さくらファミリア! [必殺技辞典]

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著者:杉井光
イラスト:ゆでそば
レーベル:一迅社文庫(一迅社 刊)


【あらすじ】
高校1年の冬に突然父に失踪され、膨大な金額の借金を負わされることとなった祐太。
彼の命を狙って突然押しかけてきたのは、神の子の生まれ変わりを名乗る少女、砂漠谷エリとレマの双子の少女であった。
彼女らによると祐太はかつて神の子の使徒の一人であり、神の子を売り渡したとされる使徒ユダの生まれ変わりで、前世から引き継いだユダの遺産を母体とする財団・三十銀貨財団の管理する借金を負っているという。
その後、騒動の末に彼女らと同居することとなった祐太の元に、熾天使ガブリエルや何故か幼女の姿で宅配便にて送られてきた堕天使ルシフェルことるーしーまでも現れ、皆が揃って三十銀財団の借金を負っていたのだった。
こうして彼らは同居人として協力し、総額約三億円にまで膨れ上がった借金をどうにかするため、奔走するのだった。


【作品紹介】
本作は「火目の巫女」「神様のメモ帳」(いずれもアスキー・メディアワークス刊)でおなじみの杉井光が描く作品。
父が莫大な借金を残して失踪した少年、佐倉祐太の元に現れた神の子の生まれ変わりの双子の少女エリとレマ、聖母マリアの受胎告知やジブリールの名でムハンマドの元に現れたことでも知られる熾天使ガブリエル、堕天した元熾天使ルシフェルのるーしー等が織り成すラブコメディである。
三大宗教の一つ、キリスト教を題材にした作品であり、ファンの間では当該宗教勢力の強い欧米で発禁処分になるが合言葉になることからも判るとおり、当該宗教を侮辱していると判断されても仕方が無いレベル(実際に日本国内の一部のキリスト教系宗教団体から抗議があったともいわれる)で描かれたコメディタッチの作品に仕上がっている。
現在第一部完結後続刊未定となっているが、イラストレーターは既に商業誌での仕事を事実上引退しており、また作者や一迅社側もあまり触れないことから続刊は事実上不可能とされている。


【既刊一覧】
・さくらファミリア!!
・さくらファミリア!!2
・さくらファミリア!!3



《大審問官(クオ・ヴァディス)》 香取紫門
さくらファミリア!
聖ペトロの生まれ変わりである紫門の所有する聖痕。刻印部位は両掌で刻印形状は逆十字。
漆黒の空間に発動対象の精神を召喚し、左右と前に出現したみすぼらしい修道僧の姿をした三人の審問官がそれぞれ一つずつ問いを投げかけ答えられなかった者の心を開錠し支配する。
また聖痕の本来の機能として、天界への扉の鍵を開く鍵の性質を持っている。 (クウガもどきさんより)

《血の土地(アケルダマ)》 佐倉祐太
さくらファミリア!
ユダの生まれ変わりである祐太の保有する罪痕。刻印部位は喉(のど)。
触れた場所を基点に一定区域内に、周囲のものを飲み込んで腐らせる血溜まりを出現させる。
当初はユダの喉を含む一部の身体部位がルシフェル本体の体内にあったため使用できなかったが、罪痕を回収してからはるーしー(ルシフェル)とキスさえすれば常時使用できるようになった。他の聖痕・罪痕と同様、発動中は絶えず刻印部位を傷つける。(クウガもどきさんより)

《百卒長の槍(ロンギヌス)》 砂漠谷エリ
さくらファミリア!
神の子の生まれ変わりの片割れであるエリの所有する聖痕。刻印部位は脇腹(左右どちらにあるかは不明)
かつてローマの兵士長がキリストの脇腹に突き立てたとされ、霊体を断つことのできるロンギヌスの槍を顕現する。なお、槍を顕現する際に刻印部位を傷つける。(クウガもどきさんより)

《聖釘(せいてい)》 砂漠谷レマ
さくらファミリア!
神の子の生まれ変わりであるレマの所有する聖痕。刻印部位は左足の甲。
錆びた釘の形状に顕現した聖痕《聖釘》を掲げて聖句を唱え、自らに突き立てることで全ての罪を強制的に自らに負わせる能力である。この能力によって使用者に移された罪は使用者以外に負うことが出来なくなる。ただし原告及び裁く側がその権限を放棄した場合、罪が問われることは無くなるようだ。
聖釘を顕現する際に刻印部位を、自らに突き立てる際に突き立てた部位を傷つける。(クウガもどきさんより)

《蝗帝(アポリオン)》 ヨハネ
さくらファミリア!
ヨハネの生まれ変わり(現世での名は不明)が所有する聖痕。刻印部位は左肘。
本来は世界の滅亡を伝える7つ1セットの天使の喇叭(新約聖書に書かれている現象をそれぞれ引き起こす)を生み出す能力で、付随能力として無からギターやドラムやアンプなどを生み出すことも出来る。
なお、本当に本来の機能を除いてロックに関する(ジョン・レノンに関する?)物しか出せないのかどうかは不明。(クウガもどきさんより)

《有頂天(エムピレオ)》 神、佐倉祐太
さくらファミリア!
某宗教でいう主、つまり神様の保有する聖痕。刻印部位は不明だが刻印の内容は「YHWH」
拳銃型に顕現した聖痕の銃口からとあるものを除いてあらゆるものを貫通する強力無比な銃弾を発射、もしくは自らの意思の代行者たる聖霊を生み出す。ただし、元より《有頂天(エムピレオ)》を防ぐことを前提に生み出された聖痕《荊冠》の防御を貫通することは出来ない。
作中では本来の使用者である神の他、ガブリエルが油性ペンで描いた即席聖痕(第一級神聖侵犯に相当)によって後者の効果を祐太も一度のみ使用した。
聖痕・罪痕を作った本人の所持する聖痕であるためか、聖痕の使用による代償は殆ど無いようだ。(クウガもどきさんより)

《荊冠(けいかん)》 砂漠谷レマ、佐倉祐太
さくらファミリア!
神の子の生まれ変わりであるレマの保有する聖痕の一つ。刻印部位は額。
茨の蔦を操って相手を拘束する他、無数の茨の蔦で覆うことにより隔離領域の形成を可能とする。茨の蔦の強度自体も高いが、蔦の再生速度が異常に早く傷つけられた部位を即座に再生できるため、神ですら傷つけることのかなわない事実上の絶対防御能力となっている。なお、祐太はガブリエルが油性ペンで描いた二日ほどしか持続しない即席聖痕で使用した。
他の聖痕・罪痕と同様、発動中は絶えず刻印部位を傷つける。(クウガもどきさんより)


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