南方遊伝 [必殺技辞典]

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梅沢勇人(現・梅澤春人)・作。『週刊少年ジャンプ』の増刊号に掲載された西遊記原作の読切漫画シリーズ。3本作られたが設定はそれぞれ異なる。

●南方遊伝―竜魔王編―
斉天大聖・孫悟空の孫娘である孫杏胡は、三蔵法師の三代目・賢三に仕え、忠義を越えた想いを寄せていた。だが、杏胡の頭にはまっている“戒めの緊箍”は、賢三への愛が強くなればなるほど強く絞まるため、その想いを押し殺していた。
そんなある日、長安の都が黒雲に覆われるとともに“竜魔王ヒドラ”を名乗る魔物が出現し賢三の身柄を要求。人々のため犠牲になることを選択した賢三は、その要求を呑みひとり南方天山に向かう。そして、そんな賢三を助けようとする杏胡もまた、命を捨てて竜魔王に挑む決意を固めるのであった・・・・
『週刊少年ジャンプサマースペシャル』に掲載されたシリーズ第1作。

●南方遊伝―初懸地獄編―
三代目三蔵法師・賢三はある日、かつての幼馴染・鈴明冥と再会する。彼女は邪悪な妖魔に取り付かれており、開放されるためには賢三の血が必要であるという。かつて淡い想いを抱いていた明冥を救おうとする賢三は、躊躇無く己の血を彼女に与える。だがそれは彼の命を削り、日に日に衰弱させていくのだった。孫悟空の孫娘であり賢三の守護者である孫杏胡は、彼を狙う妖魔の存在を感じ取るが・・・・
『週刊少年ジャンプスプリングスペシャル』に掲載された2作目。前作に比べると杏胡よりも賢三が目立っている。

●NANPOUDEN―南方遊伝―
西暦2000年を迎えた正月の日本。名門・南福寺の跡取り息子である南賢三は、高校を卒業したら仏門に入ることを父親に義務付けられていた。残り少ないシャバの空気を楽しもうとする彼は、友人を誘って麻雀に没頭することに。ところが突然、麻雀牌が光輝いたかと思うとその中から奇妙な姿をした美女が出現! その女“孫杏胡”はインドの妖猿戦士ハヌマーンの七代目を名乗り、賢三に驚くべきことを話す。
千年に一度・神々に封印された悪しき妖魔が開放される“末法の世”が今まさに訪れて、賢三こそがそれを治める“奇跡の人”であるというのだ。信じようとしない賢三だったが、彼の力を恐れる妖魔は早くも刺客を放ちその命を狙っていた。果たして、賢三の運命やいかに!?
『週刊少年ジャンプ合併号』に掲載された3作目。舞台が現代で西遊記色は一番薄い。

烈風火山 孫杏胡
南方遊伝
『竜魔王編』に登場。長年の修行を積んだ孫悟空が使用する“聖拳奥義”。かつて竜魔王の角を折った威力を持つが、若い杏胡が使えば死の危険もある。技の詳しい内容は描写されていない。 (ケケケさんより)

成石聖拳 孫杏胡
南方遊伝
『初懸地獄編』に登場。猿一族の妖術拳で、手や足などを岩石に変化させ敵を叩き壊す。 (ケケケさんより)


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