時は紀元三世紀、中国大陸が魏・呉・蜀の三国に分かれ覇権を争っていた時代。大陸の東の果てにある“倭の国(後の日本)”は、幾多の小国に分かれていた。その中でも女王・卑弥呼が治める邪馬台国と、その隣にある狗奴国の実力は群を抜き、倭の国の統一を狙って熾烈な戦いを繰り広げていたのである。 そんな倭の国の片隅・邪馬台国と狗奴国の国境にある熊鬼山に少年ライカがいた。熊鬼山の老師より忍術の前身とされる“神仙術”を身につけた彼は、同じく熊鬼山で育ったウツキ、オタジらとともに気ままな性活を送る。だがある日、三人は不思議な雰囲気を持つ少女“壱与”に出会う。彼女こそは邪馬台国の女王・卑弥呼の後継者と目される巫女であった。だが彼女は魏の国より邪馬台国に派遣された野心家・張政により、邪馬台国支配のための道具として利用されようとしていた。壱与に不思議な魅力を感じたライカは、彼女を助けるため張政との戦いを決意する・・・・・ 仲間たちとともに山を降り、神仙術の技を振るうライカ。激しさを増す戦いの中で彼は、国という存在そのものに興味を抱いていく。自らの出生の秘密と、内に眠る力の秘密を知らないまま・・・・・ 原作・・・・・寺島優 作画・・・・・藤原カムイ 連載・・・・・月刊コミックバーガー(現コミックバース) 弥生時代を舞台にした伝奇アクション歴史漫画。『ロトの紋章』と並ぶ藤原カムイの代表作である。 単行本は3種類発売されており、それぞれ出版社と巻数がことなる。 |
・天柱滅破 | オタジ |
空中で両足に剣をはさみ、そのまま落下し相手を貫く。 |
・灼焔巌破断 | シン |
全身に炎をまとい突進する技。 |
・(神仙術)旋巌破 | シン |
自分自身が竜巻のように回転し攻撃する。 |
・(神仙術)十指死髪針 | ユン |
全方位に針のようにした自分の髪を飛ばす技。 忍狼たちに放つもののすべてかわされる。この技がこいつの最後の一撃となった。 |
・(神仙術)以心雷鳴剣 | 雷火 |
剣を投げて相手に突き刺さると、剣に雷が落ち、相手を黒焦げにする。 |
・(神仙術)無空殺風陣 | 雷火 |
無数のかまいたちで敵を切り刻む。 |
・龍炎の剣(リュウノホムラノ) | 雷火 |
よくある火炎斬りみたいなもんかな。 |
・(神仙術)雪崩落斬剣 | ワタハタ |
剣の上に乗り、スノーボードを滑るが如く飛びながら相手に突っ込む |
・遠気当て | 卑弥呼 |
気合で敵に衝撃を与える。 (ケケケさんより) |
・春霞(しゅんか)の術 | 老師 |
巻き起こした風の中に眠り花の花粉を混ぜ、それを敵に吸わせて意識不明にする。 (ケケケさんより) |
・変わり身の術 | ライカ、イキナメなど |
神仙術の一つ。忍者もののお約束とも言うべき技であり、この作品でも使い手は多い。 (ケケケさんより) |
・うずら隠れの術 | キバ(初代) |
茂みの中に身を隠し、息を殺して気配を消す。 (ケケケさんより) |
・飛行仙 | 老師、張政 |
古代印度に伝わる十行仙のひとつ。身軽に空中を浮遊し自在に行動する。神仙術の中でも“伝説”に属するものである。 (ケケケさんより) |
・憑依の術 | 老師、イキナメなど |
神仙術のひとつ。物体や生き物へと乗り移るように別の姿に変えて操る。神仙術の基本技のひとつであり、何人もの使い手がいる。 (ケケケさんより) |
・空蝉(うつせみ)の術 | ライカ、キジノヒコ |
神仙術のひとつ。自分がいる場所とはまったく異なる場所に敵を誘導し罠にはめる。 (ケケケさんより) |
・分身影三ツ | ザコ |
張政配下の特殊兵が使った神仙術。その名のとおり三人に分身して斬りかかる。 (ケケケさんより) |
