膜試合  [必殺技辞典]

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江戸城門守護・伊賀組の頭領・伊賀八方斎はある日、南町奉行・大岡越前に呼び出しを食らう。八方斎が嫁入り前の伊賀組の女たちを、ことごとく好色の餌食にしていることを知ったためである。突然の詰問を受けた八方斎は、それは自分が編み出した忍法「膜封印」の研究のためだと釈明。その忍法とは、それをかけた処女膜を破った男は確実に死に至るという奇怪なものだった。だが半信半疑の越前は、その忍法を実地に使って誰か殺してみろと注文をつけた。そこで八方斎は、自分の娘に膜封印をかけ、さらには伊賀組の若者二人をその実験台にしようとする。かくして、首領の命令に逆らえない若者二人は、女性と先に交合して死ぬ権利を得るために決闘を行うことになってしまうのだが・・・・・・・・・
 山田風太郎・忍法帖小説短編のひとつ。「小説現代」66年2月号に掲載され、短編集収録時には『麺棒試合』という題に変更されている。

膜封印 伊賀八方斎
膜試合
公儀伊賀組頭領・八方斎の忍法。この術をかけた女性と最初に交わった男は、その尿道が塞がれてしまう。男は尿詰りで苦しみながら、やがて尿毒で死にいたる。八方斎は「長年の処女膜研究の末、編み出した」と主張しているが実は・・・・ (ケケケさんより)


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