ドラマ:テレビ朝日系 2005年1月〜2006年1月 全48話 製作 テレビ朝日 ADK 東映 劇場版:仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼(せんき) ノヴェライズ:朝日ソノラマ ソノラマ文庫 著 稲元おさむ 挿画 岩崎美奈子 東京の柴又に住む高校受験を間近に控えた少年、安達明日夢(あすむ)は 偏差値の高い城南高校を受けるコトを選んでいたが、入試への自信が持てず悩んでいた。 そんなある日、明日夢は母と法事で屋久島に出掛けた。 フェリィの上でイルカを見ていた明日夢は、蛙の歌の奇妙な替え歌を口ずさむ青年に出くわした。 その青年は、海に落ちそうになった子供を超人的な身のこなしで助けた。 その様に驚いて声の出ない明日夢の脇を通り過ぎた青年は一言言うと去って行った。 「結構、鍛えてます」 法事の後の宴会の席での親戚達の退屈な会話に辟易した明日夢は、従姉妹と 車で島巡りをしていた途中、偶然フェリィ上で出会った青年と再会した。 青年の名はヒビキと言い、彼は森の木の力を借りるためにそこを歩いていた、と言う。 その不思議な青年ヒビキに明日夢は引き込まれて行く。 その時、従姉妹が姿を消してしまった。 それは奇妙な男女――童子と姫の仕業で、彼らは蜘蛛の糸の様なモノで従姉妹を捕らえたが、そこに鷹と狼のカタチをしたモノ――ディスクアニマルが現れ彼らに挑み掛かる。 ヒビキは気を失った明日夢の従姉妹を彼に託し、その男女を追った。 そしてヒビキは鬼の顔のあしらわれた音叉を鳴らし、異形の姿、響鬼(ひびき)となり、怪童子と妖姫と化した童子と姫と戦いを繰り広げるのだった――――― 2000年の「仮面ライダークウガ」を皮切りに展開された平成仮面ライダーシリーズの第6作目。 この作品は「完全新生」をキィワードとして展開され、全てが今まで(ココでは「クウガ」〜「剣(ブレイド)」を指す)の仮面ライダーと刷新された。 先ず、「クウガ」以降の仮面ライダー作品ではそれを演じる役者に大体若手が起用されていたのだが、「仮面ライダー剣(ブレイド)」ではその役者陣の余りの滑舌の悪さが原因でインターネットを中心として、「オンドゥル語」と言う(作り手側としては不本意なカタチであろう)盛り上がりを見せてしまった。 それとの因果関係はともかくとして(蛇足ながら筆者はそれが理由と睨んでいる)、主人公のヒビキ役には先に述べた「クウガ」以来の流れから考えると異色とも言えるヴェテラン俳優の細川茂樹が抜擢された。 それと共に、ヒビキと行動を共にするコトとなる少年明日夢を配するコトで ヒビキ――「鬼」即ち今作の仮面ライダーを少年の憧れるヒーローとして演出し、明日夢の成長物語と言う側面も描き出している。 ヒビキ達「鬼」や彼らをサポートする全国組織猛士(たけし)や彼らの敵となる魔化魍(まかもう)など全体的に和のテイストが盛り込まれているのも特徴であるが、何よりも注目すべきは鬼が魔化魍を倒す決め技としている「音撃」である。 従来の仮面ライダーであれば、キックや何らかの武器などで倒している所を、「鬼」達は太鼓やトランペット、ギターと言った楽器的な道具によって「清めの音」を送り込んで魔化魍を倒しているのだ。 途中、脚本家と演出家の交代と言う大波乱に見舞われるもこのある種大勝負とも言える「完全新生」は概ね好評を得た。 そして、「仮面ライダーアギト」以来の定番となったスーパー戦隊シリーズ作品との同時上映の劇場版では戦国時代(!)を舞台に響鬼が7人の「鬼」達と共に活躍した。 ●仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼 海岸に出現した巨大磨化魍と戦った響鬼は敗北し、重傷を負ってしまう。調査のため古文書をあさる明日夢は、かつて出現したその巨大磨化魍・オロチと戦った鬼たち、及び自分と同じ名前を持つ人物の記録を見つける。 その当時、戦国時代の磨化魍は”血狂魔党”なる組織をつくって人々を脅かしていた。彼らと戦う鬼の存在したが、彼らもまた化け物とみなされ守るべき人々から心無い仕打ちを受けていたのである。そんな時代のある村に住む少年・明日夢は、幼馴染の少女・ひとえを狙う彼らに反発し、鬼の助けを借りることを思いつく。その願いをききつけ各地から集まったのは、「歌舞鬼」「凍鬼」「煌鬼」「西鬼」「羽撃鬼」、そして現代の鬼と同じ名を持つ「伊吹鬼」「轟鬼」「響鬼」らの音撃戦士たち。”清めの音”を操る鬼たちと磨化魍軍との一大決戦、その行方はさていかなるものか!? 2005年9月3日に公開された劇場版。現代劇はほとんど無い”シリーズ初の時代劇”であり、劇場版オリジナルの鬼たちが数多く登場する。劇場公開の後、劇場未公開のシーンをつけたしたディレクターカット版が発売された。 |
・音撃射・疾風一閃 | 仮面ライダー威吹鬼 |
第7話初登場。まず「音撃管・烈風」で鬼石を弾丸として敵に撃ちこみ下準備をおこなう。
そして「音撃管・烈風」と「音撃鳴・鳴風」を組み合わせることでできるトランペット型の
音撃武器を使って必殺技を使用することが可能。
トランペットを奏でることで、鬼石が清めの力を増幅させ、敵を爆破させてしまう。
響鬼の音撃打とは違い遠距離から、敵を攻撃することができるのが利点。
弱点は「音撃管・烈風」と「音撃鳴・鳴風」を組み合わせるための時間と、
清めの力を増幅させるまでの時間がかかってしまうこと。
敵によっては撃ち込んだ弾丸を弾かれてしまう場合がある。 ちなみに武器さえあれば、響鬼も使用可能である。 |
・鬼闘術 旋風刃 | 仮面ライダー威吹鬼 |
第17話初登場。手足に風をまとわせ打撃をおこなうことで相手を斬り裂く技。 発動させるまで少々時間がかかる。怪童子、妖姫くらいなら簡単に倒すことができる。 |
・音撃打・必殺必中の型 | 仮面ライダー鋭鬼 |
第29話初登場。音撃棒「緑勝」と音撃鼓「白緑」を駆使して使用する技。 音撃鼓「白緑」を敵に取りつけ、音撃棒「緑勝」で 太鼓を叩くかの要領で魔化魍などに清めの音を増幅して叩きこみ攻撃する。 初登場時は必殺必中という大それたネーミングにも関わらず、あまり見せ場もなく 敵に中断させられてしまった。 |
・音撃斬・雷電斬震 | 仮面ライダー斬鬼 |
第37話初登場。基本的には、音撃斬・雷電激震と同じ。 違いは、使用する武器が「音撃真弦 烈斬」と「音撃震・斬撤」であることと、 奏でるリズムが違うことぐらい。(自爆5秒前さんより) |
・音撃奏・震天動地 | 仮面ライダー朱鬼 |
竪琴型の音撃武器、音撃弦 鬼太樂(おんげきげん きたら)を奏で、 清めの音を放つ。他の鬼の音撃に比べ、物理的破壊力も高いようだ。 武器を自由に呼び出せ鬼石を打ち込む必要もないので、素早く放てるのが 最大の特徴。(自爆5秒前さんより) |
・音撃刃・鬼神覚声 | 仮面ライダー響鬼(アームド響鬼) |
第33話初登場。アームドセイバ−を使いアームド響鬼となった際に使用できる最強の音撃技。 アームドセイバーを音撃モードに変形させ、響鬼の声を音撃波に変えて放つ。 大小問わずどんなタイプの魔化魍に有効な攻撃手段。 |
[1]音撃打・火炎連打
