魔界都市<新宿> [必殺技辞典]

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199×年、東京都新宿区を襲った大地震は、人知を超えた奇怪な現象の数々を発生させた。“魔震(デビルクエイク)”と名づけられたその地震は、新宿をざまざまな怪物、怪奇現象、超技術や犯罪者などが跋扈する<魔界都市>へと変貌させたいったのである・・・・・・・
 それから数十年が経過した2030年、地球連邦首席にして地上最大の聖人とされる羅摩こずみ氏が、おそるべき呪いに掛けられ危機に瀕していた。その犯人であるエジプトの大魔道士レヴィー・ラーは、首席の命を贄として地上に魔界を出現させようと企んでいたのだ。首席の師に当たるインドの大賢者アグニ・ライ師は、邪悪を滅する秘技“念法”を操る高校生・十六夜京也に魔道士の撃退を依頼する。最初は渋っていた京也も、魔道士と己の父親との間にあった因縁や、首席の娘・さやかの頼みを受け戦いを決意する。
 果たして京也は、魔性の者どもがうごめく魔界都市に潜む魔道士を倒すことが出来るのであろうか?

作者・・・・・・・・・・菊池秀行
出版・・・・・・・・・・朝日ソノラマ
作者のデビュー作である超伝奇アクション小説。後に『魔界都市ブルース』などに発展した『魔界都市シリーズ』の元祖であり、独自の設定や描写力などは凄まじいものがある。
ただし、若干の設定が違いや対象年齢の違いがあるため後のシリーズとは雰囲気が異なる。

読念術 アグニ・ライ
魔界都市<新宿>
インドの大賢者・ライ師の術。相手が残した痕跡から、その念を探る。この術を使えば、相手の思考を読み、その企むところを突き止めることができる。 (ケケケさんより)

二重存在(ドッペルゲンガー) アグニ・ライなど
魔界都市<新宿>など
インド・ヨーガの奥儀のひとつ。自らの分身を作り出し、様々な場所に出現させる。分身は時間と空間を超越しており、術者の思うままに各地へ移動できる。インド・ヨーガ以外にも様々な流派で使用されるが、どれもかなりの上級者ではなくては使いこなせない。また、技ではなく特殊な現象として発生する場合も多い。
<新宿>シリーズ以外でも、数多くの菊地作品で登場している。(ケケケさんより)

燦月 十六夜京也
魔界都市<新宿>
無道流剣法の師範津田教師から伝授された奥義。詳細は不明だが、純粋な剣の腕では京也を上回る葛城十蔵をこの技で破った。習得するには技量や気性よりも強運が必要で、失敗すれば死は免れない。(ケケケさんより)

転身蹴り 十六夜京也
魔界都市<新宿>
少林寺拳法の技のひとつ。横に飛んで攻撃をかわしながら、相手の鳩尾を狙った蹴りを繰り出す。バー“宮本武蔵”のマスターをダウンさせた。 (ケケケさんより)

怒涛 十六夜京也
魔界都市<新宿>
京也が使う念法のひとつ。振り下ろした“阿修羅”から、大量の煮えたぎる水の奔流を解き放つ。この水は京也とその父・弦一郎の念がこめられており、魔物に絶大な効果を発揮する。火鬼に止めを刺した。(ケケケさんより)

念法弾 十六夜京也
魔界都市<新宿>
京也が使う念法のひとつ。何らかの物体に念をこめ、標的に向かって投げつける。作中では新聞紙で使った。「念法針」とは、念をこめる物が違うだけだと思われる。(ケケケさんより)

念法針 十六夜京也
魔界都市<新宿>
水鬼との戦いで使用。極普通の縫い針に念を仕込み、ふくみ針にして敵を攻撃する。針自体に念が宿っているため、並みの妖魔ではひとたまりもなく倒される。水鬼を倒すまでは行かなかったが、片目を潰すことに成功した。 (ケケケさんより)

念法“道標(みちしるべ)” 十六夜京也
魔界都市<新宿>
十六夜念法の技のひとつ。念を込めた木刀“阿修羅”を地面に突き刺し、地下への道を作った。通常は切っ先が沈むだけだが、グリッケンデンへの道を作るには阿修羅を半ばまで突き刺す必要があった。(ケケケさんより)

昇り龍 十六夜京也
魔界都市<新宿>
京也が使う念法のひとつ。愛用の木刀“阿修羅”を振り上げた衝撃で水を巻き上げ、目標に叩きつける。この技で巻き上げられた水は、天を駆け地に降る龍のような勢いで敵に襲い掛かる。火鬼の術を破った。(ケケケさんより)

白光歩 十六夜京也
魔界都市<新宿>
念法のひとつ。全身から念を出しつつ移動する。念は一種のバリアとなり、弱い悪霊なら触れただけで消滅する。この技を使用している間、術者は白い光に覆われて見える。(ケケケさんより)

余備念 十六夜京也
魔界都市<新宿>
念法のひとつ。潜在意識内に溜めてある予備の念を、いっせいに解き放つ。緊急時の切り札であるが、全ての念を放出してしまうため、丸一日の間は念法が使えなくなる。 (ケケケさんより)

