さざなみ忍法帖  [必殺技辞典]

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江戸時代、徳川吉宗の治世。犬山藩という小さな藩に、“木曾根来組”と称する人々が暮らしていた。その名の通り根来忍者の末裔である彼らは、江戸の公儀隠密・根来組と尾張の御土居下組それぞれに忍者を供給する役目を持っていた。それは公儀が尾張を監視する役目も含めていたのだが、特に大きな争いはなく人々は小さな村でのんびりと過ごしていたのである。その中のひとり、頭領の娘・龍胆の婿となった若者・漆織部もまた、この穏やかな小世界で平穏に過ごしていた。だがある日、江戸と尾張が抜き差しならぬ暗闘を開始しはじめた。それに反応した一族も江戸派、尾張派に分かれ、公儀隠密と尾張御土居下組の代理戦争の様相を呈してきた。果たして、この恐るべき同士討ちはいかなる結末を迎えるのであろうか?
 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「オール読物」64年7月号に掲載され、短編集収録時には『忍法しだれ桜』という題に変更されている。

逆流れ 漆織部
さざなみ忍法帖
木曾根来組婿入り頭・織部の忍法。相手の視界を逆転させ、あらゆる物を上下逆に見させることが出来る。食らった者は天地そのものが逆転して見えるようになり、混乱して戦闘力を失ってしまう。 (ケケケさんより)

しだれ桜 龍胆
さざなみ忍法帖
木曾根来組のくノ一・龍胆の忍法。全裸になって逆さになり、股を大きく開く。すると、開いたところから怪しげな花が咲いたように見え、それを見た男を夢遊病患者のごとく引き寄せる。男は花に引き寄せられてそこを攻撃するが、同時に閉じられた足で攻撃を受けられ反撃を食らうのである。 (ケケケさんより)


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