[2]音撃打・一気火勢の型 [3]音撃打・豪火連舞の型 [4]音撃打・猛火怒涛の型 [5]音撃打・爆裂強打の型 [6]音撃打 灼熱真紅の型 [7]音撃打・爆裂真紅の型 |
仮面ライダー響鬼 |
[1]第2話初登場。従来シリーズでいうライダーキック系のような決め技で簡単にいえば太鼓の乱れうちである。
ベルトに装備されている音撃鼓「火炎鼓」を敵に取り付けて、音撃武器である音撃棒「烈火(阿・吽)」で「火炎鼓」を連続して叩く。
この「火炎鼓」を直接取り付けることで、魔化魍に対して唯一有効な「清めの音」を増幅させ、更に直接叩きこむ事が可能になる。
しかし「火炎鼓」を直接取り付けたり、更にそれを「烈火(阿・吽)」で連続して約30回も叩きこまないといけないので
かなり危険が伴う必殺技でもある。
この技をくらった敵は内部から一気に爆発して木っ端微塵になってしまう。 [2]第9話に初登場した音撃打の新しいバージョン。 「音撃打・火炎連打」が2本の音撃棒を使って「火炎鼓」に乱れ打ちするのに対し、 一気火勢の型は、両手の音撃棒を同時に「火炎鼓」に向かって叩きつけるのが特徴。 火炎連打が30発近く叩かないと魔化魍に効果がないのに、 一気火勢の型は約半分(初登場では14回)ほど叩けば魔化魍を倒すことが可能。 [3]第10話に初登場した音撃打の新しいバージョン。 まず両手で音撃棒を「火炎鼓」に叩きこみ、後は右手→両手→左手→以降繰り返しの順でに音撃棒を叩きこみ、 フィニッシュは間を溜めてから両手で一気に音撃棒を振り下ろす。 この技をくらった敵は「火炎連打」「一気火勢の型」同様に内部から一気に爆発して 木っ端微塵になる。(初登場では計20発で倒している。) [4]第12話に初登場した音撃打の新しいバージョン。 両手に持った音撃棒で、敵にとりつけた「火炎鼓」に向かって左右交互に一定リズムで叩き清めの音を送り込む。 フィニッシュは両手で叩きつけ、魔化魍の内部から爆破してしまう。 見た目ではあまり特徴のない型ではある。 初登場では約20発程度で魔化魍を倒している。 [5]第14話に初登場した音撃打の新しいバージョン。 新しく開発された「爆裂火炎鼓」に向かって、横に構えた両手の音撃棒を2発叩きこむ。 そうすることで火炎鼓のマークが巨大な炎となって、そして相手を一気に爆破する。 第14話では試作段階の「爆裂火炎鼓」をいきなり実戦に使って見事に童子は撃破している。 [6]第25話初登場で、響鬼紅の状態で使用する音撃打の型。 「音撃棒・烈火」で攻撃することで、火の気を伴った一撃を繰り出す。 音撃鼓をわざわざ取りつけず、放てるのが最大の利点で、 夏になると人型の魔化魍が大量に分裂したりする場合があるので、 それらを一撃に葬るために対応した型。 [7]第29話初登場、響鬼紅の状態で使用する音撃打の型。 真紅の状態で放つにも関わらず、相手に音撃鼓を付けてから放つので威力はかなり高いのだろう。 |
・鬼法術・鬼火 | 仮面ライダー響鬼 |
第1話初登場。正義の力を炎に変えて、口から紫色の炎を吐き出し攻撃する。 紫色の炎は毒毒しくてとても正義の技には見えない、どちらかという敵が使用してくる技であろう。 ちなみに響鬼には普段は口部分がないが、この技を使用する際には口が現れる。 威力があまり高くないのか「鬼棒術・烈火弾」が登場してからはあまり出番がない。 |
[1]鬼棒術・烈火弾 [2]鬼棒術・烈火剣 |
仮面ライダー響鬼 |
