●ストリートファイターUV TV版 1995年4月〜1995年11月放映 全29話 漫画版版 馬場康士(現・馬場康誌)作「ストリートファイターUV列伝」1995年5月〜1996年6月 コミックボンボン掲載 全三巻 有名格闘ゲーム、ストリートファイターUのアニメ化作品。 リュウやケンの若い頃の時代、波動の力との出会いを描くという触れ込みで放映された。 過去の姿を描く、という事で大胆なアレンジが多数あり、例えば前年に公開された映画では絵に描いたような真面目で実直な格闘家だったリュウが 自己主張が強く喧嘩っ早い性格にされるなど、未熟で若々しキャラクターとして設定されている。 一方で、後の時代に当たるスパUで最年少だったキャミィが妙齢の美女となっていたり 原作では憎しみで終わったはずのサガットとの対決が、友情で結ばれるなど 当時の設定との矛盾点も多く、同じくストUの過去を描いたストZEROシリーズの始動により、事実上「無かった事」とされたる事が多い。 なお、漫画版の製作にあたって馬場康士氏はアニメを視聴しておらず、リュウの設定はアニメ版と同じだが 話の内容は、どちらかと言えばスーパーストリートファイターのスピンオフに近い。 ●ストリートファイターII MOVI 「真の格闘家」たることを目指す青年・リュウは、全世界を回りながら様々な武道家と戦い己を磨き続けていた。彼の同門にしてライバルであるケン・マスターズもまた、数多くの格闘大会で勝ち抜き、その力を着実に高めていた。いつかライバルと決着をつけるために。 一方そのころ、インターポールの女性捜査官・春麗、アメリカ空軍少佐・ガイルの二人は、世界の闇に潜む犯罪組織“シャドルー”の調査を行っていた。シャドルーの首領・恐るべきサイコパワーを操る魔人ベガが、世界の格闘家を支配せんと行動を起こしたのである。そしてその魔手が、ケン・マスターズの元に忍びよっていたのである・・・・ シリーズ初の劇場版アニメ。篠原涼子が歌う主題歌『愛しさと切なさと心強さと』を含めてかなりのヒットをとばした。また、劇場版で作られ、ゲーム版に逆輸入された設定も少なくない。 |
[1]スーパー頭突き [2]スーパー百貫落とし |
エドモンド・本田 |
[1]ミサイルのように相手に突っ込んで頭突きをする技。ボタンによって移動する距離が変化する。(cgさんより) [2]宙に舞い上がった後、相手にのしかかる技。 出始めに長い無敵時間があり、飛び道具を抜けながら攻撃できる。また、百貫落としの部分は中段で、判定も強くて隙も少ない。 (cgさん、まわるー!さんより より) |
・百裂張り手 | エドモンド・本田 |
張り手を連発する技。ボタン連打でヒット数が増える。(cgさんより) |
・サマーソルトキック | ガイル |
空中で反転しながら、衝撃波を纏った蹴りを放つ。ガイル伝統の対空技で、その強さは折り紙付きである。ガイルは、長い間これとソニックブームしか技を持たなかった。(ケケケさんより) |
・波動昇竜 | ケン=マスターズ |
一般的にはスト2最古のコンボ技、波動拳キャンセル昇竜拳の事を指すがそれとは別物。滞空迎撃用の龍の形をした波動拳。アニメの波動昇竜拳と違い、こちらは波動拳のバリエーションとしての性質が強い。 (こここさんより) |
・波動昇竜拳 | ケン=マスターズ |
アニメ版の技で、テレビ中盤でベガに拉致されたリュウを助けるべく 単身のりこんだケンが習得した技。 ・・まあ、神竜拳のTV版 と解釈すべきか。(RAYZAさんより) |
・グランドタイガーショット | サガット |
通称"下タイガー"。屈んだ状態から『タイガーショット』を撃ち出す。 コレによりしゃがんでいる相手にも当たるようになったが、スキは上タイガーよりも大きい為、跳び込まれると死亡。 なお【スパII】及び【スパII X】では、ストIIIでレミーが使う『ヴェルテュの残光・バス』同様に下段技となり、上ガードが不可能に。 ………が!ストZEROではふたたび上段技に逆戻り。 ZEROは時系列順ではスト I とストIIの間にあたる為、弱体化したのだろうか。(goldさんより) |
