聖痕のジョカ  [必殺技辞典]

4コマ版

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作画:相川有 原作:大塚英志
連載:電撃スーパーファミコン
単行本:全5巻(新装版は全4巻)

<ストーリー>
カルディア王国の辺境にある島・イレーヌ島。ここで暮らしていた少女・ジョカはある日、森の中で傷だらけになっていた怪しい男・フーギと出会う。ジョカが彼の手当をしていると、フーギの体にあった不思議なあざが、ジョカの体に写ってしまう。実はそのあざこそ不思議な力を秘めた24のルーンを統べる存在、そしてカルディアの王アス=ランの証、ブランク=ルーンだったのである。フーギは先代のアス=ランが亡くなった際とあるいきさつでこれを手に入れ、自らがアス=ランとなるべく追っ手から逃げていたのだ。ブランク=ルーンを宿したことにより、否応なしに戦いへと巻き込まれていくジョカ。そして彼女は島に眠っていた女神の依頼により、全てのルーンを集める旅に出ることになる。アス=ランの座を諦めず、ジョカを利用してルーンを集めようと画策するフーギ。裏切り者のフーギを追うアス=ランの正当後継者・ナタク。太古から蘇り再び王座につかんとする初代アス=ラン・ヌアラ。それぞれの思惑が絡み合い、「聖痕戦争」の火ぶたが切って落とされる…。

持つ者に大きな力をもたらす「ルーン」を巡る戦いを描いたファンタジー漫画。大塚氏の代表作である「MADARA」とはいくつかの共通点が見られ(主人公には生まれた直後に離ればなれになった双子の兄弟がいる、大きな力の源を求めて旅をする、など)、もう一つの「MADARA」ともいえる作品である。

<小説版>
○聖痕のジョカ光の章(上巻)・闇の章(下巻)

本文:関口準 設定:ひらりん
発行:メディアワークス(電撃文庫)

<ストーリー>
駆け出しの盗賊・フーギは、ある日お宝を求めて入った遺跡で人間の敵である妖精王ヌアラと、24のルーンの封印を解いてしまう。ヌアラの追っ手から逃げるフーギが出会ったのは、黒髪と金髪の二人のジョカ、そして金髪のジョカの幼なじみ・ナタクであった。成り行きで力を合わせヌアラの追っ手を倒した四人は、世界を救うためルーン探索とヌアラ打倒の旅に出ることになるのであった。

「新」の終了後に書かれた小説。オープニングコミックや折り返しのあらすじでは漫画版2作品に続く三度目の戦いであることを示唆しているが、実際には後書きで作者が述べているように「キャラの名前と一部の設定だけを受け継いだパラレルワールド」である。

<用語解説>
○ルーン
カルディアに遙か昔から存在する、謎の文様。別名「聖痕」とも呼ばれる。人に宿ることでその人間に超常的な力を与え、ルーンを宿した者を「聖痕戦士」、全てのルーンを集めた者を「アス=ラン(聖痕王)」と呼ぶ。アス=ランとなった者には、カルディアの王となる権利が与えられる。アスランが死ぬとルーンはカルディア中に飛び散り、そのルーンにもっとも相応しい者の体に宿る。そしてルーンを集めアス=ランになるための戦いを、「聖痕戦争」と呼ぶ(「戦争」というと大人数での戦いを連想するだろうが、聖痕戦争は原則として一対一の決闘の繰り返しである)。他の聖痕戦士から聖痕を奪う(もしくは譲渡される)には、相手に宿ったルーンを十字に切り裂くか相手を殺す必要がある。さらに「新」では、体液を媒介にして移動する場合もあるという設定が加えられた。
また、ルーンは宿る相手の性質によって正位置か逆位置のどちらかになる。正位置ならばそのルーン本来の力を発揮するが、逆位置ならばその効果は正反対のものとなる(例として「治癒のルーン」は正位置なら傷を治す力だが、逆位置では傷を悪化させる力となる)。

火龍車 カネス・ギメール
聖痕のジョカ
信頼の聖痕戦士・カネスの技。オリハルコン製の義手「龍の爪」に周囲の炎から熱を集め、ビーム状にして発射する。(松の字さんより)

炎龍旋 カネス・ギメール
聖痕のジョカ
信頼の聖痕戦士・カネスの技。詳細は不明だが、名前及び見た目から火龍車の強化版だと思われる。彼らが戦っていた闘技場を消滅させるほどの破壊力があるらしいが、ジョカの持つブランク・ルーンによって吸収された。(松の字さんより)

鉄の腕 ゴヴァノン
聖痕のジョカ(小説版)
妖精騎士団・ゴヴァノンの異名であり特殊能力。自分の左腕を鉄に変化させることができる。また、左手で触れた物を鉄に変えることもできる。一部分でも鉄にされてしまうと、その物体は全体が鉄になるまで浸食され続ける(ただし、ゴヴァノンが死ねば浸食は止まる)。(松の字さんより)

鷹羽旋風殺 シマ
聖痕のジョカ
高位のビーストを召喚、融合した後にその鳥の無数の羽をダーツのように投げつけて攻撃するもの。しかし、カニベエには効果が無かった。(貪藻矢射妥←さんより)

ギャラクティカ・メガデス・ピングークラッシュ スカイホーク・ダンディ3世
聖痕のジョカ
たいそうな名前だが、その実態は単なるへなちょこパンチである。(松の字さんより)

獣王突進 ディルダ
聖痕のジョカ
幸運の聖痕戦士・ディルダが使用した技で、獣人族の奥義。一直線に敵に突進し、側頭部の角を突き刺す。(松の字さんより)

出胎の術 白蓮衆(びゃくれんしゅう)
聖痕のジョカ
創造の聖痕戦士・白蓮衆の技。創造のルーンの力によって、頭から放出した気を瞬時に自分の分身へと変える。この技こそ、彼が一人でありながら白蓮「衆」と呼ばれる由縁である。 (松の字さんより)

五毒の術 白蓮衆(びゃくれんしゅう)
聖痕のジョカ
相手の体に小さな傷を付け、そこから自らの体に蓄積させた五種類の毒を流し込む。毒の一つ一つは相手の体に影響を与えないが、五種類全てが混ざると人間を仮死状態にする猛毒と化す。しかしアス=ランの毒味役も務め、あらゆる毒への耐性を持つセルジオには通用しなかった。(松の字さんより)

嘆きの膜 ローラン
聖痕のジョカ
庇護の聖痕戦士・ローランの技。バリアのようなエネルギーで周囲の空間を覆う。その中にいるものは自分を守ろうとする意志を失い、他人のなすがままとなってしまう。なお使用者であるローランは、人生に絶望し自分を守るという意志を最初から持っていないため、この空間の中でも自由に動ける。(松の字さんより)

氷のつぶて ワトト
聖痕のジョカ
慈愛の聖痕戦士・ワトトの技。技名は単行本書き下ろしのおまけ漫画で判明(内容はギャグなので、正式な技名ではない可能性も…)。空中に氷の固まりを作り出し、それを相手に投げつける。彼の職業である医師とも、慈愛のルーンの力とも関連が薄そうなので、彼がいかにしてこの技を習得したのかについては疑問が残るところである。(松の字さんより)

見えない壁 ブリジット、トプカなど
聖痕のジョカ(小説版)
魔力によって目に見えない壁を作り出す防御魔法。作中で魔法が使えると明言されているキャラは全員使用しているので、初歩的な魔法だと思われる。強度は不明だが、ブリジットの壁はリカオンの特殊弾丸で破られているので無敵というわけではなさそうだ。(松の字さんより)


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