴーストは手や足などの生物を基本とした形しか操れず、同時に生み出せる数は数個、他のコンピュータの演算速度を利用しても最大二〇〇程度度限られてしまう。
この能力は他の能力と<並列>により二つまで同時起動が可能。
尚、『チューリング』は錬の『人形使い』の能力を分類しているフォルダ名。(叛多亜さんより)

空間曲率制御デーモン『アインシュタイン』 天樹 錬
ウィザーズ・ブレイン
天樹 錬の『悪魔使い』としての能力
時空制御型特化型魔法士『光使い』の劣化コピー版
空間や重力を制御する能力。
空間を操り、短距離(数メ−トル)の距離を縮めたり、ナイフの斬撃を届かせたりすることができる。
また、重力を制御し、空中に浮くことも可能。
威力や規模は基本的に『悪魔使い』はオリジナルの能力には勝てない為、
戦闘補助にしか使えず、『光使い』のように攻撃能力としては使うことが出来ない。
尚、『アインシュタイン』は天樹 錬の『光使い』の能力を分類してあるフォルダ名。(あくせられ-た。さんより)

身体運動制御デーモン『ラグランジュ』 天樹 錬
ウィザーズ・ブレイン
天樹 錬の『悪魔使い』としての能力
自身の身体運動能力を制御する魔法士『騎士』の劣化コピー版

自身の運動能力を5倍、認識能力を20倍にまで上昇させる。 基本的に『悪魔使い』はオリジナルの能力には勝てない為、
『騎士』程の上昇率は望めない。
尚、『ラグランジュ』は天樹 錬の『騎士』の運動係数制御能力を分類してあるフォルダ名。(あくせられ-た。さんより)

世界面制御デーモン『サイバーグ』 天樹 錬
ウィザーズ・ブレイン
天樹 錬の『悪魔使い』としての能力
近接特化型魔法士『騎士』の切り札『自己領域』の劣化コピー版
『光速度』、『プランク定数』、『万有引力定数』を改変し、
『自分にとって都合がよい物理定数』が支配する空間を自分の周囲に展開する。
『自己領域』を展開した使用者は『自己領域』外に対しての相対的な速度として光速度の99%での移動が可能。
しかし、『自己領域』は騎士剣を手にしていないと展開できず、
『自己領域』空間外に領域内の物体が出てしまうと、維持できなくなり崩壊する上、
他の騎士の展開する『自己領域』と接触しても崩壊するといった弱点も存在する。
基本的に『悪魔使い』はオリジナルの能力には勝てない為、錬のそれは光速度の90%止まりとなっている。
錬は祐一との戦闘で偶然拾った騎士剣『紅蓮』の情報を元に『創生』の能力を持ってこの能力を生み出した。
しかし、すぐに『紅蓮』は持ち主の手に渡ったため、
現在は、錬の持つサバイバルナイフを用いて能力を使用する、
ただし、サバイバルナイフではこの能力の使用には一度のみしか耐えられない。
尚、『サイバーグ』は『騎士』の自己領域能力を分類してあるフォルダ名。(あくせられ-た。さんより)

[1]分子運動制御デーモン『マクスウェル』炎神(えんしん)
[2]分子運動制御デーモン『マクスウェル』氷槍(ひょうそう)
[3]分子運動制御デーモン『マクスウェル』氷槍檻(ひょうそうかん)
天樹 錬
ウィザーズ・ブレイン
[1]天樹 錬の『悪魔使い』としての能力
該当空間の分子運動を制御する魔法士『炎使い』の劣化コピー版
エントロピー制御により周囲の熱を一箇所に集め、物体を燃やす。
威力や規模は基本的に『悪魔使い』はオリジナルの能力には勝てない為、
『炎使い』程ではない。
尚、『マクスウェル』は天樹 錬の『炎使い』の能力を分類してあるフォルダ名。(あくせられ-た。さんより)

[2]天樹 錬の『悪魔使い』としての能力
該当空間の分子運動を制御する魔法士『炎使い』の劣化コピー版
エントロピー制御により絶対零度にまで大気を冷やし、
凝固させた窒素結晶の槍や銃弾によって敵を攻撃する。
威力や規模は基本的に『悪魔使い』はオリジナルの能力には勝てない為、
『炎使い』程ではない。
尚、『マクスウェル』は天樹 錬の『炎使い』の能力を分類してあるフォルダ名。(あくせられ-た。さんより)

