作:立花晶 連載 白泉社 花とゆめ・別冊花とゆめ等 1990年〜1998年 コミック全7巻 白泉社文庫 2006年 特記事項 全7巻からのベストセレクションとして刊行。 少女マンガ雑誌、花とゆめ誌上に於いて一際異彩を放っていたギャグマンガ、それがサディスティック・19である。 本作はその絵だけを見ればごくごく普通の少女マンガにしか見えないが 多彩な登場人物達は誰も彼もヘンな人達ばかりだ。 耽美系同人作家の顔を持つ超ナルシストのマンガキャラ専門医、西神田夢彦に本作のタイトルを体現する超サディストのお嬢様重政桂子。 作者立花が原稿にトーンを貼り忘れた状態で出版された事件がキッカケで誕生した、読者のしでかしてしまった悪いコトを言いワケして大蛇に呑まれ代わりに償ういいわけ巫女や釣りキチ三平の魚紳のパロディキャラ(だと思われる)ヘンな釣り人魚唇(ぎょしん)。 ある意味で作品後半の主役的存在である少女マンガには似つかわしくないバーコードヘアの出で立ちに加え塀をこよなく愛すると言う奇妙な中年サラリーマンのへいマンこと木下孝男。 ココに挙げた以外にも、妖怪やらシュメール人顔の中学生などの数々の名物キャラクタ達が織り成す少女マンガらしからぬシュールなギャグは、今見ても色褪せない魅力を持っている。 |
[1]かたつむりキック [2]かたつむりチョップ |
かたつむりマン |
[1]かたつむりの格好をしたヒーロー風のひ弱な青年、かたつむりマンの技。 普通のキックの上、相手に何のダメージも与えられなかった。(墨汁さんより) [2]かたつむりの格好をしたヒーロー風のひ弱な青年、かたつむりマンの技。 普通のチョップの上、相手に何のダメージも与えられなかった。(墨汁さんより) |
・カニチョップ | 毛ガニのジャン |
小幡愛理の元に届けられたしゃべる巨大毛ガニ、ジャンの技。 恋人の正利と自分の部屋に居座るジャンを捕獲して食べるため 窓から部屋に入ろうとした所に唐突に現れた塀を走る中年男、 へいマン(木下孝男)にお見舞いした自らのハサミでのチョップ。 コレが原因でへいマンは蟹と戦うのが苦手になり、愛理はジャンに恋をしてしまう(笑)。(墨汁さんより) |
[1]へいマンキック [2]へいマンパンチ |
へいマン(木下孝男) |
[1]塀を愛する中年男、へいマン(木下孝男)の技。
普通のキックだが、塀の上で(だけ)は無敵の強さを発揮する。(墨汁さんより) [2]塀を愛する中年男、へいマン(木下孝男)の技。 普通のパンチだが、塀の上で(だけ)は無敵の強さを発揮する。(墨汁さんより) |
・関節折り | へいマン(木下孝男) |
塀を愛する中年男、へいマン(木下孝男)の技。 へいマン曰く「○ッド○ブスターのお姉さん直伝」らしく、 金沢での日本へい同盟事務部長のタカアシガ二(笑)の丈一郎との戦いで披露された。 蟹の脚の関節を折って動けなくしてタカアシガ二の丈一郎を見事撃退した。 この後、タカアシガ二の丈一郎はへいマンに美味しく頂かれた。(墨汁さんより) |
・満員電車身代わりの術 | へいマン(木下孝男) |
塀を愛する中年男、へいマン(木下孝男)の技。 へい城内の満員電車に乗るために披露された。 満員電車を見送り次の電車を待つ、と見せ掛けて発車直前に ドアが閉まると思い安心した客を無理矢理放り出し、まんまと電車に乗ってみせた。 良いサラリーマンの方々は絶対真似をしてはいけない(笑)。(墨汁さんより) |
・五十万回転半(ファイブハンドレッドサウザン・アクセル)ジャンプ | 山崎さとみ |
第1巻の「氷上の青春」で登場。フィギュアスケートの大会前にこの技の使用を制止しようとしたコーチの前で披露した技だったが、あまりにも回転数が多いので着地と同時に大きな穴をリンクに開けてしまった。(小浜太介さんより) |