Notes. [必殺技辞典]

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 2001年春に発売された、月姫の設定資料集「月姫読本」の最終形・通称「青本」に掲載された読み切り小説。執筆は勿論、奈須きのこ氏。
 TYPE-MOONの十八番である、他作品とのクロスオーバーも健在で、本作品は主に、天体最強の生物・アルティミットワン≠竅A月姫でシエルが携帯した黒い銃身・ブラックバレル≠ェ活躍している。
 舞台は遥か未来の荒廃した地球で、TYPE-MOON世界の終末を描いたといえる作品。
 尚、本作はあくまで読みきり用に編集されたものらしく、奈須氏曰く、機会があればしっかりとした連載で完結をさせたいとのこと。

<ストーリー>
 これは遠い未来の話。
 かつて緑に溢れ、様々な生物が繁栄した星は―――死んでしまった。
 鋼の大地=c人々は、植物が育たず、猛毒の塵に満ちた、この死に絶えた惑星をそう呼んだ。
 人々の一部は、そんな朽ちた世界に適応し、進化していった。
 亜麗百種=\――今の惑星において、次世代の霊長として君臨するモノ達。彼らの姿は、凡そ人とはかけ離れたものであり、その名の通り、大別して百種の系統樹に分けられる。
 そして、そういった進化を良しとしなかった人々は、姿はそのままに、体の性質だけを鋼の大地に適応させた。後に人間種≠ニ、「魔剣」を持つ騎士≠誕生させる、人類≠ナある。
 亜麗と人類は互いに争い、長い、長い大戦を始めた。―――やがて、その大戦は、第三者の手によって終結させられる。
 ―――アリストテレス。突如として朽ちた惑星に飛来した八体の怪物に、人々はそう名づけた。
 正体不明のアリストテレスたちは、それぞれでまったく違う姿・特性を持ちながら、目的はまるで同じというように―――亜麗や、人間種を等しく消し去っていった。
 亜麗と人間種達は、互いに争っている場合ではないと判断し、自分達を人類≠ニ括って、共通の敵を排除するまで共同戦線を張ることを決める。

 そして、アリストテレスの襲来から暫くしたある日。とある辺境の地で、八体のアリストテレスの内の一体が、何者かに撃ち落された。
 核兵器並みの破壊力の攻撃を受けてさえ死なないアリストテレスが、ただの一撃で―――。
 手には黒い銃身。彼は後にこう呼ばれた。
 ―――銃神。鳥堕し≠やってのけた、神もどき。最弱の、ただの人間にして、神殺しの銃を持つ青年。

 そして、青年はそれから数年後…一人の天使に出会うのだった。

魔剣・斬撃皇帝 騎士エデム
Notes.
「月姫」の設定資料集、「月姫読本」掲載の小説・「Notes.」より。
「魔剣」とは、荒廃した未来の世界において、ジン(「ブラックバレル」の項を参照)を特に多く体内に含んで生まれてきた赤子が、自分の体から分離させて生み落とす、ジンの結晶。中でも、実戦に投入できる程の威力を誇る魔剣を持つ者が「騎士」と呼ばれる。尚、一人の騎士につき、魔剣は一振り。その性能は、もはや「武器」というより「兵器」の次元である。  騎士エデムの斬撃皇帝は、各天体の生物の最強種・アルティミット・ワン≠フ内の一体であり、全長数千メートル、更に全身はガスという出鱈目な形態を持っていた「タイプ・ジュピター」を、こともあろうに一刀両断してしまう(「我に断てぬもの無し!」)。直後にタイプ・ジュピターの核が暴走して爆発し、大陸一つを焼き尽くしてしまったのだが・・・南無。因みに、この時エデムはどうなったのかは不明。(柳島英志さんより)

ブラック・バレル 銃神(GODO)
Notes.
「月姫」の設定資料集、「月姫読本」掲載の小説・「Notes.」より。 シオンのブラックバレル(レプリカ)の本家本元。別名、「Longinus」。 荒廃した未来の世界に充満している物質「宇宙塵(通称・ジン=j」を殺す能力があるが、 未来においてジンを体に含まない生物はいないため、この銃を扱うことが出来るのは、世界で唯一生き残った、 ジンを体に含まない「純血の人間」たる「銃神」のみである。攻撃対象になる生命種が強大な力を持っていれば持っているほど (即ち、ジンを体に含んでいれば含んでいるほど)、殺傷能力は飛躍する。アルティミットワン・「タイプ・ヴーナス」、 同じく「タイプ・サターン」を撃墜した。 (柳島英志さんより)


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