招き猫 葛城十蔵
魔界都市<新宿>
グリッケンデン一族より学んだ二つの必殺技のひとつ。剣先で相手の影に触れ自分の元へ引き寄せると、相手本体が自分の元へやってくる。技名は葛城が勝手に名づけたもので、本来の言葉では“影寄せ(トゥツリ)”という。
なお、葛城がグリッケンデンで学んだもう一つの技は登場しなかった。 (ケケケさんより)

魔炎 シャグ
魔界都市<新宿>(漫画版)
レヴィー・ラーを護衛する“三妖魔”のひとり、シャグの技。彼が操る火炎は相手の生気を奪いとることで、外側ではなく内部を焼き尽くす。京矢の“念法”でのガードの上から、かなりのダメージを与えていた。
原作に登場した“三妖鬼”のひとり・火鬼も、技名はついていないが同じような技を使う。 (ケケケさんより)

海魔 水鬼
魔界都市<新宿>
三妖鬼のひとり、水鬼の妖力。壁や天井など、あらゆる場所に“海”を作る。この海は物体を引きつける力を持っており、あらゆる物がそこに向かって“落ちて”いく。底無しなのに加えて怪生物が生息している海に捕らわれた者は、死を待つばかりとなるだろう。その他に、通常の物体に硬さを残したまま、異次元の柔らかさを与えることもできる。 (ケケケさんより)

[1]影がえし
[2]影まねき
水鬼
魔界都市<新宿>
[1]三妖鬼のひとり、水鬼の妖力。「影さらい」で取り込んだ影を攻撃し、その本体に傷をつける。さやかを抑え、殺そうとしたが念波銃で破られた。なお水鬼のセリフからすると、この術で影が死ねば本体も死ぬことになるようだ。(ケケケさんより)

[2]三妖鬼のひとり、水鬼の術。「影さらい」で切り離した影を動かすことで、本体にも同じ動きをさせる。また、影は本来の持ち主の方向へ動く習性があるため、本体がどこに逃げようと居場所を掴むことができる。さやかを操り、十六夜京也の居場所を探りだした。 (ケケケさんより)

泥地獄 土鬼
魔界都市<新宿>
三妖鬼のひとり、土鬼の妖力。泥や塵と化した体内に相手を捕らえ、体内で圧力をかける。捕らわれた相手は数億トンに達する地殻変動と、数万度の超高熱を加えられてガス塊になり、そのまま土鬼に吸収されてしまう。 (ケケケさんより)

マチアスの虎 マチアス
魔界都市<新宿>
”マルドゥークの三騎士”のひとり、青の騎士マチアスの必殺技。6本の矢を同時に放ち、目標を攻撃する。矢はそれぞれ相手の上空・地中・左右から襲い掛かり、確実に命中する。今まで避けられた者はいないという必殺技だったが、ヒマラヤで修行した京夜には破られてしまった。 (ケケケさんより)

還竜 妖神将スナイド
魔界都市<新宿>
グリッケンデン六神将のひとり・スナイドの必殺技。投げつけた骨が空中で逆方向を向き、攻撃をかわしたと油断した相手の不意をつく。
この技は葛城十蔵が教えたもので、元は彼が使う手裏剣術である。(ケケケさんより)

鬼灯 妖神将スナイド
魔界都市<新宿>
還竜と同じく葛城十蔵から教わった手裏剣術。五本の骨を同時に投げると、それらが空中で五方向に弾け敵を攻撃する。(ケケケさんより)

[1]ウェザー・ファントム“寒気斬”
[2]ウェザー・ファントム“砂塵万波”
[3]ウェザー・ファントム“冷鬼氷撃”
妖魔ミカエラ
魔界年<新宿>(漫画版)
[1]宿主が姉を亡くした少年の時に使用。放り投げた氷結の玉(複数持つ天気玉の一つ)から凍気の嵐と大鎌を携えた美女を呼び出す。(HOLICさんより)

[2]宿主を変えてから使用。放り投げた天気玉の一つから切断性のある砂嵐を呼び出す。(HOLICさんより)

[3]宿主を変えてから使用。天気玉の一つから凍気の嵐と氷の鬼を呼び出す。“寒気斬”より見た目も威力も遥かに凶悪になっている。(HOLICさんより)

地獄眼吸魂 レヴィー・ラー
魔界都市<新宿>
エジプトの大魔道士・ラーが使う妖術のひとつ。悪魔と契約した証である“地獄眼(ヘルズ・アイ)”を光らせることで、それを見た者から全ての意思を奪い取る。さらにこの術の犠牲者は、意思のみならず生気まで奪われてしまい、短い時間だが廃人同様になってしまう。 (ケケケさんより)

空中浮遊(レヴィテイション) レヴィー・ラーなど
魔界都市<新宿>など
ヨガの奥儀であり秘術中の秘術といわれる術。重力その他を無視し、宙に浮き上がる。移動や静止は思いのままであり、並みの使い手では太刀打ちできない。ヨガ以外の流派にもあるが、やはり奥儀中の奥儀として扱われている。
「二重存在」と同じく、他の菊地作品にも数多く登場している。 (ケケケさんより)

影さらい レヴィー・ラー
魔界都市<新宿>
魔道士ラーが使う妖力のひとつ。デモンの剣を対象の影に刺し、そのまま縫いとめてしまう。縫いとめられた影は本体から離され、術者の意のままに操られるようになる。また、影の本体は催眠状態になるので、こちらも術者に操られることになる。 (ケケケさんより)


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