[1]タイガーアッパーカット [2]タイガークラッシュ [3]タイガーショット |
サガット |
[1]シリーズの第一作目『ストリートファイター(スト I )』の最終決戦で、サガットは主人公リュウをあと一歩の所まで追い詰める。 だがしかし、リュウがとっさに放った奥義『昇龍拳』によって彼は予期せぬ敗北を喫し、その胸に大きな傷痕を、 そしてその心にはリュウに対する絶大な憎悪を刻む事となる(後に和解)。 この技は“ムエタイの帝王”だった自分をドン底に叩き落した呪わしき技、『昇龍拳』に対抗する為に彼が編み出した、 【憤怒と憎悪の結晶】とさえ言える技である。 肝心の技の性能は、空高く跳び上がりつつ掬い上げるようにアッパーカットを繰り出すという、 見た目からも名前からも(虎だしね)、正に昇龍拳と対を成すに相応しい技と言える。 昇龍拳との違いは、出がかりにしか無敵がない・ジャンプの軌道(こちらの方が高い、特に大)・ リーチの長さ(こちらの方が長い)・膝蹴りが無い等々。 空振りしたりガードされたりすると確実に反撃されるのは昇龍拳と一緒だが、威力はかなりの物。 対空技としてだけでなく、コンボ用・反撃・割り込み・牽制技潰し等々、使い方次第で色々活躍してくれる。 また、ストZEROシリーズではZERO3のX-ISMでのみ使用可能。タイガーブロウに比べヒット数は少ないが、威力は高い。 *1:『スーパーストリートファイターII X』では、大のタイガーアッパーカットのみ5ヒットする様になっている。 コレは空中の相手にも多段ヒットするのだが、この技の効果が後に『ストリートファイターZERO』で使う 『タイガーブロウ』の原型になっているのかも知れない(物語の時系列としてはストIIの前なのだが…)。 なお、ストZEROではタイガーブロウ・アッパーカット共に技を繰り出した瞬間、虎の咆哮が鳴り響く。 また、アッパーカットの方はジャンプの頂点に達した後、空中で身体をひねり月面宙返りで体勢を直す。流石にブロウの発展型なだけの事はある。 *2:余談だが、ストII時代は『あいぐぁ〜あぱかっ!』ってな感じの、何とも間の抜けた声だった(カス当り・空振りは『あぱかっ!』) 実はストシリーズでプロの声優を起用したのはZEROになってからの事である。当時は本当にしょぼしょぼな声だったのだ… 流石にZEROのサガットはクリーンヒットなら『TIGER UPPERCUT !!!』、 カス当たり・空振りでも『UPPERCUT !!!』とカッコ良い声になったが。(goldさんより) [2]ストIIダッシュでサガットがプレイヤーキャラになった際に追加された。 高速で前方に跳びかかりつつ強烈なヒザ蹴りをぶちかます。ある意味とってもムエタイ使いらしいと言える技。 出が早い上、移動距離が長く、速度も速いのでダッシュが無いストII・ストZEROでは移動技としても使える。 但し、ヒザ蹴りを繰り出した後の着地にスキがあるので、過信は禁物だ。 他の用途としてはコンボ・連携・遠くの敵に対しての対空技なんかにも使える。上手く使いたい技。 * この技もストZEROでは飛び掛った瞬間に虎の咆哮が鳴り響く。その様は獲物に襲い掛かる凶暴な虎の如し。 また、スパII及びスパII Xでは『タイガーニークラッシュ』と言う技名だった。(goldさんより) [3]実はスト I では最終ボスだったサガットが得意とする飛び道具。通称"上タイガー"。 両拳を思いっきり前に突き出して、闘気で衝撃波を生成し放つ。『Tiger』の名を表すかの如く黄色っぽい橙色をしている。 小〜大の違いは衝撃波の速度。押すボタンの威力が大きいほどに速くなっていく。 一見使い易い感じがするので、多用してしまいがちだが実は、出がやや遅い・スキも大きい・威力も低い、と三重苦な技。 何の考えもなしに使うのは非常に危険なので、【飛び道具】としてよりは『リーチの長い牽制技』、と思って使う方が良い。 なお、サガットの長身(226cm)が災いして、しゃがんでいる相手には当たらない。『グランドタイガーショット』との使い分けが必要。 * この技もアッパーカット同様、ストZEROでは撃ち出した瞬間に虎の咆哮が鳴り響く。 憎悪に燃える怒り狂った猛虎を髣髴とさせる。あたかもリュウに対する彼の心情を表しているよう。(goldさんより) |
