魔界都市ブルース  [必殺技辞典]

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198X9月13日、金曜日。この日、後に“魔震(デビル・クエイク)”と呼ばれるようになった地震が東京都新宿区を襲った。その破壊力は凄まじく、数多くの被害を出したが、奇怪なことに新宿以外にはまったく被害が出なかった。そして地震が終わった後の同区は、怪奇現象が頻発し区外との連絡・移動が著しく制限された陸の孤島となる。のみならずこの土地は、数知れぬ妖物と邪霊たちが跋扈し区外では想像もつかない凶悪犯罪が多発するようになったのだ。人々はこの変貌した新宿を“魔界都市”と名づけ、大いに恐れたのである・・・・・・・
 魔震発生から10年後の199X年。西新宿の一角に絶世の美貌を持つ青年が住んでいた。「秋せつら」と名乗る彼は、三大続く老舗の煎餅屋・“秋せんべい店”の社長である。と、同時に副業で“秋DMSセンター”を開業し、“新宿一の人捜し屋”と呼ばれる人物でもある。極細の“妖糸”を自在に操る彼は、おっとりとして暢気な性格の裏に、冷酷非情なるもうひとつの人格を持ち、魔界都市の住人から恐れられているのだ・・・・・・

作者・・・・・・・・・・・菊池秀行
連載・・・・・・・・・・・月刊NON
出版・・・・・・・・・・・祥伝社
20年以上にわたって書き続け、作者の代表作のひとつとなっている超伝奇アクション小説。デビュー作『魔界都市<新宿>』の世界観を使っているが、登場キャラは極一部をのぞいて一新されている。
主人公・秋せつら以外にも個性的で魅力ある人物が数多く存在しており、それらのキャラを主役にした派生作品も多い。代表作は『魔界医師メフィスト』『凍らせ屋シリーズ』『魔界都市ノワール』など。



●短編 マン・サーチャーシリーズ
一話につき4〜50ページほどの短編作品を集めたシリーズ。魔界都市に生きる人々の生き様と、人捜しの依頼を受けてそれに関わるせつらが織り成す人間模様を描いた話が多い。現在・単行本で10巻まで出ている。


●長編
単行本を丸々1巻以上使って書かれる長編シリーズ。しみじみとした話が多い短編とは対照的に、魔界都市や世界そのものをも振るがすような大事件が発生して、スケールの大きな活劇が繰り広げられる。「浪蘭幻十」や「妖姫」などの人気敵キャラは主に長編で活躍し、ファンの獲得に貢献している。

探り糸 秋せつら
魔界都市ブルース
妖糸による技のひとつ。千分の一ミクロンという極細の糸で対象に触れ、様々な情報を得る。あまりに細い糸はそれ自体が存在しないがゆえ、存在しない隙間を通って対象と接することが可能。 (ケケケさんより)

[1]糸縛り
[2]糸罠
[3]糸鎧
秋せつら
魔界都市ブルース
[1]妖糸による技のひとつ。チタン製の極細の糸を相手に絡め、その動きを封じる。いちどかかればたとえ不死身の吸血鬼といえども脱出は困難であり、下手に動けば体がバラバラになってしまう。この技を最もよく食らうのは、せつらのことをよく知らないヤクザ達である。(ケケケさんより)

[2]妖糸による技のひとつ。極細の糸を周囲に張り巡らして罠とする。糸は肉眼では見ることができず、範囲に入った者を容赦なく捕らえる。逃走に気を取られていたとはいえ、数百条の糸を断つジャキを捕らえることができた。(ケケケさんより)

[3]妖糸による技のひとつ。極細の糸を大量に捲きつけ、自分を守る鎧とする。糸が細すぎて見えないが、かなりの防御力を持っている。ドクター・ブロッケンの攻撃を防ぐために使った。(ケケケさんより)

監視糸 秋せつら
魔界都市ブルース
妖糸による技のひとつ。極細の妖糸を自分を中心とした周囲に網の目のように張り巡らし、侵入者の存在を感知・調査する。(ケケケさんより)

