ムジナ  [必殺技辞典]

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戦乱の嵐が吹き荒れる戦国の世。その中を暗躍する忍者たちは、人知れず己が命をかけて歴史を動かしていた・・・・・
そんな忍者たちが住む里のひとつ“卍の里”に、落ちこぼれの忍者少年がいた。その名は「ムジナ」。生き延びることに執着するため“ゴキブリ”と渾名されたダメ忍者を父に持つムジナは、里の仲間を見返すために落ちこぼれながら修行に励んでいた。
ある日ムジナは、父ゴキブリより彼の秘術“忍法・跳頭”を伝授され、任務に生きる忍者の宿命を伝えられる。「里のために働く優秀な忍者は首領に利用され、使い捨てられるだけ」「自分が生き延びることだけを考えろ」と・・・。そう語ったゴキブリは、首領より過酷な任務に借り出され非業の死を遂げる。忍者の非情な定めを知ったムジナは、父の言葉どおり自分だけが生き延びる道を志すのだった・・・・
周囲から蔑まれ孤立しながらも、生き延びようと戦うムジナ。だが過酷なる忍者の世界は、次々と容赦のない試練を彼に与える。ムジナの運命やいかに・・・・・?

作者・・・・・・相原コージ
連載・・・・・・週刊ヤングサンデー
単行本・・・・・全9巻
戦国時代を舞台にした時代忍者アクション漫画。白土三平の忍者漫画の影響を受けたシリアスな作風と、この作者の特徴というべき泥臭い絵柄およびギャグ要素が交じり合い、独特の雰囲気を醸し出している。読者を選ぶ漫画だが、連載当時時代遅れとされていた忍者漫画に息を吹き返させたとも言われるほどの隠れた名作である。
毎回の連載で、ある一定のテーマで特殊な書き方する「実験シリーズ」と銘打たれたコーナーも見所のひとつ。

無覚(むかく)の法 エチ
ムジナ
体をわずかに動かすことで、痛覚の無いツボで攻撃を受け止める。この技を使えば、飛んできた手裏剣が刺さっても何のダメージも無く戦い続けることができる。本来はかなりの修練を必要とする技だが、エチは特殊な体組織とあわせて本能的に行なっている。(ケケケさんより)

発破死装隠れの術 シロベ
ムジナ
雲組に追い詰められた(と見せかけた)シロベが使った術。あらかじめ地面に隠しておいた身代りの死体を引っ張り出して入れ替わり、さらに爆発させて自分は死んだように見せかける。(ケケケさんより)

陰剣(いんけん)・鎌鼬 鷹目の半兵衛
ムジナ
爪先に仕込んだ小刀で相手の足を切り、バランスを崩した所でさらに斬りつける。(ケケケさんより)

忍法・魔空剣 百目鬼幻也斎
ムジナ
口に含んだ水を前歯の隙間から超高圧で飛ばし、ウォータージェットのごとく物体を切断する。人間を軽々と真っ二つにする威力を持つが、恐るべき肺活量が必要となる。術に使用する水は小袋に入れて隠し持っているが、予備として胃に蓄えた水も使う。(ケケケさんより)

[1]忍法・傀儡輪(くぐつりん)
[2]忍法・双傀儡輪(ダブルくぐつりん)
法一
ムジナ
[1]手も触れずに手裏剣を宙にまわせ、相手を切り裂く。その正体は見えない糸をつけたことによる「ヨーヨー」であり、手の動きで手裏剣の軌道を操ることができる。回転する手裏剣は威力がさほど高くなく、相手に止めを刺しにくいのが欠点。(ケケケさんより)

[2]両手で行なう傀儡輪。(ケケケさんより)

獣隠れ(けものがくれ)の術 ムジナ
ムジナ
観世音との戦いで偶然に会得した術。イノシシの皮をかぶることで本物に成りすまし行動する。(ケケケさんより)

忍法・跳頭(上)(はねがしらじょう) ムジナ
ムジナ
奥目衆の「忍法・海月落とし」を取り入れて改良した跳頭。バネ仕掛けでカツラが飛ぶのは同じだが、その中に女の裸の絵が仕込まれており、それを見た相手を長時間硬直させる。(ケケケさんより)

蛍火(ほたるび)の術 ムジナ
ムジナ
ムジナが修練の末に完成させたオリジナルの術。修行によって自在に出せるようになった屁に火をつけ、 小規模な炎を発生させて背後の敵を焼く。炎はすぐに消えるため威力は無いが、背後を取った相手の意表をつくことができる。(ケケケさんより)

忍法・火炎竜 奥目衆、ムジナ
ムジナ
幻也斎が編み出し奥目衆に伝授した忍法。表面に油をしみ込ませた耐火性の布をかぶって火をつけ、体を回転させながらジャンプ。と同時に四方八方に手裏剣を投げつけ周囲の敵をまとめて倒し、さらに術者は炎に紛れて姿を消す。火をつけて飛び上がる姿が炎の竜巻のように見えるのが特徴。 後にムジナも伊賀忍者との戦いで使用している。(ケケケさんより)

忍法・海月落とし(くらげおとし) 奥目衆、スズメ
ムジナ
エリートくノ一集団である奥目衆ならではの術。特殊なつくりになっている 忍び装束を瞬時に脱ぎ捨て、一糸纏わぬ己の裸体を敵にさらす。あまりに突然に女の裸を見せ付けられた相手は気が緩み、その隙をつかれて倒されてしまうのだ。後にスズメもこの術を修得している。(ケケケさんより)

忍法・跳頭(はねがしら) ゴキブリ、ムジナ
ムジナ
ムジナの父・ゴキブリが編み出し、息子に伝授した秘術。ばね仕掛けになっているカツラをビョーンと飛び上がらせ、ハゲ頭を露出する。ただそれだけだが、相手の動きを読むことに長ける忍者は、この技のあまりの無意味さに我を忘れ膨大な隙をさらすのである。相手が達人であるほど威力のますこの技だが、正体がばれたらそれまでであるため使った以上は確実に相手を殺す必要がある。

○忍法・跳頭(首領風)
服部半蔵が使う術。カツラではなく、作り物の頭が丸ごとバネ仕掛けで飛び上がり相手を唖然とさせる。あくまで”跳頭に似た術”であり、跳頭そのものではないようだ。(ケケケさんより)


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