・スクリューパイルドライバー | ザンギエフ |
ザンギエフの代名詞。相手をつかんだ後、回転しながら地面に叩きつける。
BR>発生が物凄く早く、凄まじい威力(特に初代ストIIでは体力の3分の1近く)を持っている。そして半キャラ分は確実にある投げ間合いの広さを持っており、数歩は離れている相手さえもまるで吸い込むように掴んでしまう。
コマンド投げ、そしてレバー1回転コマンドの開祖である。 (cgさん、まわるー!さんより) |
・ダブルラリアット | ザンギエフ |
足を軸にして回転しながら両手でラリアットをする。飛び道具をすり抜けることができる。(cgさんより) |
・ハイスピードダブルラリアット | ザンギエフ |
ダブルラリアットの回転数を少なくした技。クイックダブルラリアットとの相違点は、無敵部位と動作速度。(WHOさんより) |
[1]ヨガファイア [2]ヨガフレイム [3]ヨガテレポート |
ダルシム |
[1]ダルシムの基本的な技で炎の塊を飛ばす。・・・出した後に硬直が長いらしい [2]炎を目の前に吐き出す。 [2]ヨガフレイムを空中にむかって吐き出す。 [3]ダルシム使うとなんとなく多用してしまいます・・・隙が結構あるのにね(^ ^) |
・気功拳 | 春麗 |
気弾を発射する技。作品によって構えが異なり、尻を突き出しながら両手で発射するものだったり、片手を広げるようにして発射するものだったりする。 性能も作品によってまるで違う。 (cgさん、まわるー!さんより) |
・スピニングバードキック | 春麗 |
タメ技。逆さになってプロペラよろしく回転開脚蹴りを放ちつつ、そのままある程度進む。逆さになる瞬間に無敵判定があるらしいが、高さが低いわ時間が短いわでこれをカウンターにするのは難しいだろう(ゲーム漫画では使った奴がいたが…)。劇場版では宙には浮かず逆立ちして手で回転を与えていた。(HOLICさんより) |
・百裂脚 | 春麗 |
キックを連発する技。ボタンの連打でヒット数が増える。(cgさんより) |
・イズナドロップ | バルログ |
壁ジャンプをした後、相手を捕まえて地面に叩きつける。(cgさんより) |
・バックスラッシュ | バルログ |
後方宙返りを行い、相手との距離をとる。バク転中は無敵なのだが、技が終わった時に隙ができるため相手の攻撃を受けやすい。回避技として使うなら、ショートバックスラッシュの方が使いやすいだろう。 (ケケケさんより) |
・フライング・バルセロナ・アタック | バルログ |
壁ジャンプをした後、両腕を広げて相手を攻撃する。自身のステージだと、おもむろに金網へ、「カサカサッ」って登ったかと思うと、相手に向かって飛び掛りつつ攻撃!! 初めて見たときは笑った笑った。(美月風雅さん、cgさんより) |
・ローリングクリスタルフラッシュ | バルログ |
高速前転をした後、突きを繰り出す技。ボタンによって前転する距離が増える。(cgさんより) |
・エレクトリックサンダー | ブランカ |
高圧電流を発生させる技。 下段攻撃などに弱く、飛び道具にも負ける。(cgさんより) |
・バーチカルローリング | ブランカ |
体を丸め高速回転して上空に飛び上がる技。(cgさんより) |
・ローリングアタック | ブランカ |
体を丸めて高速回転して相手に突進する技。(cgさんより) |
・サイコクラッシャーアタック | ベガ |
ベガおなじみの必殺技。サイコパワーを全身にまとい回転しながら突進する。 |
・サマーソルトスカルダイバー | ベガ |
高くジャンプしてそのときにPボタンを押すと発動(Pボタンを押さないと、ただ相手の頭上をとおりこすだけになる)、 手にサイコパワーを纏いながら落ちてくる。(cgさんより) |