コードレス・コード 秋せつら
魔界都市ブルース
妖糸による技のひとつ。切断された糸が、操り人の意志のまま動いて相手を捕らえる。糸は相手の骨まで食い込むので、とらわれた者はしゃべることすらできなくなる。不可視の糸を断つジャキに使い、見事に昏倒させた。(ケケケさんより)

人形使い 秋せつら
魔界都市ブルース
おそらくは最も使用頻度の高い技。極細の妖糸を相手の体内に潜りこませることで、相手の体を操作できる。全身から部分から自由自在であり、操られたものは正気のまま体を動かされる恐怖を味わうことになる。せつらを襲ったヤクザは、この技でやられることが多い。(ケケケさんより)

不可視ガード 秋せつら
魔界都市ブルース
妖糸による技のひとつで”見えざる護衛”ともいう。護衛対象に妖糸を巻きつけて糸を動かすことで、危機を回避させる。糸の動きだけで状況がわかるので、遠距離でもまったく問題なく使用できる。(ケケケさんより)

本性透視 ヴィジョン
魔界都市ブルース
陸上自衛隊・特務班に所属するヴィジョンの技。相手の目くらましを破って、本性を出現させる。ガレーン・ヌーレンブルクの幻術を破ったとこらからして、かなり高度な透視の技と思われる。(ケケケさんより)

第三の眼 鉤詰
魔界都市ブルース
”向こう側”の鞄を手に入れた鉤詰の能力。額にある眼が、鉛や軍事用のべトンすら透視することが出来る。また、その視線は応用として標的の体内に影響を与え、たやすく生物の心臓を止めることが出来る。この術は生来のものではなく、若松町のラマ僧によって移植された。(ケケケさんより)

鏡地獄 仮面獣
魔界都市ブルース
アトランティスの秘法を狙う『銀仮面』の首領・仮面獣が使う、アトランティスの技術による技。 全身を鏡と化し、標的を取り込んでしまう。取り込まれた者は、無限の異空間に閉じ込められ餓死してしまう。ドクター・メフィストを取り込んだが、脱出されてしまった。(ケケケさんより)

死気 騏鬼翁
魔界都市ブルース
夏の大妖術師・騏鬼翁が使う気功法のひとつ。浴びるものすべてを即死させるという”気”を、標的に向かって放つ。この”気”を浴びたものは文字通り即死し、不死の吸血鬼といえども活動不能になるという。
この”気”はあらゆるものに効果があるようだが、騏鬼翁が使うものは純粋な”気”ではなく類似した人工のエネルギーであるため、夜香には防がれてしまった。 (ケケケさんより)

爬虫屋敷 騏鬼翁
魔界都市ブルース
秋せつら抹殺のため騏鬼翁が使った術。家ひとつを住人ごと改造し、怪生物の集合体に変えてしまう。改造された家は、さまざまな種類の蛇、百足、蛭などの生物の塊となり侵入者に襲い掛かる。それら生物は毒も持っており、うかつに近づくこともできない。騏鬼翁が必勝を期して放った術だったが、せつらに破られてしまった。(ケケケさんより)

口寄せ 鬼天坊
魔界都市ブルース
”再生坊”こと鬼天坊の術。本来は恐山のイタコが使う”死者の声を聞く”術なのだが、鬼天坊の場合、死者の魂をこの世に呼び出すばかりか、かなりの確立で望む者のそばに繋ぎ止めることもできる。山尾進次の家族の魂を呼び出したが、数秒しか持たなかった。(ケケケさんより)

昇り竜 加藤
魔界都市ブルース
暴走族“飛び加藤”のリーダーが使う術。バイクに乗った手下たちが連なって宙を飛び、その勢いで竜巻を発生させる。竜巻の勢いたるや、人間はおろか車両や鉄骨なども巻き上げ墜落させる凄まじいものである。加藤の先祖である忍者が使ったものらしい。(ケケケさんより)