[3]氷槍の派生技
敵の周囲360度を氷槍で囲み、逃げ場を全て排除した上で氷槍を放つ脱出不可能の必殺の攻撃。
しかし、作品中、この技がその名通りに敵を捉えた事は一度もない。(あくせられ-た。さんより)

論理回路生成デーモン『ファインマン』 天樹 錬
ウィザーズ・ブレイン
天樹 錬の『悪魔使い』としての能力
ヴァーミリオン・CD・ヘイズの『破砕の領域』の劣化コピー版
錬の悪魔使いの特性『並列』により、分子運動制御デーモン『マクスウェル』と
短期未来予測デーモン『ラプラス』を同時に起動、
該当空間内の分子の数を『マクスウェル』で調節することにより、
『ラプラス』の演算速度でも『破砕の領域』を使用できるようにした。
錬はこの能力を世界樹戦(4巻下)において『創生』の能力によって生み出した。
威力や規模は基本的に『悪魔使い』はオリジナルの能力には勝てない為、
『破砕の領域』程ではない。
尚、『ファインマン』は天樹 錬の『破砕の領域』の能力を分類してあるフォルダ名。(あくせられ-た。さんより)

『シュレディンガーの猫は箱の中』 幻影(イリュージョン)No.17
ウィザーズ・ブレイン
『量子力学的制御』を使うイルの固有能力で自身の体を構成する原子のひとつひとつの情報を書き換えることで存在確率を変換することが出来る力で、確率を消去することでその世界には居ない事となりどのような攻撃も当たらない『無敵』の存在となったり、攻撃の時だけその部分が『在る』ことにすればあらゆる防御を無視できる上、座標期待値の改変による短距離転移も可能な余りにも規定外な能力。(叛多亜さんより)

破砕の領域(Erase circle) ヴァーミリオン・CD・ヘイズ
ウィザーズ・ブレイン
ヘイズの基本攻撃技。I―ブレイン起動率75%を越えて初めて使用可能。
『虚無の領域』の弱体化版だが、それでもその攻撃力は情報的にもっとも硬い魔法士の体を情報解体することすら可能。基本的に指を鳴らして発動させるが、靴を地面に叩きつけて発生させる音でも発動可能。
リチャード先生が、Iーブレインに演算領域しか持たない欠陥魔法士であるヘイズのために発案した。 (みづきさん、あくせられ-た。さんより)

虚無の領域(Void sphire) ヴァーミリオン・CD・ヘイズ
ウィザーズ・ブレイン(小説)
ヘイズの切り札、絶対情報解体。
I-ブレインの演算効率を120%まで上げることによって使用可能。
膨大な演算により、空中の空気分子を予測し指を鳴らし、
音によりその分子配置を動かし、論理回路を空中に形成する。
発生した論理回路は、次の論理回路を形成し、次々と自身より大きな論理回路へと広がっていく。
最大効率で放った場合、直径10kmの範囲にわたって情報解体により消滅させる。その情報解体レベルはSランク以上。
また、この技を使用するとI-ブレインは強制的に休息状態に入り、最大効率で放った場合、9時間はヘイズは普通の人間と変わらぬ能力となる。(あくせられーた。さんより)

『自己領域』 騎士
ウィザーズ・ブレイン
物理法則制御特化型魔法士『騎士』の技で、情報制御サポート用外部デバイス『騎士剣』の補助記憶領域を限界にまで使用して情報制御を行い、半透明で球体の『揺らぎ』の空間を生み出し、物理定数を根本から書き換えることでその内部では自身にとって都合の良い時間・重力が支配している。
それを発動している間は亜光速での移動や重力を無視した飛行などが可能だが、『空間』自体を書き換えているために『自己領域』内に入った敵にもその物理法則が適用されてしまうという欠点もある。
この能力は『騎士』の中でも演算処理に優れた者が所持する。(叛多亜さんより)

『情報解体』 騎士
ウィザーズ・ブレイン
物理法則制御特化型魔法士『騎士』の技で、情報制御サポート用外部デバイス『騎士剣』を使い、接触した物体の情報に直接アクセスする事で対象の存在情報を一時的に消去し、物理的に原子・分子レベルにまで分解する技だが、人間(特に魔法士)やコンピュータなどの『考える物体』は情報面では非常に強固のため効果は薄い。(叛多亜さんより)

