忍法鞘飛脚  [必殺技辞典]

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江戸時代の延宝八年。長崎で医術を学んだ医師・山鳥竹斎は、公儀隠密・根来組のひとりである。忍者や忍法に関わらず医者として平穏に生きてきた彼だったが、ある日一族の長老である根来狐雲に呼び出された。時の大老・酒井雅楽頭の娘である阿久里が嫁に嫁いている志摩藩を探ってこいというのだ。そんな任務は真っ平ごめんな竹斎だが、首領の命令には逆らえず、もうひとりの忍者・可児千七郎と共に潜入することに。主治医の地位を利用して潜入した竹際は、藩主・安乗志摩守が、愛妾・お濃の方との情事により衰弱していることを突きとめるが、そのほかには異常が見られない。だが、時の流れは竹斎の予測を超え、彼を恐るべき事態に巻き込むのであった・・・・・・
 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「オール読物」65年2月号に掲載された。

紙杖環 可児千七郎
忍法鞘飛脚
公儀根来組の忍者・千七郎の忍法。血に浸した観世縒を丸めたものを、相手に向かって投げつける。投げられた観世縒は空中で分解して環になり、相手の全身に絡みついて動きを封じてしまう。血で濡れた観世縒は粘ついており、滅多な力では逃れることが出来ない。 (ケケケさんより)

鞘飛脚 山鳥竹斎
忍法鞘飛脚
公儀根来組の忍者・竹斎の忍法。己の包茎の皮の中に手紙を隠し、情報を届ける。手足・舌・眼とあらゆる情報伝達手段を奪われた竹斎が、死ぬ間際に使用した。(ケケケさんより)


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