影縫い 木村一平
魔界都市ブルース
”影盗人”木村の術。いつも持っている占い用の竹を相手の影に刺すことで、その動きを封じてしまう。オランダの魔術師から習った術であり、竹が刺さっている間は、指一本動かすことが出来ないという。せつらは精神力で何とか動けた。(ケケケさんより)

髪刃 草下
魔界都市ブルース
『新宿矯正会』に所属する草下の技。髪の毛の一本一本が鋭利な刃物となる。その毛はせつらの糸で切られても力を失わず、切れた二つでまた襲い掛かるほどの力を持つ。また、その気になれば全身の体毛と合わせて、数万本の毛で一斉攻撃も可能である。毛は縦に切られたり、細切れになったりすると力を失うようだ。(ケケケさんより)

遁甲の法 黄帝
魔界都市ブルース
古の英雄・黄帝が行ったという伝説の術。戦場の周りに三つの門を作り、敵を囲む。三つの門とはすなわち、入りこんだ者を金縛りにする「休門」、全身を分解する「傷門」、何事も起こらない「生門」である。他の門で相手を牽制し、「生門」から鬼神を招いて攻撃するという方法で、魔王シュウを倒した。(ケケケさんより)

虎脚閃 定家進
魔界都市ブルース
定家流手裏剣術の技のひとつ。右腕を引いて腰を落とす構えからヒョウを投げる技で、前足のひと掻きで獲物を倒す虎に似ている。真吾相手に脅し目的で使ったが、竹刀で落とされてしまった。(ケケケさんより)

つぐみ五月雨 定家進
魔界都市ブルース
定家流手裏剣術の技のひとつ。4本のヒョウを同時に飛ばし、それぞれ別の箇所に命中させる。真吾相手には使えなかったが、シズマ相手に使った時はそれぞれが眉間、喉、心臓、鳩尾を狙った。シズマの剣の一閃で、4本とも打ち落とされてしまった。 (ケケケさんより)

飛燕 座間井
魔界都市ブルース
中条流抜刀術の技のひとつ。高速で剣を振るって、相手の胴の部分を両断する。一撃では止まらず、手首を返した2撃目を高速で放つのも含まれているようだ。冥界の力を得た良彦には通じなかった。(ケケケさんより)

白虎 座間井
魔界都市ブルース
『不知火同盟』戦闘班長の座間井が使う、中条流抜刀術の技。強烈な気合とともに剣を振るい、鋼鉄をも断つ。屍刑四郎に対して放ったが、あっさりと潰されてしまった。(ケケケさんより)

停止心掌 屍刑四郎
魔界都市ブルース
古代武術”ジルガ”の技のひとつ。相手の心臓めがけて、強烈な掌打を放つ。この掌打はあらゆる生物の装甲を突破して内部にダメージを与えるほか、霊的なパワーを含ませることで、下級の吸血鬼や不死者ならば昏倒させることも出来る。小西との戦いで使ったが、鬼人面の力を得た小西には効果が無かった。(ケケケさんより)

鉄皮 屍刑四郎
魔界都市ブルース
古代武術”ジルガ”の技のひとつ。全身を鋼鉄のごとくして、相手の攻撃を防ぐ。その硬度はかなりのもので、鬼面や鬼人面が歯が立たないほどである。
なお、この技の名前は屍が勝手につけたものである。(ケケケさんより)

面剥離 屍刑四郎
魔界都市ブルース
古代武術”ジルガ”の技のひとつ。人差し指で面の顎を引っ掛けることで、その面を皮膚もろともはがしてしまう。鬼人面や鬼面にも効果があったことから、対魔効果もあると思われる。鬼面や鬼人面にダメージを与えたが、剥がし切るには至らなかった。(ケケケさんより)

痩身法 ジゴマ
魔界都市ブルース
せつらを狙う”からくり師”ジゴマの技。張りぼてのマンションに対象を閉じ込めて術をかけ、高速で飢餓を与える。それこそあっという間に飢餓が進むので、閉じ込められたものは程なく餓死してしまう。一度はせつらを捕らえたが、不死身になっていたせつらには効いていなかったようだ。(ケケケさんより)