・ダブルニープレス | ベガ |
軽く宙返りをして両足で相手を踏みつける技。(cgさんより) |
・ヘッドプレス | ベガ |
高くジャンプして相手の頭を踏みつける技。その後にスカルダイバーにつなげることが可能。(cgさんより) |
・ターンパンチ | マイク=バイソン |
力を溜めて、溜めて、溜めて、溜めて、溜めまくった後に身体をよじって、渾身のストレートをぶちかます!という 技巧派のダッドリーと違い、暴力的・直線的なファイトスタイルの彼を象徴すると言えそうな技。 一秒以上溜めればすぐに出せるが、威力はかなり低い。実はこの技、溜めている時間で威力が大幅に変わり、 第1段階の『One』から始まり『Two』・『Three』・『Four』・『Five』……と続いていき(Nineまである) 最終段階(10段階目)『FINAL』では、体力の半分を奪い去る超破壊力の技と化す。但し所要時間は70秒(!) 更に出が遅いという欠点もあるが、うまく使いこなして行きたい…が、実戦導入はかなり困難。 因みにストIIターボでは60秒に、ストZERO3で再登場した時には45秒に短縮された。 ZERO3では威力も体力の7〜9割を奪う(ISMによって変わる)、超絶的な威力になったが矢張り使いづらい。 * ボタン押しっぱなしで溜める、と言う今の格ゲの基準で見ても、矢張りちょっと変則的なコマンドの技。 パンチボタン及びキックボタン三つ全部押しっぱなし(どちらでも可)で溜める為、 溜めている最中はパンチかキック(但し出すのはパンチ。ボクサーなので)のどちらかのボタンを使う技が使えなくなる。 このため、一見安直に戦えそうなバイソンに、【考えて戦う】と言うことを強要するへんてこな技と化した。 無理に使う必要は実は無かったりするのだが、矢張り使いたくなるってのが人情である。強いし。(goldさんより) |
[1]ダッシュアッパー
[2]ダッシュストレート |
マイク=バイソン |
[1]超暴力的なファイトスタイルで、表のボクシング界から追放されてしまった彼らしいと言える技。 前方に猛然とダッシュして強烈なアッパーを打ち込む、タメ系の突進技。 見た目通りに上方向への判定が強いが、相手がしゃがむと空ぶってしまう。ダッシュストレートとうまく使い分けて行きたい。 主な用途は、コンボ・予約(先読み)対空と言った所。小→大の順に前進する距離が長くなる。 一見使いやすそうな技なので、多用してしまいがちだが、(タメ技故に)行動を読まれやすいので 上手く使わないと反撃されまくりである。気を付けたい。(ケケケさん、goldさんより) [2]ダッシュアッパー同様、こちらもタメ系の突進技。 こちらは名前通りに、踏み込みながら思いっきり振りかぶって力任せにストレートをぶちかます。 リーチが長く、威力が高いので、彼の攻めの要になる技。 だが、上段技である上、タメ技なので即座に出せない・上手く誤魔化さないと相手に読まれて反撃されるので、 気をつけて使いたい。主な用途は牽制・奇襲・コンボ等。ダッシュアッパーアッパー同様、小〜大で距離が変わる。(ケケケさん、goldさんより) |
・波動竜巻旋風脚 | リュウ |
ボンボン連載の漫画で登場。空中から波動のエネルギーを帯びた脚で竜巻旋風脚を放つ。(HOLICさんより) |
・ソニックブーム | ナッシュ、ガイル |
ガイルの場合は内側に交差するように両手を振ることで、ナッシュの場合は片手を振って、
真空波のブーメランを飛ばし攻撃する。 弱(遅い)→強(速い)ボタンと3つの押すボタンによって真空波の飛ぶスピードが変化する。 技を出す時にレバーを後ろに溜めないと放てないので、とっさには出せない。その点では波動拳より使いにくい。 しかし波動拳と比べて発生が早い上に隙がとても少なく、見てから飛ばれてもまず反撃を受けない。とても優秀な飛び道具である。 このソニックブームを連発しながら相手の行動に対応する戦法はまさに脅威。また撃った後すぐ動けるのでソニックブームと一緒に攻めることも可能。(まわるー!さんより) |
