作・葛西伸哉 電撃文庫 2001年1月25日初版発行 慶長十七年、巌流島の決闘。長大な西洋剣を振るう<佐々木小次郎>と、二刀流の<宮本武蔵>。対決を前にして謎の化け物に襲われた二人は、この試合を薦めた小倉藩藩主に不審を抱き、真相を?むまでは協力すると誓った。 試合の勝者として藩主に近づいた武蔵が見た物は、人形同然の藩主とその側に仕える怪しい尼僧・景月だった。一方、再び妖魔に襲われた小次郎は、騒ぎの中で藩主の娘・美祈(みのり)姫と出会う。城下を騒がす婦女誘拐事件を解決し、父を救って欲しいと懇願する美祈にうなずく二人。そして、美祈の西洋に関する知識が一つの謎を解き明かした。小次郎の西洋剣<物干竿>の正体は、アーサー王伝説の聖剣<エクスカリバー>だったのだ! |
・燕返し | 佐々木小次郎 |
大上段から剣を振り下ろし、相手が体を逸らしてかわした隙を付き、もっと速い下からの斬り上げで仕留める、小次郎の代名詞。技の由来は鳥が地面すれすれまで降りて虫を捕らえ、再び空に上る動きを参考にしたことにある。普通の刀では、斬り上げの際に刃をひっくり返す隙が生まれるのだが、小次郎は両刃の西洋剣を使う事で弱点を克服している。(AAAさんより) |
・飛鷲返(ひしゅうがえ)り | 佐々木小次郎 |
天高く跳躍して剣を振り下ろし、着地の反動を活かして飛び上がりながら剣を振り上げる。いわば、拡大された空中からの燕返し。(AAAさんより) |
・破籠(はろう) | 佐々木小次郎 |
エクスカリバーを素早く振り続けて、小次郎を囲む駕籠のような動きで防御し、その駕籠をすり抜けるような踏み込んでの一薙ぎで攻撃に転じる技。元々は対武蔵用の技で、小次郎は「籠(かご)抜け」と名付けていたが、武蔵に「それは玄関から入って金を払わずに裏口から逃げる詐欺と同じ名前」と指摘されたので、「抜ける」から「破る」の「破籠」にした。(AAAさんより) |
・交喙(いすか) | 佐々木小次郎 |
下からエクスカリバーで敵の剣を跳ね上げ、上昇する剣の同じ部位を狙って上からエクスカリバーを叩き付け、相手の剣を破壊する技。その剣速は、二つの打撃音があまりの速さで一つにしか聞こえないほど速い。技名の「交喙」とは、先端が交差するような嘴をした鳥の名前。(AAAさんより) |