浄化の剣 紫津真良紀(シズマ)
魔界都市ブルース
仇を追い続ける古代の剣士・シズマの技。長剣で持って死霊を斬ることで、霊を昇天させる。身を隠した倉庫に出てくる死霊に使い、残らず成仏させた。
なお、”浄化の剣”とは<新宿>での呼び名であり、正式名はまた別にあると思われる。(ケケケさんより)

人間レーダー ジャーゲン
魔界都市ブルース
米軍特殊戦略部隊のひとり・ジャーゲンの能力。半径5キロ四方のあらゆる物体を透視する。その範囲内であれば空気分子すら透視するので、一度見つかれば逃れることは不可能である。せつらの技を見破ることは出来たが、逃れることは出来なかった。(ケケケさんより)

影忍び ジャキ
魔界都市ブルース
現代に蘇った超古代の剣士・ジャキの技。影の中にもぐって自由に移動する。ほとんど制限なく移動できるため、ジャキの動きを掴むことはかなり難しい。影をなくしてしまえば使えないわけだが、閃光弾のような物を持っているため、ほぼいつでも使えることになる。メフィストの針金やせつらの糸に掴まれると、さすがに使いきれないようだ。(ケケケさんより)

魂盗り 上海画伯
魔界都市ブルース
紫庵の依頼を受けた上海画伯の術。恐ろしく精巧な人物画を描いてモデルの人物の魂を封じ、その人物を自在に操る。せつらには一時間しか持たなかったが、その他の人物であれば絵が破れるまで持つと思われる。
菊池作品にはこの手の技がよく登場するが、ほとんどの場合、人外の美貌の持ち主(主に主人公)には効果が無いことになっている。(ケケケさんより)

すくみ眼 森童子識名、森童子牙空
魔界都市ブルース
東北の魔人一族である森童子家に伝わる術。その両目が発する赤光をわずかでも見た者は、精神のを操られ術者の思いのままとなる。意識の全てを操ることが可能だが、無意識の領域までは操れないようだ。 (ケケケさんより)

誘い経 赤雲水
魔界都市ブルース
<新宿>をさまようなぞの集団・赤雲水の術。彼らが発する読経を聞いた者は、ふらふら誘われて赤雲水の集団に取り込まれてしまう。一度誘われれば、そのまま一生<新宿>を彷徨う羽目になるという。
また、聞いたものから血を噴出させミイラと化す読経もある。(ケケケさんより)

気拳 走馬大作
魔界都市ブルース
新宿ナンバー4の人探し屋・走馬大作の技。腕を振るって、5メートル以内ならどこに逃げても追いかける”気”の塊を放つ。この気は外部より内部に与えるダメージが大きく、食らった者は2,3週間は回復不能となる。せつらに結構なダメージを与えた。(ケケケさんより)

血蜜花 滝王春奈
魔界都市ブルース
東北の魔人一族の長老・滝王春奈の術。彼女の血液が体外に流れると、凄まじい悪臭が周囲に撒き散らされる。その威力たるや、半径3m以内の生物がみな発狂してしまうほど。ドクター・メフィストの対抗毒素を体内に持つせつらですら危うかった。 (ケケケさんより)

痺れ眼 滝王信介
魔界都市ブルース
東北の魔人一族に伝わる術。森童子家のすくみ眼と同じもので、眼を見た相手の精神を操る。かつて滝王家の先祖は、この術のひとにらみで牧場を全滅させたという。 (ケケケさんより)

死光 ダニー
魔界都市ブルース
メフィストを狙う殺し屋・ダニーの術。盲目の両目から赤い光線を発し、対象に催眠術をかける。きわめて強力なもので人間はおろか動物や妖物、果てはF男爵の創造物にすら効果がある。この術を使っている間、ダニーの意識は術をかけた対象にあり、その時は盲目の彼も相手の視界で物を見ることが出来る。(ケケケさんより)