・火輪の術 | ライカ |
燃える水をばら撒いて着火させ、炎を輪を生み出し敵にぶつける。この技の使用後「竜炎の剣」に移行することも。 (ケケケさんより) |
・霧がくれの術 | ライカ |
霧を呼びその中に姿を隠す。 (ケケケさんより) |
・(神仙術)こだま陽炎 | ライカ |
霧の中に身を隠した状態で使用。自分のいる位置は離れた地点に声を響かせ、敵がそこに注目した裏をかく。 (ケケケさんより) |
・射弾つぶて | 張政 |
張政がよく使う得意技。「僧莎訶(スーバーハー)!」という掛け声で強力な気を放ち、それによる爆発でつぶてを飛ばす。 (ケケケさんより) |
・しころ飛魚の術 | ライカ |
クナイを水面に飛ばし、飛魚のように飛び跳ねる軌道で相手の虚をついて命中させる。この技で張政の左眼を潰した。 (ケケケさんより) |
・ナダレ渡りの術 | ライカ、オタジ、ウツキ |
落下してくる岩を足場にして身軽に飛び回る。 (ケケケさんより) |
・蛇活の術 | イキナメ |
そこらの棒切れを蛇に変え自在に操る。イキナメの得意技であり、作中で何度も披露された。 (ケケケさんより) |
・双身の術 | イキナメ |
体が真っ二つになるとともに二人に分身する。この技を繰り返すことでさらに増え、一斉に攻撃することもできる。 (ケケケさんより) |
・深鬼蘇生の術 | イキナメ |
動物の死骸や血肉から実体を持った幽鬼を生み出し敵を襲わせる。作中では大ガマの死骸から“蟇霊鬼”を生み出した。 (ケケケさんより) |
・勅令天雷 | 壱与 |
掌より電撃を放ち敵を攻撃する。 (ケケケさんより) |
・下風具風剣(おろしぐふうけん) | ライカ |
はるか上空より剣先を下にして急降下し敵を刺し貫く。 (ケケケさんより) |
・女妖飛爪の術 | オババ |
曼陀羅葉(チョウセンアサガオ)の毒を塗った両手の爪を弾丸のごとく飛ばす。 (ケケケさんより) |
・(神仙術)かえし山彦の術 | ライカ |
相手の放った気を剣で受け止めて纏いつかせ、それを振るうことで威力をそのまま相手に返す。 (ケケケさんより) |
・ダラーナ・ムドラー | チャン |
両手の指を地面に突っ込んで衝撃を放ち、地上の相手を吹き飛ばす。 (ケケケさんより) |
・ダラーナ・オーム | チャン |
両手の指を地面に突っ込んでかき回し、地上に蟻地獄のごとき流れを生み出して敵を飲み込ませる。 (ケケケさんより) |
・ダラーナ・ヴァーナ | チャン |
足を地面に突っ込んで衝撃を放ち、大量の土砂を掘り返す。 (ケケケさんより) |
・活髪の術 | ユン |
己の髪の毛を硬質化して武器とする術。数本引き抜いて針とする場合が多い。また、愛用の鞭もこの術で加工した髪の毛である。 (ケケケさんより) |
・呪詛返し | ラトウ |
敵が放つ呪いをそのまま跳ね返す。 (ケケケさんより) |
・憑依返しの術 | 老師 |
憑依の術で操られたものに術をかけ、自分の支配下において跳ね返す。作中では張政(の影武者)が放った木の葉のカマイタチを跳ね返し、毒蛾に変えて反撃した。 (ケケケさんより) |
・蚊幕返し・火輪の術 | ライカ |
蚊幕を武器とするムジンとの戦いで使用。火輪の術による炎を全身に引っかかった蚊幕に伝わらせて敵を焼く。 (ケケケさんより) |
・思念呪操 | イキナメ |
術者の思うがままに人の心を操る術。張政の命を受けたイキナメは壱与をこの術で操ろうとしたが、何度も失敗に終わった。最後にはやっと成功したものの、ライカと感応して覚醒した壱与にあっさりと破られてしまう。 使用時の掛け声は「催覚操心!」 (ケケケさんより) |
