筒なし呆兵衛  [必殺技辞典]

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江戸時代、様々な悪行で知られた大草履組の頭目・大鳥呆兵衛は奉行所に捕らえられ残暑の判決を受けた。だが、憎まれ口をたたき大胆不敵なるこの男の全身には、「東照大権現」の文字が浮き出ていた。あまりの恐れ多さに役人が手出しを出来ぬ間、呆兵衛は己の過去を語る。それは「鞘飛脚」なる忍法に翻弄された、あまりにも珍妙かつ悲哀に満ちた数奇なる人生の物語であった・・・・・・
 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「小説新潮」71年9月号に掲載された。

筒飛脚 大鳥呆兵叡
筒なし呆兵衛
盗賊集団・大草履組の頭領である呆兵衛の忍法。正確には彼の父親が使用した忍法であり、その内容は「人間の肌にみみずばれを浮き上がらせて文字を書く」というもの。女性の愛液を呆兵衛の肌に塗ると、その部分がたちまち蚯蚓腫れになって浮き上がるのである。なお、呆兵衛が男根に愛液を塗られ、その状態で女性と交わると文字が移るようになっている。これを利用して飛脚のようにメッセージを伝える忍法なのである。(ケケケさんより)


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