超加速 垂木陽三
魔界都市ブルース
<区外>の私立探偵・垂木陽三の能力。一瞬にしてマッハのスピードを発揮し、動き回ることができる。加速に必要な強靭な筋肉や骨なども瞬時に備わるが、マッハでの移動はバランスが重要なため、体の一部が負傷していたりすると転倒などの惨事になりやすい。この能力は<区外>の研究者に貰った薬で得たものであるという。 (ケケケさんより)

時間遡行 トンブ・ヌーレンブルク
魔界都市ブルース
チェコ第二の魔道士であるトンブの魔術。全身から出した七色の粘塊が目標の全身にもぐりこみ、その中でその人物の過去を再現する。目標となった人物は過去の様子を見ることになるが、効きすぎると過去が実体化し、歴史が変わってしまう恐れがある。ガレーン・ヌーレンブルクすら使うのをためらった大技で、過去を見た者はまず生きて戻れない。(ケケケさんより)

プラハの壁 トンブ・ヌーレンブルク
魔界都市ブルース
チェコ第二の魔道士であるトンブの魔術。強力な精神エネルギーにより、見えない壁を作り出す。この壁はかつて他国に蹂躙されたプラハ市民の怨念であり、侵入者には憎悪を持って反応する。”フランケンシュタインの怪物”である巨人に対して使い、不死身の彼にすら大きなダメージを与えたが、その想いの強さによって破られた。(ケケケさんより)

煙塊鬼 中森典子
魔界都市ブルース
沓掛の妹である典子の技。体内より、半透明の気泡を吐き出して攻撃する。この気泡は強い毒性を帯びているため、他の物と触れればそれを溶かし、気泡が割れれば眼や呼吸器を侵すガスを捲く。さらにこの気泡は標的をどこまでも追いかけていくので、非常に対処しにくくなっている。せつら相手に何度か使い、かなり追い詰めていた。(ケケケさんより)

アラウネの歌 夏柳あおい
魔界都市ブルース
”緋の天使”夏柳ファミリーの長女・”グレンダ”ことあおいの術。おぞましい歌声を上げることで、あらゆる物を超高速で腐敗させてしまう。人間はおろか不死身の吸血鬼にすら効果があり、夜香も一度は腐汁と化してしまった。 なお、この術では無生物はあっという間に腐敗するが、生き物相手には”歌”をはっきり聞かせなければ効果が無い。(ケケケさんより)

影之初陣:一 南郷さつき
魔界都市ブルース
南郷流剣術の技のひとつ。すれ違いざま斬りかかろうとする敵を右に避け、胴に抜き打ちを食らわせてから、上段へ上げて頸部に食らわせる。古武道であり、受けてからの技がない南郷流らしい技である。さつきは型の練習で使った。(ケケケさんより)

<止足> 南郷さつき
魔界都市ブルース
南郷流剣術の技のひとつで”止め技”。刀を真っすぐ前方に構え、超高速で突進しつつ相手を突く。シズマとの戦いで使ったが、相打ちだった。ジャキに止めを刺した技もこれであると思われる。(ケケケさんより)

鷹羽之一 南郷さつき
魔界都市ブルース
南郷流剣術の技のひとつで「先の極意」。すり足で進んでからいきなり跳躍して、相手の頭上に剣を振り下ろす。跳躍するときに広げる両手と袖が、鷹の羽のように見えることからこの名がついたと思われる。シズマに対して使い、その右肩を斬った。(ケケケさんより)

地獄酒宴の舞い 二ナ
魔界都市ブルース
東欧のジプシーに伝わる恐るべき秘儀。神秘淫蕩な踊りを踊ることで体機能を狂わし、摂取したアルコールを猛毒に変えて性器から分泌することが出来る。この毒を少しでも摂取した者は、恐るべき苦しみの中でもがき、最後には死んでしまう。この毒を造るには人間に成し得ぬ動作が必要なため、その間は一種のトランス状態になる。(ケケケさんより)

