徳川家康が豊臣の血を絶やさんとした大阪夏の陣。大群に包囲された豊臣方の淀君は、徳川から嫁入りした千姫を人質に落城を防ごうとしていた。だが、その態度に家康と大阪方の真田幸村が対処する前に、姫は“里見八犬士”の一人を名乗る犬塚信乃に攫われてしまう。現場に出くわした“真田十勇士”の一人・猿飛佐助は信乃に挑むが、彼が使う妖術によって合えなく倒されてしまった。
この事態を重く見た家康は、幸村の兄でありながら徳川についた真田信之を遣わし、佐助始め真田十勇士を動かして千姫救出をさせようとする企む。そして、最初はしぶっていた十勇士も千姫が豊臣秀頼の子を妊娠していることを知ると、自ら救出活動にうつるのだった。一方、里見八犬士は千姫を利用して関東に魔王を降臨させようと企んでいた・・・・・・・。 こうして真田十勇士VS里見八犬士、忍術VS妖術の壮絶なる“殲滅戦(ジェノサイド)”の幕が切って落とされた。この戦いに勝利し、生き残るのは果たしてどちらか・・・・・・・・? 連載・・・・・・・・・・・漫画アクション 原作・・・・・・・・・・・中島かずき 作画・・・・・・・・・・・小林拓己 単行本・・・・・・・・・・全2巻 「劇団☆新感線」の中島かずきを原作とする伝奇時代劇漫画。伝奇ものでおなじみの真田と里見のネタをうまく使い、伝奇アクション漫画に仕立てている。 |
・凶鳴破 | 犬飼現八 |
現八が使う術のひとつ。両手に持った十手をクロスさせ、そこから×状の衝撃を発生させる。現八曰く「骨まで響く」威力があるらしいが、暴走した佐助には効果がなかった。(ケケケさんより) |
・氷龍の術 | 犬村大角 |
里見八犬士のひとり、大角の術。自らの呪をかけた氷を操って、氷の龍を作り出す。通常の氷龍でも村を氷漬けにする威力を持つが、9本の頭を持つ「九頭氷龍」はそれをさらに上回る威力を持つ。 (ケケケさんより) |
・氷翼 | 犬村大角 |
大角が使う術のひとつ。尺杖を芯にして氷を纏わせ、翼を作り出す。(ケケケさんより) |
・血鏡の術 | 犬坂毛野 |
里見八犬士のひとり、毛野が使う“里見妖法”。毛野は自らの血を標的にもぐりこませることで操る術を使う。この術はそれを応用したもので、標的の血液と自分の血液を混ぜ合わせ、遠隔地に自分や仲間の像を作り出すことができる。この像は実体を持っており、他の物体を斬ることもできる。(ケケケさんより) |
・天破地裂棍 | 犬田小文吾 |
里見八犬士のひとり、小文吾が使うの技。2m近い大金棒を振り回し、敵をなぎ払う。 (ケケケさんより) |
・月飛刃 | 犬江親兵衛 |
里見八犬士のひとり、親兵衛の技。三日月状のブーメランのような武器を飛ばし、敵を切り刻む。 (ケケケさんより) |
・猿飛乱身の術 | 猿飛佐助 |
真田十勇士のひとり、佐助の忍法。すばやい動きで分身を生み出し、相手をかく乱する。分身は実体も備えているので、複数の敵を一度に相手取ることが出来る。(ケケケさんより) |
[1]忍法血海槍 [2]忍法血清海 |
三好晴海 |
[1]真田十勇士のひとり、晴海の忍法。自らの血液を棒にまとわせて槍を作り、相手に投げつける。犬村大角が操る氷龍と混ざり合い、その氷結を防いだ。(ケケケさんより) [2]真田十勇士のひとり、晴海の忍法。全身から噴き出させた血液を相手に含ませることで、その体内の毒素を焼き尽くす。(ケケケさんより) |
[1]忍法火炎地獄 [2]忍法タコ地獄 |
ぶら平 |
[1]ぶら平が使った忍法その2.口に含んだ油に火をつけ、噴き出して敵を焼く。葵真田の忍びを丸焼きにしたが、たいして効いてなかった。 (ケケケさんより) [2]真田の庄に住む子供のひとり、ぶら平の忍法。口に含んだ墨を相手に吹き付け、真っ黒にしてしまう。佐助はこれを顔面に食らった。(ケケケさんより) |
・忍法観音眼 | 望月花乃 |
望月六郎の孫にして後の真田十勇士・花乃の忍法。両目に現れた曼荼羅に写った光景を分析し、“音”を観ることが出来る。応用すれば、洞窟内部の様子などを探り出すこともできる。かなり消耗が激しいらしく、使用のたびに倒れていた。 (ケケケさんより) |
[1]鳴針の術 [2]鳴針乱舞 |
犬飼現八 |
[1]里見八犬士のひとり、現八の術。相手の首の後ろにさした針に特殊な音波を送り、対象を自由自在に操る。音で操るため、空気の流れによっては打ち消されてしまう。針自体は複数あり、相手に投げつけて攻撃する。(ケケケさんより) [2]現八が使う術のひとつ。両腕を振るって大量の針を飛ばす。佐助に使ったが避けられた。(ケケケさんより) |
・忍法火炎龍 | 望月六郎 |
真田十勇士のひとり、望月六郎の忍法。口から炎の龍を召喚して使役する。火をつけるのはもちろん、火を食らうことで消火活動にも使える。また、自らの命を食わせることで、龍を強化することが出来る。(ケケケさんより) |