『身体能力制御』 騎士
ウィザーズ・ブレイン
物理法則制御特化型魔法士『騎士』の技で、情報制御サポート用外部デバイス『騎士剣』を使い、自身の体内の物理法則を変換することで筋力や反応速度、神経の伝達速度などを増幅して肉体の運動能力と五感の認識を数倍から数十倍にまで高め、それによって生まれる外界との間に生じる作用・反作用を打ち消して肉体を保護する。
『騎士剣』の質によって強化量が増減し、『騎士剣』無しでも発動可能だが、強化量は『騎士剣』所持時よりも極端に減少してしまう。(叛多亜さんより)

『千里眼』 千里眼(クレアヴォイアンス)No.7
ウィザーズ・ブレイン
『ウィザーズ・ブレイン・ファクトリー』で生まれた「規格外」の魔法士クレアの固有能力。
クレアのI−ブレインには情報を書き換えるための外部出力端子を持たない代償として『読みとる』能力に長けており、五感、電磁場、重力場、物質場、エントロピーの増大などのありとあらゆる情報を知覚することが可能だが、『空間制御』など一部例外が存在する。
その知覚能力は他の魔法士と接続することで共有化することが出来、雲上航行間『FA−307』に乗り込むことで地球上のどこにいても近くすることが可能となる。
尚、眼帯の下にある金の瞳は盲目であるが『千里眼』によって不自由はない。(叛多亜さんより)

[1]制御系・付加処理・量子力学的制御『幻楼(げんろう)の剣』
[2]制御系・循環処理・電磁場制御『魔弾の射手』
[3]制御系・循環・調整処理・電磁場制御『天の投網』
[4]制御系・『警告停止』
[5]制御系・一時記憶領域・『操作予約』
[6]制御系・分子運動学・分子運動制御・『羽根』
[7]制御系・制御処理・『能力解析』
[8]制御系・分子運動学・分子運動制御・『沈黙』
[9]制御系・電磁気学・電磁場制御・『銃身生成』
[10]制御系・計算機数学・仮想精神体制御・『生物化』
[11]制御系・一時記憶領域・『戦闘領域・確保』
[12]制御系・分子運動学・分子運動制御・『鎖』
[13]制御系・運動係数制御・『運動加速』
[14]制御系・分子運動学・分子運動制御・『弾丸』
[15]制御系・付加処理・運動係数制御・『踊る人形』
[16]制御系・計算機数学・仮想精神体制御・『翼』
[17]制御系・量子力学・確率密度制御・『神の賽子(さいころ)
サクラ
ウィザーズ・ブレイン
[1]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力により生み出したイルの『量子力学的制御』の劣化コピー版+α。
仮想精神体制御『翼』に「量子力学的制御」の能力を付加することで相手の防御を透過するが僅か三十%しか制御できないため七十%は自己崩壊を起こしてぼろ屑となるが残りの三十%は透過後、再び翼を形成し相手を貫く。
尚、この能力はサクラの能力に異なる能力を組み合わせる<合成>があるために出来る。(叛多亜さんより)

[2]電磁気学制御によってレールガンと同じ方式で投擲ナイフを音速を越えた一撃にする。
だが魔弾の射手は通常生み出す電磁場で構成した銃身を限界まで増幅コピーすることによって『砲台』にまで変化させ、撃ち出したミスリル製のナイフは銃身の中でバラバラになり、通常なら大気中で燃え尽きるほどにまで加速化され、何百もの欠片となった散弾がそれぞれソニックブームを巻き起こしながら発射される。(みづきさんより)

[3] 『魔弾の射手』に『電磁場制御・檻』を追加した派生版。
一方向に散弾と化したナイフを撃つ『魔弾の射手』と違い、電磁誘導路を三次元の網の目状に構築し、無数の弾丸が誘導路に沿って閉鎖空間内を音速を超越して何度も襲い掛かってくる。
サクラの手札の内でも対魔法士戦においては、展開準備時間を除けば最も『必殺』に近い技と言える。