飛鳥突き 野田せつ
魔界都市ブルース
華厳流杖術の技のひとつ。高速で突進しつつ杖を突き、相手の腹部を攻撃する。描写が少ないので詳しいことはわからないが、屈強なヤクザが胃の中身をぶちまけるほどの威力がある。
このほかにも、「胡蝶舞い」「谷落とし」「月針打ち」といった技があるが、描写がないので技の内容は不明。(ケケケさんより)

風通り 野田せつ
魔界都市ブルース
矢摩雅流柔術の技のひとつ。相手が肩を掴んだ状態で自分の体を前屈させ、掴んだ相手を放り投げる。詳しい描写はないが、早田家を訪れた妖物を投げ飛ばした所からして、かなり強力な技と思われる。(ケケケさんより)

夢幻断ち 野田せつ
魔界都市ブルース
白蘭流薙刀術の技のひとつ。薙刀を思い切り振りかざして、標的を一閃する。手負いとはいえ、強大な力を持った妖物に止めを刺している所から、対魔効果がある技と思われる。(ケケケさんより)

貫風 信崎英心
魔界都市ブルース
神祇鏡明流居合術の技のひとつ。超高速の居合いにより、相手を斬りつける。体内を風が抜けるのを感じたときには、すでに斬られているという必殺技である。真吾には白光しか見えなかったが、シズマには見切られて腕を斬られてしまった。(ケケケさんより)

自縛心の法 羽井真純
魔界都市ブルース
高田馬場・魔法街の女魔法使い・真純が使う魔法。“縛心”とは“爆心”を意味し、術者の心臓が止まると同時にその体は100万度の超高熱を発しながら爆発する。(ケケケさんより)

揺さぶり ぺイン
魔界都市ブルース
米軍特殊戦略部隊に所属するペインの技。両手を打ち合わせて振動を生み出す。この振動は原子単位で効果を発揮し、大岩すらもチリにしてしまう。相棒の二コルは「空気パンチ」と呼んでいた。(ケケケさんより)

大蛇巻き 蛇憑き
魔界都市ブルース
せつらを襲った殺し屋のひとりが使った技。その長い体を生かして相手に巻きつき、渾身の力で締め上げる。その力はすさまじく、背骨は砕け肋骨は肺や心臓に突き刺さる。これに勝る絞め技は地球上に存在しないとまで言われていたが、せつらは軽く破ってしまった。(ケケケさんより)

四方目 ボディガード
魔界都市ブルース
金剛台総理のボディガード達が使う特殊技術。瞳を前に据えたまま、左右ばかりか後方の存在をも確認する。後ろでかばっている人物の様子を確認するための技、と思われる。 (ケケケさんより)

闇刀叉 魔道士
魔界都市ブルース
ヌーレンブルクの家に押しかけた魔道士のひとりが使った術。眼に見えない闇の刃を発生させ、目標を交差するように斬りつける。劉貴大将軍との戦いで使い、一応ダメージは与えたがすぐ再生された。 (ケケケさんより)

操り糸 マリオ
魔界都市ブルース
“血の五本指”のひとり・マリオが使う妖術。不可視の糸で敵を縛り、その体を操る。この糸は現実と夢の双方に存在しており、その両方で術を破らなければ脱出できない。 (ケケケさんより)

過去遡行 メスメル男爵など
魔界都市ブルース
催眠術による技の一種。本来は対象を極限の催眠状態にし、過去の自分自身を呼び出させる物だが、これをさらに進めると前世の人格すら呼び出してなりきらせることが可能になる。しかい、ほとんどは対象自身が演じているだけであり、本当に前世の人物を呼び出せる使い手は滅多にいない。メスメル男爵やメフィストなどは、数少ない本物の使い手である。(ケケケさんより)