・空中竜巻旋風脚 | リュウ、ケン、殺意の波動に目覚めたリュウ |
空中で竜巻旋風脚をだす。(cgさんより) |
・昇龍拳 | リュウ、ケン、殺意の波動に目覚めたリュウ |
『波動拳』・『竜巻旋風脚』と並んで『三種の神器』と呼ばれている、リュウ・ケンの代名詞。 高く跳び上がりつつ、強烈なアッパーカットを繰り出す(厳密には跳びヒザも一緒にやってる)、2D格ゲの対空技の代名詞である。 初代ストIIではリュウ・ケン共に全く同じ性能で、 『技が出た瞬間からジャンプの頂点に達するまでは完全に無敵』だった(これが、かの【上昇中完全無敵】だ)。 そして、地上に居る相手に喰らわせてしまうと、相手がのけぞるだけなので確実に反撃を受けてしまう(!)と言う、 今の2D格闘の常識では考えられない様な性能の技でもあった。後に改善され、ダウンを奪える様になったけど。 *1:初代ストIIでは同キャラ対戦が不可能だった為(裏技でのみ可能)、リュウ・ケン共に全くの同性能だったが、 ストIIダッシュ以降ではコレが標準装備になった為、彼らに【差別化】を図らなくてはならなくなった(そうしないとケンの意義が無くなる)。 それ故、ケンの物はリュウよりもヒット数が多くなり、更には大昇龍拳に限り『波動の力を焔に変えて拳に纏う』様にまでなった。 変わりにリュウは波動拳の出がケンよりも速く、強化版の『灼熱波動拳(ファイヤー波動拳)』を実装するようになった。 *2:『昇龍拳』。この技もまた『波動拳』と同じく【弱体化の歴史】、そして【2D格闘の歴史】を反映していると言える。 初代ストIIでは【上昇中完全無敵!】だったのもシリーズを追うごとに【出した瞬間のみ無敵】へ、そしてストIIIでは…… 【無敵時間一切ナシ!】になってしまう(但しEX版にはちゃんとある)。 ソレと言うのも、昔は昇龍拳を出すこと自体が困難な事、とされており(今では信じられない事かも知れないが本当だ)、 いつでも昇龍拳を出せることは、いつでも(歩き)『ギガスブリーカー』を出せるのと殆ど同じ様な事だったのだ。 そして、出が物凄く速い技でもあった故、【割り込み技】としても大活躍だった。 ストIIターボの頃には『昇龍拳は出せて当たり前』になっていた為、昔は『固められたら取りあえず昇龍』で良かったのだ。 しかし、コレも波動拳同様、【状況に応じて最善の一手を打つ】事を要求される様になってしまう。 『無敵時間が無くなった』のが何よりの証明だ。他にも『空中ガードやブロッキングの追加』等の要因もある(他は割愛)。 だがしかし、強い技である事に変わりは無く、上手く使えば非常に有用。昇龍拳に限らず、対空技は考えて使おう。 作品自体においてのこの技の存在であるが、勝利時のリュウの台詞(『昇龍拳を破らねばお前に勝ち目は無い!』)やそのコマンドの難しさ、当たったときの威力、果ては前作の最終敵・サガットの胸に傷を付けたという設定などから見てもわかる通り、リュウたちの技の中では一番の高位に置かれていた。と言うよりむしろその高性能・高威力から、コミックなどに始まるストーリーではこの技には常に『禁断』のイメージが付きまとっていた。中平正彦先生版ストゼロのストーリーでは、天(神仏)に対し拳を向ける故に先々代ゴウテツにより半ば禁じ手とされていたこの技を修行が足りないまま使うことが『殺意の波動』の入り口になるとまでされている(無論、それを克服することで後にこのイメージは払拭されるのだが)。ともかく、これだけこの技の存在と言うものは他の二つに比べて大きかった。 スパII時代に若干波動拳に巻き返された時期もあったが、ストゼロ時にはやはり不動なその存在を見せた。上記のコミックストーリーや、『ストゼロ3』のドラマチックなエンディングにおいてリュウがベガを起死回生で破ったのはまさしくこの技である。 その後は、リュウたちの流派の『波・昇・竜は三位一体』設定がより重きを置かれるようになったためか、リュウ・ケン・豪鬼供に平均した設定改良が行われるようになり、ストIIIを過ぎてからはこれらのどれを欠いてもならないイメージが確実となった。それまで波動拳・竜巻旋風脚に堅実に特化して来たリュウに、上記のコミックストーリーで使われた『真・昇龍拳』が加えられたのはその表れと言える。 (goldさん、ニボシさんより) |