・逆足の術 | キバ(二代目) |
目立つように足跡をつけながら後ろ向きに歩くことで、敵を目的の場所へと誘導する。 (ケケケさんより) |
・縛呪糸 | ムジン |
口より粘りが異常に強い粘液の糸を吐き出す。その威力たるや鍛えぬいた神仙術の使い手を行動不能にさせるほど。特異体質の持ち主であるムジン独自の術である。 (ケケケさんより) |
・睡粘繭獲の術 | ムジン |
大量の縛呪糸を吐いて敵を巨大な繭の中に閉じ込め、身動きが取れないところを狙って毒針で止めを刺す。使用後は独特の匂いが残るらしい。 (ケケケさんより) |
・気湛酷身の術 | イキナメ |
大量の汗を流しながら型を組むことで術の効果を高める。壱与に思念呪操をかけるために使用した。 (ケケケさんより) |
・鋼鍛身(ごうたくしん) | シン |
己の肉体を鋼鉄のごとき強度にする。これにより、鉄の剣ですら斬れない強固な肉体を得ることが可能。また逆に、肉を綿のように柔らかくして衝撃を吸収することもできる。 (ケケケさんより) |
・ムササビの術 | クコチヒコなど |
大きな布をパラシュート代わりにして高所より降下する。作者によれば、イメージは一昔前の忍者物らしい。 (ケケケさんより) |
・(神仙術)飛回雪崩返し | ワタハタ |
「雪崩落斬剣」で剣に乗った状態で宙を飛び、サーフィンのごとくターンして敵に襲い掛かる。 (ケケケさんより) |
・微塵がくれの術 | ライカ |
空中に漂う引火物質に火をつけて爆発を起こす。通常は敵から逃げている時に追っ手を倒すために使うが、ライカは炭煙から脱するのに使った。 (ケケケさんより) |
・傀儡(くぐつ)の術 | ムジン |
糸を死体に引っ掛けて操作し、生きているかのように操る。死んだワタハタをこの術で操り、生前とほとんど変わらぬ戦いを行った。 (ケケケさんより) |
・天龍の旋風(かぜ) | ライカ |
天を司る龍の力を持って猛烈な風を起こす。 (ケケケさんより) |
・天龍の乱嵐(あらし) | ライカ |
「天龍の旋風」より強烈な風を起こす。 (ケケケさんより) |
・天龍の爆雷(いかずち) | ライカ |
両腕の間にスパークさせた電撃を周囲に放ち、空間を丸ごと電撃で包んで爆発させる。 (ケケケさんより) |
・地龍の乱震 | 張政 |
大地に震動を与え大地震を起こす。張政は地脈の中心である火の山でこの技を使い、天の龍の領域である空中にまで震動を届かせた。 (ケケケさんより) |
・地龍の火炸 | 張政 |
大地に満ちる炎を操り、束として敵にぶつける。 (ケケケさんより) |
・天龍の竜炎 | ライカ |
自らの周囲に集めた火泥を竜巻と化し、敵に向けて一気に解き放つ。 (ケケケさんより) |
・天龍の灼獄 | ライカ |
巻き上げた炎で敵を取り囲み、一気にぶつけて爆発させる。 (ケケケさんより) |
・地龍の爆震 | 張政 |
大地に激震を与えることで大震動を起こす。作中ではこの技で火山を大噴火させた。 (ケケケさんより) |
・天龍の雪嵐 | ライカ |
猛烈な吹雪の竜巻を巻き起こして敵を包む。 (ケケケさんより) |
・天龍の銀牙 | ライカ |
天の龍が支配する宇宙空間で使用。宇宙に瞬く流星のような光をたくさん呼び出し、それを一気に敵へぶつける。 (ケケケさんより) |
・地龍の滅壊 | 張政 |
ライカに追い詰められた張政が最後に繰り出した技。己の内にある地の龍の力を外部に放出し、周囲をマグマの海に変えるほどの大激震を引き起こす。 (ケケケさんより) |