捕固縄縛  妖姫
魔界都市ブルース
古代中国より伝わる捕縛法のひとつ。一本の縄で標的を縛り上げる場合、普通ならどこか一箇所切られれば自由になるが、この技を使えば切られた部分以外は動かすことが出来ない。かつては罪人の処刑にも応用された技であり、逃れるにはただ一箇所の「縛放所」を切るしかない。せつらを捕らえるのに使った。(ケケケさんより)

還紙の法 夜香
魔界都市ブルース
戸山住宅の長である夜香の術。人型の紙切れをもって自分の身代わりとする、一種の変わり身の術である。騏鬼翁の「死気」を避けるのに使った。騏鬼翁もこの術を知っていることから、比較的ポピュラーな術と思われる。(ケケケさんより)

三連気 夜香
魔界都市ブルース 
夜香が使う気功法のひとつ。気弾を三連発して敵を攻撃する。一行足らずの説明しかないので、技の詳細は不明である。秋せつらに放ったが、軽く破られてしまった。(ケケケさんより)

次元刀 山田邦重
魔界都市ブルース
殺人競技会の参加者のひとり・山田の技。人間を超えるスピードと動きをする右手が、次元の断層を作り出し刃とする。断層はあらゆる物体を飲み込んで切断してしまうため、チタンで出来た幻十の妖糸すら断ち切ってしまう。 (ケケケさんより)

リゾラのキス リゾラ・ベンダー
魔界都市ブルース
“血の五本指”のリーダー・リゾラが使う妖術。リゾラの口付けを受けたものは、魂までも支配され彼女の奴隷と化す。一度かかればもう一度口付けを受けるか、死ぬか、何らかの凄まじいショックを受けなければ解放されることはない。人間のみならず、妖物の類にも効果がある。(ケケケさんより)

貫気 劉貴
魔界都市ブルース
劉貴大将軍が使う気功法のひとつ。指先から強力な気を放ち、相手を攻撃する。劉貴の気功法の奥義と呼べるもので、巨岩を貫通し彼方の猛虎を倒す威力があるという。秋せつら、ガレーン・ヌーレンブルク、ドクター・メフィストといった<新宿>のつわもの達に大ダメージを与え、後遺症を残したことからもその強さがわかる。(ケケケさんより)

防気堤 劉貴
魔界都市ブルース
劉貴大将軍が使う気功法のひとつ。強力な”気”を集め、壁のような防御壁を作る。見た目は何も見えないが、使い手の数センチ手前で発生しており、あらゆる物を宙に留めて攻撃を届かせない効果がある。夜香との戦いで使い、戦車をも解体するという凶器の雨を防ぎきった。 (ケケケさんより)

裂気 劉貴
魔界都市ブルース
劉貴大将軍が使う気功法のひとつ。なめし皮をも鋭利に切り裂く”気”を放つ。”気”は波紋のように広がって目標に到達しダメージを与えるが、傷はまったくつかないという効果をもつ。人形娘との戦闘で使用した。(ケケケさんより)

膣舌(ちつした) ローエングリン
魔界都市ブルース
己の舌を女性の膣から体内に残す。生物のように蠢く舌は、女性を一種の色情狂に変えてしまう。(ケケケさんより)

麻痺法 ローエングリン
魔界都市ブルース
文字通り対象を麻痺させる魔法。相手は全身が硬直し身動きひとつ取れなくなる。自分にかけて苦痛を麻痺させることもできる。(ケケケさんより)

マリー・セレストの法 ローエングリン
魔界都市ブルース
高田馬場“魔法街”の悪徳魔術師を束ねるローエングリンの魔法。伝説にある“マリー・セレスト号事件”のごとく、家の住人を生活の痕跡を残したまま忽然と消滅させる。(ケケケさんより)

浪蘭金剛陣 浪蘭廟璃
魔界都市ブルース
秋連城との戦いで使った技。両手を猛スピードで動かしながら上下に振り、手が何十本もあるかのような幻覚を見せる。ここからさらに何らかの攻撃に移ると思われるが、連城の妖糸を受けたため、出さずじまいであった。(ケケケさんより)