・竜巻旋風脚 | リュウ、ケン、殺意の波動に目覚めたリュウ |
リュウ・ケンの代名詞。 速度が遅い代わりに長時間攻撃し続ける、強力な(相手からしてみれば厄介な)突進技である。 技の概要―――前方に滞空(?)しつつ、前進しながら高速の中段廻し蹴りを繰り出しまくると言う、 当時、リアルタイムで遭遇した人にとっては、波動・昇龍以上に衝撃的な外観の技だった!…と思う。 その見た目はさながら、片脚をローターに見立てて、(低空だが)飛行するヘリコプターを髣髴とさせる。 小だけは殆ど前に進まないので、跳躍しながら廻し蹴りを繰り出してるような感じだが、中・大は本当に滞空している。 なお、シリーズの途中からは空中でも出せる様になった(ストIIIの1STのみ一時的に出来なかったが2ND以降は復活)。 あとストリートファイターEXシリーズのみ完全に仕様が別で、連続でコマンド入力をして最大三連の旋風脚を繰り出す技になっている。 * 『竜巻旋風脚』の歴史は【コンパチキャラ】(今はコピペキャラとも言う)の歴史、と言えるだろう。 コンパチキャラとは『殆ど同じ性能だが微妙に違う』キャラクターの事で、ストシリーズならリュウ・ケン(あと、豪鬼)がそうだ。 他のゲームなら【草薙 京/八神 庵(KOF)】・【服部 半蔵/ガルフォード(サムライスピリッツ)】・ 【モリガン/リリス(ヴァンパイア)】・【カービィ/プリン(スマッシュブラザーズ)】等々、枚挙にいとまが無い。 『昇龍拳』の項でも触れたが、初代ストIIではリュウ・ケン共に同じ性能だった。 しかし、ストIIダッシュ以降、【差別化】を図らなくてはいけなくなったので、他二つ同様に性能に差を付ける様になった。 竜巻旋風脚は三種の神器の中でも特にソレが極端で、シリーズによってある程度の差異はあるが、 リュウは『一発が非常に痛く、ダウンを奪えるが、1回しかヒットせずガードされるとスキが大きい』、 ケンは『一発は非常に軽い上、ダウンは奪えないが、何発も当たり(合計ダメージはリュウと大体同じ)ガードされてもスキが小さい』 とモーション自体は同じでも、実際の視覚効果はかなり違うものとなっている。性能としては『一長一短』と言うのも特徴だ。 そして、ストIII辺りになると、全ての面において、竜巻〜の性能を拡張して【差別化】を図ったかの様な性格・性能になっており、 リュウは竜巻〜に限らず【堅実で地味な戦いを要求されるが、一発々々が非常に重く、瞬間の好機には凄まじいまでに激しくなる】 かたやケンは【リュウに比べると一発は軽く、こまめに攻撃を当てなければならないが、見た目に派手で、やや乱暴気味に戦える】 と、竜巻旋風脚でキャラの性格まで決まってしまったかのような印象を受ける。 作品自体においてのこの技の存在であるが、「昇龍拳」「波動拳」と比べて光る部分では強くないものの、上記のようなリュウ・ケン間の差別化が行われている点から見てもわかる通り、その特殊的攻撃パターンから状況によっては確実に戦法に組み込んで使える、外せない技というイメージが初期から強かった。 リュウたちの技の中では昇龍拳以上に複数ヒットしうるその設定から、『ストゼロ』になってリュウに『真空竜巻旋風脚』が追加され、その堅実派なイメージがさらに強まった。 その後は、リュウたちの流派の『波・昇・竜は三位一体』設定がより重きを置かれるようになったためか、リュウ・ケン・豪鬼供に平均した設定改良が行われるようになり、ストIIIを過ぎてからはこれらのどれを欠いてもならないイメージが確実となった。ケンに『疾風迅雷脚』、豪鬼に『滅殺豪螺旋』が加えられたのはその表れと言える。 ちなみに、劇場アニメ版においてリュウが放っていた、宙にジャンプした後両脚で交互に相手を蹴るタイプの竜巻旋風脚は、3D格ゲー版『ストリートファイターEX』にて再現されている。 (goldさん、ニボシさんより) |