尚、金属片の弾丸は正確に計算された軌道を通っているために、檻の内部にサクラ自身がいてもサクラの体内にある主要な神経と血管回避して貫通する。 (みづきさんより)

[4]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で、全ての安全装置を強制終了することでIーブレインからもたらされるあらゆる警告がなくなり、脳内容量に余裕が生まれる。
しかし、安全装置が働かないために自身にもたらされる危険を感知できなくなると言う欠点がある。(叛多亜さんより)

[5]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で、サクラが持つ魔法を圧縮ファイルとしてIーブレイン内の「基礎領域」に保存し、保存場所と展開プロセスを弾丸を装填するかのように予め準備することで魔法の発動の際のタイムラグを限りなくゼロに短縮し、魔法を連弾として発動できるようになる。(叛多亜さんより)

[6]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で生み出した『炎使い』の劣化コピー版。
周囲の大気を情報制御することで風の流れを操り、まるで羽根が生えているかのように自由落下の速度を和らげる。(叛多亜さんより)

[7]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で、対象が持つ魔法を解析し、理解することでその情報を元に『創生』を行う。(叛多亜さんより)

[8]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で生み出した『炎使い』の劣化コピー版。
空気分子の運動を支配することで周囲に大気の壁を作り出して、外部への音の伝播を一切遮断し、沈黙空間を生成する。(叛多亜さんより)

[9]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で生み出した能力。
物理定数を書き換えることで強電界と強磁界によって編まれた円筒状の銃身を生成し、そこへナイフを投擲することで小型の電磁射出砲(レールガン)を生み出し、ローレンツ力にてナイフの『弾体加速』を行って秒速二千メートルの速度で対象に『着弾』する。(叛多亜さんより)

[10]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で生み出した『人形使い』の劣化コピー版。
指先より対象に特殊な情報構造体を流し込むことで基本情報を書き換えて『生物』へと作り替える。
生み出された仮想精神体は思考演算による『仮想精神体制御・継続』を行わないと僅か十秒足らずで拡散、消滅してしまう。
尚、サクラの魔法は仮想的に起動させているためオリジナルの『ゴーストハック』より持続時間が非常に短い。(叛多亜さんより)

[11]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で生み出した能力。
脳内のIーブレインにある記憶領域から予め戦闘用の領域を確保しておく。(叛多亜さんより)

[12]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で生み出した『炎使い』の劣化コピー版。
空気分子を固定化して不可視の鎖を生み出し、対象の動きを封じ込める。(叛多亜さんより)

[13]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で生み出した『騎士』の劣化コピー版。
思考演算にて体内の物理法則を改変することで運動と知覚の速度を通常の数倍へと高める。
尚、サクラの魔法は仮想的に起動しているためオリジナルの『身体能力制御』より加速量が少ない。(叛多亜さんより)

[14]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で生み出した『炎使い』の劣化コピー版。
分子運動を制御して空気結晶の銃弾を生成し、雪崩のように大量に撃ち出す。(叛多亜さんより)

[15]ゴーストハックして仮想的に生物化させた物体に、さらに身体能力制御を付加して攻撃をさせるサクラ独特の能力。通常、身体能力制御は人体には過剰すぎる運動によるダメージをキャンセルするという処理も含めて実行される。しかし自分の体ではない仮想生物なので、サクラはその点を無視して、過負荷でゴーストをぶっ壊しながら超速で攻撃を実行させる。(みづきさんより)

[16]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で生み出した『人形使い』の劣化コピー版。
自身の外套を形成する防刃繊維にゴーストを送り込むことで左右一対の黒き翼を形成し、自身を守る盾や相手を襲う武器と化す。(叛多亜さんより)

[17]サクラの『元型なる悪魔使い』の能力により生み出したイルの『量子力学的制御』の劣化コピー版。
接触した物質の存在確率を強制的に変換させることが出来る能力で、コレでイルの消去していた存在確率を三十%だけ引き上げることで『無敵』の力を取り除く事が出来るが、防御としての機能は持たないために相手とは相打ち覚悟でしか使えない。(叛多亜さんより)