糸とりで 秋せつら、浪蘭幻十など
魔界都市ブルース
妖糸による技のひとつ。せつらと幻十が使う技で、技名は同じなのだが効果はかなり異なる。
せつらが使うものは、極細の妖糸を周囲に張り巡らし糸の結界を張る。目には全く見えないのだが、相手が接近すれば容赦なく切れる。かなりの使い手でなければ、糸の結界を断ち切ることはできない。なお、この場合は「糸とりで」と表記される。
幻十の場合は、自分の周りに大量の糸を集めて固まりをつくり、防御壁とする。これに触れた物はたちどころに切断されてしまう。また、妖糸同士の戦いでは、この砦に触れた糸はそのまま跳ね返って使い手を襲う。なお、彼の場合はなぜか「糸砦」と表記される。(ケケケさんより)

死人使い 秋せつら、浪蘭幻十など
魔界都市ブルース
新宿一のマン・サーチャー、秋せつらの得意技。武器である極細の糸を死体に侵入させて信号を送り込むことで、自由自在に操る。死人は見た目生前と変わることなく動けるので、生半なことではその正体を見破ることは出来ない。 また、自分自身を死者と化し、敵を欺くことも可能である。
せつらの技を学習した幻十ほか、何人かに技をコピーされている。(ケケケさんより)

気砲 夜香、騏鬼翁など
魔界都市ブルース
気功法のひとつ。”気”を集め、エネルギー弾のようにして放つ。軌道はかなり自在で、地中から出現させることも出来る。。
劉貴やメフィストなども使う、気功法の初歩の技と思われる。 (ケケケさんより)

硬気 劉貴、メフィストなど
魔界都市ブルース
劉貴大将軍が使う気功法のひとつ。体内の”気”を高めて放出し、相手を攻撃する。直線状に飛ぶだけでなく、時に地中から時に時間差で現れる。追加効果は無いようだが使い手が強力なので、生半可な使い手は一撃で倒されるだろう。
メフィストほか、ほかの人物も使うので気功法としては初歩の技と思われる。(ケケケさんより)

双主変 長老、夜香など
魔界都市ブルース
吸血鬼のみが成し得る技のひとつ。吸血鬼と化した犠牲者の血を別の吸血鬼が吸うことで、新たな主従関係を結ぶ。この技を成功させるには元の主人の「力」と対決する必要があり、かなりの消耗を覚悟せねばならない。情報収集のために”姫”の犠牲者の血を吸って行ったが、”姫”の「力」が強すぎたため情報を引き出しきれなかった。(ケケケさんより)

天憑眼 沓掛譲一郎、中森典子
魔界都市ブルース
”ハイエナのジョー”の異名を持つ沓掛の術。この術を誰かにかけると、かけられた人物の視界を自分の物として認識できる。つまり、他人の見ているものを、自分も見ることが可能になるわけである。作中では、秋せつらにかけて色々と情報を集めていた。 この術は遺伝で伝わるので、沓掛の妹である典子も使用できたが、沓掛との戦いでお互いの天憑眼が潰れてしまった。
なお、この術はもともと道教の術であるが、出羽三山の方では”移し眼”と呼ばれていた。(ケケケさんより)

プラハのすれ違い トンブ・ヌーレンブルク、嵯峨
魔界都市ブルース
トンブが使う魔術のひとつ。この術をかけられた者は、目的の人物に後一歩で会えなくなる。近づこうとすると何らかの妨害が入り、顔をあわせようとすると相手が消滅してしまうのである。
トンブからこの術を教わった嵯峨は、せつらの糸すら無効化して逃げ回った。(ケケケさんより)

鳥篭遠隔攻撃(バード・ケイジ・スタンドオフ) 米軍特殊部隊
魔界都市ブルース
ネイダー准将率いる米軍特殊部隊の技。相手を誘い込んだアジトがそのまま檻になり、侵入者を捕らえる。その後とらわれた目標を、反撃できない遠距離から攻撃して抹殺する。秋せつらを捕らえ、6000度の炎で焼き尽くそうとした。(ケケケさんより)


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