・波動拳 | リュウ、ケン、さくら、"殺意の波動に目覚めたリュウ" |
3D格闘ゲームで最も有名な技と言えば、セガの『バーチャファイター』に登場する『鉄山靠』だと思われるが、 2D格闘ゲームで最も有名な技と言えば、矢張りこの『波動拳』だろう。 両手を脇腹の辺りで構え、瞬時に『波動の力』を収束し、球状に形成して、 思いっきり両腕を手前に突き出しながら撃ち出す、リュウ・ケンの代名詞と言える技である。 リュウやケン(と、さくらやショーン『ハドウバースト』)の物は、豪鬼の様な邪悪な色(大体、紫か赤紫)ではなく、 澄み切った空のような、蒼い波動の色をしている。 波動の力は、精神を相当研ぎ澄ませないと練る事すら出来ない為、矢張りこの様な澄んだ色になるのだろうか。 なお、さくらはボタンを連打すると(厳密には発射までにボタンを押した回数)射程は短くなるが、威力は上がる。 * 波動拳の歴史は【弱体化の歴史】、ひいては【2D格ゲの歴史】と言っても決して過言では無い。 それと言うのも、初代ストリートファイターIIが出た頃は、取りあえずコレを連発して、跳んでかわして来た相手を 対空技『昇龍拳』で落とせば、大体はOKだったのである(この戦法を『跳ばせて落とす』或いは『トリカゴ』と呼ぶ。 なお、『トリカゴ』に関しては、壁際に相手を追い込んだ場合に限ってそう呼ぶ場合もある(寧ろそちらの方が多い模様))。 しかし、シリーズを追う毎に、『撃った後のスキが大きくなる』・『威力が低くなる』・『空中ガード(or ブロッキング)が追加』・ 『飛び道具をかわしながら攻撃出来る技が、他キャラに沢山追加』等々、どんどん弱体化・システム的対策が図られて、 ストリートファイターIIIになる頃には、『何の考えも無く撃ってしまうと、撃った側が危険に見舞われる』程にまで弱体化してしまった。 だがそれでも、相手の行動を制限する牽制技、としてはトップクラスで『よく考えて撃てば』矢張り有用な技である。 つまり、【取りあえず作業的にタマを撃つ】→【よく考えて状況に応じて最善の一手を打つ】、へと 波動拳(飛び道具全般)が、ひいては格闘ゲーム自体が、段々と思考的なものへ移行して行ったのである。 作品自体においてのこの技の存在であるが、『ターボ』までは威力や避けられ易さ、出し易さなど、上記にもあるシステム特性などの点から、リュウたちの技の中では他の二つに比べては重きを置かれてはいなかった感がある。 しかし、その後の『スパII』時代、つまりストIIのメディアミックスが多く行われた時期からは、その設定的・見た目的ハデさからか、ドラゴンボールのかめはめ波バリの扱いを受け始める。まずOPデモがリュウがこの技を画面こちら側に向かって放つ圧巻なモノ(今見てもコレは名作)に替えられたことに始まり、劇場版・TV版でのアニメ化などにおいてはキメ技的位置に置かれた。 それに伴い、昇龍拳に特化したケンに対抗してか堅実派イメージのリュウの波動拳の性能と設定は改良化されて行き、ファイヤー波動拳やシリーズ初の飛び道具超必殺技である真空波動拳の追加にまで到った。 その後は、リュウたちの流派の『波・昇・竜は三位一体』設定がより重きを置かれるようになったためか、リュウ・ケン・豪鬼供に平均した設定改良が行われるようになり、ストIIIを過ぎてからはこれらのどれを欠いてもならないイメージが確実となった。 しかし、コミック版において瞬獄殺の設定の構成要素としてこの技が使われるなど、この技のハデさ・特殊さは今なお不動の存在を保っており、『リュウの代名詞』としての地位は今も確実なものとなっている。 (goldさん、ニボシさんより) |
・双竜(ダブル)波動拳 | リュウ+ケン |
リュウとケンが心をひとつにしたときのみ出すことが出来る究極の波動拳。 この名称は「スーパーストリートファイターIIXカードダス20」より参照。(シールさんより) |
・サンダー波動拳 | リュウ |
ブランカとの戦いで使用。「エレクトリックサンダー」の電気を纏いながら、電撃をおびた波動拳を放つ。狙ったやったのではなく、ほとんど偶然の産物である。(ケケケさんより) |