『万象之剣』(ばんしょうのつるぎ) 二重(デュアル)NO.33
ウィザ−ズ・ブレイン
広域殲滅型騎士剣の無敵能力。
ディーくんの壊れた騎士剣『陰』を直す際に制御中枢が壊れていたため、
騎士剣『森羅』の制御中枢をつなぎ合わせた結果、手に入れた新しい能力。
使用者は自動で殲滅曲線と呼ばれる、
もっとも効率良い運動の軌跡『最適運動曲線』を予測し、それを限りなく忠実に実行する。
使用者は殲滅曲線を実行するため、敵の反撃をまったく無視するため、ダメ−ジを受け続ける。
傷ついた使用者の骨格、筋肉、神経、臓器等は『森羅』が擬似的に補うため、I-ブレイン、『森羅』のどちらかが破壊されない限り、決して止まることなく敵を殲滅するまで戦い続ける。
また、ノイズメ−カ−の効果範囲の中でも最大効率を発揮することができる。
ただし、I-ブレインの疲労蓄積が大きいため、無理に長時間起動すると重大な障害が起こりうる。(あくせられーた。さんより)

ゴーストハック 人形使い
ウィザーズ・ブレイン
物質に仮想意識を送り込み、無生物を無理矢理、生物へと変形させて自らの手足のように支配して自在に操る。
生み出されたゴーストは常に思考し続けなければ十秒足らずで消滅してしまうために、通常はコンピュータにより制御された戦車などに使用して相手側のコンピュータに演算してもらうことで構造維持させ続ける。(叛多亜さんより)

『Shield』 光使い
ウィザーズ・ブレイン
時空制御特化型魔法士『光使い』の使う技で、正八面体型をした握り拳大のガラス結晶体である外部端末「D3(Dimension dis−torting Device)」を使い、空間構造を書き換えることで歪んだ空間を作りだし、攻撃軌道を改変させることで攻撃を逸らす。(叛多亜さんより)

『Lance』 光使い
ウィザーズ・ブレイン
時空制御特化型魔法士『光使い』の使う技で、正八面体型をした握り拳大のガラス結晶体である外部端末「D3(Dimension dis−torting Device)」を使い、局所的に閉じた空間内で光や原子、分子などを加速させて荷電粒子砲として撃ち出す。
光と同じ速さで進むため、視認と同時に着弾する。(叛多亜さんより)

「同調支配」 フィア
ウィザーズ・ブレイン
「天使」の別名を持つマザーコア特化型魔法士『同調能力者』フィアの専用魔法。
『同調能力』と言う専用のI−ブレインによって相手、周囲の持つ情報の全てを自身に取り込み、圧倒的なまでの演算速度によってあらゆる情報防御を無視して情報の側から操ることが出来るが、周囲の空間全てと『同調』しているために空間内で損傷されたモノはフィアにしてしまうために目に攻撃には使用できない。
周囲の存在を無差別に取り込むため『人間や人工知能などの『高速で思考する物体』にはそれなりの脳内容量が必要のため、人が密集している場合は容量不足による機能停止を起こしてしまう。
尚、侵入した際に背中に翼のような光の束が構築されることから『天使の翼』『光の翼』などの別名を持つ。(叛多亜さんより)

『運動能力制御』 龍使い
ウィザーズ・ブレイン
生体制御特化型魔法士『龍使い』の能力。
龍使いの肉体を構成する原子レベルで論理回路が刻み込まれた原形細胞『黒の水』に命令を与えることで運動能力を高めて、運動速度などを数倍以上に上昇させる。(叛多亜さんより)

『身体構造改変』 龍使い
ウィザーズ・ブレイン
生体制御特化型魔法士『龍使い』の能力。
龍使いの肉体を構成する分子レベルで論理回路を刻み込まれた原形細胞『黒の水』を使い、龍使いの意志によって形を変換させて自身の体を自在に作り替える。(叛多亜さんより)

『絶対情報防御』 龍使い
ウィザーズ・ブレイン
生体制御特化型魔法士『龍使い』の能力。
龍使いの肉体を構成する『黒の水』の論理思考によりあらゆる情報構造体攻撃を無効化する。
元々は「情報解体」を使う『騎士』に対抗するために生み出された能力。(叛多亜さんより)

制御系・制御処理・『能力解析』 サクラ
ウィザーズ・ブレイン
サクラの『元型なる悪魔使い』の能力で、対象が持つ魔法を解析し、理解することでその情報を元に『創生』を行う。(叛多亜さんより)


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