[1]特訓によって会得した技の一つで、九之巻より披露。音撃棒・烈火に燃え上がった炎を投下して攻撃する。複数の敵を撃破可能。(HOLICさんより) [2]第16話初登場。音撃棒の改良によって使用可能になった技で、音撃棒「烈火」の先端の鬼石から炎を伸ばして剣に変化させる。切れ味は轟鬼の音撃弦「烈雷」に匹敵し、魔化魍の体を簡単に切り裂く。 刀身の色は鬼石の色に依存し、第16話の新型音撃棒試験時は青い烈火剣となっていた。(青い鬼石は強度に問題があったらしく、使用後砕けてしまった)(王頭虎さんより) |
・音撃斬・雷電激震 | 仮面ライダー斬鬼、仮面ライダー轟鬼 |
第15話初登場。 「音撃弦・烈雷」を敵に突き刺した状態で、 ベルトバックルについている「音撃震・雷轟」をとりつけることで準備完了。 ギターの演奏をするかのごとく弦を弾くことで、魔化魍に清めの音を叩きこむ。 正面から烈雷を突き刺した場合、敵に背後を見せて弦を弾かないといけないので かなりの危険が伴う技。 |
・鬼闘術・雷撃拳 | 仮面ライダー斬鬼、仮面ライダー轟鬼 |
電撃を帯びた拳で相手を殴る。単純だが、使い手の怪力と相まってか、 大岩や童子(昭和ライダーの戦闘員や怪人に相当)を一撃で粉々にするほどの 威力を誇る。技名は公式サイトから。また、公式サイトでは使い手として 明記されているのは斬鬼だけだが、轟鬼はその弟子であり、劇中での見た目も 同じことから、轟鬼のものも同じ技だと推測される。(自爆5秒前さんより) |
・鬼闘術 鬼爪 | 仮面ライダー威吹鬼、仮面ライダー響鬼 |
第3話初登場。左右の拳から突き出る鉤爪のような鋭い爪。 怪童子、妖姫くらいなら簡単に突き刺す威力がある。 |
・隔壁音波 | 東筑波のヨブコ |
左肩のスピーカーから放つ音波。音撃を無効化したり、装甲を妨害したりする。洋館の男女によってつけられた能力のため、他のヨブコは持っていない。(少不さんより) |
・音撃打・業火絢爛 | 仮面ライダー歌舞鬼 |
漫画版で登場。歌舞鬼専用の音撃棒・烈翠で直接相手を連続で殴る技。 しかし、歌舞鬼は魔化魍を倒す目的で使っていない(ネタバレ注意)のか、音撃打タイプの技であるにも拘らず、音撃鼓は使っていない。(烏丸紫苑さんより) |
・音撃殴・一激怒濤(おんげきおう・いちげきどとう) | 仮面ライダー凍鬼 |
ベルトに装備されている音撃鼓に向かって『音撃金棒・烈凍』を叩きつけ、「清めの音」を魔化魍にぶつける技。響鬼の音撃打に似ているが、音撃鼓を魔化魍に直接セットする必要が無く、その辺の空間にセットさえすれば使用が可能という利点がある。(烏丸紫苑さんより) |
・音撃拍・軽佻訃爆(おんげきひょう・けいちょうふばく) | 仮面ライダー煌鬼 |
煌鬼の両肩に装備されている「音撃震張(シンバル)・烈盤」を用い、シンバルのようにして「清めの音」を鳴らし、遠くにいる魔化魍にダメージを与える事が出来る。(烏丸紫苑さんより) |
・音撃響・偉羅射威(おんげききょう・いらっしゃい) | 仮面ライダー西鬼 |
西鬼専用の音撃武器「音撃三角(トライアングル)・烈節」を自身の変身音叉で叩きつけて「清めの音」を鳴らし、遠くにいる魔化魍にダメージを与える技。因みに「清めの音」を鳴らす毎に「いらっしゃい」と叫ぶ。(烏丸紫苑さんより) |
・音撃奏・旋風一閃(おんげきそう・せんぷういっせん) | 仮面ライダー羽撃鬼 |
羽撃鬼専用音撃武器「音撃吹道(フルート)・烈空」から吹き矢のように鬼石を敵に撃ちこみ下準備を行う。そして烈空を横笛のようにして吹く事によって「清めの音」を鳴らし、遠くにいる魔化魍にダメージを与える事が可能。威吹鬼の『音撃射・疾風一閃』に似ているが、装備の換装が不要という利点がある。(烏丸紫苑さんより) |